kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

納得のギネス記録

2023-07-18 16:49:44 | 日記

世界の7割が海の地球上では海の事故は多いし

遭難したり漂流したりすることも今でも時々ある

でも

これは本当にすごいと思ったのが

江戸時代の484日間の漂流

これは尾張国(愛知県半田市)に住む船頭の重吉という男性が

1813年の10月に江戸で大豆を積んで地元に戻る途中

遠州灘で暴風雨に遭遇し、太平洋を漂流

1815年3月にカリフォルニア沖で英国船に救助されたというもの(あと2人の船員も保護)

この時はまだ日本は鎖国していたため、すぐには日本に戻れず

アメリカ、ロシアを経由して

1817年5月に帰国したそう

で、どうしてこの頃のことが今ギネス認定されたかというと

この件に関して当時の新城藩の江戸家老が漂流の様子を聞き取り

「船長日記」にまとめたことで記録が残っていたのと

西尾市の有志が2012年に漂流200年を記念して

世界最長の漂流記録をギネスに登録しようと働きかけたから

ただし、その申請はほかの方によって既になされていて

最近になり、この記録がギネス登録されたことを知ったそう

わたしはこのお話は知らなかったけど

地元の方ではかなり有名なことかもしれないですね

それにしても

今の時代でも1カ月漂流するのだって命がけなのに

江戸時代に484日、これはおよそ1年4カ月だから

そんなに漂流して生き残っていたっていうのがすごい

船頭さんだから、船上生活には慣れていたとはいえ

食料は多少あったでしょうが、お水とかどうしていたんでしょうね・・・

それと

いつ助かるか死ぬかわからない中でこの困難に打ち勝ったのは

精神力もすごいと思う

彼はロシアでの生活で学んだロシア語を「ヲロシアの言」という辞書にまとめ

尾張藩から名字帯刀を許され、御水主の職を得たけど

仕事は2カ月で辞職し

死亡した乗組員の供養に余生をささげたそう(乗組員は13人だったとのこと)

こんな波乱万丈な体験をすると

気持ちが高揚して図に乗っちゃうケースが多い気がするけど

こういう謙虚な気持ちを持ち続けられるのは

また別の意味ですごいですね

ってことで

ギネス記録の漂流は

江戸時代の日本人だったよっていう

びっくりするようなお話でした

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

コメント
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