これはすごく考えさせられたお話なんだけど
東京都の離島、御蔵島で
もともとは猫はいない島だったけど
2000年ころ道路工事でやってきた作業員がネコを数匹持ち込み
その後工事が済んで引き上げたとき猫は置き去りにした
それで野良になった猫たちは繁殖を続け
400~500匹ほどになったという
それが東アジアの固有種の海鳥「オオミズナギドリ」を捕食し
もともと御蔵島に175~350万羽いたものが
11.7万羽(2016年)まで激減しているそう
原因は餌となるカタクチイワシの群れが海水温上昇の影響で北上してしまったということもあるけど
野良猫がオオミズナギドリの成鳥やひなを片っ端から捕食してしまった影響がかなり大きいらしい
このままでは生態系にも大きな影響が出るとのことで
ほとんどの猫に避妊・去勢手術を施したけど
その猫を元居た場所に戻した結果(TNR)
相変わらずオオミズナギドリの捕食を続けたため
現在では猫を捕獲して避妊・去勢手術をした後、一定期間室内で生活させ
その後中央区日本橋の保護猫カフェたまゆらへ連れていき
里親募集する取り組みを始めている
元々は一人の人が気まぐれで連れてきた数匹の猫
でもその方の無責任な行動によって
今、御蔵島の自然は窮地に立たされており
多くの人のたゆみない努力によってギリギリ守られているのが現状
人もそうだけど
生きるためには猫だって食料を獲得しなくちゃならないし
それが絶滅危惧種かどうかは、猫には関係ない
だからね
たった1匹でもペットとして買うなら最後まで責任持たなくちゃならないし
責任持てないなら飼っちゃいけない
それと
勝手に関係ない地域に運んでもいけない
特に島など孤立した地域の場合は
放置された生き物はそこで生きていくしかないんだし
それによってどんな悪影響が出るかはわからないから・・・
中途半端な優しさもまた
ペットにとっても周りにとっても大変な惨事を引き起こすことを
わたしたちは忘れてはいけないと思う
遊びに来てくださって、ありがとうございました