kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

病院の現実

2020-05-31 17:17:29 | 日記

最近の記事を見ていて「おや?」と思うのは

病院関係のこと

コロナ騒動が始まって半年近くたち

少し前まで人手が足りないとか、看護師の再雇用とか、かなり大きな話題になってて

医療スタッフは大変だと誰もが思っていたと思う

でも

実際はたぶん皆さんも見てると思うけど

感染が心配で受診者が相当数減っており、少なくとも外来はかなり人が少なかったと思うし

可能な限り処方だけで済ませた人も多かったと思う

つまり

忙しかったのはコロナの患者さんが入院した病院だけで

それ以外のところはむしろ極端に仕事が減っていたってことになる

じゃあ仕事のない病院からコロナの病院にスタッフを派遣すればよかったのに、と思う人もいるかもしれないけど

派遣した挙句新型コロナウイルスに感染して

コロナ問題が落ち着いたころ、スタッフが働けなかったってことになると

元も子もなくなる

それに

いまだに医療関係者の家族へいじめが起こっている地域があるから

そういうリスクを背負ってまで感染の恐れのある病院で働きたいって人は

そんなにいないと思う

しかも

日本は今のところ感染がそれほど広がらないまま第1波が落ち着いちゃったしね

で、今の問題はっていうと

病院の大きさにかかわらず、ここ2か月くらいものすごい減収になったってこと

それは普通の企業と同じことで

病院を長期お休みにすることはできないから

維持費とか人件費が発生して、基本的に赤字経営になってる

で、ここを何とか持ちこたえたとしても

この先また第2波、第3波がやってくると

持ちこたえられずに破産してしまうところがでて

病院の数がかなり減ってしまう恐れがあること

ここで思い出すのはイタリアで今回爆発的感染が起きて、多くの方が亡くなったことで

元をただすと、イタリアは近年の財政赤字の増加で病院をかなり減らしていて

そこに新型コロナウイルスの感染が起こったから

最初から受け入れ態勢はなかったってこと

だから

もし日本でも病院がこの先どんどん減っていったら

次にパンデミックが起こった時は対応ができないんじゃないかって心配になる

今回は欧米に比べたら感染者も死者もかなり少ないけど

それでも大変な状況でしたからね

かといって、わたしたちにできることは限られるし

その分余計に受診するわけにもいかないから

ここは国がちゃんとそういうところも考えて

今後にもきちんと備えられるような対応をしてほしいと思う

今回はまだ終わってないけど政府の対応にはいろいろ問題があって残念だけど

この先へは不安がないように抜かりない備えをしてもらいたいですね

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

コメント
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