kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

幾重にも悲しい事故

2020-02-01 16:38:45 | 日記

お昼前のニュースで

福島県警のヘリコプターが墜落したというニュースを見た

搭乗者7名はけがはしたものの命に別状なしとの一報で

その時は「強風にあおられたりしたんだろうか」くらいの感想だった

でも

続報でそのヘリコプターが移植用の心臓を運んでいたこと

(その後心臓は移植を受ける患者さんがいる病院に届けられたのですが、万が一損傷の可能性を考え、移植はされませんでした)

ヘリコプターは墜落ではなく不時着して着地後横転したことなどがわかり

とても悲しい気持ちになった

だって

それはただの「物」を運んでいたのではなく

命のリレーに一番大事なものを運んでいたのだから

臓器移植は日本でもかなり広く知れ渡り

免許証の裏には臓器提供の意思を記載する欄もあり、提供者は徐々に増加していると思われる

その一方臓器移植を望む重病患者も増えており

臓器移植自体は増えているものの

まだまだ必要数には程遠く

臓器移植を待ちつつ命を落とされる方も多いのだと思う

まあ自分の体のことならまだしも

自分にとって大切な人の体の一部を誰かに渡すというのは

道義的にはいいとわかっていても

なかなか「はいどうぞ」という気になれないのはよくわかるし

一方自分が移植を希望する立場になると

症状が進むにつれ一刻も早くお願いしたいとすがるような気持ちになるのもわかる

だから

今回は臓器提供する決断をした(と思う)ご本人はもとより

大切な方の命が消えゆくときに臓器提供を決断された方々の尊いお気持ちと

ようやくこの日を迎えた臓器提供を受ける方とその周りの方皆さんの思いを

つなげることができなかったということになる

でも

ヘリコプターのほうでもたぶん何とか立て直そうと懸命な操作をして

ヘリコプター自体が回転するという大変な状況の中何とか着地したものの

その後横転してしまったようで

正直誰が悪いということは言えないんじゃないかという気がする

もちろん「運が悪かった」で済まされるような話ではないかもしれないけど

臓器提供された方々には

その尊いお気持ちは十分相手の患者さんだけでなく世の中全体に伝わったことを知っていただきたいし

提供が受けられなかった方には

どうかこの一件で気を落とさず、何とか調子を保って次のチャンスを待ってほしいと思う

 

今後はもっと増えていくと思われる臓器移植

それが今まで以上に安全に迅速に移植を受ける患者さんのもとに運ばれ

ベストの状態で移植が受けられるように

今回のことで臓器移植のことを考える方が増えるとともに

運搬についてもこの事故の検証を十分にしてもらって

より安全な方法で確実に運搬がなされるよう

願ってやみません

 

遊びに来てくださって、ありがとうございました

コメント
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