kisetsunokazeni

母の入り用のものをあれこれお買い物した帰り

たい焼き屋さんの看板が目に入った

ずいぶんご無沙汰だったので

ちょっと食べてみようかな、と母に話すと

母も食べたいとのこと

母はもう足があまり動かないので

注文だけ聞いて私がお店に走る

入ってみると誰もおらず商品も並んでないけど

声をかけると奥からおじさんが出てきた

今から焼いて作りたてを渡すという

まあ時間もあるのでそれもいいか、と待っていると

おじさんはお話し好きらしく

たい焼きを作りながらあれこれ話しかけてくる

今どき話題になってるあれこれを話しつつ手元を見てると

かなり焼けて形ができてきたころから

おじさんたい焼きを素手でつまんでひっくり返してる

それでまたしばらくすると

チョイっと指でひっくり返す

それを数回繰り返して

はい、出来上がり、と渡された

もちろん手はきれいだろうし

今までそんな風にして作ってきて問題もなかったのだろう

だけど

わたしはそれを食べるのはちょっと躊躇われた

たぶんそれが家族や友人だったら

何も気にせず食べたと思う

でも

そこはお店で知らないおじさんが作ったもの

すごくいい人だったけど

う～ん・・・

それで母にそのことを話したけど

彼女は全然気にしないらしく

大丈夫よ！と一言

なので

私の分も母に差し上げた


お店は古いけど特に不潔ってわけでもないし

明らかに問題な点があったわけではない

でも

わたしには無理だった今日のたい焼き

残念だけど

今後はもうあのお店には行けないなって

ちょっと寂しい気持ちになった

帰り道の出来事なのでした～

ちょっと考えすぎ？



遊びに来てくださって、ありがとうございました