kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

雪崩事故のこと

2017-03-29 12:16:14 | 日記
栃木・那須のスキー場で

登山訓練をしていた高校生ら8名が

表層雪崩によって亡くなった

いつも思うことだけれど

たった1%でも事故が起こる可能性があるならば

最大限の準備をするか

それでも危険性があれば

中止する勇気が必要だと思う

以前は大丈夫だったからきっとできる、などという

根拠のない判断は

今回のように命取りになりかねない

今回の場合は

ビーコン(発信機)も所持しておらず

悪天候にもかかわらず

「このくらいの訓練なら大丈夫だろう」程度の考えだったと報道されてる

そんなことで奪われた命は

いったいどうやって償われるのだろう

しかも子供たちがどうしてもと言ったわけではなく

たぶん指導者側の判断

本当に

山の怖さをちゃんとわかってなかった人たちの思い付きで

こんなことが起こったのなら

許されるはずもない

仕事でもプライベートでも

何らかのリスクがあるなら

万全の準備をするべきだし

特に命に危険が及ぶ場合は

それを行うべきかどうかも

きちんと専門家に相談するなりして

慎重に検討すべきだ


今回の表層雪崩は

50メートルの幅で起こったそうだけど

時速は100~200キロで

1立方メートル当たり10~20トンの重さがかかってくるそうだ

つまり

自分一人に新幹線がぶつかってくるくらいの衝撃で

逃げることも命を守る体勢を作ることも

全くできなかったと思われる


命を預かる立場の人は

常に自分や世界で一番大切な人の命に置き換えて

考えていかなければならないと思う

指導者の判断を信じて

あっという間に命を奪われた子供たちが

本当に気の毒でならない

これから先の素晴らしい人生が

すべて奪われたのだから


ずいぶん前に組体操の事故のことを書いたけど

学校側がこんなに子供たちの命を軽視するなら

もっとルールを厳しくして

指導者の判断に任せることはしないほうがいいのかもしれない

指導者にとっては数千人、数万人の中の一人でも

家族、友人にとってはたった一つの命なのだから


事前にもっとできることがあったはずだと思うと

本当に残念でならない・・・


亡くなられた8名の方々の

ご冥福を心よりお祈りします
コメント
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