kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

自閉症 2

2017-01-02 13:20:30 | 日記
年末に読んだ

東田直樹さんの著書に

ものすごく感銘を受けて

はまってます


もちろん自閉症については

ある程度知っていたけど

自分からはちょっと遠い世界のような気がしてた

でも

この方の本は一問一答式で(「自閉症の僕が飛び跳ねる理由」とその続編)

私たちがふと思う簡単な疑問について

丁寧に答えてくれているので

本当にわかりやすく

それで

自閉症とは何か、ということを

この年になって初めて知った気がするし

自閉症の方々も私たちと全然変わらないことを知って

ちょっと愕然とする

自閉症の方々がすごいのは

うまれてからずっと

思ったことが話せない

勝手に体が動いてしまうなどの

相当な困難の中で日々を生きているのに

心はとても美しくて

いつも一生懸命で

前に進もうとしているところ

そして

手助けしなければならない私たちが

何言ってるかわからないからとか

頭がおかしいんじゃないかとか

勝手に解釈して

彼らの行く手を阻んでいるかもしれないことに

ほんとうに申し訳ない気持ちになる

実際知ってみると

自閉症の方々はすごい才能を持っているのに・・・

たとえば

鳥の声を聴くと

鳥になった気持ちになり

鳥の言葉を聞き取ろうとしたり

これって

俳優さんになったりしたら

ガラスの仮面じゃないけど

ものすごい演技ができそうだし

水中にいると

まるで宇宙にいるような気持になり

自由を感じるそう

数学とか絵画だけじゃなくて

こういった特別な感覚も持ち合わせている

これは

本当に素晴らしい才能だって思う


それから

東田さんと意見が一致したところが一つあって

それは

自閉症の方がこれだけ生まれてくるには

きっと大切な意味があって

私たちがこれからも命をつないでいくために

自閉症の方々の遺伝子や能力が必要とされているんじゃないかってこと

個人的には

自閉症に限らず

先天性の病気の方が常に一定の割合で生まれてくるのは

きっと私たちにとって

その力が必要だからじゃないかって

思ってます

なぜなら

自然の営みには無駄がないから

残念ながら

まだ私たちは

その理由に気づいてないけど・・・


いまの世の中は

健常者が生活しやすいように整えられてるけど

それは健常者が多いからにすぎず

要は多数決

でも

もう少し遠い未来を考えたとき

もう自分優先はやめて

出来るだけ多くの人と十分なコミュニケーションをとれるようにして

みんなが幸せになれる方向を目指していくべき時期に

来ているんじゃないかしら

戦争とか殺し合いとか

くだらないことはやめて

英知と感情を与えられた命だからできることを

一生懸命やっていくのが

私たちの使命なんだと思う

そうじゃなければ

「ヒト」自体が無駄な存在になってしまうから


健常者の私は

東田さんという自閉症の方に

いっぱい教えられて

いっぱい考えさせられて

いっぱい感動してる

すべての命は意味があり

本当に尊い、と思わされる

素敵な時間をいただいてることに

深謝


興味がある方は

一度本を手に取ってみてください

大変わかりやすく書かれていて

時間もかけずに読めます

絵本も出されているようです
コメント
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