kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

自閉症

2016-12-19 15:26:36 | 日記
自閉症、ご存知ですか?

生まれつき脳に機能障害があり

コミュニケーションがうまくとれなかったり

みんなと一緒に同じことをするのが困難だったり

興味がどんどん移り変わって一つのことに集中できない

そういった症状のある病気です

先日

”自閉症の僕が飛び跳ねる理由”(東田直樹 著)という本を読みました

あまりないことだと思うのですが

この方はご両親やサポートしてくださる周りの方とともに

コミュニケーションを取れる方法を模索して

文字盤やパソコンを使ってそれができるようになり

中学生の時にこの本を書いて

それまで自閉症のお子さんとの向き合い方に苦労されていた世界中の親たちに

希望と力を与えました(親ですら自分の子がなぜこんな行動をするのか全く分からない、ということがとても多いのです)

私はその話を聞いて興味を持ち

この本を読んだわけですが

今までわかっていた以上に

自閉症の方々の苦労が理解できました

知的障害を持った方もおられますが

そうでない方々は

思考能力は普通かそれ以上

この本を読んでわかったけれど

とても中学生が書いたとは思えない素晴らしい文章で

驚かされました

それに

途方もない忍耐と悲しみ

私たちは普段

何の努力もいらずに自分の思いや考えを

自分の言葉で表現できる

でも

うれしい時も悲しい時も

彼らはそれがほとんどできない

そしてまた誰かが自分のことを誤解していても

それすら訂正できず

さらに自分が自分の意思に反して何度も繰り返し変な行動をしてしまったり

ピョンピョン跳ねたり

突然大声を出したりして

さらに物事が悪い方向に行くのも

どうにもできない

もし私が同じ状況に陥ったら

きっとおかしくなってしまうと思います

自分でこう動こうと思っても

自分のものでない壊れた体を動かすような感じで

どこをどうしたらちゃんと動くのかがわからない

そんな状況が

生まれてからずっと続いてる・・・

そんな思いで彼らは日々暮らしているのです

でも、記憶力が抜群など

素晴らしい才能も持ち合わせている

この東田さんという方は

作家として活躍されていますが

数学の分野とか画家などとして活躍してる方もいる

たぶん才能を表現できるやり方さえわかれば

立派にやっていけるのです

日本だけで36万人いるとされる(諸説あります)自閉症

こんなに多くの方が

自分のことをうまく表現できず

自分の体をうまく扱えず

つらい思いをして生活されている

もしもっと私たちが自閉症に理解を示し

少しずつでもお手伝いで来たら

何かが変わっていくかもしれない

そんな気がします

最近では

将来自閉症を治療するための研究も

進んでいるとか

自閉症だから見えること感じることはそのままに

コミュニケーションなど

自分のことがそれぞれちゃんと表現できるような治療が

できる日が来ることを願ってやみません


当事者にならないと

なかなか考える機会のないいろいろな病気

たまには

そういう方の手記や様子を本や映像で見て

自分として

そしてご家族や友人と

語り合う時間を持ってみてはいかがでしょうか

そこで

患者さんたちの素敵なところを見つけるとともに

ご自分の中の素敵な部分を

発見できるかもしれません

それと

ペットと暮らしている方々は

ペットにもこんな病気があったなら、なんて

考えてみるのもいいかも


もうじきクリスマス、そしてお正月

たまには

いつもと違う感じに過ごすのも

いいのではないでしょうか?
コメント (2)
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