かさぶたになるころ
やたらと気になる傷
指を這わせては
かさぶたのつけねに
爪を立てる
血が流れるのをわかってて
それでも
止められない
そうして
何度も傷をえぐっては
痛みに耐える
傷は
癒えない
こころも
おんなじ
なぜひとは
忘れたころに
古傷をえぐって
自分を傷つけるのか
そんなことして
よくならないことは
わかりきっているのに
そんなことふと思う
春の雨の夜
やたらと気になる傷
指を這わせては
かさぶたのつけねに
爪を立てる
血が流れるのをわかってて
それでも
止められない
そうして
何度も傷をえぐっては
痛みに耐える
傷は
癒えない
こころも
おんなじ
なぜひとは
忘れたころに
古傷をえぐって
自分を傷つけるのか
そんなことして
よくならないことは
わかりきっているのに
そんなことふと思う
春の雨の夜