kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

私の”九死に一生”

2016-04-03 21:37:45 | 日記
まあ

人間生きてると

何度かは

命の危険を冒す事件が起きる

私のその中のひとつは・・・


まだ学生のころ

女の子の友達と

彼女の男友達2人で

東京から富士山周辺へ

ドライブすることになった

男の子の一人が

お父さんから車を借りて

みんなでレッツゴー

高速走りながら

ユーミンの曲そのものだって騒いだり

湖ではありがちなボートに乗ったりして

けっこう楽しかった

さて帰り道

車の持ち主じゃない男の子が

運転変わると言って交代

まあ、明るくて元気な子だったけど

運転するとすごくスピードが出る

でもそこは富士山周辺

片側1車線の

けっこう細いくねくねした道が続く

みんな暗黙の了解で

まだ法律で決まってなかったシートベルトを締める

ちょっとしたジェットコースターみたいな感じで

運転手以外の3人は

かなりひやひやしてたけど

なかなか「スピード落として」って言えない

そうこうしてるうちに

小さなカーブを曲がったとき

ハンドル切りすぎて反対車線へ

そこへ対向車が来て

あわててハンドル切ったら

今度は崖下に落ちそうになる



もう一度ハンドル切ったら

反対車線の向こうの木の切り株に激突した

もう何が起こったのか

しばらくはわからない

そのうちみんなで車を降りると

もう車のボンネットのあたりがぐしゃぐしゃで

動かすことなどできない

まだ携帯とかもない時代

みんな山の中で茫然

とにかく誰かに連絡をとれるところまでいかなくっちゃ、と

通りかかる車をなんとか止めて

一番近くの修理工場まで

乗せていってもらう

そこで状況を説明し

警察に電話

車を取りに行ってもらうとともに

車の持ち主であるお父さんに連絡

修理について話し合ってもらって

私たちは電車で帰ることに

幸運なことに

シートベルトのおかげで

けが人はなし

修理工場の方に

最寄りの駅まで送ってもらい

東京へ戻る

皆何も話すこともなく

お通夜のような気持ちで

とぼとぼ歩いた


後から考えたら

あのとき命のことになってもおかしくなかった

私は運転した子のことは

その日初めて会ったんだけど

それでも

言うべきことは言ったほうがいいと

思い知らされた

もし

誰かが大けがとか命のことになっていたら

みんなの人生が変わってしまっただろう

それと

車の制限速度を守ること

自分で自信が持てる速度で走ること

そのころはまだ

ペーパードライバーだったけど

心の底から

そう思った

今ではもう

遠い思い出だけど

いい教訓として

ありがたく受け止めている


新米ドライバーさんも多いこの時期

ぜひ

スピードには気をつけて

安全運転を心掛けてほしい

私のような経験をしなくてもいいように

失ってからでは

遅いこともあるから・・・
コメント (2)
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