kisetsunokazeni

ときには空を見上げて深呼吸。無駄と思える時間も必要な時がある。

ある意味インシデント・・・

2015-04-21 13:55:29 | 日記
こればっかりは

どうしても忘れられない思い出って

ありますよねー

強烈さ加減が半端なくて

笑いに転じるまで

数秒かかっちゃうような・・・


オーストラリアでのお話ですが

あちらでは

広大な土地を管理したり

農薬をまいたりするのに

小型飛行機を使う方も多く

けっこういろんな方が

ライセンスを持っています

ちなみに

ライセンスの取り方は

自動車と一緒

座学と実習があり

自動車でいう

仮免許試験(筆記と実地)と

本免許試験(筆記と実地)

があります


それはさておき

飛行機学校には

将来エアラインを目指す若者から

趣味で楽しみたい人

土地を管理するなどの業務に使いたい人

また

ライセンスの更新をする人など

いろいろな方がやってきます

さて

あるとき

白髪の老婦人がやってこられて

免許を取りたいとのこと

年齢制限はないのか

普通に入学されたのですが

見た目には70歳超えてる

・・・とっても前向きなご婦人

座学は何とかなっていたようなのですが

問題は実習

なにせ

飛行機は

空中を飛ぶので

なにかあったとき

車みたいにブレーキで安全に停まるってわけにいかない

もちろん

隣にインストラクターが乗っているので

ひとり立ちするまでは

安全確保はされていると思いますが・・・




飛行機が一番大変なのは

着陸するとき

テレビなんかで

時々事故も聞きますが

けっこう難しいんです

こう書くと

なんとなく想像できるかもしれませんが

あるときふと

その老婦人の着陸を見ていたら・・・

まあいい感じの角度で

滑走路に進入してきた!

その直後

・・・ぼよぉーん ぼよぉーん ぼよぉーん(ちょっと違う)

なんと

跳ねてる!

しかも

まりみたいに・・・

まるで

マンガみたいなきれいな弧を描いて・・・


まあもちろん

慣れてない人が操縦すると

着地時の勢いとか角度とかの関係で

すこし跳ねることはあるんですが

これは・・・

どっちかっていうと

マンガか芸術かっていう感じ

ある意味美しいと言うべきか・・・


その後は

もう注目の的

生徒も

先生も

管制塔も

目が釘づけ

皆祈るような気持ちで

着陸を見守る

そして

・・・やっぱり跳ねてるー!


おしりにも相当衝撃あるけど

機体にもね

何せ

1トン以上の重さが

ちっさいタイヤ3個に

かかってくるのですから


次に乗る人も

ちょっと心配だったりして・・・




当の本人はというと

全然元気

相変わらず

笑顔で前向き

「飛行機って楽しいわね」

とおっしゃる


インストラクターに聞くと

それ以外にもいろいろあって

かなりスリリングなフライトらしい


この方の目的は

フライトを楽しむことらしいので

ゆっくり時間をかけて

インストラクターとともに

前に進めばいいのですね


それにしても

ほんとにきれいな弧だった

やろうとしてもできないくらい・・・

芸術、

でも

ある意味インシデント

オージーの老婦人

恐るべし

コメント
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