行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

八重の桜

2024-06-09 20:00:10 | 花,植物
ソメイヨシノがまだ咲き残っている中、
散歩道にウコン、カンザンなど、八重の桜が咲き出していました(4/12)。


ウコンザクラ(鬱金桜)。
薄緑色あるいは黄色の桜として知られていますが、
咲きはじめは白に近い花色です。


オオシマザクラを基に生まれた栽培品種、
サトザクラ群のサクラです。
ウコンの名はショウガ科のウコンの根の色、鬱金色に由来しています。


緑色の花の八重桜であるギョイコウ(御衣黄)と同じく、
花弁に黄色のカロテノイドと緑色のクロロフィルを有しています。
ウコンは緑色のクロロフィルが少量のため黄緑(淡黄色)であり、
ギョイコウはクロロフィルが多量のためより濃い緑色になります。


やはり4月12日、
公園に数本植えられている濃いピンク色の八重桜が早くも花開いていました。
多分、カンザン(関山)です。セキヤマとも呼ばれます。


カンザンもウコンと同じく、
江戸時代にオオシマザクラを基に誕生したサトザクラの一つです。
濃いピンクの八重花のカンザンが、
白色で一重花のオオシマサクラを基にしているとは意外です。


八重の花弁数は20枚から50枚あり、
東京の花期は例年は4月中下旬、
花と同時に葉が展開します。


種はなにかわかりませんが、
淡いピンク色の八重桜も咲いていました。
桜の品種は500以上あるといわれ、名札がないと同定は難しい。
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ゲンゲとクレソンとカルガモ

2024-06-08 20:00:15 | 花,植物
4月上旬、
谷戸の田んぼや野道にゲンゲが咲き、
小河川にはクレソンが花をつけていました。


桜も咲き終わった4月10日、
谷戸の田んぼにイネ科スズメノテッポウが芽を伸ばし、
イネのような花をつけていました。
そんなスズメノテッポウに並んでゲンゲもたくさんの花を咲かせていました。
両者とも春の水田の代表的な雑草です。


ゲンゲ(紫雲英)はマメ科ゲンゲ属に分類される越年草、
中国原産、別名のレンゲソウ(蓮華草)の方が馴染みのある名です。
虫媒花、ミツバチがよく訪れ、レンゲの蜂蜜は蜂蜜の定番となっています。


田んぼだけではなく、
スギナなどが見られる谷戸道にもレンゲがきれいに咲いていました。


花期は4 - 5月ごろ、
葉腋から出てまっすぐに伸びた花茎の先端に、
長さ1 cmほどの蝶形の花を10個ほど輪生状につけます。
花色はまれに白色(クリーム色)も見られますが、ほとんどが紅紫色です。


4月12日、
谷戸近くの小河川にクレソンが群生して白い花をつけていました。
眺めていると、その群生の中からカルガモ、
花に埋もれて休んでいたようです。


クレソンは流れの中や水辺に生育するアブラナ科の多年草、
この小河川のいろんな場所に群生しています。
別名はオランダガラシ。
ステーキの付け合わせとして使われるのが定番ですが、
それ以外にも、サラダや和え物、炒め物などの料理にも利用される野菜です。


4月14日の谷戸の田んぼ、
スズメノテッポウなどの水田の春草の中にカルガモ。
首を伸ばして、カルガモらしからぬ姿をを見せていました。
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カラタチ、ヒメコウゾ、ニワトコの花

2024-06-07 20:00:33 | 花,植物
4月13、14日の里道に写した
カラタチ、ヒメコウゾ、ニワトコの花
そしてアカメガシワの紅い新葉を載せます。


谷戸の畑畦にカラタチの花が咲いていました。
ミカン科ミカン属の落葉低木です。
花期は4月、太い棘のある枝に白い花をつけます。
秋には小さな丸い柑橘の実がつきますが生食には適さないようです。


北原白秋の作詞「からたちの花」
春の唱歌としてよく知られています。
「からたちの花が咲いたよ、白い白い花が咲いたよ、
からたちのとげはいたいよ、青い青い針のとげだよ 、
からたちは畑の垣根よ、いつもいつもとおる道だよ 」
棘があるので昔は垣根としてよく使われていたようですが
最近は見ることも少なくなったカラタチです。


林縁道にヒメコウゾ(姫楮)が雌雄の花をつけていました。
クワ科コウゾ属、
低山の林縁などに見られる雌雄同株の落葉低木です。


花期は4月ごろ、新枝の下部の葉腋に雄花序、
上部の葉腋に雌花序をつけます。
雄花序は径1 cmほどの球状で葯が白色、
雌花序は径4mmほどの球状で、赤色の糸状の花柱が多数つけます。


林縁道にニワトコ(接骨木)がところどころに花をつけていました。
レンプクソウ科ニワトコ属の落葉低木です。
花期は春、若葉が開くとほぼ同時に、今年枝の先端に3~10 cmになる円錐花序をだし、
淡黄白色の小さな花を多数つけます。


ニワトコは日本全国に分布。
原野や山野の林縁など湿気があって日当たりのよい所によく見られます。
栽培もされていて庭木としても使われます。


アカメガシワの実生と思われる小さな木に真っ赤な新葉が展開していました。
その見事な赤色に思わずカメラを向けました。
トウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木、
春にでる若葉が紅色をしているのが名の由来です。


山野、平地、川の土手に自生、
山野の林縁、道端、ヤブなど明るいところによく見られます。
典型的なパイオニア植物です。
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チョウゲンボウ♂

2024-06-06 20:00:46 | 
4月13日、
久しぶりに600mmの望遠ズームを持ち出して、
上谷戸の散歩道へ。


一組だけですが、
今年も橋の構造物にチョウゲンボウが巣作りしていました。
チョウゲンボウ(長元坊)、ハヤブサ科に分類される猛禽類、
羽毛は赤褐色で黒斑があるのが特徴です。


この日、ケヤキの木にとまっていたのはきれいな羽色のオス。
オスは羽色がメスより明るく、黒斑が細かい、
また、頭と尾は青灰色をしています。


休憩タイム、毛繕いタイムのようです。


後向きにとまっているのですが、
ときどき首を回しこちらを向きます。
180度回転させました。
羽色のきれいなハンサムな個体です。


谷戸の田んぼの畦をセグロセキレイが速足で移動していました。
600m、トリミングはしていますが、どうにか撮れました。


この谷戸の小さな流れ、
5月近くになるとニホンカワトンボが見られます。
4月13日、まだ早いと思っていましたが流れを観察して歩いていると、
一匹だけ、羽化したばかりと思われる美しい個体を見つけました。
ピント合わせに少し苦労しましたがこれも600mmで、きれいに撮れました。
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ニガイチゴ、モミジイチゴ

2024-06-05 20:00:02 | 花,植物
丘陵の林縁道にて(4/11)。
ニガイチゴ、モミジイチゴそしてサルトリイバラが隣接して花をつけていました。


モミジイチゴ(紅葉苺)。
3月中旬ごろから咲き、野山に春の訪れを思わせますが、
4月11日に、まだたくさんの花をつけている個体もあります。
時期は3~4月、短枝の先に白い花を1個ずつ下向きにつけます。


バラ科キイチゴ属の落葉低木、
葉がモミジに似ているのでモミジイチゴの名があります。
キイチゴの一つ、初夏に熟す黄色の実は甘く美味、食べられます。
東日本に分布、西日本には葉の長いナガバモミジイチゴが分布します。


モミジイチゴの近くにニガイチゴが群生していました。
同じく、バラ科キイチゴ属の落葉低木です。
4月ごろ、葉の展開に続いて短枝の先に白い花を1個上向きにつけます。


キイチゴの一つ、
初夏に赤く熟した実をつけます。
食べられますが、食後に苦味が残り美味とは言えません。
そして、これがニガイチゴの名の由来となっています。


モミジイチゴと同様に、
山野の林縁や日当たりの良い荒地に普通に自生します。
高さは1.5m程になり、たびたび枝垂れている姿が見られます。


葉は3裂しますが、切れ込みには変化が多く、
深く3裂するものや切れ込みが全く見られないものもあるようです。
縁には細かい鋸歯が見られます。


ニガイチゴの枝に絡まるようにサルトリイバラ(猿捕茨)が花をつけていました。
サルトリイバラ科シオデ属の落葉つる性半低木です。
雌雄異株、この花は雄花のようです。


山野や丘陵に自生します。
茎には棘があり、雌株は秋に赤い実をつけます。
サンキライ(山帰来)の別名があります。
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ヤマブキソウとヤマエンゴサク

2024-06-04 20:00:24 | 花,植物
公園となっている山の草地、
ところどころにヤマブキソウが咲き、
ヤマエンゴサクが花弁と蕊でおもしろい表情を見せていました(4/8)。


山の草地にヤマブキソウ(山吹草)がところどころに咲き出していました。
本州、四国、九州に分布し、
山野の樹林地に自生するケシ科ヤマブキソウ属の多年草です。


天気雨の後のヤマブキソウの花。
晴れているのに花びに水玉、いい感じです。


花期は4~5月、
上部の葉腋に黄色い花を1~2個つけます。
花弁は4枚で長さ2~2.5cmほど、雄蕊が多数あり目立ちます。


ヤマブキソウの名は花がヤマブキに似るところから、
両者、花色はよくにていますが、
ヤマブキはバラ科でヤマブキソウはケシ科であり、
花弁数も5弁と4弁と異なります。


同じ公園の山地にヤマエンゴサク、
花の形はかなり違いますが、ヤマブキソウと同じくケシ科の多年草です。
4月の最初に撮った時より、花弁が開いていて、花におもしろみを覚えます。


この花たちを見ていて、
昔に見たデイズニー映画の白雪姫の小人の顔を思い出しました。


翌日に写したジロボウエンゴサク。
こちらも花弁が開いて、花に表情があります。
こちらはミッキーマウスに見えてきました。
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山笑う

2024-06-03 20:00:46 | 風景
4月11日の薬師池公園、
山野はすっかり春色に染まっていました。


山道から見下ろすと、
ヤマザクラ、若葉、新芽など、
公園は何色ものパステルカラーに染まり、
まさしく「山笑う」です。


ミツバツツジとヤマザクラを前景に茅葺の古民家を。
半分つくられた公園景色とはいえ、日本の里の春景色です。


キブシ(木五倍子)にも花穂に遅れて若葉色の新葉が出てきました。


蓮池にはハスが動き出し、
紅い新葉がいくつもでいました。


昆虫の姿もところどころに見られます。
アシビの花に成虫越冬の蝶、ルリタテハが吸蜜していました。
翅表に淡青色の帯があり、きれいですが、
翅裏は林の落葉に保護色、地味な黒褐色です。


白花タンポポにヤブキリの幼虫。
ヤブキリの若齢の幼虫は花の花粉が餌、
花の中に姿をよく見ます。


黄色のタンポポにはキタキチョウ。


ハルジオンの花にベニシジミが。
キタキチョウもベニシジミも3月ごろから発生、
秋の終わり頃まで見られます。
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イチリンソウ

2024-06-02 20:00:53 | 花,植物
ニリンソウに少し遅れてイチリンソウが咲き出します。
両者ともスプリング・エフェメラル、キンポウゲ科イチリンソウ属の山野草です。


4月11日、
薬師池公園の山地にイチリンソウ(一輪草)が花をつけていました。
つい20日ほど前はルリビタキを追いかけていた場所です。


ニリンソウ(二輪草)のように二輪が並んで咲いていますが、
花茎は別、イチリンソウです。
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草、
花茎の先に花を一輪咲かせることから一輪草の名があります。


花びらに見えるのは花弁ではなく、萼片。
咲きはじめや蕾の時には淡いピンク色を帯びるものもありますが、
萼片は白色で5~6枚あります。


根出葉は3出複葉で、小葉は羽状に深く裂けます。
分布は本州、四国、九州と広く、落葉広葉樹林の林床や林縁に生育、
春4~5月、花茎を20~30cmに伸ばし、花をつけます。


自宅近くの自生地、
となりにジロボウエンゴサクとタンポポが咲いていました。
この自生地も開発で周囲は住宅ラッシュ、
この場所も間もなく住宅が建てられそうです。


ルリビタキを追いかけていた山斜面に
ニリンソウが群生して咲いていました。
イチリンソウより早く咲き、
4月11日にはもう盛りを少し過た様子です。


同じ斜面の草地にヤマルリソウが咲いていました。
3月に写したヤマルリソウより葉が大きくなり、目立ちます。
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ヤブレガサとゼンマイそしてツグミ

2024-06-01 20:00:11 | 花と虫
4月8日の公園の山道散歩にて。


近くの公園の林の中にヤブレガサ(破れ傘)が出ていました
キク科ヤブレガサ属の多年草、
名の由来は春の新葉の頃の様子が破れた傘に似ることから。


ヤブレガサと同じ林の中にゼンマイがくるくると
うずを巻いて芽を出していました。


ゼンマイ科のシダ植物、
各地の丘陵や草原に生え、春に芽生えた栄養葉は山菜となります。
ひとつの株に胞子葉(男ゼンマイ)と、
やや遅れて出る栄養葉(女ゼンマイ)が混在して出ます。
この写真では背の低い下の4つが女ゼンマイ、
女ゼンマイだけが食用になります。


そんな林にツグミが何羽か集まっていました。


人に気が付くと、樹の上などに逃げます。
冬の間、単独で過ごすツグミですが、
春になり帰国の頃になると、どういう合図があるのかわかりませんが、
何羽が一ヶ所に集まります。
北の国にへは集団となって帰ります。


帰り道、自宅近くの小さな公園の枝垂れ桜にツグミの姿、
しばらく動かずにとまっていました。
多分、仲間が集まるのを待っているものと思われます。


その枝垂れ桜、
今年もきれいに枝垂れて花を咲かせました。
しかし、ここは住宅地に隣接した小さな公園、
ツグミが集合するには適した場所ではないようです。
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キジムシロなど黄色の花

2024-05-31 20:00:20 | 花,植物
4月10日、
長池公園内の山道を歩いて、
キジムシロなど黄色の花を写しました。


地を這うように茎を伸ばして、
黄色の小花をたくさんつけた草がありました。


キジムシロです。
バラ科キジムシロ属の多年草、
明るい雑木林の林床など、日当たりのよい山野に見られます。
春4月、花茎を多数伸ばして、黄色の5弁花を一斉につけます。


キジムシロの茎は赤紫色、粗い毛が見られます。
写真ではうまく写せていませんが、
葉は奇数羽状複葉で普通5~7枚、先端の小葉3枚が大きくなります。


花後の葉が放射状に展開し、
その株姿をキジが休むムシロに例えたのが名の由来。


これはミツバチツグリのようです。
花はキジムシロとよく似ていて、花での区別は難しいのですが、
キジムシロが5~9個の小葉の奇数羽状複葉であるのに対し、
ミツバツチグリは小葉が3個、小葉の鋸歯がキジムシロよりやや粗くなります。


ヘビイチゴの花もありました。
上の両者に比べると5弁の花弁間に隙間が見られます。
小葉は3個。


低木に淡黄色の花がたくさんついていました。
メギ科メギ属メギです。
春4月、新芽が伸びるのとほぼ同じに、
カップ形の花を下向きに咲かせます。


山道にタマノカンアオイ。
葉をめくると花が4つ、土の上に顔を出していました。
タマノカンアオイ(多摩の寒葵)、
ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑の多年草です。
関東地方西南部の丘陵や低山の林内に見られます。
名は東京都の多摩丘陵で発見されたことに由来します。
花期は3〜4月。
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