ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

ベニイトトンボ 2024<6月>

2024-06-09 | イトトンボ科

<6.8>

6年ぶり

キイロサナエの産卵には時期が早いようで、アオヤンマの生息地の新規開拓に行きましたが、撮影に至らず。
気温が高過ぎて次の候補はベニイトトンボ。かって都区内の多産地では簡単に撮れたものの、今や幻で6年ぶり。
個体数は少なく、炎天下の撮影で苦労させられましたが、何とも魅力あるイトトンボです。最高気温29℃。

交尾態 目撃はこれのみ


連結態が水面に現われても、直ちに産卵とはいかない


漸く産卵 目撃は2対












<アオモンイトトンボ> 交尾態 これを撮るのも久しぶり

2024.6.8 埼玉県

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キイロサナエ 2024<6月>

2024-06-07 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.6>

不活性

ヤマサナエの産卵撮影に区切りがついて、若い♀の生殖行動を期待して早めにキイロサナエを見に行きました。
♀の目撃は2回で、最初は産卵せず、2回目は恐らく樹上で卵塊を造ってから水路に現われて10秒程で打水。
多分同じ♀の飛来と思われ、産卵行動からすると時期が早かったようです。♂も不活性で個体数が少ない様子。
この時期にしては晴天が続いていて、曇り気味でも時々日射しがあって最高気温27℃。

10時50分頃 草の間でホバリングする♀ さてこれからと撮り始めた途端に打水して静止した


黄色が鮮やかで、いかにも若い個体


打水後、静止して卵塊を形成すると思いきや15秒で打水して飛び去る 通常の産卵パターンと異なり拍子抜け


薄らと卵は出している


数少ない♂が縄張りしたのは10時半頃まで、その後は日射しがあっても水路に出てきませんでした。

樹上の♂ 

2024.6.6 埼玉県

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ヤマサナエ 2024<6月>

2024-06-05 | サナエトンボ科アジアサナエ属

<6.3>

漸く始まる

5月下旬に3回外したヤマサナエの産卵、6月になって漸く始まりました。前日午後が雨の好条件、気温21℃。
正午前から15時までに、過去最多の5♀が産卵に飛来しました。2♀は産卵前に♂に捕捉されて3♀が産卵。
まずは、産卵前の♀を捕捉する♂の2例です。何回通っても交尾態は高い樹上に飛んで撮れません。

連結態 正午前に♀が飛来した途端に縄張り♂が連結 ♀は枝にしがみついたが一瞬で飛立ち交尾態で上空に


12時35分頃 無防備に産卵に入った♀ ホバリングを開始して数秒で縄張り♂に捕まる


♂(左)が♀の腹部を掴んで水面に落下 ♂は連結できず断念、♀は逃げる


連結に失敗した♂ ホバリングしてからしばらくの間近くに止まった


産卵は3♀とも動きが異なり、上昇して卵塊を形成する、専ら水面際に留まる、上昇と下降を繰り返すパターン。
いずれも♂の捕捉を警戒し、♂の動向によって行動パターンが変わるものと思われます。

12時5分頃、最初に産卵に至った♀です。♂を警戒し上昇して卵塊を形成。約3分50秒の長い産卵でした。

♂の不在時に飛来して10秒後 卵塊形成の初期段階


上昇して卵塊を形成する


さらに上昇して方向転換 水面から約3mの高さ(水面から約1mの地点で撮影)


上空で2分程ホバリングを継続した後、水面に急降下


この直後の打水時に♂が現われて逃げる 見失なってから高所で発見したが以後は撮影できず、再び打水して終了 


12時45分頃、2番目の♀は水面すれすれで約1分間産卵。3m程離れた所にいた♂は気付きませんでした。

低空で現われて、いきなり打水した


卵塊は最大この程度で数回打水して消える 打水を捉えるチャンスがあったが、結局撮影できずに終わる




14時15分頃、3番目の♀が飛来。3分40秒の産卵で上空で卵塊形成し降下する行動を3回繰り返しました。

流れに♂は不在であったが、飛来時は♂を警戒して前後左右に激しく飛び、20秒後にホバリングを開始


飛来から1分後 2m程上昇して卵塊形成


10秒で降下


20秒後 再び20m程上昇 卵塊が最大級に




20秒後に降下して打水せず、3回目の上昇は1m程 2回目以降は20秒間隔で上昇、降下を繰り返した


20秒後 現われた♂を避けて10m程下流に降下 何度も上昇したのは♂を認識しての行動であった様子


打水直前 一度の打水で姿を消す




♀の飛来が多いだけに♂のバトルも壮絶で、3♂の絡みや撃墜された♂が水面に落下るシーンも目撃しました。

川から追い出された♂に掴みかかる♂

2024.6.3 神奈川県

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ダビドサナエ 2024<5月⑤>

2024-05-31 | サナエトンボ科ダビドサナエ属・ヒメクロサナエ属

<5.30>

終盤に黄色の個体

ヤマサナエの産卵狙いで行きましたが、今回も外れ。3回目で漸く♀が姿を見せたものの産卵はしませんでした。
♂は活発で3頭以上が流れに出て争いが絶えない状況です。産卵は遅れ気味のようで、今しばらくの様子です。

ダビドサナエは終わっていると思っていましたが、2♀が産卵。うち1♀はこの時期でもなお黄色の個体でした。
老熟♀は10秒程で飛び去り、若い♀はやや長く30秒産卵。どちらも一ヵ所に留まらず極めて激しく動きます。
短い産卵は老熟期特有の現象と思われますが、この時期の若い♀を見ると早い動きには別の要因があるようです。
流れに出て来るヤマサナエによる捕食を警戒しての行動と推察します。この日も1頭が犠牲になりました。

14時40分頃 通常より遅い時間に産卵 時期外れの黄色の個体 激しく動くので偶然ヒットした感じ






老熟♀の産卵 この時期の♀は白くなっているのが通常 動きはさらの激しく10秒で姿を消す


<ヤマサナエ> ♂のホバリング やっと現われた♀は産卵場所の下見のようで通過したのみ

2024・5.30 神奈川県

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サラサヤンマ 2024<5月②>

2024-05-30 | サラサヤンマ

<5.29>

雨の翌日

今後の天気が期待薄、昨日の雨での水浸しを覚悟でサラサヤンマの撮影に行くと、前回より水が引いて拍子抜け。
有難いことにこの状態なら、雨の翌日の晴天で生殖活動が一気に活性化するはずです。最高気温28℃。
実際、目撃の5♀すべてが♂に捕捉されました。大半は産卵前に捕まり、まともに産卵を撮影したのは1♀です。
その♀の青みがかった複眼の色に驚きました。これまで見たことのないタイプの個体です。

12時25分頃 落着いて約20分間産卵 複眼はサラサとは思えない色彩 左の複眼に傷がある










この朽木での産卵はこれまで


移動して飛んだ途端に♂に捕捉され、運よく上に抜けず近くの樹木に着地した交尾態を探し当てました。

交尾態 葉の隙間からぎりぎり見通せる5m程の高さ 風が吹くと手前の葉で隠れてしまう




交尾解除後が撮れそうな場所で待つことに


交尾解除の瞬間 ♀が暴れ回る 交尾時間は19分


連結解除直前 36秒で♀が飛ぶ


産卵を見つけても、飛ぶと即♂に捕捉されるので思うように撮れない


静止して♀を待つ♂




ホバリングして探雌行動する♂ ホバリングは短いが要所要所で飛び回っていた










♂同士のバトルが激しく、撃墜されて落下した若い♂


湿地の外側でホバリングを交えて摂食する♂

2024.5.29 埼玉県

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