かんにんブクロ

絵本とイラスト付きで書いているブクロ…いやブログです(笑)

胃幽門狭窄症(3)…

2008年11月22日 | Weblog


入院8日目の9月25日、胃の内視鏡検査があった。
胃カメラを飲むのは初めてだったが、“口からだけでなく鼻からも行える”という病院のパンフレットを見ていたので安心していた。鼻からのは“苦痛が少ない”“吐き気が起きにくい”“モニターを見ながら会話ができる”という特徴がある。しかも私は鼻から胃に管を入れるのはもう経験してる。

ところが口からの胃カメラだったのだ。のどからカメラが入っていく時、何度も「ウェッ!」「ウェッ!」と吐き気をおこした。苦痛と不快感で、モニターを見る余裕など全然なかった。

内視鏡を胃に入れ、モニターを見ながら主治医は言った。
「よく今までがまんしましたね、胃が変形してますよ」
私は目をつぶったまま“どうでもいいから早く終わってくれ”と祈るばかりだった。

翌日の夜、私はナースステーションに呼ばれた。
主治医は胃カメラで撮った写真を見ながら説明してくれた。
「胃が変形して、胃の出口が上の方にあるので、食事の後は食べたものが腸にいく様に、右側を下にして横になって下さい」
なんて事を言うのだ!。私の胃の出口は上の方にあるのか!。(つづく)


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胃幽門狭窄症(2)…

2008年11月21日 | Weblog


左の手には点滴を打たれ、胃の中のものを取りだす為、右の鼻から胃の中まで管がはいっている。
私は全く動けない状態になった。
当然食事はなし。胃の中をからっぽにする為、咽は乾くけど水は一滴も飲めなかった。
朝、昼、夕の食事の時間、同室の患者が食べてる食器の音を、私は聞いているだけだった。
病室の天井を見たままの状態が2日間続いた。
主治医が言ったとうり、胃の中のものは少しづつ出ていって、最後は黄色い胃液が出て来た。

3日目の夕方、やっと鼻から入れられた管と点滴がはずされ食事が出た。
しかし、食事といっても重湯と具のない味噌汁とジュースの流動食。
この食事は2週間続いた。(つづく)


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胃幽門狭窄症(1)…

2008年11月18日 | Weblog


9月18日午後、私は突然激しい腹痛に襲われた。
とにかく痛いのだ。我慢できない痛さなのだ。今まで経験した事のない痛さだった。
大男が、私の胃をわしづかみにして、雑巾みたいに絞っている様な痛さだった。
救急車で病院に運ばれた。
病院に着くと、すぐ痛み止めの注射が打たれた。
その後、医師が私の腹部を押したりした後、レントゲンを撮った。
医師は“胃幽門狭窄症”という文字を書いて私に見せて言った。
「食べた物が腸にいかず、胃が膨れ上がっている状態です。鼻から管を入れて胃の中のものを全部取りのぞきます」

即入院となった。(つづく)

コメント (2)
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