故郷の新潟からすると、高崎は東京への中間点になります。
関東平野がずっーと続いていて、なんか東京の玄関口に思えるような地です。
何回か来ているのですが、この町でバイクを借りての文化財廻りでした。
天然記念物は、こちらです・・・・
総社神社 前橋市元総社町 市天 ケヤキ社業
大室町公民館 西大室町 市天 イチョウ
新里町集会所 桐生市新里町野 県天 大クスノキ
次回は梅雨の合間に、北西方面の渋川、伊香保を旅したいです。
あくる朝、寝ぼけまなこで思いに浸っていた。すでに夢で逢っていたのだ。
その事から語ろう、待ち合わせのコンビ二に待つこと5分、やって来た。
サリーちゃんはトレードマークのネコ耳でなく、トラ耳で現れたじゃんか。
それも関西ギャルでいそうな、上下ヒョウ柄のトレーナーで、ポケットに手。
ヤンキー風だった。腰のくびれは遊び人の証拠、グラインドが半端ないのか。
となると、今晩のホテルには「二人に変更になりました」との電話をしよう。
私 「おや、サリーちゃん、今日はコスプレみたいじゃないですか」
サリーちゃん「ねえ、きのう言ってたさ、あの白糸ノ滝なんか、やめない」
「そんなんじゃなくて、あそこ、あのピカピカしてるとこがいい」
「あたい、最近さ、と言ってもいつもだけど、あの事で頭いっぱい」
「もう朝シャンじゃなくてさ、朝ズボって言うんかな、ねえ、どう」
私 「そんなにも手っ取り早くていいんですか。それは素晴らしいです」
「では、あそこにある『ホテル マリファナ』ってとこがいいね」
サリーちゃん「うん、いいよ。あなた、相当に女に飢えてるでしょ、まかせて」
「ウテウテ女のテク味わわせてあげる。あたいさー、ゴリゴリ好きー」
私 「飢えている、と言うのは大当たりです。あそこ、入りましょう」
この盛り場には、意味深な名前のホテルが多い。あれこれと考えたもんだ。
「ホテル ワンモア」「ホテル ソーグット」「ぬか六旅荘」などなどと。
私は、あのヤバい名前のホテルの玄関でつまずき転んでしまい、夢から覚めた。
あー、なんて詳しい夢を見てしまったのだろうか、本物のサリーちゃんに会いたい。
あの本当のコンビニに行ってみると、すでにいた。ヒョウ柄どころか、シックだ。
素敵な女性は、たとえ何も着ていなくても良い。いや、着ていない方が綺麗では。
私 「おはようございます。来てくれましたね、良かったです」
サリーちゃん「あのー、白糸ノ滝にやっぱり行くんですか、違う所にしない」
私 「はっ、ホテル マリファナの事ですか。いやいや、何でもないよ」
サリーちゃん「何それ? 私は身持ち硬いんです。口説こうなんて思わないでね」
私 「もちろんです。行くと決めてある、有名な滝のみに行きましょう」
富士宮の名所、この白糸ノ滝は名高い。富士山の湧水が落差のある崖から落ちる。
水量豊富、近付き下から見上げると、水しぶきが凄い。何かに似ていやしないか。
私 「さあ、着きましたね、私、ここ来るの2回目です。やっぱりいい」
サリーちゃん「初めてよ、ここ。滝は一つでなくて、ぐるっと一面が滝になってる」
私 「サリーちゃん、写真を撮らせて。家に帰ったら夜な夜な見るので」
サリーちゃん「何やるかわかった。ああ、ねえ、滝って見ようによっては色っぽい」
私 「さすがですね。その通り、女性を表しています。水しぶきしかり」
「男によっては、とんだ思い違いをするヤツもいます。遊び人にね」
サリーちゃん「ねー、これからホテル マリファナに行きたい、あなた、玄関で」
私 「何で、何で知っているんですか、夢で玄関で転んだのが、えっ」
サリーちゃん「夢の中の続きさせてあげる。だって、私、二人いるもん。お見通し」
「あなたを救いたくて現われたの。夢の中でもね、ヤンキーに化けて」
「私はあなたになる、あなたは私になって、男と女の世界を知ってね」
「あなたはこうでしょ、思いっ切り泣いた事がある人。見ててわかる」
「だったら今度は思いっ切り気持ち良くなって、みんな受けとめるわ」
「あの夢の中で、あなたが転ばなかった事にして、続きを・・・・」
何なんだろうか、本物のサリーちゃんと、夢のなかのサリーちゃんは同じなのか。
どうしても、夢の続きを見たいと言うか、味わいたい。また、寝て待とう。
サリーちゃんに会いたい。思いっ切り抱きしめたい・・・・
私は引き寄せの法則は、にわかには信じてはいないのですが、でもね。
これは結果的には、そうなったって事でしょうか。不思議な体験をしました。
なんと、ブログでお気に入りのキラキラ美女のサリーちゃんに出会った。
旅好きの私が、静岡は富士山の見える町のコンビニで買い物をしてたとき。
その女性は、アイスのまわりで、真剣に大きな可愛い目をしていた。パッチリと。
・・・・あれっ、どっかで見たことがある、ブログの、そう、あのマスコット。
・・・・サリーちゃんの自分紹介のネコ耳画像と似ている、もしや彼女は。
女性に声を掛けるのを、大の苦手としており、ナンパなどは当然、無理無理。
そんなんじゃなく、清き心で大真面目に、お声をお掛けしました・・・・
私 「あのー、もしかしたら、スイーツ大好きの、サ・・・・」
サリーちゃん「そー、どうしてわかったのー、私サリー、あなた何か、あるのー」
私 「プログのサリー言葉と同じだ、やっぱりサリーちゃんでしたか」
「私ねえ、前から気になっていまして、静岡のどこかで会えないかと」
「富士山の写真、あれ良く撮れてますね、この町からと思ってました」
サリーちゃん「そー、じゃあー、あの写真の角度でわかったのー、すごーい」
私 「良かったら、ここでは何ですから、外に出ませんか、お話しを」
サリーちゃん「ええ、いいけどー。あなた誰だかわかったわ。フォロワーさんね」
「ちょっと待って、このPアイスクリームを二つ買うねー、食べよー」
この方、サリーちゃんに出会えて嬉しいばかりか、これからの展開がどうなるのか。
女性にうとい私としては、わからん。東京から3連休で来ている。宿は取れている。
予約してあるホテルに、人数変更の電話をする事になるのかならないのか、どっち。
サリーちゃん「あのサリー言葉はやめるわね、あなた、藤原てるてるさんでしょ?」
「何となくわかったわ、好奇心旺盛な感じね、カンで当てたのね」
私 「ええ、その通りです。なかなかいいブログやっていますね」
サリーちゃん「スイーツやアイス紹介はね、特にを選んでやってるの、好きなのよ」
私 「私は旅先のパン屋によく行きます。昔、パン屋で働いていました」
サリーちゃん「そう、はい、このアイスどうぞ、このコンビニいいのあるわよね」
私 「どうも。このアイスのこと、ブログに書きました。あなたに宛てて」
サリーちゃん「わかってる、いいねは付けなかったけど、たしかに美味しいもんね」
「あなた、旅行の途中でしょ、これからどこ行くの、一緒にどう?」
私 「明日は、富士宮の白糸ノ滝に行きます。今日はこの町に泊まって」
サリーちゃん「じゃあ、明日の朝、9時ならいいわ、このコンビニで待ってるわ」
私 「えっ、それは喜んで、では明日、お待ちしています、今日はどうも」
ホテルに一人で帰ってから思った。誘えばよかったのか、もう遅い、しょうがない。
肩透かしをくらった感も無きにしもだが、明日に備えて体をゴシゴシと洗う。
深酒している場合ではない、エッチネットどころじゃない、来ると信じて寝よう。
東京西部は川のある町、築40年弱の日当りの悪い部屋にである。
私がゴールデンタイムに、いつものネットサーフィンをしていたとき。
海でのモテモテサーファーと違って、独身男大好きマル秘ネット遊びを。
ちょうど、その時、佳境を迎えている最中であった。寸前に邪魔が入る。
トントン、トン・・・・トントントン・・・・
私 「はいっ、どちら様で、何か・・・・」
姉御「すみません、こんな時間に、あのー、藤原てるてるさんですよね」
「いつもブログ拝見しています、小説読みましたわ、一気にファンに」
「それで、今度は私の事も書いて頂きたくて、突然やって来ました」
私 「いきなりですな、いくら私のファンでも、時間が時間でしょう」
「明日にしませんか、今日はもう遅い。イチャイチャ時間ですぞ」
姉御「私の方は、それで結構です。夫には内緒で名古屋から来たのです」
「明日の昼前までには帰らないとなのです、でないとバレるので」
私 「あなた、お子さんは? 旦那さんとうまくいってられると、お見受け」
姉御「ええ、夫とは週末デートを楽しんでいます。子供はまだですけど」
私 「あなたは、何かされているのですか? その前に、どうしてここが」
姉御「藤原さんのやっている、姉ブログと妹ブログ、全部読みましたわ」
「住所や職業に繋がるのがありました。それと本名がわかるのもあった」
「めずらしい本名ね。表札出てるからわかった。ああ、私は元スタイリスト」
「今は、ブログで集客をやっています。あなた、私に良く訪問、知ってるわ」
私 「そんなにファンなのですか、ではファン一号になります。うれしい」
「ささっ、立ち話もなんです、汚い所ですが、どうぞ、中へ・・・・」
昔流に言えば、据え膳食わぬは男の恥である。ご馳走を前にして何とする。
私は食べ放題に目がない。一番好きなのはステーキである。めったにないが。
この女の方は、着痩せしているのであろうか、実はモチモチかも知れん。好物か。
私 「では、旦那さんには、くれぐれもバレない様に出来ますかな、うまくね」
姉御「大丈夫、ええ大丈夫、私の愛ある毒舌で巻く。一回位はわからないわ」
「ねえ、私、あなたと? どう? 気に入ったのなら好きにして、いいのよ」
「あなたのものになりたい。私との波長の繋がりを感じます。会いたかった」
私 「うん、心持ちは良くわかりました。でも、旦那さんに悪くて、ちと、どうか」
「やはり、よした方がと。こうしましょう、私は台所で寝ますので、いいです」
「この布団で、お一人でどうぞ、イカ臭さもありますが、独身ゆえです、さあ」
姉御「そうですか、残念ですわ、ではこうします。このイカ布団だけで満足と」
私 「ええ、そうしてください、夢の中でガチンコしましょう、もう、寝ます」
姉御「わかったわ、思いっ切りね。待ってるわ、おやすみなさい・・・・」
翌朝、彼女は綺麗なまま名古屋へと帰って行った。一時の間違いをするではなく。
あの方はそれでいい。旦那さんが大好きなのが良くわかった。綺麗でいてください。
あのキラキラ熟女に憑りつかれたのだろうか、夢の中では、たびたびと会った。
もう、こうなったからには私の方こそ憑り付きたい、ガチンコ魂で喰らいつく。
抱き観音に、抱いて抱かれて共に極楽沼に浸かろうか、これ男の本懐ではないか。
ただのキラキラ熟女ではない、男を狂わせる何か、とっておきの媚薬のような女。
私は、お約束の小説を一気に書き上げた。また、深夜の無料セミナーに行く。
二人きりの密室での個人レクチャー、甘すぎるコーヒー、布団まである。
例のコーヒーを飲んでからウテウテになった。媚薬入りに違いない・・・・
私 「また来ました。どうしても会いたくて、我慢するのに苦労しました」
「小説完成したので見てください。コーチも出て来るので、どうぞ」
コーチ「もう、書いて来たのですか、こっちも早いのね。どんなのかしら?」
私 「申し遅れましたが、私、藤原てるてると言うペンネームでやっています」
「この処女作は、『江戸情話 てる吉の女観音道』でして、時代物です」
「艶物にかなりと近いのですが、よくよく読むと女性を救う物語りを」
コーチ「色物を書いたのね、女好きって顔にも書いてあるわ。その観音道って?」
私 「はい、江戸は幕末のころ、越後から出て来たサカリ男が、ある願掛けを」
「女百人斬りの修行の中で、目覚めて行くのです。観音様を救うと言う」
コーチ「じゃ、女性を百人も描き分けたの、私との約束、私って、どんなかしら」
「エッチすぎにしてないわよね。この前は、あなたが悪いのよ、あんな事」
「まあ、いいでしょう。女は心も体も海の様に深いのです。男は溺れます」
「ねえ、自分のコードネームのこの、ワルサー5、25って何なの?」
私 「これはですね、ドイツの拳銃に模した男性自身の事です。第二ペンネーム」
「すぐピントと来ますよね。センチではなくてインチです。お恥ずかしい」
コーチ「まっ、あなたって、どこまでも正直なの。もうちょっと足せばいいのに」
「繊細さん。あなた、そうよ。生き辛さがあるから、書かずにはいられない」
「いいこと教えるわ。自分ではない人の想いまで、自分の想いにしている」
「人の波動を受け過ぎているのよ。これ好きこれ嫌い、と自分の心に尋ねて」
「良く聞いて、負の感情から自分を解き放つのよ。心地良い感覚を大切にね」
私 「ではまた、あのコーヒーお願いします。媚薬入りみたいな、あれ効いた」
コーチ「ああ、あれ、あれはね私のエキスが入ってるの、惚れ薬みたいなもんね」
私 「えっ、コーチのが? それって最高じゃないですか、どおりで空っぽに」
「また、心の中も空っぽにしてください。全部、ほんとに全部たのみます」
コーチ「私の方こそ、若返りの妙薬お願いね。あのコーヒー持って来るわ・・・・」
私は、コーヒーをがぶ飲みしたのかもしれない、そこの所の記憶が飛んでいる。
強烈な愛のセミナーが過ぎ、そっと部屋を後にした。可愛い寝顔をしてた・・・・
子のたまう、六十ともなれば人の言葉に素直に耳を傾ける事が出来る。
かたや馬齢を重ねること六十前、来年は「耳順」の年を向かえる事に。
こちとらは耳かきにハマっている次第、教えにはほど遠き歩みをとぼとぼと。
これではいかん。還暦前の貴重な一年になる。さて、どうしたものか。
諸子百家の筆頭格であられる孔子様ご本人に説教してもらおう、それが良い。
さて、誰に化けてご対面いたそうか、この際は老子に化けようか。
いやいや恐れ多い、老人になれても老子の役なんて無理、どうしたものか。
ああ、そうだ孔子様には時代を越えて清朝末期にご登場願おう。客人になろう。
ところは上海の魔窟、黄昏時の阿片窟ではチーパオ娘が来い来いをしとる。
柳腰グーニャンが好きな私は、女と煙を吸いに中へと消えた・・・・
女主「ねえ アンタ 煙先か 女先か どっちアルネ?」
私 「右手にはキセル 左手にはオンナでいいアルヨ 戸口いた娘にするアル」
女主「同時進行てことネ わかったアル 無茶しちゃダメダメヨ」
私 「煙で力ぬけるアル 娘の好きにさせるアル 大丈夫アル」
この阿片窟で同時進行とはツウのやること、煙は後のほうがいいのだが・・・・
私 「おやおや腰細いアルネ 煙やり過ぎネ オレの好みアル かわいいアル」
姑娘「煙 アナタ煙吸うそれイイ ワタシ横になる左手だけヨ」
私 「そう同時アル グーニャン寝ちゃだめアル 起きてるアル」
姑娘「ダメ寝るアル 毎日くたくたネ 阿片やる疲れ取れるアル おやすみネ」
お楽しみの前に寝てしまった。しばししたら寝言を言い出した。はっとした・・・・
姑娘(すけべ男や、よわい六十前にして若猿なみ、回春を求めるは良し、だがな)
(そちは幻を抱こうとしておる、一時の悦に負け、煙に巻かれ煙となるぞよ)
(虚ではなくして実を取るのじゃ、ここには来ぬがよい、ようわかっかや)
(仁の道を歩め、論語を読むがよかろう、ワシの教えが書いてある、ええな)
私は娘のような孔子様、いや孔子様のような娘に頭を叩かれた思いだった。
そうだ、その通りだ、もう阿片窟には来まい。煙なしの真面目淫窟だけにしよう。
教えに素直に耳を傾けよう、「耳順」の意味がようやくわかり出して来た。