うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

なんで

2022年07月31日 | 日記・エッセイ・コラム
また暑くなってきましたね。
土日休日にオフィスに行くと、冷暖房が止まっているのであついです。

うさぎですが体質はとりなので、あったかいのは好きなのですが、蒸し暑いのは勘弁。
ずっとオフィスで執務をしていると、じっとりと汗かいてべたべたになってしまう。

ところが、用足しに廊下に出てみると、そこはしっかり冷房が効いている。トイレも涼しい。

よくわからないが、共用部分は常時空調を効かせてるのかな。
逆じゃないか、とおもいきや、もしかしたら、このビルの設計者は蘊蓄のある人で、三上(馬上、枕上、厠上)こそ大切にせよ、という思想の持主なのかしら。

いっそのことトイレで仕事しようかと思うが、そういう洒落のわかる職場ではないので思うだけです。。

馬上と言えば今の車になってから、窓開けて走るという気がなくなった。なんでかと言われてもこまるが。。先日旅行で田舎道走った時はエアコン切って窓開けたけど。やはりサンルーフがあるとこういう時はいいね。

いそがしいのはもう少し続きます。
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ヴェーベルン 夏風の中で

2022年07月30日 | 音楽

週末ですがしごとに行かないといけないのですが、ちびっと疲れたので腰があがらなくて、こんなことかいてます。行ったらよるまでやって寝技にもちこむことになるなこれは。。


さて掲題のヴェーベルンの『夏風の中で』、正式にはIn Sommerwind - Idyll für grosses Orchester 、管弦楽のための牧歌「夏風の中で」、これは新ヴィーン楽派の中核メンバーであった、アントン・ヴェーベルンの初期の作品です。

ヴェーベルンは戦後まもなくザルツブルク近郊の娘の自宅で亡くなっています。娘婿が旧ナチスとの闇取引に関与しており、ヴェーベルンがベランダでタバコに火をつけたところ、これを闇取引の合図と思った在オーストリア米兵に射殺されたのだそうです。


そういう、いろんな話が調べると(ただのwikiの受け売りですけど)たくさん出てきて興味深いのですが、今個人的に仕事しないで油売ってるという罪悪感があって、あまりたくさん書けません・・・。

それと、これを取り上げた理由が単に、『夏風の中で』というタイトルに惹かれたから、というのもあります。

なんとなく、オーストリア近郊の、田園地帯のとある住宅で、ベランダに置かれたイスに座って外を眺めると、青々とした草が、やや強くて暖かい風に吹かれて波打っている、みたいな風景が浮かんできたり、しませんか・。


この曲を知ったのは、昔図書館で借りた、ショルティ指揮シカゴ響のマーラ―かブルックナーの交響曲に、これがカップリングされていたのがきっかけです。

ヴェーベルンは前衛音楽の旗手という印象ですが、初期作品のこの曲はほぼ後期ロマン派的な、ふつうに楽しめる小品です。マーラーやブルックナーにカプリングするのにちょうどいい感じですね。。

ショルティ盤は見つかりませんでしたが、今回買ったのはガリー・ベルティーニ指揮、ケルン放送交響楽団のライブ録音です。
1990年4月、リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー大統領の70歳誕生日記念コンサートとして、西部ドイツ放送協会が主催した、チャリティー・コンサートとのことです。

冒頭の「夏風の中で」のほか、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第4番、ストラヴィンスキーの「火の鳥」という、なかなか楽しいプログラムです。
ヴァイオリンのフランク・ペーター・ツィンマーマンは当時若手のホープですね。

ヴァイツゼッカー氏は1984年から2期10年間、ドイツ連邦共和国第六代の大統領を務めた人です。1985年5月8日、「荒れ野の40年」という表題で、のちに「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」という名言が度々引用されることとなる、演説を行ったことで有名です。


1990年4月というと、ドイツでは前年にベルリンの壁が壊され、この年の秋には東西ドイツの再統一が実現した、ちょうどそんな最中ということになります。

日本では前年の暮れに日経平均が39千円近くに達した後、ずんずんと反落していく、その初期のころです。
いかてんとか、おどるポンポコリンとかの頃ですね。

個人的には生活ががらっと変わって、まだ入り口だったのですがそのさきぎゅぎゅぎゅっと、つらい日々がつづく、その入り口の頃ですね。。
あんまり、あの日に帰りたいって感じじゃないな・。まあ若かったのはねえ。。

あら、また油売っちゃった(あまり書けないといいながら・・)。。
さて、しごとしないとね。。

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急転

2022年07月27日 | 日記・エッセイ・コラム
つい先日まではてろてろとのんびりしていたのですが、部下の子がご家族の都合で急におやすみになったので、急転直下臨戦モードです。

なんとかします。
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たべたもの

2022年07月25日 | 旅行記
日、月と旅行に行って今帰ってきました。

相変わらず飲み食いがいい加減なのですが、食べ物系のはなしだけまとめます。
写真は食べ物ではなくて、ちょっと疲れたので駅のタリーズで休んだ時のものですね。。
って、べつに旅に出なくてもタリーズあちこちにありますよね。。


・・のっけからあれですが、初日のお昼はたべそびれました。
いなかの駅ですが、見学ツアーに参加したあと、食べるところを探したけどやってなかった。
ファミリーマートでおにぎり買って立ち食いしました。

駅の前でかき氷とミカンジュース売ってたので、ミカンジュースたのんだら、売り切れてた。
仕方ないので、トロピカルのハワイがどうしたというやつにしました。

ひとり酒はのまないので、駅のなかにある洋食屋さんで食事しました。
これ1310円(税込み)ですが、東京に比べるとだいぶ安い気がします。
えびふりゃあはおいしかったです。

先週末は土用の丑の日だったそうですが、そのときはうなぎはたべませんでした。
ので、せっかく旅先でもあるしとおもい、うなどんをたべました。
お店の前にポリ袋に水をいけて、そこにウナギを一匹いれたやつが置いてあり、傍らにおばさんがすわっていました。
ついウナギに目がいくと、すかさずおばさんが声をかけてきました。

なので。

うなぎはペットにするとけっこう懐くのだそうです。
かわいい感じもしますが、ぬいぐるみにするとヘビと区別がつかないのが難点ですね。。

灯台のちかくにビーチがあって、そこの食べ物屋さん。
いちごミルク450円。
こういうの食べるの、久しぶりです。

そのお店の入り口でニャアニャアいっていたねこ。
ごはんはあげてるんだけど、ときどきお腹がすくとこうやってお店に入ろうとするそうです。いれるとお客さんにねだったりするので、入れないようにしていると、おばさんが語ってくれました。

帰りがけ外で見たら、すっかりふてくされていてた。。

帰りは東名浜名湖で夕食にしました。
景色が良いですね。。ちょうど夕方なので、夕日を眺めながら食べるのもおつです。。

この風景はすばらしい。

とんかつ定食は千円です。
安いです。和光なら1500円ぐらいするんじゃないかな。

最後、まだ食べてないのですが、これを買ってきました。
食べごろは8月2日なのだそうです。


こないだは人と出かけたので、天ぷらとかいろいろ食べましたが、ひとりででかけるとこうなってしまう訳です。。

でも本人はこれでまんぞくでございます。。


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夏の午後

2022年07月22日 | 記憶の断片
きのうからお休みをいただいている。
今日は雨だときいていたから、あまり予定を入れいない。
午後晴れたので、洗車場で軽く車を洗って、近所をはしる。


ひさしぶりに八神純子「渚」、きいていたら、ふとむかしのことをおもいだした。

高校生の時、家に帰ったらいとこが一人で遊びに来てて、母と話していた。
いとこも短大に入ったばかりだったかな。

その頃はお正月にむこうの家に行って会うくらいで、こちらの家にくることはほとんどなかった。


それもびっくりしたけど。

もっと驚いたのは、少し見ない間にいとこがすっかりきれいになっていたこと。
記憶の中では、夏らしいしろいワンピースを着て、髪が長くてきれいだった。

むかしは、それこそはだかで遊びまわってたからねえ。。

僕の部屋をみたいというので、案内した。
しょうじき、気が進まなかった。。だって、部屋中模型やら木材やらでとっちらかっていて、カッコ悪かったから。。

「ふうん・・」といってた。。


この記憶はたぶんちょっとずつ、あたまのなかで書き換えられて?いる。

なんとなく、夏のはじめのような気がしていたが、考えてみると今頃はあちこち出かけているはずだ。たぶん初夏の頃だ。

ダイニングにいたので、家を改装した後のはず。だから短大入ったばかりじゃなくて、2年だね。べつにいいけど。

まあいいか。

とにかく、夏の午後にのんびりできるのは、とってもぜいたくでいいなあ。。

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メタのリール

2022年07月21日 | デジタル・インターネット
半月ほど前からメタ社のSNSというかFacebookを開くと「リールとショート動画」というのがTLに勝手に出てくるようになった。

なんのサービスなのかはいまだにわからないが、たぶん短い動画なのだと思う。
Facebook(以下FB)を使っていない人はさらにわからないかもしれないが、基本的にFBは「友達」になった人だけの間で近況紹介とかをするサービスだ。
なのだが、メタ社も商売なので、広告とかは入る。同社の別のサービスであるインスタグラムとも連携して、なるべくユーザーを多数獲得しないと、広告主がついてくれない。

なので、FBしかやっていないユーザーにあてた宣伝として、冒頭の「リールとショート動画」がでてくるというわけ。これを見たユーザーが、お、ちょっと面白そうとクリックして、願わくば「リール」のユーザーにもなってもらえばという目論見だろう。

更に背景を書けば、こうした短時間動画サービスはTickTokが先行し高いシェアを獲得している。TikTokは急速にシェアを拡大しつつあり、企業広告もそれに注目している。メタ社としては、これに対抗する必要があるのだ。


企業経営的にはそういうことなのだろうが、これけっこううっとおしいのだ。

あるていどターゲティングされているからかもしれないが(男性だからね)、こんな感じで(知らない)若い女性がでてきたりする。

言い方は難しいけど、こういうのは(すごく)嫌だ。。知っている人なら話は全然別だが(タレントさんなどを含む)、全く知らない人の姿など、一体だれが見たいと思うんだろうな。。

悪いことにこれが、この小さな画面でうねうねと動くのだ(動画だから)。
スマホ版の場合、電池消耗を避けるため動画を自動再生させないようにしているが、この宣伝画面だけは設定が適用されない。
スマホでFB画面開いていて、何かの拍子で急にスマホを離れる(誰か来たとかね)ことになったとき、運悪くこの「リール」宣伝が表に出てたりすると、電池も通信も浪費してしまう(延々と動画再生されている)。

何度か設定を変えようとしてみたが、どうもできないみたい。
ただ、この画面が出たときに、右上のXボタンを押して都度消すことはできる。そのとき、
「画面を非表示にしますか?このような画面の表示が少なくなります」
というメッセージはでる。
それで、少なくなるのかな、と期待するのだが、そうはならずに執拗に毎回出てくる。。

FBの広告自体、ときどきものすごく怪しいものがある。
有名なのは詐欺系広告で、例えばカメラ(どういう訳かニコンD5600 と言うのが多かった。レンズキットでだいたい10万円ぐらいかなふつう)の画像と「限定特価15,600円(税込み)」とか書いてある。

そんな滅茶苦茶なねだんはあり得ないのだが、つられて注文すると、うんちゃら、という感じらしい。
他にもパソコン、マキタの電動工具、携帯用発電機、なんてのが出てくることがあった。デパートの閉店時の画像(店員が入り口で最後の挨拶しているみたいな)が掲げられて、在庫品を安く売ります、みたいなのも出ていた。
もちろん全部詐欺。FBの広告掲載はオンラインで成立するから(誰でもできてしまう)らしい。

こういうのを見たときはFBに通報(詐欺です)するのだが、そうするとまた新手の広告主がニコンD5600超特価・・、と出てくる。

かなり通報しました。。。そしたら今は出なくなりましたね。広告主がいなくなったのか、ターゲティング機能が学習したのか、あるいはメタ社が対策したのか、そこは不明です。。

それで、冒頭の「リール」ですが、ここ数日、PC画面からは出なくなっている気がします。ただ相変わらずスマホアプリの方は出てしまいますね。。


まあこういうのは経営の問題と言うか、メタ社も商売だし、他方詐欺広告は善良な広告主を遠ざけるし、ということで、会社の運営頑張って、ということになりますか。。

SNSといえばツイッターの買収騒ぎはどうなるんすかね。マスク氏に買われるのを嫌がってたはずなのに、契約履行しろ、と言ってるようですが。。

そのツイッターは、前からそうといえばそうですが、前首相がらみで荒れちゃってしょうがないです。うちはTLのほとんどがうさぎ、鉄道、まんがイラストなのですが、それでも漏れ出てきますね。。まあ民主主義だからねえ。。
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新車到着

2022年07月18日 | 鉄道、車、のりもの

4月下旬に発注した自動車が出来上がって、今日納車になりました。
これまで乗っていた車(右)は下取りという形で交換になります。

3連休の最後の日でしたが、お天気はこの3日間では最も良くて、雨は降りませんでした。良かった。。

ただ、お休み中ずっと気になってしょうがない状態になってしまい、なんだかなんだかでしたけど。

これまでの車は最後まで本当によく活躍してくれました。
朝、いつも良く通った道を、最後に一回りしてきました。
車内のものを片づけたあと、出かける直前にざっと洗車機にかけてあげて、労をねぎらいました。
5年間で32千キロの走行です。まあ多くも少なくもないという所でしょうか。

この色はプラチナクォーツメタリックという、営業さんおすすめの新色です。かなり微妙なベージュメタリックですね。写真に撮ると都度色合いがちがう。

年式から言ったら20年違うので、まだわからない機能とかたくさんあります。
営業さんからかんたんなレクチャーを受けて帰宅しましたが、けっこうおっかなびっくりでした。

いったん帰宅して、艤装品を乗せた後、今朝前の車で回った道をそっくりトレースしてみました(ついでに今朝は開いていなかったスーパーで買い物もした)。まあ、良いとか、悪いとか言えるほど慣れてないのであれですね。。

ただ、前の車と比べ、同じ速度でエンジン回転が低い(40km/hで従来なら1500rpn+、新車は1100rpnくらいで巡航)せいか、静かです。これは、前の車が40km/hを巡航すべき速度だとは認識していなかったからかもしれないです。昔の5MTの車で言えば3速でずっと走るみたいな。体感的にはアクセルの微妙な加減だけで速度を調整できるので、すれ違うのがやっとみたいな道では使い易かったです。そのぶん、燃費は良くないですけど。

もっとも、新しい車もアクセル開度を調整すれば速度にすぐ反映します。ヘッドアップディスプレイで速度がデジタル表示されるから、km/h単位でわかる。
くどくど書きましたが、違いが分かるのは今だけで、そのうち慣れてしまうと思います。

前はキーをステアリングコラムにさしこんで、ひねってエンジンかけました。
10年前の軽だってボタン式になってましたからあれですが、ようやく。
キーケースはメーカーオプションだと16,500円もするけど、アマゾンでいいやつを見つけました。
これを撮影した後、前のキーにつけていたインコのアクセサリーを取り付けました。
これね。

今日はそこらへんまでね。
昔ならうれしくて、夜中にほっつきあるいていたかもしれないけど、明日もしごとだし。。
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しわしわ

2022年07月17日 | 鉄道、車、のりもの
*以下写真がぜんぶ実車じゃないのですが、ご了承を。。

よく建物の2階から外を眺めながらお昼を過ごしていて、気が付いたこと。
最近のタクシー(トヨタ JPN TAXI)をなんとなく眺めていたら、この車屋根に補強リブがついていることに気が付いた。

自動車の屋根は、車体の中でも最も面積の広い部分の一つで、ただの薄板の状態ではべこべこしてしまって始末が悪い(そんな市販車はないと思うけど)。もちろん裏打ちというか、車内側に補強が入っているが、外板を工夫して補強のプレス線を入れておけば、薄い板でもべこべこしない。

トラックの屋根とかはだいたいそうなっている。
トラックは積んでなんぼの車だし、背が高いから屋根の上なんかよほどのヘンタイでない限り気にしない。
軽のワンボックス車もこうなっていることが多い。

ふつうの乗用車はこの部分が平らになっていることが多い。
細かいことをいうと、例えばトヨタアクアなどはうっすらとプレスラインを入れている。それと、雨どいほどではないが車体の両縁に一本プレスの溝を入れて、ドアを開けたとき雨が落ちてこない工夫をしていたりする。

軽の商用車は補強プレスがつくが、見ていたらダイハツ車の一部はプレスなしのつるっとしたものだった。
あれは、デザイナーにとってはどう感じるものなんでしょうかね。できればすっきりとさせたいのだとか、あるいはデザインのアクセントにしたいとか。
冒頭のルノー4などはその口でしょうね。

あと、あはり高い車にはつけたくないものなのかな。。
メルセデスは見ていると、さいきんのはだいたいグラスルーフみたいになってます。あれは開くのかな、それともソーラー??

タクシーも、客載せてなんぼのものなので、プレス補強もふつうについているのかな。。


電車の場合、屋根を見る機会なんてめったにありませんが、今はたいていリブ補強つきになっているみたいです。たぶんここ30年ぐらいの傾向かな。。
大昔は屋根型の鉄骨に板を渡して、その上に布(キャンバス地)や防水ビニールを張っていましたし、その後は鉄板に特殊な防水塗料を塗ったりしていたようです。大きいので工作が難しいんでしょうね。

といういわけで、そんなこと気にしている奴なんかいないような話でした。。
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Condolences and homage

2022年07月16日 | 社会・経済


昨日もマレーシアのマハティール元首相が来日して、1週間前に凶弾に倒れた安倍元首相の自宅を弔問に訪れた。
海外首脳からの弔意表明は凶行の直後から相次いでいる。
ウクライナの戦争の影響で日本を非友好国と規定したロシアのプーチン大統領から、単なる外交儀礼を超えた弔電が送られて来た事も記憶に新しい。

安倍氏は生前いくつものスキャンダルを抱え、それを巡って国を二分する議論が交わされていた。一般市民の弔問は今日も続いているようだが、他方ネット上では刺激の強い言葉で故安倍氏を非難する投稿も続いている。

流石に政治家は ―一部の方の「失言」を除き― 節度ある発言をしている。安倍氏と対立することの多かった共産党の志位委員長も、演説で弔意を示すとともに「大変悲しく寂しい思いです」と述べている。このほか新興の少数野党の代表の人たちも同様のコメントをしている。

ネット時代でなければ、テレビなどで見る海外や一般の弔問客、与野党政治家のコメントなどが情報のすべてで、まったく酷い話だ、と思うぐらいでおわりだったはずだ(正直それ以上なにか関わることはない)。

ネット上で交わされる強い言葉を見ると、まず何よりも心を滅入らせられる。
人から殺されることを望む人はまずいないと思う。
誰であれ無念に思う死に方のはずだ。
まずはそれなりの敬意、弔意をもって臨むのが礼儀だろう。
たとえば何も言わない、ということであっても十分だ。

とはいえ、言葉というのは不完全なものだ。
刺激の強い書き方をした人が、その言葉から想像されるような過激な性格をしていることはまれだ(ネットで中傷コメントを書き込む人がごく普通の社会人だという話はよく聞く)。


Twitterで偶々読んだ話(すみません、通りすがりで読んだのでお名前わかりません)。

不治の病に侵された親友を見舞ったとき、ふだんは非常に聡明なその人から「もう死にたい」と言われた。
書きこまれた方(医師)は思わず「え!?」と言って相手の目を見てしまったそうだ。
その親友がそういう言葉を吐いたのはその時だけで、残り数か月は感謝の言葉とか、人生悔いなしというようなことを語るだけだったという。

「死にたい」という言葉には、亡くなられた親友が表現したい何らかの思いが含まれていたはずだ。しかし言葉として発した瞬間、そのコミュニケーションはどこかで破断してしまった。親友はその聡明さ故、相手の反応を見てそれを悟ったのだろう、と書かれていた。

その方は、ツイッターで見知らぬ人から酷いコメントをもらうことがあるが、今は安易にブロックしたりということはしないのだという。伝えたいメッセージは、それに相応しい言葉で語られるとは限らない、という思いがあるのだろう。

逆にというべきか、こんな書き込みも見た(こちらも誰だか忘れてしまいました。ごめんなさい)。
(今回の事件について)いつか熟年離婚したいと心に秘めていたのに、急に相手が不慮の事故で亡くなってしまったような気分だ、という方。なかなか、うまいというか。。
そういう気持ちのひとも、いるんだろうな。。

個人の思いとしては、今回の不慮の死はやはり痛ましい、非難されるべき事件であると思う。
また、故人の実績を本当の意味で棚卸して、功罪の評価をするのはもっと時間を置いてみないとわからないと思っている。今はいろんな方の利害が複雑に絡み合っている。すぐにではないが、いずれそういうのは、徐々にほどけて行くものだ。
その時を待つべきだ。

とはいえ、世間では既に安倍政権時代を振り返る作業は始まっている。

日経新聞では今週6回にわたり「安倍政治とは何だったのか」という連載を掲載した。とりわけ日銀と安倍政権の係わりの回が興味深かった。

平成10年の日銀法改正で(政府からの)独立性、透明性を強化されたはずの日銀だが、現総裁の就任以来「協調する日銀」政策が続く。記事ではそれを問題視する記述にはなっていないが、いずれはその評価がはっきりしてくるだろう。

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雨すごい

2022年07月12日 | 日記・エッセイ・コラム
・・とかいって写真掲げてるけど、実は今の写真じゃなくて3年前のなのですが。。

用務先を出たときはふつうの雨でしたが、電車が最寄り駅に着く頃にはかなり降ってきまして。。駅に降りたら屋根がごうごうと騒がしかったです。

ちょっと待つ手もあったけど10時過ぎだったし、歩いちゃいました。鞄がだいぶぬれた。

うちのあたりはまあ大丈夫だけど、山沿いの方はだいぶすごいね。
国交省から緊急メールというのが何度も来ていた。
今はまだ降ってるけど、ふつうの雨です。

皆様お気をつけて。
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どくしょ

2022年07月10日 | 本と雑誌
きょうは選挙で、テレビも夜はずっとそれをやっているようですから、こちらは少し静かにどくしょのおはなしを。

気に入った本は繰り返し読むというタイプの人間でして、10数回読んでいる本は複数あります。テレビドラマや映画も同様です。ただ、人生短いし、新しい本を読まない訳ではないので、その辺の時間配分は難しいところです。

新しい本でも、読んだら必ずここに記事書くわけでもないです。書けないのを無理に書くってのはダメなんですよね。さいきんの記憶では「独ソ戦」をここで取り上げたけど、消化不良でろくなこと書けませんでした。

カモが暑がっている。

ここで取り上げる「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」と「ヨコハマ買い出し紀行」は、いずれもたぶん20回位、もっとかな、読んでます。「世界の終わり」は最初にハードカバーを買ったのは35年以上前かな。ただ、繰り返し読むようになったのはここ10年ぐらいです。

村上氏の、中期の作品と言って良いのでしょうか。作品としてはおそらく非常に成功しているとは言い難く、完成度から言ったら「海辺のカフカ」以降に比べるとやや見劣りするかもしれません。ただ、文学作品(に限りませんが)は作品のまとまりだけで評価が定まるものではなく、むしろその粗さが読者の想像を喚起させるような作用を生むことさえあるように思います。

主人公の日常生活(というより、既にかなり非日常な世界に入りこんでいるのですが、本人には正常バイアスが作用しているのか、ごく平凡な生活が続いているつもりでいる)の細かな部分を、クローズ・アップして描写していく手法は、この時代の村上作品の魅力の一つです。

「私」は、日常の家事、買い物などの様子を事細かに語ります。買い物が大好きな彼は、必要なものをメモにまとめて、いくつもの店を訪れて揃えていく。

そのために使われる黄色い車は、彼が買い物をするためだけに必要に迫られて買った中古車です。今はそんなことを書いても何の感想も持たないでしょうけど、当時(1980年代半ば)はかなり新鮮な車の使い方、だったはずです。
昔は車というものは、お隣が買ったからうちもとりあえず買うものであり、どうせ買うなら隣よりも大きいものを買っといて、月に1~2回乗る、というのがふつうでした・。
タバコと酒のポスターについて、詳細に考察している場面もありますが、酒はともかく、タバコの広告というのも、いつの間にかなくなりましたね。。

僕らが読む分にはまだ体感を伴うリアリティを感じさせるこの小説(ひじょうにリアルではない部分があるのですが、その分現実的な世界はかなりリアリスティックに描かれています)も、若い読者が読むとセピア色の世界に見えてくるのかもしれないです。。ちょうど僕が三島由紀夫の作品を読んだ時のように。
そのことによって作品の評価が変わるという訳ではないというか、むしろ時代性を精密に描写することで、時代を超えた文芸作品としての堅牢性が生まれたというべきなのかもしれません。

図書館の女の子が旧ソ連時代に発見された不思議な一角獣の頭骨について、語るシーンがあります。第一次大戦の前線で指揮を執っていた大尉が、見たことのない動物の頭骨を発見する。生物学の大学院生だった大尉は、その価値に気がつき調査を依頼するが、戦線の混乱で不首尾であった、という話。

この前線は、今回気が付いたのですがウクライナの台地、という設定だったのですね。。作中その場所は「一般にヴルタフィル台地と呼ばれているところで、小高い丘のようになっていて、のっぺりした平原の多いウクライナ西部では、数少ない天然の軍事上の要所になっていた」のだそうで、第一次大戦でも第二次大戦でも、かなり激しい攻防戦が繰り広げられたとのこと。

この地名が実在するのかどうかは不明です(ネット検索では出てこない)。今回の戦争は主に東部地区で行われているので、まだ無事なのだと信じたいところですが。。。
ウクライナって、こうしてニュースが相次いでいると地図が頭に浮かんできますが、昔はピンと来なくて、たぶんベラルーシ辺りにあるものと、頭に描いていた気がします。。


「世界の終わり」が長すぎて、「ヨコハマ買い出し紀行」に言及する時間が無くなりましたが、これ繰り返し読んでも、読むたびに色々考えさせられる作品です。

作品の世界では地球の気候が大きく変わり(その原因が人為的なものかどうかは明らかにされていない)、人口は世界的に大きく減少し、「夕凪の世界」に入りつつある。さらにいずれは「夜の世界」になることが既に視野に入っているようです。
ただ、そこで暮らす人々に悲壮感は全くなく、むしろ今の時代を楽しんでいるように思えます。

ただ、かつてその土地で暮らしていた人たちの「思い」のようなものは、人々の姿が見えなくなり、街そのものも水面下に沈んだ今でも残っているようで、そうした街の跡を眺める不思議な石のようなものが、あちこちに生えています。

この「人々の思い」が、肉体が消えても尚残る、という考え方は、上記「世界の終わり」とも共通します。「世界の終わり」では、そうした「思い」は街を訪れる獣がかいだして、彼らの肉体の中に取り込まれる。それを「夢読み」が読み取ることで、空中に取り出されて消えて行く、とされています。

「ヨコハマ買い出し」に登場する、アルファさんなどの「ロボット」は、やがてすべての肉体が滅んでしまうであろう人類の、生活の記憶をとどめるために作られた、ように読めます(それは僕の解釈であって、じっさいの目的は不明ですが)。

「ロボット」には悠久の時間が与えられているのですが、人間にはそれはない。人間の肉体には、心が期待するだけの時間が与えられていないのでしょう。
なので、度々引用をしていますが第14巻のこれ、ココネさんの発言につながるわけです。


人と交流する運命にある、アルファさん達の心を想うと、彼女たちは非常に過酷な運命を負わされているのだな、と思わずにいられません。
ココネさんは、人間の若い女性らしく、配達の仕事をしながら小さなアパートでささやかな暮らしを送ることに、喜びを見出している。しかし、それはどこにも進むべき路がないのです。

とはいえ、最終回を見ると、彼女もある種の救いを見出すことができたのかな、と思ったりはします。

きょうも暑かったですが、くるま乗ってると適当に風もあって気持ちよかったので、屋根と窓開けてエアコン切ってました。
ただ、右手だけ真っ赤に焼けてしまった。。
と、いう様子を左手でカメラに収めたつもりが、カメラはココのほうに目が行っちゃってる。。

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A Terrible Day

2022年07月08日 | 日記・エッセイ・コラム
前日遅かったせいで、今朝は起きられず。お客様と会うのは午後だし、一緒に仕事する子たちも割と遅いからと、のんびり出社。
そしたら同僚がいつ来るんだとチャット入れてくる。

ほぼ11時に着いた。すかさず別の子がやってきて質問、その他。
先ほどの同僚と事案を解決し、別の子と少し話し込む。

メールをざっと読んで必要なものを返す。昼休み(11:45)だが、お客様は午後1時に来るのでとりあえず仕事。その前にトイレ。

廊下に出て何気に携帯を見てたら、FBで友人が「安倍首相が暗殺された?」と書き込んでいた。

いや、そりゃないだろう。。

とりあえずツイッターぱらぱら眺めると、何人か書き込んでいる人がいる。
よくわからんが、なにか起きたらしい。

デスクに戻ってニュースサイトを見る。
スマホでNHKプラスを開き、ニュースを流しながら、仕事に入る。

お客様と打ち合わせ。
もちろん、ニュースのことなど話題にならない。
一緒に会議に出た人たちともそんな話はしない。

そのあともやることがあり、ちょっと不具合があるのを何とかfixさせて、また同僚と打ち合わせ。

なんか結構めげてるな自分、と思いながら話をする。
ちょっと、目まぐるしくてついていけない感が漂うが、なんとかこらえる。

ひと段落着いたのでひるめしにしようと思い、ふと時計を見ると午後4時。
サンドイッチまだ売ってた。

食いながらまたNHKプラスを見る。
NHKプラスを見ながらまた仕事する。

5時過ぎ、机に戻って、スマホがなんか動いたかなと思って取り上げたら、速報で安倍元首相死亡と。さすがに声が出た。。


たまりきった仕事を何とか終え、あるものは先送りにして、あるものはメール打っておねがいして、9時半。部下の子が先に帰る。

帰ろうとしたら、さっき出したメールに返信が来ていたので、とりあえず見て、片づける。10時。

地下鉄のホームは飲み会帰りの人たちでいっぱい。酔っ払いが肩組んで歩いてる。こりゃ、感染広がるはずか。。

うん、世間はふつうにうごいている。

とりあえず、ふつうにやれることをやっていく。。

*謹んで安倍晋三氏のご冥福をお祈りします。
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ガスト、サイゼリヤ

2022年07月07日 | 日記・エッセイ・コラム
実はPCが修理から戻ってきて、1週間になるのですが、未だに開封していません。。古いPCの方が楽というか、とりあえず今まで通りに使えてしまっているというか。。週末やらないと。


それはともかく、掲題の、チェーンレストランのおはなし。

1ガスト

さいきんロボットを導入して給仕をさせているようです。
走行写真

名前はネコちゃんロボット。
といってもネコ度合いは低めで、どちらかというとペンギンみたいな体形をしていますが、控えめなねこみみと、正面モニターに顔を映し出すことで、ネコだと言い張っています。

しかし、名前がベタなせいか、案外人気を呼んでいるようです。

比較的通路の狭い店内を、ネコちゃんが動き回っていると、ちょっと緊張します。センサーが障害物を探知していて、前に進めないと「通してニャー」とか言ってきます。

給仕は青ランプがついている棚から、自分の注文したものを取るだけですが、いざネコちゃんが来るとこれまたけっこう緊張します。。

今日も行ったのですが、周りのおじさんたちがネコちゃんの給仕にたじろいで「・・・・。」という表情をしていたのが、いとをかしかったです。。

2サイゼリヤ
いつからか忘れましたが、さいきんサイゼリヤは、料理の注文伝票をお客に書かせるシステムになっています。メニューを見て、欲しい料理の脇にある記号を、テーブルに備えてある用紙に書き込むのです。

例えばマルゲリータピザ:SC01 (記号は覚えていないのでてきとう)とメニューにあったら、用紙にSC01 数1とか書いて、ピンポンを押す。店員さんが来て、ご注文確認します。マルゲリータピザ1点ですね、みたいなことを言う。

先日、若手でマスコミとかにも良く出てくる哲学者の人が、サイゼを訪れた時のことをツイッターに書きました。

注文を記号で書かせている。ひどいとおもった。これでいいのかと言いたい・。みたいな。
(引用して名前を掲げても良いのかもしれませんが、調べればすぐ出てきます)

ところで、奇妙な傾向なのですがツイッター上では最近、サイゼリヤがおいしくないとか、貧乏くさいとか、否定的なツイートが流れるとうわっと炎上して、サイゼリヤを擁護するツイートが流れまくる、という現象が起きています。
それで、上記のツイートも炎上しました。

ところが、本人や彼を擁護する人たちが、これは背後に哲学における物象化という議論を踏まえた、一般的な議論なのであって、炎上コメントの人たちは的外れ、クソリプだ、と反発している。
本人は最初反論していたが、すぐに嫌になったのか、もういいや、みたいな書き込みをしています。

それはそうと、このサイゼリヤのシステムは、ちょっと変わっているのは確かです。前述すかいらーく系もそうですが、さいきんはテーブルにあるタブレットを操作して注文する、という方式が多い。中にはスマホアプリをDLさせて、アプリで注文、という店もあったりします。

これらの方式だと、注文を聞く店員は不要になりますが、サイゼ方式だと、注文を聞く店員は必要です。

なので、この方式を使うメリットは?という気がしないでもない。

話を哲学者のツイートに戻すと、熱心な擁護者ではない、もう少し醒めた人たちは、意味は分かるが例えがわるかった、失敗だ、とか、(擁護者や弁解のコメントに対し)衒学的だ、というコメントが結構出ています。

個人の感想としては、やはり哲学者氏のツイートは失敗だったんじゃないかと思います。。ツイッターに書き込んだというのがそもそも。。
弁解?のコメントもちょっと牽強付会的。
まあ良いですけど。


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ご挨拶

2022年07月06日 | 鉄道、車、のりもの
在宅の仕事をやや早めに切り上げ、車の整備工場に行く。
今の車の整備をずっと頼んでいた工場だ。次の車はディーラーが整備するので、5年間お世話になりました、とお菓子持って行くというわけ。

僕とだいたい同年輩の夫婦と、何人かの若いひとがやっている小さな工場だ。
おじさんはちょうど「ヨコハマ買い出し紀行」のスタンドのおじさんそっくりだ。世間話が好きで、今回も日持ちのする野菜袋、を頂き、ナスやキュウリもずっと新鮮だ、なんて話をしていた。

ここに来ると、車も台地から生えてきた作物で、ちょっと直してしばらく乗ってみたり、多少だめでもまあしょうがないか、みたいな感覚で使えばいいんだな、という気持ちになってくる。
まあ、じっさいそんなものだとおもう。

しばらく先になるけど、また面白い車を拾ったら、お世話になろうと思う。
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ガラ軽

2022年07月05日 | 社会・経済
SNSでやはりこの記事を引用して「ちかごろの日経はむちゃむちゃ情けないことを言う」と、苦言を呈するコメントを書いたが、誰も反応をしてくれない(泣)。

それはまあいいのだが、日本経済が自動車産業に負う部分は今でもかなり大きくて、今それが変化しつつあるという危機感は理解できる。

情けないというのは、結論が「政府は何とかしろ」だったから。そこで国に頼るのか、という。。

かつてこの国はなんでも自分で作っちゃう国でー洋服、機織り機械、ピアノ、機関車、軍艦、テレビ、パスターお手本にした国の製品に追いつけ追い越せと、熱心な努力を重ねていた。
単なる模倣品という批判を受けることもあったが、ビデオテープやCD.DVDなど、日本の企業が世界標準に直接関与しているケースも少なくない。

貿易が不均衡だといわれ、首相が国民に「輸入製品を買いましょう」と呼びかけたこともあった。あのとき自分の身の回りを探して、持っている海外製品はたしか万年筆だけだったと記憶している。。

何でもDIYする家庭が必ずしも効率的とは限らない。そもそも交易とはお互いの得意なものを交換し合うことだから、無理に自製にこだわることはない。

とはいえ、半導体や家電などの業界の栄枯盛衰を見ていると、不安を感じるのも通りだ。。日本て、ある分野にたくさんのメーカーがうわっと集中して、そのときは競争が働いて市場を席巻するのだが、やがて過当競争になってダメになってしまう。デジカメなんて、最盛期には一体何社が参入してたのやら。

だいたい、外国から安い製品が入ってきて、日本の得意なモノづくりー値段の割に品質が良い―ができなくなってしまう、というパターンを踏むのだが、不思議と自動車はそこまでいっていない。マーチやミラージュはタイ、マレーシアの製造だが、全体の中では一部であり、依然として輸入車は少数派だ。

などと、考えているうちにふと思ったのだけど、日本には軽自動車がベーシック部門を担っていることが大きいのかもしれない。。あれは日本独自の規格で、他国が参入するには設計からやり直さないといけない。かつてスマートが参入を試みて諦めたと聞くが、わざわざ狭い日本市場に、専用設計の車を投入する海外メーカーもいないのだろう。
例え参入できても、日本の軽は超高品質で安価、かつ激戦マーケットなので、とても太刀打ちできない。

これがなかったら自動車も、ほかの家電やなにかと同じように安い海外製品に蝕まれて、いまよりずっと空洞化してたと思う。

なので、既に国の制度で守られている、ということになるのかもしれないです。今更気が付くのもあれですが。。


コメント (2)
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