うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

良いお年を

2018年12月31日 | 日記・エッセイ・コラム

今は2018年12月31日の午後11時37分、これから書いてアップしますので、お読みになる方のほとんどは上の写真のオカメさんの日にこの記事を目にされていることでしょう。そんなかたにこの挨拶はなんなんですが。。

ことしはお医者さんに2回(1回は健康診断)行ったココ。

肩のほうは相変わらずですが、それ以外は元気です。

今年は何度もお医者さんに行ったアル。

体重のほうは安定していて、というより飼い主があまり気に病まなくなったというか。とにかく元気です。

さて、毎年年末には今年の買い物、みたいのを書いていました(主にカメラ関係)が、今年はレンズを2本、安いストロボを買ったぐらいなので、記事にできませんでした。。スマホも買い替えようと思って時間がなくて。。

代わりにというか、今年、あるいはさいきん読んだ本について少しだけ。

夏頃、サンデル教授の最新番組(白熱教室2018)を見て関心を持ち、読み始めたのですが、家族のことなどにかまけているうちに長く中断してしまいました。電子版で買いましたが、あとからリファレンスしにくいので、紙の本で読んだほうが良かったかもしれません。東大特別授業の、日本人は謝罪すべきか、という議論(下巻)には感心しました。個人的にはする必要はない派かもしれません。。

ルネサンス期からフランドル、イギリスの東方貿易、産業革命、アメリカの勃興、石油やジャズ、自動車、プレスリーとビートルズなどなど、歴史を彩る様々な出来事を、会計の歴史と絡めて語るという、大胆な本。個人的にはあまりにも自分の興味とはまりすぎて、困ってしまうくらいすごい本です。

年も押し詰まったころ、ビジネス誌で紹介された「終電ちゃん」を読んでみて、たちまちはまってしまった。

絵柄とはうらはらというか、わりと人情系の筋書きですが、それを萌え系の絵で表現したというところがすごいです。

奮戦する中央線の終電ちゃん。なぜか泣けてきます。。

そう、僕も職場の終電ちゃん。厄介ごとばかり言う、嫌われ者でございます。。

それでは皆様のご多幸をお祈りしながら、推敲抜きであ~っぷ!!

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アル君のしたいこと

2018年12月29日 | セキセイインコ

久しぶりのアル君。

お鼻がすこし汚れて見えますが、これはこれでこの子の個性のようです。

ここへきて急に寒くなりましたが、本人はいたって元気です。

さて、写真右下に見えるのはごはんの入っていたお皿。

朝、ご飯を取り替えるとき、このお皿が落ちていることがありました。

はて、取付方が悪かったのかな、と思って、それ以後しっかりとケージに取り付けるようにしていたのですが。

 

なんか妙な音がするからみたら、アルがこうやってお皿を落っことそうとしていた。

 

アル、君はいった何がしたいんだ。。

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仕事納め

2018年12月28日 | 日記・エッセイ・コラム

職場自体は31日まで仕事があるし、3が日も出社する人もいるが、うちの部は今日で仕事納めとさせていただいた。

こと仕事に関してはあまり芳しい成果をあげられなかった年ではあった。

部下の子に訓示ではないけど、視野を広く持って、楽しみながらお勉強してきましょうね、みたいなことを言っておしまいとした。。

帰り際、来年4日は海外出張される上司が今年は今日が最後ですね・・と声をかけてきた。本来は年末の挨拶をすべきだろうが、とっさに「ああ・・ではお気をつけて」と簡単にしか挨拶しなかった。ちょっと悔いが残ります。

色々なことが変わっていく中、また去年とは違う年末年始です。

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改正入管法

2018年12月26日 | 社会・経済

今年は(時事)懇談会のほうもほとんど参加できませんでしたが、改正入管法にはちょっと興味があったので、参加させていただきました。

どこまで書いたらいいかという問題もありますが、今回の改正については各方面でも関心が高いというか、はっきり言えば批判の声がかなり高いようで、やはり拙速のそしりは免れないのではないかという気がしてきました。講師(法政大学 上林先生)の方も、プレゼンでは淡々と話されていましたが、質疑応答のやり取りでは(今回の法改正での)議論の進め方や前提について、多少の疑問を感じておられる様なお話をされていました。

これは講師ではなく質問者の方の話ですが、2年前の入管法改正で、在留資格に「介護」を新設した際の様々なひずみ(無理な条件設定等)が、今改正の強引ともいえる議論の進め方の遠因となったのではないか、という意見があり(くわしいことはよくわからないのですが)、とりあえず問題の根深さは感じられました。

お隣韓国も日本に先かげて制度を整備したそうですが、永住可能資格への変更条件が厳しく、長期間就業してきた人が不法就労の状況に陥るケースが増大しているとのこと。長く住んで仕事を続ければ、そこに定着するのが自然であり、更に2世、3世が育っていくにつれて、エスニシティの問題は当然出てきます。諸外国ではまさに今おきているこれらの問題を目の前で見て、言葉の上では単純労働者受け入れを拒否する立場を取りながら、なし崩し的に先人の轍を踏もうとしていいる、という状況に、今日本はいるようです。

こういう問題、ときどき出てきますよね。少し前にはJCIの役員辞任問題とか。問題点や取るべき道はわかっているはずだったのに、いつのまにかぐでぐでになってしまうような。

この場で言うのは語弊があるかもしれないけど、日本の「調査」捕鯨も、反捕鯨国(の一般市民)の目には欺瞞のように映った、という面はあったようで、捕鯨問題をこじらせる一因となったような感じはあるな。もっと早くIWCを脱退してたほうがむしろ良かったのかも。そこに踏み切れないというあたりが。。まあわかりませんけど。

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イブ

2018年12月24日 | 日記・エッセイ・コラム

イブといっても特別なことはなにもありません。

向こうにも喪中というのはあるのでしょうか。どっちにしても、賑やかなのは勘弁。

あんまりすぐに影響を受けすぎるってのもなんですが、映画を見てすぐに注文したこれが来ました。

やっぱり音楽性高いですね。。もうすこしアルバム、集めてみようか。

リアルタイムで聞いた曲も多いですが、その当時はそれほど強く関心を持ったことはありませんでした。唯一例外は、アルバム2曲目「地獄へ道連れ」です。80年の11月ごろと記憶していますが、これ聞いて「う・なんか金縛りみたいな・・。」と思ったことを覚えています。あのギター?の音がだんだん大きくなってくふっと切れるところが、自分の金縛り体験と重なる。。

試験勉強などで疲れて寝るとき、寝入りばなに小さな耳鳴りのような音が段々と大きくなり、やがてのぼせる様な感覚がして次の瞬間体が動かなくなる。あるいは、胸のあたりが押さえつけられるような感覚になる。体が30センチぐらい浮遊するような感じがしたこともある。

と、いうのが金縛りというやつで、最初に経験したのはたしか中学3年ぐらい、若い頃はそれこそ毎日のように経験していたことがある。大人になってもごくたまに経験したが、もう最近は全くなくなった。生理学的に説明できるとも、未解明だとも言われているが、ウィキとかを見ていると、現象としては自分もほかの人も同じようなものであるようだ。固まりそうになったら体を動かすと良い、というが、自分の経験ではあまりうまくいかない。右半身とか片方だけ固まり、やがて反対側も、ということもあった。うつ伏せに寝るとなぜかかからない。ので、仰向けに寝ていて、きそうになったらうつぶせになる、とかしていた(が、間に合わないこともよくあった)。

まあその話はその辺までに。

ので、クイーンの人たちの中にも、そういう経験をした人がいるのかしら、というお話でした。


夢といえば、先日オバマ前大統領と話をした夢を見たが、昨日はドイツの日本大使館?のようなところの式典に参加する夢を見た。非常に荘重な感じの式典で、周りに一緒にいる人たちは、ここでは書けないが自分の知り合いたちだった。ドイツ側の人たちは、ドイツ語を話す人もいれば、英語を話す人もいた。ドイツ語では分かるまいと思って英語で話してくれたらしいのに、意味が聞き取れず、申し訳ない思いをしたりしていた。。なんかあれだな、あっちの世界のほうが社会的に地位が高いのかしら、自分。。

ぜんぜんイブの話じゃないですね、読み返してみると。。

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ボヘミアン・ラプソディ

2018年12月22日 | 映画

人に会うたびに、あるいはSNSなどでもたびたび話題になっていた映画ですが、今日ようやく見ることができました。映画を映画館で見るのは2年半近く前の「シン・ゴジラ」以来です。今回も何度か見る機会を探していたのですが、週末ごとに体調が悪く(というより、ウィークデーは棚上げしていただけ)、なかなか行く決心がつかずにいました。。

チケットを買って席につくと、自分がなぜ映画に行けなかったかを思い出した。外部と連絡が取れなくなることが怖かったのだ。家の件が問題になって以来、映画と美術展等には足が向かなくなっていた。コンサートは付き合いもあるので何度か行ったが。

映画ですが、すごくいい、泣いた、などと言われていたので、見る前からドキドキしていましたが、泣くことはなかったですね。。活躍期をリアルタイムで知ってはいますが、ちょっと守備範囲にはなかったみたいで、それほど詳しくはないんですね、クイーン。映画を称賛している方々は、畢竟このバンドのファンの方々なのでしょう。僕も今更ながら感染して、さっきベストアルバムを注文してみました。。

とはいえ、映画そのものの出来もかなり良いので、この時代の音楽が好きな若い人にも受け入れられるでしょう。結構若いファンも多いのではないですか、クイーン。

今の住まいは映画館(スーパーのシネコン)から数分のところにあるのですが、ここで映画を見たのは今回が初めてです。9時半の始まり、深夜0時終演でしたが、きっかり0時10分には家にいました。

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手紙、生きがい、ルームライト

2018年12月20日 | 音楽

手紙 由紀さおり 1970年

この疾走感あふれる曲は、やはり車を走らせながら聞きたい。カーラジオのAM放送で聞くのがいい。グローブボックスとドアトリムのところが鉄板で車体同色の、C10スカイライン・バンとか(実際のC10バンがそういうトリムレベルだったかは知らない)で、三角窓を倒しながら、埃っぽい街道を(また・・)疾る。。日が傾いてくれば車の形をした影が、街路樹や歩道や道端の草の形にあわせて流れていく。。

今の自分の感覚で聞くと、歌詞の「二人で育てた小鳥を逃がし・・」がどうも引っかかる。だめでしょ、ネコやカラスにやられちゃうじゃない。。「何が悪いのか、今もわからない・・」。まあ、その点は同感ですねえ。。

生きがい 由紀さおり 1971年

たしかこれを野宮真貴さんが「渋谷系」っぽいとして紹介していたような気がしたが、もしかしたら勘違いかもしれない。昭和40年代前半、都心のモダンなマンションとかを連想する。とてもおしゃれな感じなのだが、一応ちゃんと畳の部屋もあったりして、部屋の隅にはガスストーブ用の元栓があったりする。。

この曲は実際に車の中で聞いたことがある。親戚の運転する、マーク2のバン(初代)で、色は紺色だった。たぶん、8トラのカセットで、由紀さおりのベスト盤みたいなテープがいつもかかっていた。この曲と「夜明けのスキャット」は繰り返し聞いたような気がする。

この紺色のマーク2バンは、後に交差点で側面衝突事故に遭い、大破してしまう。家の車はコロナ(RT40アローライン)だったので、マーク2は大きくて立派に見えたものだ。

ルームライト 由紀さおり 1973年

この曲は吉田拓郎さんの作曲なんですね。拓郎さんはずいぶん後になって「真夜中のタクシー」という曲を作っていますが、タクシーにある種の情緒を感じておられるのでしょうか。

時代的には二重顎のクラウンとかがタクシーにつかわれていたころを連想します。結構好きだったけどな、あのクラウン。かたちは変われどタクシーといえばクラウンセダンでしたが、その伝統もジャパン・タクシーにとって代わられつつあります。街の風景も変わっていくのでしょうね。


今年もあと10日あまりなんて、信じられない気がしますね。。いよいよ押し詰まってきました。。

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ナオミの夢

2018年12月18日 | 音楽

ヘドバとダビデ

Google Play Musicを検索すると、洋楽なら大抵の曲が見つかるが、この曲はヒットしない。由紀さおりなどのカバーは出てくるけど。

ただ、しばらく前から、Google Play Musicで動画も検索できるようになり、そちらの方ではオリジナルの歌唱を聴くことができる。といってもYou Tubeのリンクなので、ダウンロードしたほかの曲と一緒に電車の中で聞くというわけにもいかない。

wikipediaではこの曲について、次のように紹介している。少し長い引用だが;

 

本作は、イスラエルでは「בואו נטייל‎(散歩に行こう)」のB面曲として発売された[2]

東京国際歌謡音楽祭でグランプリに輝いたため急遽レコード会社が発売を決め、帰国直前の2人を引き止めほとんど意味を教えずに日本語の歌詞を覚えさせて1週間そこそこで日本語版をレコーディングした。B面にイスラエルで唄っているオリジナルのヘブライ語版を入れることを条件に、翌71年1月25日日本語版が発売された[3]。1971年4月19日にオリジナル・コンフィデンス誌(オリコン)総合チャートで第1位を獲得[4][5]、4週に亘って連続1位を獲得し、67万枚のヒットとなった[3]。当時、オリコンのチャートが始まってまだ3年余りの時期ながら、第1位を記録した5組目の洋楽アーティストになっている[4][5]。日本語による本作の売上は数十万部であると評価されている。販売された範囲は、日本人ではない歌手にとっては大きいとみなされた。また同時にイスラエルに対しても成功がもたらされた。本作は『イスラエルの声ヘブライ語版英語版』の1971年の歌謡パレードにおいて第二の場所を得た。

 

なんか、構文は間違ってはいないけど、微妙に翻訳文学風なエキゾチシズムを感じさせる文章だな、これは。販売された範囲は?第二の場所を得た?

日本語版のアレンジではそうでもないが、ヘブライ語でオケを前に歌っている映像では、ストリングスがユダヤ風な?間奏を奏でていて、この曲が英米のポップスとは違うオリジンであることを思い出させる。

イスラエル国歌(希望)は、軍楽隊などが演奏するとわりとふつうに聞けてしまうが、イスラエル建国前に撮影された、市民が合唱しているフィルム(昔のNHK「映像の世紀」で見た)を聞くと、うまく言えないのだが半音弱ぐらい上ずっていて(音大の人かだれかに聞いてもらってください)、それがすごいユダヤ風というのか、とにかくひじょうに癖のある音楽に聞こえる。とにかく、あの地の人たちの音楽はキリスト教文化のそれとはまた違う魅力がある。。いつの日か、行ってみたいですね。パレスチナ。

話がそれたが、この曲はたぶん、リアルタイムで聞いていると思う(誰が歌っているかとかは知らなかった)。思い浮かぶのは父の運転する、油臭い車の助手席で、カーラジオから流れてくる曲、というイメージだ。本当にそうやって聞いたかどうか、そこまでは覚えてないけど。正月の夜の、人気のない商店街とか、埃っぽい街道、「トモエのそろばん」という看板のついたビルとか、そういうシーンも一緒に浮かんでくる。。

ナオミという名前は旧約聖書にも登場する欧米ではポピュラーな名前、とあるが、日本でも渡辺直美さんとか、女性名としてはよく見かけますよね。

小さいころとなりに住んでいた姉妹の、下の子が直美ちゃんといった。お姉さんは僕より一つ上、直ちゃんは一つ下だったと思う。いま思うと、小さいころは年上の子に遊んでもらうのは好きだったが、年下の子とはあまり遊ぼうとしなかったようで、直ちゃんと遊んだ記憶もあまりない。おとなりの家は僕が小2のときの3月に引っ越してしまったが、中1の12月のとき、隣のおばさんが直ちゃんを連れて訪ねてきたことがあった。母と路地のところで立ち話をしていたが、遠目に見える直ちゃんが、はっとするほどきれいに思えた。。近くに行って話をしたかったが、母になんか用?と言われて、断念した・、ということをよく覚えている。。

 

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朝刊とコーヒー

2018年12月16日 | 日記・エッセイ・コラム

土曜の朝、電車に乗ろうとホームで待っていたら、事故で見合わせ、というアナウンスが流れてきた。

寒いホームで待っても仕方ないと思い、改札前の売店で朝刊を買う。先日書いた「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の「私」が、暗闇の修羅場の中で刷りたての朝刊を懐かしがっていた、というのも少し頭の隅にあった。紙の朝刊を買うのはとても久しぶりだ。今は1部180円もする。

電子版でない、紙の新聞って、今や懐かしいというか、新鮮というか。少し前までは、電車の中で器用に折りたたみながら読んでいたものですが。

コーヒーでも飲みながら電車を待とうと思ったが、気が変わってそのまま帰宅してしまった。用務先に1時間遅れると、用をなさなくなりそうだったから。

コーヒーといえば、先日かったillyのデカフェ・コーヒー。カフェインを98%だか除去しているそう。

僕はコーヒー好きだがカフェインには弱くて、何杯か飲むとのぼせて気持ち悪くなってしまう。コーヒー・メーカーを買ったとき、いい気になって何杯か飲んだら、気分が悪くなりしばらく動けなくなったほどだ。

デカフェ・コーヒーは海外ではポピュラーだが、国内ではあまり見かけない。飲んでみるとたしかにコーヒーの味はするが、何かがちがうとも同時に思う。

ま、しばらく飲んでみます。

 

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次のレンズ

2018年12月14日 | カメラ、写真

 

「信じなさい」と彼女は言った。「これはみんな過ぎていくことなのよ。悪いことはかさなるものなのかもしれないけど、いつかは終わることなのよ。永遠につづくことじゃないわ」

「信じるよ」と私は答えた。

しかしその穴は永遠につづくように私には思えた。まるでおなじところをぐるぐるとまわっているような気さえする。私はもう一度刷りたての朝刊のことを考えた。指にインクのあとがついてしまいそうなほど新しい朝刊だ。

(「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」下巻)

今年も色々あって、特にここ数か月は何かと悩まされる事も多い状況にあります。とはいえ、色々な方からのご助言、あるいは古い仲間との久しぶりの邂逅など、心励まされることもまた多く、やはり自分は恵まれているとも思いなおしたりもします。

もちろんそういう感謝の気持ちはありますが、しかしその場にいると、この状態は永遠に続くように思えるのもまた人情であります。ここは小説で「私」が暗闇のなかで思ったように、なにかこう、細胞のひとつひとつをうるおわせるようなことを考えることにしましょう。


で、それがレンズかよ、というのはどうもあれなのですが、考えてみると1年前に単焦点を立て続けに3本買ったのを最後に、カメラ関係はなにもしていないので。あ、春に安物のストロボは買ったけど。

ここでおさらいすると、Pentax KPの購入時に揃えたレンズは、DA18-135mm F3.5-5.6ED, DA55-300mm F4-6.3ED PLM, smc DA35mm F2.8 Macro Limited (名称はどれもやたらと長いので、適当に省略しています)の3本でした。1年前の暮れから正月にかけて、DA15mm F4, 21mm F3.2 のLimited レンズ、それからDA50mmF1.8と、単焦点を揃えました。

これらのうち、望遠は必須ですがあんがい使う機会は少ない。一番多いのはやはり18-135mm、次いでマクロの35mm。広角はそれなりに使いますが、50mm F1.8は安価な割に良く映って楽しいものの、使用機会は余り多くない・。

ボディはKPだけだし、大きなレンズは使いこなせないと思うので、望遠のほうは当面考えなくて良いでしょう。広角ー中望遠域で考えると、店頭でよくKPと組み合わせられているDA20-40mm F2.8-4が浮かび上がってきますが、焦点距離的にこれ、どのくらい使うかな、と考えてしまうところがあって。。たしかに設計思想を買う、ということはありだとは思いますが。Limited系をコンプリート する方向で考えるなら、あとは40mm,70mmと残っていますが、この辺の焦点距離もなかなか使いこなしにくそうですね。。

あとはちょっと変わった魚眼ズームとか、もう少し応用範囲の広そうな12-24mm超広角ズームとか。超広角はタムロンの10-24mmというのもあって、価格も安いのですが、うちにはQマウントの08(超広角ズーム)があるから、使用頻度を考えるとそれでもいいのかな、という気もしてきます。。同様に魚眼もQのレンズがあるし。。

マクロレンズも35mmだけは不便なので、50mmあるいは100mmがあったほうが良いかもしれません。ここでもタム9という選択肢がありますが、どんなものでしょうか。。

上の写真は50mmF1.8ですが、これ、最短撮影距離が45cmmなので、そこがね。。軽くて面白いんですけど。

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看護師さん

2018年12月09日 | 日記・エッセイ・コラム

昔住んでいたあたりに用があり、帰りに以前よく使っていた床屋に寄ってみた。

理髪組合さんに加盟していない、安い料金で提供するタイプの店だが、あちこちに店のある大手チェーンとちがって、カミソリをあてるところまではやってくれる。大手チェーンさんは来年値上がりするらしいし、こっちのほうがいいかもですね。。

ここ、いつもテレビがついていて、なんとかサスペンス劇場のドラマなんかがしょっちゅう流れている。随分前だが、中村雅俊が文科省の役人で、仕事で知り合った女性と深い関係になったのがもつれて、殺した後でどこかの山中に遺棄する、という筋書きのドラマをやっていた。そんなドラマめったに見ないので、なぜか今でも筋書きをよく覚えている。たぶんそのときは、結構順番待ちをさせられたのかもしれない。

今日のドラマはもう大団円のあたりだったらしい。女性刑事と、美人ナース、その上司らしい婦長さんのようなひとが語り合っている。回想シーンで瀕死の男性に注射針を刺したり、なんかメスみたいなものをぶすりと刺したりしている。美人ナースが「あんなやつ、生きてる価値なんかないのよ!」と叫ぶと、婦長さんがつかつかと寄ってきて、平手打ちをナースさんに食らわせる。。

この感じがなんとも床屋らしくていいですね。。昔よく通っていた床屋さんはラジオが好きで、北原ミレイ「ざんげの値打ちもない」がかかっていたりしたけど、床屋さんってそういうウェットな質感が実に良く似合うんですよね、不思議なことに。

ん、そういえば床屋さんが首筋に当てているのはカミソリ・・・。


父の入院中、色々世話をしてくれた看護師さんはたくさんいるが、夜勤などで何度もお会いした数人の方のことはいまもよく覚えている。

若手の男性の方もいたが、あとは小さくて若い女性、ちょっとベテランの、体格の良い感じの女性、同じくかなりのベテランで、いかにも姉御肌という感じのひと、この人が父の最期をみとってくれた。

小さい方は、目のくりっとした可愛らしい人だったが、とても利発な感じで、受け答えははきはきとしていた。それらの特徴は僕に、昔の職場で知り合った人を思い出させ(雰囲気という意味ではそっくりだった)、その時のあまり芳しくない思い出は、その看護師さんと話をするときの僕に、最初はどこか居心地の悪い思いをさせた。何度か話をするようになると今度は、今と昔がごちゃ混ぜになったような不思議な気分にさせられた。。なにをごちゃごちゃ言ってるんだか。

体格の良い方は、ちょっととっつきにくい感じがしないでもなかったが、任せておけば良いという安心感も感じた。

ベテランの方は、付き添いの家族である僕等にもちょっとため口みたいな話し方をする方で、いわゆる飲み屋さんで話をすると結構楽しいんじゃないか、というタイプだと思う。ともすれば暗くなりがちな場面が多いところだが、この方がいると少し救われるというか、あれだな、娑婆の感じを持ち込んでくれる、みたいなところがあった気がする(わかるだろうか?)。

先ほど書いたように、この方が最期を看取り、諸々の手配などをしてくれた。ふだんのくだけたようすとは打って変わって丁寧な話ぶりで、裏口から見送ってくれた時も深いお辞儀をしてくれた。

どの看護師さんにもふだんの生活があり、そこでは僕らと同じように笑ったり怒ったり、おいしいものを飲み食いしたりしている(はずだ)。普段着で街を歩いていれば、それと気がつくことなどないだろう。僕等とちがうのは職場で毎日、人の命と直面していることだ。彼らにとってそれがどういうことなのか、僕には想像もつかない。この年になっていまさらそんな感想を持つのもあれだが、社会というのはこういう人たちをはじめ、色々な厳しい状況に直面している方々で、構成されていものなのだ、ということを、彼らを通じて思い起こした。

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近況

2018年12月06日 | 日記・エッセイ・コラム

人生を、空を飛んでいるカモメに例えるとします。本当に飛んだことがないのであれですが、追い風なら鼻歌まじりで飛べますし、向かい風はきつい。

天気の良い時もあれば、雨が酷ければ木陰でじっとしていないといけないかもしれない。

向かい風や雨などはすぐ体感できますから、それに対する気構えもできやすい。

横風なんかのほうが、むしろ大変かもしれない。順調に飛んでいるつもりでいて、ふと気がついたら流されていたり。

自分から見れば不意打ちですが、どっかで気が緩んでいたのでしょう。

初めから厳しい天候を飛ぶよりも、ミスを誘発するような天候のほうが辛いなあ。

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人の移動

2018年12月02日 | 社会・経済

さっきちょうど移民問題(出入国管理法改正)についての番組(NHK日曜討論)をやっていた。まあ実は家事をやっていたのでほとんど聞いていなかったけど、こういう問題、表にはあまり情報が出てこないけど、たぶん何人か集まって「あいつ(ら)を議論に入れるとまた決まらないから、なるべくそっと出してさっさと決めちまう」とか、やってるんでしょうね。。折しも隣国では徴用工の裁判が進んでいて、これはもちろん移民の問題とは全く別件ですが、過去も今も、労働力の不足は厳しい政治的な決断を要する問題だということは確かでしょうな。って、やけに慎重ないい方になってしまいますが。

個人的には、昔少し話題になった「新しい中世」(冷戦後、近代国家同士の対立構図が崩れ、中世のような地域的、相互依存的な社会に次第にシフトする)への移行が次第に進むのかな、という漠然とした期待のようなものを、まだ持っているのですが、欧州ですら人の往来に問題が生じている現状、少なくとも自分の生きている間はあれこれ試行錯誤が続いているのかもしれません。

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