うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

遠きにありて

2017年01月31日 | 日記・エッセイ・コラム

ふるさとは遠きにありて思うもの・。

室生犀星詩集って、中学ぐらいのときに読んだと思うが。。あの頃何を考えてこの詩を読んだことやら。

その年齢では意味やニュアンスを理解できないことを、子供に習わせることが、果たして有益なのかどうか、専門家ではない僕にはわからない。

ただ、何かの状況が生じたとき、こうしてふと昔読んだ本の言葉が浮かんでくる、という意味では、とにかく記憶力のしっかりしていううちに、なんでも刷り込んでしまうという方法にも、何らかの効用があるのかもしれない。

室生犀星は文学を志して上京し、そこでふるさとに思いをはせる。

そこまではよいが、食い詰めて故郷に帰ってみると・・という話らしく、まあ夢は夢のままに、ということなのだろうね。

ケニー・ドリューでしたっけ、欧州で勇名をはせた後、アメリカに一時帰国して作ったアルバムが "Home Is Where the Soul is" というタイトルだった。まあ、意味としては似ていますね。。

久しぶりに帰ったアメリカは、ケニーにはどう映ったのでしょうね。。

音楽つながりで言えば、思い出のグリーングラス "Green,Green grass of Home" の歌詞、以前ここでも書いたことがあるけど、あれは夢の中で故郷に帰るという内容だ。

列車から降りたつと、町は昔のままだ。父母が迎えてくれる。幼馴染の、金髪のメアリーもこっちに駆けてくる。生家も、古くなったけど変わりないようだ。昔よく遊んだ樹もあるなあ・・などという歌詞が続くが、3番になると一転して、実は・・・というもの。この歌も一時期繰り返し聴いたな。

故郷は、その人が心の中に持つことができるユートピアだ。現実の世界とは何の関係もない。現実の「故郷」は、日々更新され新陳代謝していくもので、昔の「故郷」とは別のものと考えた方が良い。まあ、たいがいそんなところだろうな。。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カセット

2017年01月29日 | 家電

週末は仕事が入り、その成果もどうも・・。ほかにもいろいろ問題があり、いささかピンチではある。頭が痛い・・。

さて、そういう話は置いといて・。

マクセルのUDカセット。1972年発売当時のデザインを復刻したもの(中身は多少違うらしい)。

昨年11月に限定盤として発売されたものだ。なんだか気になっていて、先日量販店に行ったときに買ってしまった。

コンパクトカセットは、近年また静かなブームになっているという。まあ、昔のものがリバイバルするというのは、テレビのニュースなどの格好のネタであって、四六時中そんな話が取り上げられている。アナログレコードがブームです、フィルムカメラが若い女性の間で静かな人気を・・云々。

レコードは新しいプレスもされているようだが、これはハイエンドのマニアのためのものだ。CDやハイレゾでは満足できない、独特の音響を追求したい人たちが一定数いるようだ。そういう意味では、レコードはある種の実用的な価値があるといえる。

その点、カセットはある種おもちゃ的な関心なのだろう。カセットだって90年代初頭まではかなりの音質追及がなされていたが、もはやメタルテープもドルビーSもなく、120分テープすら対応機がないらしい(たしか150分テープまであったね)。複雑なオートリバースや、頭出し機構もお呼びではない。今のユーザーはカセットで不便な思いを味わいたいのだから。

(以下は往時を知っている人には言わずもがなの話だとは思いますが・・ちょっと昔話を)。

昔はC60とか、C45、C90辺りがおおくて、その後細分化、C64とか、C74なんていうのも出てきた。

LPレコードだと片面だいたい20数分だったので、C45かC60がちょうどよかった。CD時代になると、連続70分以上の録音が多くなり、曲の途中でテープが終わってしまう。曲を自動検知して、片面ずつ割り振って録音してくれるコンポなんかもあった。

テープの長さが気になるのは、あまり長いテープを使って無録音部分が長いと、早送りとかをしなければならないのが煩わしいからだ。オートリバースでも、裏面にひっくり返すにはテープを送らなければならない。カセットウォークマンなどに多かったが、無音部分を検知すると自動的に早送りをする機構がついたものがあった。ちょっと、合体ロボ的カッコ良さがあった。

後年のカセットハーフはねじ止めではなくなったが、ねじ止め式だと修理がしやすくていいよね。

復刻UDとして発売されたのはC10,C46,C90だったかな。店頭にはすでにC90はなかったので、ついでに並んでいたナガオカブランドのテープを買ってみた。たしか、200円ぐらいだったかな。ナガオカはレコード針で勇名をはせた時代があった。今は組織再編して、レコード針も供給を続けていると聞く。

何を録音しようかと思ったが、とりあえずカセットといえばカーステレオ、といえば、ユーミン?ということで・・。

「春よ、来い」は90年代半ばですから、ギリギリカセット時代ですね。

さすがに再生機器で現役なのは、2年前に買ったラジカセしかない。もう一台、23年前のフルサイズコンポ(SONY TC-KA3ES)があるが、奥のほうにしまい込んだまま10年ぐらい動かしていない。10年前にベルトは交換したが、今はもう直せないだろう。

KA3ESはカセットデッキの最終進化形だ。3ヘッド、クローズドループ・デュアルキャプスタン、3ポイントキャリブレーション、ドルビーS、後なんだったかな・・。今では呪文のような機構上の特徴を備えていて、価格は安い(6万5千円)という。。残念ながら今の日本の工業力は、あのころ(1994年頃)よりは後退しているといっても差し支えないと思われる。そりゃ、分野にもよるでしょうけど。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

郊外型スタバ

2017年01月28日 | うんちく・小ネタ

ふだんは都心のスタバを利用しているが、都市部のスタバはオフィスビルの一角であったりとか、駅の構内にあったりする。

だいたいがスタバというのは都会の人通りの多いところにある、という印象があるが、ここは郊外型のスタバで、ドライブスルーになっている。

これ、ずっと前からあることは知っていて、なかなか利用する機会がなかったが、今朝、買い物の帰りにちょっと時間があったので使ってみた。

 

店舗は都会のスタバとほぼ同じくらいの大きさだが、敷地はその何倍もある。店内で利用する人のために、駐車場も広く取ってある。

車は通りを左折して敷地に入るが、右ハンドル車はそのままだと困るので、敷地の中にあるロータリーをくるっと回る。回った先に大きなモニターとマイク、カメラがある。

モニターには商品が表示されている。もっとも、この日は晴天で、正直モニターの表示はほとんどわからなかった。

店員さんの顔が見えないのも戸惑うが、購入自体はそれほど難しくない。

考えてみると、ドライブスルーを使うこと自体が初めてだったかもしれない。マックのドライブスルーはよく見かけるが、車の中でハンバーガーを食べると(なかなかアメリカンな行為だな)、においが残っちゃて大変だろうな。ドライブスルーの「権兵衛」とか、「ミスド」とかってあるのかしら。銀座の「吉野家」はテイクアウト用カウンターがたしか外側にあったと思う。ドライブスルーではなく徒歩の人用だけど。

注文が終わったところ。文字はかろうじて見えるが、運転席にいるとそんなにはっきりとはわからない。

買えました。

まあ、珍しいから使ってみたけど。

そういえば、高速のSAにあるスタバは、以前から結構使っていたんだった。。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

近況

2017年01月27日 | 日記・エッセイ・コラム

仮住まいをはじめてからほぼ1か月たちました。

今日は本当は、先日行ったセミナーのことを書きたいのですが、まとめるのに時間がかかってしまい、まだのせられません。

平日はさすがに時間の余裕がなくなりました。以前はふらふらと買い物したり、散歩?したりしていたのですが、今は慌ただしく買い物するぐらいがせいぜい。

食事がすっかりジャンキーになってしまったのが悩みです。夜遅く、残り物とかコンビニ弁当みたいなので済ませることが多くなって。何とかしないといけないのですが、まだ落ち着かなくて。。

そういえば先日書いたKindle Unlimitedですが、ニューズウィークや自動車雑誌なんかが読めることがわかり、けっこう使っています。もっとも、ニューズウィークはウェブサイトに記事もあるので、その辺はどうなのか、という気もしますが。歴代のカローラを特集したムック本とか、結構面白かったです。正直、今世紀に入ってからの車はやっぱりどうもなあ、という気がしますね。70年代のカローラ、今売られていたら普段乗りに使いたいです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スチーム

2017年01月24日 | 記憶の断片

さっきブレーカーを飛ばした。セラミックヒーターとカーボンヒーター、ファンヒーターとオイルヒーター、電気ケトルをつけたうえ、電子レンジをかけたとたんにバシッ。そりゃそうだろう。。この家は40Aだが、実家は30Aで、気を付けないとしょっちゅう飛ばしてしまう。契約を変えないといけないのだが。。

中学の時、校舎はスチームヒーターだった。窓のわきに銀色のラジエターが設置してある。冬の朝、教室に入るときはまだひんやりしているが、やがてぽかぽかしてくる。ラジエーターの上に物を置いてはいけなかったはずだが、みんな弁当を置いていた。昼頃にはちょうどいい暖かさになっている。窓際の席にいる生徒の特権だった。もっとも、それをそれほどありがたがっていたという記憶もない。

スチームは音がする。ファンヒーターのようにボウボウいうのではなく、時折遠くの方からカンカンカン、という音がしてくる。金属パイプを通じて、温かい蒸気が通るときにパイプが膨張して音が出るのかもしれない。鉄道のレールの様に、遠くからの音が伝わってくる。そういえば小さい頃、遊び仲間とレールに耳をつけて、遠くの列車の「かたん、かたん」という音を聞いたことがあった。今なら良い子は絶対にまねしないでね、の世界ですけど。

この音は自然に出てくるものだが、人がわざとラジエータを叩いて音を出すことも、もちろんできる。なにしろいたずら盛りの頃だから、当然そういうことは思いつくわけだ。1年生の時だったと思うが、ある日、静かな教室で、モールス信号の様にカンカン、カカンという、明らかに人が叩いたような音が鳴り響いたことがあった。教室は階数で学年がわかれていて、蒸気パイプはたしか垂直に伸びていた。ということは、だれか上級生が叩いているわけだ。

近くの友達同士で顔を見合わせたが、結局応戦することにした。

翌日も、またその翌日もカンカン音がしてくる。そのうちうんざりして、誰も相手にしなくなった。上級生の癖に、大人げないなあ、と思った記憶がある。

社会人になって、一時期元旦(のちには大みそか)にオフィスに駆り出されることがあった。ビル内のほとんどのテナントは休業しているし、自分のところも出ているのは僕たちの部署だけだ。冷暖房は稼働しておらず、必要なら管理センターに申請する必要がある。上司が聞いたら、なんでもボイラーを焚く必要があるから結構高くつく、1日10万円はかかると言われたそうだ。さすがに目をむいてしまい、暖房なしで1日過ごすことにした。

最初はいいが、そのうちどんどん冷えてくる。家から電気ストーブを持ってきたことがあったが、机の下のコンセントにさしてつかっていたら、フロアの一部だけブレーカーが飛んでしまった。オフィス内の電気は、区画ごとにブレーカーが設定されているらしく、個々の容量は小さいらしいことがこの時わかった。

今のオフィスでは、全館共通の冷暖房が朝8:30から夜7:00まで、それ以外は別料金になる。休日も同様だ。冬はまだしも、夏エアコンなしはかなりきついという人が多い(僕は暑いのはけっこう平気)。エアコンの操作パネルにパスワードを入れて操作すると使えるようになるが、オフィス内の人たちはそのことを知らない(か、忘れている)。教えてあげてもいいが、乱用されるとお金がもったいないので黙っている。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

移動

2017年01月24日 | セキセイインコ

鳥たちをもとの家に戻しました。3週間ぶりになります。

ただしこれも一時的な措置で、また近く仮住まいに戻すことになるとは思いますが。。

アルは換羽で、長い尾っぽがとれてしまい、なんだか雀みたいな感じになってしまっています。

ご飯を上げるとき「や~い、アル、しっぽみじか~い」とからかいます。

言われて怒っています。

こっちだと少し落ち着くのと、放鳥がしやすいので。ちょっと会いにくくなるのが難点。なかなかうまいこと行かない。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夜道

2017年01月20日 | 日記・エッセイ・コラム

外気温計が1度とか、マイナス1度とかを表示している深夜の、車窓からの眺め。

こういうときは、自動車の恩恵を一番感じるときの一つでしょうね。車内は暖かく、列車や飛行機のように乗り換えたり乗るのを待ったりすることなく移動できる。日付が変わる時間帯、道も空いていてスムーズに移動できます。

商店街の明かりも落ちて、暗闇は一段と濃くなっています。

子供の頃、ほの暗い寝室の片隅でミニカーを片手に、机やタンスを街の商店街やビルになぞらえながら、自分が夜道を運転していく想像を巡らせていたことを思い出します。

暗闇のせいで、目に入る情報が少なくなってきているので、よけいおもちゃっぽいというか、お芝居の舞台装置っぽさが強調されているように思えます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

図書カード

2017年01月19日 | 日記・エッセイ・コラム

名刺を整理するために、カードボックスを会社の子に頼んだ。大した枚数はないので、簡単なものでいい。以前はリフィル式の、写真アルバムみたいなやつを使っていたが、今回はカードボックス式にした。プラスチックの箱の中に、カードを並べる。50音順のインデックスがあるので、それに従って並べておく。小さいのでいいよ、といったが、文具カタログを見ると600枚収容というのがいちばん小さいほうらしい。

なんとなく図書カードみたいだな、という話をしたが、会社の子は図書カードというものを知らなかった。「開架図書っていうのが、普通に本棚においてある本でね、それ以外はカードを繰って読みたい本を探して、その番号を司書の人に渡すんだ。そうすると、奥のほうから持ってきてくれる。。今はどうやってるのかな。。。確かに真っ先にIT化できそうなジャンルだけどね。」

小さな引き出しが並んだ、胸の高さくらいまである、下駄箱か箪笥のような木製のカード収容ケースが、カウンターの前に並んでいましたよね、昔は。あれは、いつごろなくなったのかな?

図書館にはもう長いこと行っていない。6,7年前、しばらくぶりに行ってみたら、いつの間にか利用システムが変わり、従来の利用証が使えなくなっていた。利用には再度手続きが必要で、たしかネットで予約して指定日に取りに行く、ようなことが書いてあったかな。手続きしなおそうと思ったが、面倒になり以来行っていない。

10年以上前までは結構使っていたが、あの頃既にカードで探す、という方式はなくなっていたのかな。大手書店にあるような、コンピュータによる検索システムも見たことがあるが、打ち込みのデータ精度があまりよくなくて、使いにくかった記憶がある。いまはどうなのだろう。

カードと聞いて思い出すのは、いにしえの名著、梅棹忠雄氏の「知的生産の技術」だ。B6サイズのカード(京大式カード)に情報を書き込んで、研究や論文作成の際の整理に利用するというもの。考え方としては綴じ込みのノートよりはリフィルやルーズリーフ式のノートで、抜き差しをしたり並べ替えたりするという思想に近い。B6カードは厚手のもので、これは梅棹氏がフィールドワークなどに使う際の利便を考えたものだと聞いている。

「知的生産の技術」はとても面白かった。カードとカードケースを買ってきて、なんとか使いこなせないか、ということを90年代ぐらいまでやっていた。研究者でもないし、頭悪かったから結局使いこなせなかったなあ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

1月

2017年01月19日 | 日記・エッセイ・コラム

とりあえず、とりあえずで昨年末からいろいろしのいでいますが、まあこのまま完全にもとには戻らないのでしょうね。

イルミネーションは相変わらずですが、クリスマスや正月の高揚感はすでになく、人々は襟を立てて足早に通り過ぎていきます。

少しずつ、手足を伸ばして自分の場所をみつけていこうかな、と。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気づいたら先頭に立っていた日本経済

2017年01月18日 | 本と雑誌

吉崎達彦 新潮社2016

Kindleで読んだが、読み放題版ではなく、通常の個別購入をした。年始から読み始めたが、ちょうど移動時間が長くなったときだった。慣れない通勤路を、この本を読むことで実に楽しく過ごすことができた。

もともと遊民経済学というタイトルで、ウェブ上で連載されていたものだ。軽妙な筆致で定評のある吉崎氏のこと、遊民経済学というのはいかにも吉崎氏らしいテーマだ。

僕自身は野暮天で、賭け事はからっきし駄目だ。大昔、付き合いで馬券とかを買ったことはあったが、結局なにが面白いのかわからないで終わってしまった。この先?どうかなあ。それこそ、本書にあるように始めるとのめりこんで身を持ち崩すことになりかねないので、近づかないほうが無難かもしれない。

ただ、身の回りにギャンブラーの方は結構いるのですね。吉崎氏を含め、そういう方々は羨ましいという感じはします。

最終章は伊能忠敬の生涯を紹介しています。僕も佐原に行ったことがありますが、これまた羨ましい人生の送り方ですよね。あの人生の何分の一かでも、見習うことができればいいのですが。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チェイサー

2017年01月15日 | 鉄道、車、のりもの

この手の車、昔はそれこそカローラのようにたくさんいたのですが。その表現も今や通用しなくなって、今言うならプリウスのように、でしょうか。

3代目、バブル最盛期の頃のモデルですね。後期型だとすると、登場は90年秋口でしたから、正確にはバブル最盛期は終わったころ、ということになります。

我が家でも、アコードインスパイアが来たりしてた頃です。

昔のカーグラフィックとか、NAVIとかの、今でいう意識高い系自動車雑誌では、あまり評判が良くありませんでしたが、ともかく日本の上級小型車の頂点として、当時は君臨していたのでした。性能とか経済性、安全性とか、今の車のほうが当然進んでいる部分はあるでしょうけど、これだけの作りとスペックと、顧客の心をくすぐるデザインで、諸費用混み250万ぐらいでこの車が買えたというのは、もはや夢のようです。ぶっちゃけ、あのころはよかったなあ、と正直思います。。

今の日本メーカーが、たとえスペックを当時並みにしていいよ、といわれて作ろうとしても、もはやこれだけ商品性のあるモデルは作れないでしょうね。同じようなことは例えば、オーディオ製品にも言えて、昔のカセットデッキなんか、無駄に質感の高いモデルがゴロゴロしていたわけです。バブル期のラジカセもそうですね。

隣りあったので横目で見たら、お父さんは助手席で腕を組んだまま、ヘッドレストに頭を持たせて眠っていました。ハンドルを握っていたのは、この車が出たころはまだ生まれていなかったかもしれない息子さんでした。

息子さんの目にはこの車はどう映っているのでしょう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Kindle Unlimited

2017年01月14日 | デジタル・インターネット

仮住まいが続くが、一日、一日をやり過ごす分には、最初懸念したほどは困らない。いろいろ不便になことは覚悟のうえで生活しているからだろう。

とはいえ、長くなればいろいろ不便も出てくるだろうし、疲れも溜まってくると思う。というか、もう疲れつつある。。

移動時間が長くなったのでその分24時間が確実に侵食され、自由に使える時間が減っている。ただし、今までの移動(つまり通勤)は、7~15分で乗り換え、というパターンだったので、車内であまり何かするというだけのまとまった時間ではなかった。今は30分以上、ルートによっては1時間以上乗り続けるので、ちょっとした読書には有効に使える。

というわけで、電子書籍をよく読んでいるが、先日Kindle Unlimitedの30日無料に加入して試すことにした。

ちょっと使ってみたが、今のところの感想は、やや微妙、という感じだ。

Kindleストアには通常版と読み放題(Unlimited)版があるが、読み放題の本は限定されていて、人気のある作家のものなどは含まれていない。ざっとタイトルを眺めたが、読みたいと思うようなものはめったに見つけられない。最初の目論見としては「最後の秘境 東京藝大」、これを読みたいと思って加入したのだが、この本は読み放題の対象ではないようだ。

hontoやkoboなどでも、今なら無料というキャンペーンは随時やっているが、まあそれとどっこいどっこいという印象だ。ついでに言うと、タイトルの検索とかもやりにくい。

たしか、昨年のサービス開始直後に、読み放題のタイトルを大幅に制限して出版社のひんしゅくを買っていましたね。

お試し期間が終わったら、いまのところ継続はしないつもり。

せまい空間でみている自分用テレビ。10年前のポータブルDVDと、追加で買ったワンセグチューナーキット。長いこと使っていなかったが、この機会に復活させた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャップ

2017年01月11日 | Q10

いったん家に戻り、夜遅くなってまた家を出て電車に乗る。

上り方向の電車は空いている。1車両に乗っているのは数人から10人程度というところだ。この沿線には大学の運動施設などがあるらしく、乗客には若い人たちが多いようだ。

今日もホームに7,8人のグループがいる。部活の帰りだろうか。それほど崩れた感じがしないので、飲み会ではないのかもしれない。ただし、とても賑やかだ。うるさい、と言ってもいいかもしれない。

まあねえ、若いんだから、色々楽しいこともあるかもしれないしねえ。などと、妙なひがみ根性を抱きながら、電車を待ち・・ってうっせえなあ!

ふと思い立ち、カバンからQ-S1を取り出した。目の前のホームと線路、いつもは人でごった返しているが、今日は妙に静か、なところが心に引っかかって。。

と、ソフトケースをひらいたら、ありゃま、レンズキャップがついていない。

前に撮影したときに、外したまま戻さなかったのかな。いつもはキャップを外すとポケットか何かに突っ込んでいるが、室内で撮影したなら、その辺に置きっぱなしにしている可能性もある。Q10だったが、以前にそこらへんにキャップを置いて撮影してたら、どこにいったか分からなくなってしまったことがあった。探してもみつからない。

こういうのは気分の悪いもので、躍起になって探すが、そういうときほど出て来ないものだ。

あきらめてAmazonなどを検索する。たしか300円かそこらだったと思う。このときはプライムに入っていなかったので(今はお試し期間で利用中)、送料が品代と同じくらいかかってしまう。すぐにでもポチる勢いだったが、やはり惜しくなり、またもとのところを探し始める。

結局このときは部屋の中で探し当てることができた。

今回はどうかな。もし室内だったら、家には戻らないので、明日以降戻ってから探すことになる。そのとき、キャップのことを覚えているかどうか。

まあ、ソフトケースがあるので、キャップがなくても問題はないとは思うが。

電車がやってきた。例のグループは別の車両らしく、車内は静かだ。向かい側の女性が、ショールを妙に気にしていて(きれいな形に結んでいるらしい)あちこち引っ張ったりして直しているのを、ぼおっと眺めていた。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

年賀状

2017年01月10日 | 日記・エッセイ・コラム

このブログではあまり家庭の細々したことには触れないことを暗黙の原則にしている。が、今朝はちょっとした事件があってドタバタしましたわ・・。

さて、年賀状のお返事をいくつかいただいている。こちらからお出ししたのが暮れの押し詰まったころなので、先方に届いたのもかなり遅くなっているはずだ。ふつうなら正月気分も終わりということで、返信をあきらめる方もいらっしゃると思うが、ありがたいことだ。

今年の賀状には幾人かの方に親も年老いて、色々気苦労が・・などと、愚痴ともつかぬことを書いてしまった。

絵の恩師からお返事をいただいた。その余白に、

「親は年老いて、あなたに勉強させてくれているのでしょう」

という言葉をいただいた。

本当に、そう思います。

ありがたいことです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

記憶の積み重ね

2017年01月09日 | 日記・エッセイ・コラム

車内から見る風景は一面重く湿っている。当地ではこの季節、少し珍しい天候だ。

正月明けの三連休は、普段なら雲一つない青空であるという記憶が強い。

やがて冷たい雨が降り始めた。

それを見ているうちに、なぜかドイツ北部の小さな町を訪ねた時のことを思い出した。

前後のことはすっかり忘れてしまったが、中心となる市街地は駅から離れたところにあり、駅そのものは普通の住宅街にあった。ディティールは異なるが日本の郊外都市のそれと全く同じだ。埃っぽい道路沿いに、ぽつぽつと住宅や商店が立ち並んでいる。走る車は雪か雨で薄汚れた、メルセデスやVWで、車種は異なれど日本の郊外道路と何ら変わりはない。

人は生まれてから様々な環境のもとに身を置くことになるが、それらの経験は何らかの形で自分の中に堆積していくものなのかもしれない。偶々、寒々しい冬空、というキーワードで、同じような15年前の金沢、10年前の関ケ原、30年前のお茶の水、なんていうのが連鎖的に心に浮かんできたりする。

人々の記憶って、何なのだろう。

年末まで、ここには鳥たちがいた。別の部屋にいるときも、ここに来て扉を開ければ鳥たちが翼を広げて身構え、時にケージに張り付いて大声で呼び鳴きする、そういう存在感を感じていた。

それだけに、こうしてがらんとしてしまった部屋を見たときは何とも言えないものを感じた。

もちろん、アルとココはこれを書いている、別の場所にある部屋の、目の前にいるのであって、事情でこの部屋を離れているだけの話なのだが。

毎日、この部屋の扉を開けて、鳥たちの様子を見ることが日課となっていたので、その記憶がそういう反応を呼び起こすのだろう。

冬至から2週間ちょっとだが、不思議と少し日が長くなった、ということを感覚として感じる。

もちろん実際に日は長くなっているのだが、そこまで敏感に感じられるものなのか。今日は午前中雨が残り、午後になって日差しと温かさが戻ってきた。その印象がおおきいせいもあるのだろう。

今までは少しずつ陽の光が失われていく感じがあったが、今は少しずつ力を取り戻していく過程だ、という感じがある。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする