うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

片岡義男クラシックス

2014年10月30日 | 本と雑誌

久しぶりに本の話。そういえば、先日岡崎久彦大使がなくなられた、と聞いたのが、ちょうど「戦略的思考とは何か」を読んでいたときだったので驚いた。ので、そのことを書くとタイムリーなのだが、まだまとめられない。

こちらは戦略-とは全く違う、ゆるい世界の物語・・。

80年代のはじめごろには、本屋に行くと片岡義男氏の文庫本がずらりと並んでいた。背表紙の色から赤本などと言われていたが、当時の片岡氏は、いくつもの作品が映画化されたりと、大変な流行作家だった。

通俗的だと、嫌う人もいたかもしれない。僕はふだん、こういう流行の仕方をすると敬遠することが多いのだが、片岡氏の作品は好きで、良く読んでいた。最初に手にしたのが高校生の時だったというのもある。自分たちのいる世界からちょっと外に出ると、こういう世界があるのか、というあこがれの気持ち。

最初に読んだのがたしか「ラジオが泣いた夜」。このドライな感覚に背中を掴まれた。以後、毎月のように刊行される文庫本を、出るたびに買っていった。ドライなときは徹底的にドライで、一方ウェットでゆるい表現の作品はこちらも徹底的にぬらっとしている。写真で言えば、針で突いたようなシャープな写真か、ソフトフォーカスでぽわぽわになった作品のどちらか。舞台が日本の、特定の地域で、考証もそれなりにリアリティのある設定なのだが、どこかその視点が日本離れしているというか、外の世界から日本を見ているような、不思議な感覚の描写。子供心にも、その感覚の不思議さはわかったし、刺激的でもあった。

話が長くなったが、その頃読んだ片岡氏初期の作品や、レアな作品を冊子にして限定販売する、という企画が、「片岡義男クラシックス」らしい。先日書店に行ったときは、目立つところに数冊、置かれていた。しばらく前に行ったときも見かけたのだが、70ページくらいの冊子に800円という値段がついているものだから、そのときは手を出さなかった。今回はちょっと迷ったが、とりあえず1冊、買ってみた。

「給料日」、30年以上前に読んだときのことを良く覚えいている。このインモラルな?爽快感というか、ゆるさは、たとえ子供でも理解できていたみたいだ。これ、他の人が書いたら、もっとすさんだ感じというか、荒れた心のひだみたいなものが前面に出てくる可能性もあるだろうし、片岡氏でも、ドライな表現で仕上げて行くやり方もあったかと思う。もしかしたら、片岡氏が読んだハメットの作品は、そういう仕上がり方だったのかもしれない(冊子参照)。それを、6月の湿った空気と夜の闇で包んで、ゆるくぬらっとした感じに仕上げたところが、いかにも片岡義男、という感じがする。

手元にもう何冊かあると思うが、赤本時代の片岡作品。

できれば普通の文庫の形で、復刊してくれれば良いのにな、と思う。

 

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片付けものなど

2014年10月27日 | 日記・エッセイ・コラム

今月は家にいることが多い。片付けないといけないものはいろいろあるのだが、家にいるとついくつろいでしまって時間効率がとても低く、なかなかやるべきことが終わらない。

今日は以前からやっておきたかった、自転車の錆落としをした。

西友で買った自転車、安いだけあって買ってから半年ぐらいであちこちがさび始めた。購入後4年が経過し、ベアリングからも異音が出て、錆も進んだが、少しだけていれをすることに。

ハンドル前のかごの取り付けネジだが、もうこんな状態なので外すことはできないかもしれない。

普段は見えないが、サドルのスプリングもさびた。写真は既にサンドペーパーで磨き始めている。

さび止めペイントを持っていたが、開けてみたらひからびていた。とりあえず見た目だけ何とかしようと、つや消し黒のラッカーを買って来て塗った。

モデラー的には、マスキングしてみたりいろいろ手を掛けたい気もするが、面倒なのでべたべた塗って終わりにした。

つや消し黒にしたのは、いい加減に塗ってもそれなりに落ち着いて見えそうだから。

それらしく見えるが、つるの内側など、塗りきれいない部分がある。

雨ざらしの、完全な実用品だが、いつも錆を眺めながら運転するのは面白くない。あと数年は乗るだろうから、最小限の手入れと言うことで・。

このほか、暖炉の上に置いていあるレコードプレーヤーの下に、桐の板と発泡スチロールの板を敷いた。暖房(ガスファンヒーター)を使ったとき、少しでも熱気が伝わらないようにと。

それと、チューリップの球根を植えた。

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カーシェアリングをしばらく使ってみて

2014年10月26日 | 鉄道、車、のりもの

先月初旬にカーシェアリングの会員になったことは、ここに書いた。

その後、計5回ほど用務で利用している。使い始めると案外便利で、我が家の交通手段として定着しつつある。以下、その感想(少し長文です)。

都市部は車で移動するのに便利なようにはできていない。郊外や地方都市では、車はずっと生き生きと動いているように見える。大都市ではそのかわり、地下鉄やターミナルのデパート、専門店、すぐ近くにあるコンビニなどが充実している。維持費を考えると、現住所で車を持つのはもったいないかな、というのがこれまでの僕の意見だった。

とはいえ、荷物を運んだり、ルート的に鉄道などが不便だったりという理由で、車を使いたいケースももちろんある。また、全区間車だと渋滞その他で大変だが、最寄りの駅まで行ってから車を使えれば便利というケースもある。カーシェアは、そんなニーズに応えてくれるサービスだと思う。

僕の場合は今のところシンプルな使い方しかしていないが、たしかに買い物で2時間程度、車を使うという場合などはとても便利だ。1,600円ぐらいの出費だが、同じことをタクシーに乗ってやろうとしたら、2~3倍はかかるんじゃないかな。一番遠くまで行ったのは実家に行ったときで、片道23キロぐらい。一番長く借りたのは4時間半ぐらい。

近所に会員の人は結構いるみたいだ。車のおいてあるコインパーキング(ステーション)は、自宅から1キロ程度の範囲に数カ所あるが、連休の時など、日中は予約で埋まっていることが多い。一番近所にあるステーションは、いつも予約で埋まっている。ので、家から離れたステーションを利用する機会も多い。

車はデミオ、スイフトなどのコンパクトカーが中心。レンタカーと違って、洗車済みでおいてあるわけではないが、車内の汚れが気になったことは今までない。外装は擦り傷の多少目立つ車もあるが、レンタカー的な感覚では、そういう車に乗るのはちょっと不安だ(自分が傷つけたと思われそう)。デミオ(最近旧型になったモデル)はなかなか優秀な車で、町中を泳ぐにはちょうど良い。一度だけスイフトに乗った。こちらの方が車内などは良い感じなのだが、ブレーキのサーボが効き過ぎて、気をつけないとがくっとなるのは個体差ではなく車種固有の癖か。コンディションが気になる車にはあっていないが、一度、低速でハンドルを操作すると小さな異音と振動を伴う車に出会ったことがある。

予約時間は15分単位で調整できる。レンタカーと違い、料金は実際に使った時間(15分単位)でしか課金されない。取説では予約は30~1時間くらいの余裕を持って行うように勧めている。予約時間を過ぎても返却されないときは、ペナルティの対象となるが、利用中でも時間延長は可能。延長は車のカーナビからもできる。もちろん携帯からも可能。僕はスマホから2度延長手続きをした経験がある。

利用時間の読みは難しい。余裕を持って予約、といっても、そうやたらと長く予約するのは、他の利用者の方に迷惑な気もするし。とはいえ、次に利用する人がいて、延長したくてもできず無断延長になってしまってはもっと迷惑だが。

時間に制約があるし、当然利用中はお金がかかるから、一度車に乗るとぱっぱと用事を済ませなきゃと思い、どうしてもせわしなくなる。これが自分の車で出かけているときとの大きな違いだ。料金が15分単位で変わるというのもその傾向を強めることになる。ただし、それを補うサービスもある。パック料金、特にナイトパックなどは比較的安い(午後6時から0時まで均一2060円+キロ16円)ので、ディナーに出かけるときなどはいいかも。

給油や洗車をすると、料金が値引きになるシステムがある。予約した車の、ガソリンが半分程度になっていることは結構ある。給油、洗車は車載のカードを使うと、自分で現金を払わなくてもできる。僕は一度だけ給油した。慣れない車の給油は、フュエールリッドの左右も覚えていなかったりして、ちょっと気が重い。カードは提携スタンド(メジャーなブランドをカバーしているようだ)でできるが、一部使えない、なんて書いてあって不安。なにごとも経験、と思ってやってみたけど。

返却すると、次のような返却メールが届く(一部省略)。

〈引用〉

┏━━■利用内容■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓

 ■予約番号
  XXX
 ■ステーション
  タイムズXXステーション
 ■車両
  デミオ (XX501わXXX:ライトブルー)
 ■予約時間
  2014/10/XX 07:30 - 2014/10/XX 11:30
 ■追加運転者
  なし
 ■利用時間
  2014/10/XX 07:30 - 2014/10/XX 11:24
 ■走行距離
  43km
 ■最高速度
  59km/h
 ■急加速回数
  0回
 ■急減速回数
  1回
 ■時間料金
  3,296円(3時間54分)
 ■距離料金
  0円
 ■ペナルティ金額
  0円(00分)
 ■合計金額
  3,296円
 --------------------------------------------------------------------

 ・割引などの適用によりご利用料金と請求金額が、異なる場合がありますのであらかじめ
  ご了承ください。

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

〈引用終わり〉

最高速度、急加速、急減速の表示は最初びっくりした。この日は郊外の街に用があり、流れの良いバイパスを利用していたが、途中信号がいくつも連続するところがあり、すこしきつめにブレーキをかけたら急減速とカウントされてしまった。急加速とは3秒間に+25km/h、急減速とは3秒間に-30km/hの加減速があったときにカウントされるそうだ。これらが記録されないと、エコドライブと認定されてポイントが加算になる。

ただまあ、これはあまり気にしない方がいいだろう。前後の交通の流れというのがあるので、自分だけゆっくり走ったり、のんびりとまったりできないことも多い。以前急加速をカウントされたのも、合流入路での加速時のことで、こういうときにメリハリのない運転をするのは良くない。まあ、そんなはなしはともかく、カーシェアの車でワインディングロードを攻める、なんてことはできないみたいだ。する人もいないか・・。

というわけで、カーシェアは新しい交通手段としてはなかなか使いでがある。あたりまえといえばそれまでだが、自分で車を持っていて使うのとは全然感覚が違う。僕は職務上、そういう経験は全くないが、社用車に乗務するのと似た感覚があるのかもしれない。

デミオやスイフトの写真を載せようと思ったが、ちょっとなんなので、おおむかし乗っていた車を。ホンダCR-X Si(前期型'88年モデル)。実はこの前のモデル(1.5i)にも乗っていた。今のデミオなどより全長は一回り小さいが、おおむね同じくらいのサイズか。排気量1600cc, DOHCのZCエンジンは130馬力を発生し、車重も1トン弱だったからよく走った。燃費は平均で13km/lぐらい、郊外の空いた道なら20km/l近くまで行くこともあったから、今でも通用するだろう(5MT)。ほんと、昔はいい気になって飛ばしていたわ・・。

中古情報をさがすと、今でも結構玉数が多いんだね。結構な値段がついている。ずっと乗っていれば良かったかな?

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旧ブログからのリダイレクト開始

2014年10月23日 | ブログ

ocnブログ人のほうのブログは、この1ヶ月間併存していたが、今朝、最近提供が始まったリダイレクト機能をオンにした。旧ブログのURLにアクセスすると、自動的にこちらのブログに誘導される。サーバー上にファイルはまだ残っていると思うが、事実上旧ブログはネット上から姿を消した。

時間帯別のアクセス解析を見ると、リダイレクト機能を入れてから後の時間帯はアクセス0となっている。解析開始からの通算アクセス数は80648だった。

ocn時代からの記事内容は全部引き継がれているが、毎日のように利用していたページなので、やはりちょっと寂しいものはありますね。

ちなみに、検索エンジンで旧ブログの記事が引っかかり、アクセスしようとしても、リダイレクトで強制的にトップページに行ってしまう。そのときは恐縮ですが、右側にあるこのブログ内検索をご利用ください。このリダイレクト機能、ちょっと不便です。。

写真は本文とは関係ありません・・。中央高速のSAでみかけた、ペット用停止線。

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芸大アーツイン丸の内2014

2014年10月23日 | アート・文化

毎年この時期に行われるイベントだが、以前は何となく通り過ぎていた。

今回は昨年までとは趣向が違うようで、興味をひいた。会社の子が楽しめた、と言っていたので、僕も行ってみた。

Fine Artの方は、以前は大きな作品を共同製作していることが多かったように思うが、今回は個人の作品をいくつか並べている。いわゆる現代アートだが、こうした街の中でゆっくり眺めるのはなかなか楽しい。

僕は現代のファインアートの動向については詳しくないが、さいきんは観客とのコミュニケーションに関する工夫が進んでいるのかな、という漠然とした印象を持った。これからはもう少し意識して、各種のイベントや作品展を見て見ようかな、と思った。

音楽の方はまだ鑑賞していない。

 

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gooブログ1ヶ月

2014年10月21日 | ブログ

早いもので、ocnブログ人からこちらgooブログに引っ越してから1ヶ月が経過した。

引っ越しツールの公開が始まったのが9月の初め頃。引っ越すと、写真がなくなったり、レイアウトが狂ったりして大変かもしれないし、時間もかかるだろうな、と思って、休日に時間をとってやることにした。しかし、作業は案外簡単に終わってしまい、ちょっと拍子抜けした。

手直ししたのは、以前「デコ記事」というテンプレートを使っていた記事を修正(ocnから提供された画像が表示されないので、これを消す-いったん編集で呼び出して再保存するだけ)と、カテゴリーを若干修正し、後はブログテーマに合わせて文字色を変えた程度だ。

以前は複数のカテゴリーを設定できたが、gooは一つしか選択できない。たとえば動物園に行って、Lumix G3で撮影し、帰宅してからインコと遊びました、という記事を書いたとすると、カテゴリー「まちあるき、Lumix G3,セキセイインコ」なんて選択していたが、引っ越しではカテゴリーは一つだけ引き継がれて、「Lumix G3」だけになってしまう。一応昔にさかのぼって訂正したけど、一つの記事にいろいろなことを雑多に書いている記事が多くて、カテゴリー選択に結構迷ったりした・・。

カテゴリーは一つしか選択できないが、gooではその下に「ジャンル」というのがある。サブカテゴリみたいなもので、組み合わせて使うことを前提としているみたいだ。こちらの方はほとんど手をつけていない。

最初にブログを書いたときも、半年くらい、毎日更新を続けていた。別に誰かに宣言したわけでもないが、引っ越し後今日まで、毎日更新を続けている。引っ越しで気分が変わったせいか、結構長文が多かったな・・。これからは巡航速度に戻っていきます。

これからもよろしくお願いいたします。

 

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みんないっしょ

2014年10月20日 | 動物 いきもの

この時期、昼休みにおにぎりを持って公園に行ったりする。

雀や鳩なども一緒に食事している。

彼らは一斉にやってきて一緒に食べ、誰かが飛び立つとまた一斉に飛び立っていく。

犬は軍隊式の階級社会なのに対し、小鳥は町内会的な、フラットな社会なのだそうだ。ニホンザルとか、群れで暮らす動物にはボスがいるが、鳥には特定のリーダーはいない。ネコはあれかな、ルパン3世的な仲間集団かな。

人間は社会全体としては犬系か。でも、人によってはネコ系だったり、たまには鳥系の人もいるかもな。

 

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キャロル・キング「つづれおり」のLP

2014年10月19日 | 音楽

先日、秋にふさわしいCDを選んだとき、キャロル・キングのボックスセットを買った。これは「つづれおり」に前後する作品をまとめたもので、「つづれおり」そのものは入っていない。別格、ということなのかもしれない。手元につづれおりのCDはなく、ずいぶん前にダウンロードで購入したデータを、携帯プレーヤーで聞いていた。ちょうどいい機会なので、CDを買おうかと思ったが、一ひねりして?LPレコードを当たってみることにした。

中古で適当なものがないか探したが、結局ヤフオクで中古レコード店が出品していたものを落札した。ヤフオクなるもの、実はやるのはこれが初めてである(e-Bayはセカイモン経由で以前に一度応札したことがある)。もっとも、相手がプロのお店なので、一手間多い中古通販購入と同じ感覚で落札できた。

もうこのジャケットからしてオーラが漂っていて、一凡人には表現する言葉すら見つからない。

購入は吉祥寺のFine Day Musicさん。梱包は完璧で、ディスクの状態は非常に良い。ジャケットは経年によるヤケは多少あるが、折り目や使用感はなく、良好な状態。

国内盤だが、たすきはない。

外観は本国版と同等の外観。アルバムの語源通り、アルバム状になったジャケットの内側に曲目、歌詞、解説が記載されている。歌詞は邦訳のみ。フレーズごとに直訳したような、非常に独特の邦訳のしかただ。

読んでいると、Smackwater Jackという曲がとても気になる。アメリカの歌でときどきある、ストーリーテラー的な歌詞なのかな、と思うが、正直何を言っているのかさっぱりわからない。Smack waterというのは、何かの暗喩なのかしら?

ダウンロードしたデータを携帯プレーヤーで聞くと、なにかの拍子に曲順が狂ったりする(あれは一体なぜなのだろう?)のが非常に気に入らない。組曲のように、この組み合わせで聞かないとどうも落ち着かない。LPではB面最初の曲がYouve Got A Friendとなっている。これも意図的にこの曲順にしたんだろうな。邦題は「友」となっていて、最近のCDの邦題である「君の友達」とは異なっている。よく見ると、It's Too Lateも「心の炎も消え」となっている。

演奏してみると、ノイズはないがややfレンジが狭いような気がする。こちらの方が本来の音で、聞き慣れたダウンロード・データはイコライジングをだいぶいじっているのかもしれない。

 

これは本当に傑作ですねえ・・。

僕の勝手な思い込みだが、ジャケット写真まで含め、すべてが完成されていて非の打ち所がない。ジャケットの、彩度が低くコントラストが高い感じが、このアルバムを貫く雰囲気そのものという感じがする。

録音は’71年の1月、発売は3月、全米No1 アルバムとなったのが6月から10月はじめにかけて、ということらしいが、僕にはこのアルバムに秋の季節感を感じる。It's Too Lateは小春日和の秋の午後という感じ・・。

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香港ミニチュア展 Hong Kong in Miniature

2014年10月18日 | まち歩き

池袋サンシャインシティで開催されている、香港ミニチュア展を見てきた。

以下、写真は相当に多いです・。

香港の’60~70年代の街の様子をミニチュアにしたもの。トラムや列車の走る街路や、高層アパートのベランダ、様々な雑貨、食品や金魚などを売る商店、レストラン、床屋など、テーマはいろいろだが、それらが細かなところまで精密に作られている。目をこらしてみると、自分がミニチュアの世界に入り込んでしまいそうだ。

遠景にお客さんの足がみえるからミニチュアとわかるが、手前だけ見ていると実物そっくりに見える。トラムも自動車も古そうに見える。70年代の初め頃の姿だろうか?

左側は全然違うテーマのミニチュア。こうしてみると、現代の香港に比べるとだいぶ「濃い」感じがする。

ランドローバー、セリカ、その後ろはスズキ・セルボのようですね。左奥の車種はわからないや。誰かおしえてください・・。

売店。こういう情景は今でも見られそう。雑誌の密度がすごい・・。

洗濯物。

このミニチュアは高層アパートの側面をレリーフ状に作ってあり、作品そのものの表面にガラスが張られている。ショーケースのガラスの映り込みは何とかなるが、作品に張られたガラスは反射を防げず、僕の手とカメラがうっすらと見えてしまっている。

かつては鶏を生きたまま販売することが多かったそうだ。鳥インフルエンザ以降、live poultryは見られなくなった。

漢方薬やさん?

ハーブティーを売るお店。

店内ではテレビが放映中。このテレビは小型液晶が組み込まれているらしく、実際に動画が映っていた。

駄菓子屋。日本でも雰囲気は同じですね。

この充実ぶり。

フカヒレなどの海産物の乾物を売るお店。

日本で言えば金物屋だが、かつては香港で盛んだった農水産業のための、農機具や漁具も売られていた、と英文解説書にはある。

撮影場所忘れ。卵を作るだけでも大変な労力だろうな・。

これも説明を見忘れた。灯籠流しのような、古い風習に関するものを売る店なんでしょうね。

英文解説書によると、古いビルの階段下にあるアンティーク時計屋なのだそう。

ネコのフィギュアはあちこちで見られる。

おもちゃ屋。ロボコン、アトム、マジンガーZ,仮面ライダー、ジャイアントロボ。まだあるかな?

屋台村(大牌檔 Dai Pai Dong)。

魚屋。毛ガニの脇に長靴??

紹介しきれませんが、この辺で終わりにしましょう。こういうミニチュアを見ると、また香港に行ってみたくなりますね。

メインストリートのデモが、平和に収まりますように。

 

 

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肩の痛み 近況

2014年10月17日 | 健康・病気

右肩の痛みとのつきあいも、もうすっかり長くなった。整骨院に行きだしてから、5ヶ月になる。

もしも、

鳥が五十肩になったら; 飛べないからこれは致命的な病ですよね・。

 

ランボルギーニカウンタックが五十肩になったら; ドアが開かないぞ、これ!

 

1940年頃のドイツ軍人が五十肩になったら; ナチス式敬礼ができない、こいつは危険だ!

 

今月になって、ようやく固まっていた筋肉が動いてきたとのことで、前よりは痛み、だるさがとれてきた。

それまではすこしデスクワークをしていたり、電車の席に座ってしばらく移動するだけでだるくなり、そのままの姿勢でいることがとても辛かったりしていた。食事の時、少し離れたところにあるおかずをとるときも、手がだるい。尻ポケットに入っている定期入れを出すのが痛くって、改札口の前で立ち往生してしまう・・。この辺のことはようやく解決した。

つり革をつかまるぐらいは大丈夫だが、まだ万歳をするとダメ。まだ整骨院通いは続く。

スマホのカメラって、難しいです。鳥を撮るのは無謀かも。画面には雀が三羽います。

国際フォーラムの庭で、木の上で元気に鳴いていた、比較的大きな野鳥。名前、あとで調べてみよう。

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過去のなごり

2014年10月16日 | ビジネス

昔は社畜とかブラック企業なんて嫌な言葉はなかった。でも、昔から過酷な労働を強いる会社はあったし、むしろもっときつかったような気もする。こういう言葉が近年聞かれるようになったのは、日本企業のマネジメントが、未だ過去の成功体験に縛られていることの現れではないかと思う。

日本の多くの企業はかつて終身雇用、年功序列が原則で、それが、日本企業の強さの秘訣であると論じられていた時代もあった。ほんの30年くらい前の話だ。日本企業の社員たちは共同して過酷な労働に耐え、共同体の厳しい人間関係に絡め取られていたが、その見返りとして生涯にわたる生活の安定を保証されていた。

高度成長がおわり、世界的な景気後退に見舞われた後も、日本だけは好調を維持し続けたことが、学者達に日本の良好な労使関係に目を向けさせた。80年代を通じて、欧米社会はそれまで自分たちがやっていた方法に自信を失いつつあった。そうした風潮も日本が脚光を浴びることに貢献していたと思う。

もうその頃既に、一部の構造不況業種ではその兆候が出ていたのだが、バブルが崩壊して企業が勢いを失い、更に日本全体が勢いを失ったとき、この日本型の労使関係はほころびを見せはじめる。若い頃、懸命に働いてきた人たちは、終身雇用、年功序列というはしごを外される。他方、社員を酷使し、縛り付けるという習慣は昔のまま、あるいは社会の厳しさを受け更に強化される。

昔はそうやって会社を大きくしてきた、という記憶が今でも社会全体に残っているのだろう。しかし、一言で言ってしまえば、もはやそれはシステムとしては「片手落ち」であり、昔うまくいったようには機能ないことに気がついていないのだと思う。

などと、柄にもないことを書いてしまった・・。「社畜」って、僕のイメージから言うと草食系の羊みたいな社員たちで、別に社長のとりまきである牧羊犬型社員がいて、その犬の指示に黙ってついていく、という感覚だったのだけど、ウェブをみているとどちらかというと「犬」の方を社畜というみたいですね(企業に飼い慣らされて一般的な倫理観と自由意思を失う)。

10/17舌足らずな表現を加筆修正しました。

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六本木wave

2014年10月15日 | 記憶の断片

地下鉄日比谷線の霞ヶ関-神谷町間に新駅ができるというニュースを聞いて、何となく昔のことを思い出していた。

仕事で外に出ることはほとんどないのだが、歩くのが好きで、昼休みや夜など、てくてく歩いてなじみになった街は多い。虎ノ門付近もずいぶん変わったろうな、と考えてたら、急に昔の六本木付近のことを思い出した。

六本木で働いたことはないが、その周辺にオフィスがあって、昼休みに六本木まで行って食事することもあった。もっとも、グルメ気分で行くのではなく、青山ブックセンターや、六本木Wave(CD店)に行くのが目的で、食べることは二の次だった。

ABCもそうだったが、WaveのCDも一風変わった品揃えで、眺めていて楽しかった。というか、買わずにみていたことの方が多かった気がする。何買ったか覚えていないな・・。DVDが出始めの頃、オペラのVHSが廉価で出たことがあって、発売の日にここで買った記憶がある。覚えているのは、スクロバチェフスキ指揮、ミネソタ管弦楽団のラヴェルのLPを見つけて、買おうかどうか、迷ったことがあった(CDで購入)。

一時期、静電型のスピーカーが置いてあった。普通のスピーカーのようにキャビネット(箱)がなくて、平たい板から音が出る。なぜかドヴォルザーク交響曲第9番の第4楽章(「家路」ではなくて、最後の盛り上がるところ)を歌詞付きで歌っていた。

Waveのあったあたりは今、ヒルズになっていて、もう昔の面影は全くない。比較的新しいビルだったけど。

2001年5月の六本木。最近は全く行っていないので、今と同じかどうかわからない。僕にとって六本木は普通の街で、おしゃれなところとはほとんど縁がなかった。

青山付近からみたヒルズ。01年12月頃。春から冬にかけて、こうしてにょきにょきと伸びてきた。

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空が少しずつ

2014年10月14日 | まち歩き

前夜おそくから雨と風が強くなり、テレビも終日台風への警戒を呼びかけるニュースを伝え続けていた。1週間前の18号台風では、ちょうど通勤時間帯に一番風雨が強かったこともあり、目覚ましを早めにセットしておいた。

目が覚めたら、もう静かになっていた。

 

この季節にしては暖かく、すこし湿り気のある空気だ。

先週のような台風の朝、しかも週明けのようなケースでは、この雨の中出社したものかどうか、迷うケースもあるだろう。

友人は駅から遠くに住んでいたので、とても無理と判断し遅れていったら、他の人はみんな早く来ていたという・・。場所によって状況が異なるから、判断は難しい。今回もどうしたものか、悩んでいたが、これならすっきり出かけられそうだ。

雨は去ったが、風はこのあとしばらく残り、夜には気温もだいぶ下がってめっきり秋めいてきた。

 

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ペットの名前づけ

2014年10月13日 | セキセイインコ

みんな、ペットにどうやって名前をつけているのだろう。

人間の名前で、太郎、花子に相当するペットの名前というと、犬:ぽち、ネコ:たま、小鳥:ピーちゃんあたりか。

犬の名前ランキングというのをみると、1位がココ、以下、チョコ、マロン、モモ、モコ、モカ、ソラと続く。

ネコの名前ランキングというのをみると、1位がソラ、以下、レオ、ココ、モモ、リン、マロン、ハナと続く。

小鳥の名前ランキングというのをみると、サンプルが少ないのか同率1位でソラ、ピー、以下も同率が多く、ハナ、サクラ、ピーコ、ピッピ、モモ、レモン、ココ、ナナ、ヒナと続く。

モモちゃん、ソラちゃん、ココちゃんは犬にもネコにも鳥にもランクインしている。知り合いの人たちのペットを思い出してみると、けっこうこのリストに載っている名前の子達が多いかな・。

ソラというのは、鳥につける名前だと思っていた。羽根の青い鳥、あるいは、鳥だから空を飛ぶので、ということかと。チョコ、マロンなどは茶色い子、鳥でもレモンなんてのは羽根の色から来ているのだろう。ココちゃんは、なんだろう・・。鳥は、ピーとかピッピとか、鳴き声に由来する名前が多い。

手元の365カレンダー、インコ&オウム編(飼い主さんが自慢の子を1日1枚、紹介してカレンダーを構成する企画)をみると、きらきらネームというか、すごく自由な名前の付け方をしている。ただ、ピーとかピーコとかいう名前はやはりかなり多い(ちなみに今月のカレンダーにはネコタロウという子がいて、会社の子がウケていた・・。P太郎とか、Q太郎とかいう名前の付け方もめだつ)。

ペンという名前は、インコはパ行が発音しやすいと聞いたこと、ペンギンぽい歩き方をしていたことが由来だが、ありそうで他にない名前だったことは間違いない。もっとも、変な名前の子(失礼)はほかにいっぱいいるので、そういう意味では平凡だったかな。

日本は人の子でも、名前の付け方がかなり自由だが、外国のペットはどんな名前なのか。というのはここで見た。ざっくり、同じようなものですかねえ。引用サイトでも触れているが、ベアーという犬の名は面白い。クマ、という犬の名は、日本でもありそうだ。

ちなみに、子供の頃飼っていた犬は、いずれも血統書つきのものが多くて、外国の長い名前がついていた。ボニーが2匹、6月生まれのジュン、最後に飼っていた犬はぺぺだったが、ぺぺは何かの略だ。うちでは更に略して、ぺーとか、ぺーやんとか言っていた・・。実はペンもそこから1字とったといういきさつもある。ボニーとぺぺは、うちに来たときには名前がもうあった(血統書に書いてあった)。

血統書はなにか名前の付け方に由緒みたいのがあるのかな。だからいわゆる洋犬には外国の人名が多かったのではないかと思う。昔の話だから、今お店で犬を買ったら、どうなっているのか知らない。

 

 

 

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自由の国日本

2014年10月12日 | 社会・経済

あまり何度も引用するのも恐縮だが、こちらの方の10月9日の発言が面白かった。

ノーベル物理学賞を受賞された中村修二教授に関する件で、

日本社会は、そこに住む人たちが思ってもみないほど、実は自由な社会なんだと思う。ところが大部分の日本人は、その自由を捨てて社畜としての幸福を選択し てしまう。でも、その気になれば、誰でも中村教授のような生き方を選ぶことができる。要は周囲から変人と見られることを恐れさえしなければ。「四国から一 歩も出たことがなかった」という人が、LEDという発明を世に送り出し、世界中の生活様式を変え、エネルギーの消費量を減らし、ノーベル賞まで取れてしま う。こんな国、ほかにはありませんぜ。自由こそが日本社会のキモの部分であると、ワシは信じるものであります。

今でも日本人社会の、コアな部分は相当に圧力の高い均質性の高い社会で、異端を受け付けない。異端者は周辺から押しつぶされることを覚悟しなければならない。しかし一方で、本人に自覚と才能と根性があれば、抹殺まではされずに生きる道を見つけることはできる。むしろ、仲良し村がしっかりしているからこそ、異端者はそれに反発することでそこからエネルギーをもらい、自らの天賦の才を全うできるのかもしれない。う~ん、そうかもしれないなあ。

日本人は非常に均質で和を尊ぶ一方、非常に柔軟で寛容性の高い社会である。東北で大地震が起きれば、被災者の気持ちを思い、九州の新幹線開業記念式典も中止する。神仏も習合し、更にキリスト教の習慣も入り込むことも許容される。日本語は外国語がいくら入り込んでもあくまで日本語であり、表現の柔軟性は驚くほど高い。

アメリカは自由の国といわれるし、事実中村教授も日本からアメリカに移住したが、ある特定の部分ではきわめて硬直的で排他的だ。たとえば政治の世界では議員や大統領は宗教的なスタンスを厳しく問われたりするし、人種問題は未だに今日的な課題である。日本は保守的で硬直的、排他的な社会、というのは、ステレオタイプな偏見かもしれないなあ。

(最初の投稿ではリンクがつながっていませんでした。13日、訂正すると共に、舌足らずの部分を加筆いたしました)。

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