うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

松本零士さん

2023年02月20日 | アニメ・コミック・ゲーム
いやあ・世代的にはちょうどストライクゾーンですかねえ。
宇宙戦艦ヤマトとか、かなり入れ込んでたし、銀河鉄道999も、アニメは見てたな。。

ただ、漫画とかに関しては、はマニアと言えるほどではないので、今までまとめて読んだことはないです。

前から読もうとおもっていたのですが、漫画、早く読めないんですよ。。買っても結構積ん読になっちゃう。「ドラえもん」はちびちび読むからいいけど、「動物のお医者さん」も12巻買っておいてまだ2巻しか読んでない。

とりあえず銀河鉄道999を5巻買ったので、読んでいきます。

西武線にラッピング車が登場した時の写真です。

豊島園駅ですが、引きが取りにくくて、あまりいい写真が撮れませんでした。。

訃報に触れて、今夜は我が家の999号を取り出してみました。

高校生の時に、アニメ見て気に入って、客車1両だけ買ったんです。それ以上はちょっと手が出せなかった。
大人になってから折を見て編成にしました。アニメ由来ではなくいわゆる普通の鉄道模型ですけどね。。

たくさんの夢を見せてくれて、ありがとうございました。
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45年後

2022年02月14日 | アニメ・コミック・ゲーム


ドラえもんは漫画だと中学ぐらいまで、アニメは大山のぶよ版を高校ぐらいまで見てたかな。。声優さんが変わったやつはアマプラとかで一度見たけど、こういうのは昔のバージョンが染みついてしまっていて、なかなか見づらいものがある。。

そういう世代なので、このエピソードは知らなかった。知ったのはつい昨日のこと、ツイッターで流れていたのを偶然見た。
45年後ののび太が、自分を訪ねてきて、(50代の)のび太と(小学生の)のび太が入れ替わる、という設定らしい。

大人ののび太(子供姿に入れ替わり)がママの手料理を食べて涙にむせぶ、というシーンがあって、こりゃダメだとても人前で一緒には見られないや、と思った。。もう考えただけで鳴いちゃう、いや泣いちゃう。
大人のび太って、ちょうど自分らの世代だもんねえ。。

話は飛ぶけど・・今このご時世で会えないけど、小学校の同級生と飲んで、あとでその時のことを思い出すと、相手が小学生時代の姿や声に脳内変換されて出てくる。あれは、他の時期に知り合った人では経験できない。タイムマシンだよね。。
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まとめて視聴

2022年01月29日 | アニメ・コミック・ゲーム

それにしても今年の冬は寒いですね。。

年末~お正月と連休ぐらいにかけて、レコーダーに録りためたり、「円盤」買ってまだ観てなかったドラマとかアニメとか、まとめて観た。

あんまりドラマとか、見ないほうなんですけど、去年は大河ドラマを録りためてはまとめて数回観るみたいな感じで追っかけてました。
年後半は大河ドラマと、月曜に再放送していた映像の世紀プレミアムと、おぎやはぎの愛車遍歴(これだけ継続中)を繰り返し録画設定していて、ディスク容量がひっ迫して苦労してました。

映像の世紀が重たいんだよね。貴重な映像なんだけど、長いので胃にもたれる。。全部見てブルーレイに保管しちゃったけど。でもこれはドラマじゃないか。。

さて話を戻すと。
って、ここで書くのはドラマとアニメ各1作品です。

トクサツガガガ(NHKドラマ10)
これは去年とかじゃなくて、3年前に放映されたドラマですね。去年7月にNHKが名作ドラマ一挙放送という企画の一環として放送されました。

最初に放映されたときも何作か見てたのですが、最後のほうを見逃してしまったんです。当時は前の職場でしたが、一緒に仕事していた子とこのドラマの話をしていて、最終回どうなったんだろ、とか言ってました。

この、会社の子(ここでは何度か書いてますね)もわりと女子力ある系でしたが、歌舞伎好きでモータースポーツ、スポーツカー好きで、なんか面白い子でした。性格は叶とぜんぜんちがうけど。

原作は漫画らしくて、そちらは知らないのですがドラマのほうは作りこみのすごさに圧倒されます。作中に出てくる架空の特撮ヒーローの着ぐるみ(というの?)やそのテーマ曲、タイアップのおもちゃとかノベルティグッズまで作ってる。以下少し長いですが、ウィキから引用します(一部抜粋加工)。

 主演の小芝は、表情などは原作漫画を見て勉強し、髪形も色々な話し合いをして原作の髪形に近づけ、アドリブが必要な時には原作漫画の吹き出しの横に書いてある手書きの小さな文字を覚えて言ったことを明かしており、特撮好きな助監督の荒川史絵によるアドバイスで、あるあるネタや実在する特撮(やアニメ)作品のパロディーなど、分かる人にしか分からないネタをドラマの作中で少しずつ散りばめている。

 制作統括の吉永証は当初から、本物をできる限りのクオリティーで実現するため、特撮パートも三次元として描くことを決めており、原作漫画に出てくるヒーローたちは「スーパー戦隊シリーズ」がモチーフになっているため、東映の協力を得た。
 ジュウショウワン、エマージェイソンらのスーツのデザインと製作は、数々のスーパー戦隊を手がけてきた「レインボー造型企画」が担当。(中略)
 フィギュアやキーホルダーは、スーツの三次元データを元にミニチュア化、デフォルメ化を進め、武器などのガジェット、DVDパッケージなども、本物に限りなく近づけるよう作り込み、撮影までに約半年の期間を要した

後半、様々ないきさつで出会ったヲタクたち(それぞれ分野は異なる)が、カラオケ店で架空のアニメやアイドルソングを歌って踊りまくるシーンにはつくづく感心してしまった。。劇中劇というか劇中歌か・。ちゃんと作っているのです。

行くぜロボター(ホッホー!)孤高のファイター(アイアンマン!)
Find your soul  Save your life
担架に消毒包帯持って 絆創膏はfun so cool

すごいキャッチィな歌詞ですね。漫画のときから設定されていたのかな。。
(オリジナルサウンドトラックが出ているらしいです)

ここだけミュージカルみたいに、みんなで踊って歌うシーンになっていて、これには参りました。ここ数年見たドラマの中で、間違いなくさいこうの作品です。。

役者さんはみんな素敵です。仲村叶役の小芝風花はつくづく可愛い。。
仲村の職場のみんなも。というか、若い職場だよな。職場シーン見てると平成初期の、自分の若い頃の職場とかをつくづく思い出しますね。。

自分なんか小野田君(新人社員で仲村先輩に密かな思いを寄せる。仲村に関する浮いた話を聞くとすごく傷つく(但し誤解))に共感したり、任侠さん(見た目が完全にヤッサンなのに女児向けアニメに心酔している)を見てこれ、オレっぽいなと思ったり。

いや、自分はヤッサン風体でもプリキュア好きでもありません・。そういや魔女っ娘メグちゃんは好きだったな。

・・書いてたら意外と力入っちゃって、すっかり長くなってしまった。

ドラマ見たらレコーダーからすぐ消しちゃうのですが、これはどうしようかと迷い、まだ残してあります。。


新世紀エヴァンゲリオン(テレビドラマ)


暮れにちょっと書きましたが、昨年買ったエヴァ26話+のDVDセット、フランス版を、ポータブルDVDで再生できることがわかり、少しずつ見ていきました。写真のように、なんか作業しながら観るという感じでね。

アニメは1995年10月から翌年3月にかけて放送され、大きな反響を呼んだ、のだそうです。その時も、その後の25年間も、名前は聞いたことあってもどんな話なのか、エヴァ初号機がどういう形をしているのかすら、全く知りませんでした。

新劇場版(映画)を見たのは、コロナ禍の中で迎えたおととしのゴールデンウィーク、NHK BSの放送です。このときもちらちら見ただけで、ちゃんと観たのは更にその1年後の昨年春です。シン・エヴァを映画館で観た話は、ここで書きました。

最初から新劇場版を見て行ったので、初期のドラマがどういう展開だったのかは今回初めて知りました。その後の映画やファンたちの考察とか、その辺は一切忘れてこれだけ見ると、どこかほんのりと懐かしい、当時風のよくある?アニメーションドラマですね。。ブラウン管テレビとVHSで見たくなる。。

余談ですが、上記「トクサツガガガ」で兄ちゃんが叶にVHSテープをわたすシーンがあって、キャプションに「[VHSのデッキ] むかしのビデオを見る道具」と出てきたのにはひっくりかえってしまった。カセットテープは残ったのに、VHSはこの世から消えたんですね。。

95年10月というと、まだDVDが存在しません(登場は1年後)。10月段階ではWindows 3.1で、11月末に95がリリースされました。だいたい、仕事でEメールなんてキワモノというか、それこそファックスが普通でしたよね。。
そんな昔って感じしないんだけどね。。

しかしながら、当時としては非常に斬新な作画、ストーリーだったのであって、今日の視点で見てもなかなか見ごたえがあります。アニメ=子供のみるもの、という軛を捨てれば、当時受けたとされる批判(暴力描写、性描写、内面描写)も当たらない訳で。

後の映画では全体に洗練度を増していったわけですが、こちらには粗削りで生な迫力も感じられて、そこがいいという捉え方もありだと思います。

エンディングテーマの「Fly Me To The Moon」がとても印象的です。
いわゆるアニソンふうのものではなく、スタンダードのしっとりとしたもので、26話の中で様々なアレンジ、歌い手のものが採用されています。庵野秀明監督の希望で決められたらしいですが、正直ビデオ観ながら毎回聴き入っていました。全アレンジを一枚にまとめたCDとかあるといいですね。。

これも前に書きましたが、僕は男子校出身なので、ここで描き出されているような中学生たちの、あやうくもろい男女の関係とか、経験がありません。シンジ君はじめ、登場人物たちはかなり数奇な運命をたどるわけですが、その辺の学校生活みたいな描写も、個人的にはとても魅力的です。

それと、ドラマの設定年代(2015年)とは別に、アニメが作られた1995年という視点で見ると、ミサトさんやリツコ、リョウジたちは当時の自分と(おおむね)同世代になります。その意味でも、なんか昔懐かしいような、そういう印象があります。。NERFの組織内でのシーンとか、割とお仕事ドラマ的に見ることも十分にできて、その辺も感情移入しやすいポイントですね。。
平成初期、自分がわりと気の強い女性たちに囲まれて仕事していたこととか、思い出したりします。

このあたりはシンエヴァ辺りになると多少後退したというか、WILLEの組織描写って、それほどリアリティみたいなのはないんですよね。。

シンエヴァではミサト達も年齢を重ねますが、現実世界の僕はだんだんと冬月に近づきつつありますね。。
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おとなたち

2021年05月09日 | アニメ・コミック・ゲーム
昨日「平和なエヴァを・」と書いてから、ネットをしばらくさまよっていたのですが、ありますね。そういうスピンオフ作品が。

 単行本はかなり出ている(18巻ぐらい)ようなのですが、ちょっときりがないので、とりあえず割引5冊セットを(Kindle)買ってみました。
それぞれ少しずつキャラが変わっている気はするのですが、まああまりうるさいこと言ってもあれだし。

 要するにアスカが可愛いんだよね。。アスカが可愛いのか、へたれなシンジが可愛いのかですけど(個人の感想です)。

まあこの話はこのくらいで。

以前にも書きましたが、葛城ミサトさんがかっこいいです。
冒頭青いアルピーヌルノーA310に乗って現れたので驚きましたが、「破」では完全に壊れたらしく(高速の入路を4輪ドリフトで走っていたな)、そのあとはコスモスポーツになっていました。古いスポーツカーが好きなようです。

かなり剛毅果断な性格で、指揮官/管理者として優秀な半面、日常生活にはいささか問題がある(寝相が悪い、部屋を片付けられない、大酒飲み、料理が全くできない)という、なんというか自由なというか、スケールの大きな方のようです。
傍らで彼女を支える赤城リツコは比較的冷静で固い感じの性格ですが、この方もヘビースモーカーらしいという、今の世界ではいささか新鮮な設定をお持ちの方です。。

このドラマ、比較的女性が中心になって活躍しているところがありー男性ももちろんそれなりに活躍してはいますがーその辺が妙に新鮮です。エヴァのパイロットも、アスカとマリが後半かなり動いているし。

そういうがあるのかどうかわかりませんが、もう少し組織内部で色々悩むお仕事ドラマ的なものを、スピンオフ作品で見てみたいものです。

個人的には、仕事で女性の上司のもとで働いた経験は、年数で言ったら半分ぐらいは行っているかもしれないのですが(人数はやはり男性の方が多いか)、本当に優秀だと思った人は二人ぐらいかな。さいきんはだいぶ違うと思いますが、昔は色々苦労しすぎて、難しい人になってしまった方を時折見かけました。
という話は、また別の機会に。

テレビ版のDVDセットを買いました。
フランス版で、7枚組3,480円と激安。

欧州仕様なので、日本の普通のプレーヤーでは再生できないのです。
対応プレーヤーを買っても良いけど、パソコンで良ければ再生できます。

ただ、うちのパソコンで再生しようとしたら、プリインストールの再生アプリが、ライセンスがどうしたとかメッセージが出て(見たければアップグレードしろ、とか)きたので、フリーソフト(VLS)探してきてインストールしました。

一応問題ない。なんならHDMIでテレビとつなげば、画面も大きくなる。
ただ、画質はHDではないので、パソコンで十分かも。

冊子もついた豪華仕様ですが、あいにくフランス語はまるで読めません。
お~らら。

音声コードはじゃぽねを選べばいいので問題ない。エンドロールの、声の出演とかのところだけ、全部フランス語ですけどね。
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こどもたち

2021年05月08日 | アニメ・コミック・ゲーム


アスカはシンジのことが気になって仕方がない。しかし、それをどう表現していいかわからず、つい意地悪ないい方をしてしまう。

とりわけ、シンジが綾波レイに話しかけているのが気になる。

エレベーターで綾波と一緒になったとき、思い切って聞いてみたら「碇君といっしょにいると、ポカポカする」と言われて、頭にくる。反面、ちょっと気持ちが落ち着く。

綾波が主宰する食事会の日が、3号機試験の日と重なることを知り、自らテストパイロットになることを申し出る。

テストに向かう途中、綾波からお礼の留守電をもらい、ちょっと嬉しく思う。

 という「破」のエピソードは、ファンの間で当時何度も話題になったのでしょうね。。

 状況を変えれば、今でも普通の中学生の間で取り交わされるようなやり取りですが、なんだかとても愛おしいし、ちょっとうらやましい感じもします。
 僕は中高と男子校だったので、そういう、淡いクラスメートとのやり取りなんていうのは経験したことがないのです。

 「シン・エヴァ」にも平和なエピソードが織り込まれていますが、そういうところが好きでね。。戦闘シーンはいいから、そういう話ばかり見ていたい気もします。

 ヒカリが言っていたように、毎日おなじ暮らしが続いていてほしい。。

 ただ、この子たち、というよりこのドラマの登場人物たちは皆、なにかしら心に傷を負っていますよね。。

 シンジは言うまでもないけど、アスカも、どこか不器用で自分をうまく表現できない。綾波の設定はなんだかわからないところもあるけど、「破」ぐらいまでの段階ではやはり不器用さが目立つ。

 それと、この子は非常に殺風景な部屋(402号室)に、ひとりで暮らしている。シンジも、中2なのに一人のときが長かったらしく、見かねたミサトさんが自宅に引き取ると申し出たりしている。


 実は連休中に別のアニメ「スーパーカブ」を見たのだけど、このドラマの主人公も、ごく普通の女子高生なのに、団地で一人暮らしをしている。
 毎日お弁当にご飯と、レトルトの牛丼や親子丼を持って行って、教室でチンして食べている。

ちょっと不思議に思って、wikiで調べてみたら、設定では「父親は幼い時に死別、母親も高校入学と同時に失踪し、頼れる親族もなく一人ぼっち」となっていた。そりゃあ、なんとも・。

 こりゃあなんだ、いまの子供たちをめぐる環境はそれほど厳しい、ってことか・。

 と、思ったけど、どうなんでしょうね。昔から主人公がみなしご、という設定のドラマはたくさんあるしね。野比のび太くんや磯野カツオくんとかのほうが、ドラマでは例外的なのかな。


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たましい

2021年05月07日 | アニメ・コミック・ゲーム

久しぶりに「ヨコハマ買い出し紀行」のことを取り上げます。
先日エヴァンゲリオンシリーズに開眼して、解説本をKindle Unlimitedで借りて読んだりしているのですが、外側から予想していたとおり、かなり沼ですね。。

こういう、色々とファンが作品の解釈や考察を楽しむ、という傾向は、この時代から始まったものなのでしょうか。SF、アニメには詳しくないもので。。
ちょうどこの「ヨコハマ買い出し」が1994年から2006年にかけての作品、エヴァンゲリオンのテレビ放送が1995年秋から始まっているということで、はじまりはだいたい同じくらいなのですね。

両作品を比較するような人はいないかと思いますが、どちらも近未来、または平行世界の日本が舞台で、何かが起きて世界の人口が大きく減少した、というところは共通しています。今の東京都がほぼなくなっているという点も同じ。

その世界観をめぐって、多くのファンが様々な考察を繰り広げているという点がよく似ているなあと。


その理由を、「ヨコハマ」は一切作中で明らかにしていませんが、作品の時点では既に人口が激減し、更に減少していくことが確定しているらしい(出生率の低下)。文明も崩壊しつつありますが、それを補う、あるいは人の生活した記憶を残すために、人知のアーカイブのようなものを飛行機(半永久的に飛べるらしい)に乗せて飛ばしたり、人とほぼ区別のつかない姿のロボットを量産しようと試みたりしている。

ロボットの人たちは人間とは区別がつかない。これも説明がありませんが、単に減少した労働力を補うためとかではなく、「人々の生活の記憶を後世に残す」ために、あえて人間の姿を忠実に再現したらしい。

ただ、人間に近い存在にするには、外見や動作だけではなく、自律的に行動したり、外部からの刺激に反応する能力が必要。いわゆる心、魂といわれるもの。これについても、作品は暗示的な表現しかしていないが、現実世界のロボテックとか生物化学とかとはちがうアプローチで、人(いきもの)のようなものを人工的に作り出すことに成功したらしい。
完成した個体はアルファさんやココネさんとして、作中で活躍していますが、開発過程の不完全ものは、地面から生えた人型の白い石膏像みたいなものとして残されている(脳波があったり、近くにいると人の気配を感じたりする)。

アルファさんは趣味でオブジェを作ったりしていますが、既に本来のスペックでは説明できないほど「人間らしく」なっているらしい。


エヴァンゲリオンのほうは、まだ勉強中でよくわからないのですが、本体に人(初号機ではシンジの母親)の魂が融合していて、シンジが乗りこみシンクロさせることで動作する。シンジが危機に陥ると、本来のスペックを越えて暴走(して、シンジを守ろうとする)のだそう。

シンジが乗り組むのは、彼がスポーツのように技術的、精神的に訓練された存在だからではなく(アスカはそれを自負しているし、そういう面も否定できないが)、なにかその「こころ、たましい」のようなものを、エヴァに組み込ませるという意義があるのかな、という気がします。

AIのような技術だけでは、人型のロボットを動作させることはできず、なにかたましい、こころのようなものを与える必要があるということが、どうやらSFの世界ではテーマになっているのかな、と、ぼんやり感じました。。

あまりまとまりのない話になってしまいましたが。。
こういう、ココネさんの発言も、心がなせる業ですね。。
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シン・エヴァンゲリオン

2021年05月05日 | アニメ・コミック・ゲーム

観てきました。
土曜日に「序」日曜に「破」、月曜「Q」、昨日はお休みして、連休最終日の今日、最終作である「シン」にたどり着きました。

上映時間170分、3時間近いのでちょっと覚悟が要ります。

一応予習していたことは無駄ではなくて、何も知らなくて見るよりは理解できたことが多かった気がします。それでも、基本的に初心者に親切な構成だとは言えないですね。。この映画に限らず、さいきんのシリーズ物はみんなこんな感じかな。

(ちなみにカット写真は本文とあまり関係はないです。。雰囲気本位で。)

ネタバレとかの制約がありますから、直接感想を書きにくいところもありますが、感じたことをいくつか。

おそらく、制作側は古くからの熱心なファンたちを相当意識したんだろうな、というのがまず一つ。過去の登場人物がシンジ君の回想(というか脳内イメージ)の形で次々と出てくる。上映時間が非常に長いのも、ファンへのエクスキューズという感じがします。

上記とも係わりますが、一方で庵野氏が描きたかったイメージをおろそかにもしていない。というか、ファンにおもねるようなことはしていない。その代わり、表現がストレートではなく、かなり高度に抽象化されているという気もします。
それがわかるから、大人でも、従来のストーリーをよく知らない人でも、なんとなく訴えかけられてくる作者の意思と言うか情熱と言うか芸術性というか、そういうものを受け止めることができます。

整合性のあるつながったストーリーではないけど、どこか現代の我々の生きる世界像、みたいのが作品ににじみ出てくる。これは、大したものです。

ネタバレでもないですが、初期からずっと出てきていた、シンジ君の携帯音楽プレーヤー(ソニーの"S-DAT"プレーヤー)、小道具として最後まで使われていました。機会そのものよりも、何かを象徴するIconとして使われています。

テレビ版のときから出ていたのでしょうね(その回は見てないので未確認)。
テレビ放送は'95年の秋から翌年にかけてらしいです。当時DATはポピュラーなメディウムとはいえず、高級ファン、またはプロの現場で使われるものでした。DAT自体は'87年に登場したもので、メーカーの思惑通りには普及しなかったためか、'92年に出たMDが、一般向けに普及し始めた頃です。

S-DATという規格自体が存在しない(VHSに対するS-VHSのような上位規格を想定したのか)ので、映画に出てくるプレーヤーも架空のものですが、リモコンの液晶などは当時のソニーのポータブル機共通の表示方法です。
それが、アニメーションで忠実に再現されていることに妙に感心してしまいました(「序」から繰り返し出てきています)。

もはやイヤホンにコードすらない時代ですが、あの頃の液晶リモコンを見て、平成初期のオーディオ機器を思い出し、ものすごく懐かしく感じました。変なことを言うようですが、この映画シリーズの中で、最も心をつかまれたシーンの一つです。
この映画が平成時代を駆け抜けていったことと、何か関係があるのかな。昭和レトロというのは非常に珍重されるのに、あの時代のデジタル機器って、本当に一顧だにされないんですよね。。
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Qも見た

2021年05月03日 | アニメ・コミック・ゲーム


ひええ、ますますわからん。。
ただ、この後また序を見返したら、前回わからなかったことが見えてきたりするね。

今回はなぜかピアノとか、ベートーヴェンの第9が出てくる。
第9とかあれですね。時計仕掛けのオレンジとか急に思い出したりしますね。
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勉強中

2021年05月02日 | アニメ・コミック・ゲーム


カレンダー通りの休日日程ですが、明日以降は少しずつメールをモニターする必要があると思っています。休日出勤している子も結構いるので。
去年と同様あまり出かけることはできませんが、去年よりは悲壮な感じは少ないかな。個人的には体調を整える意味もあり、あえてぼんやり過ごしています。

とはいえ、なにもしない訳ではなく、ふだんなかなかできないことをしようかと。
その一つが「新世紀エヴァンゲリオン」の勉強です。去年BSで放送していた劇場版「序」「破」もまだ見てないし、テレビ放送版も半端ながら録画していたのですが、正直ちょっと見てなんだか訳がわからなかったので、途中で見るのを止めていました。

実はアニメ、あまり得意じゃありません。ジブリも「トトロ」はかろうじて昔見てますけど、これも去年録画したやつは見返していないし、「千と千尋」も冒頭10分ぐらい見て(たしか廃屋を見るあたり)挫折しています。まあでも「少女終末紀行」は面白かったし「女子無駄」とか「4月は君の嘘」も見たか。感心はしなかったけど「鬼滅」も見たしな。

それはそうとして、EVAはなにやら設定が良くわからないし、登場人物もなんだかよくわからないのですよね。。ただ、ネットを探すと色々出てくるので、それを読んでいくと、ストーリーがわかってくるところがある。
なので、目の前で映画を見ながら、手元で検索して調べたりしている。

昨日「序」を見て、今日「破」が終わりました。Amazon Primeに「Q」があるので、予告編だけ見て、明日本編を見るつもり。映画館やってれば「シン」も見たい。


半分弱見たところの感想ですが、思ったより人物の陰影が濃くて、ちょっと驚いた。みんな何かしら心に傷を抱えている感じで。

父と子の確執みたいな話を見ていると、ちょっと村上春樹っぽい雰囲気が漂っている気がしてきます。ただ、正直なことをいうと、描いている世界は村上春樹さんよりもビビッドで彫りが深いな、と思える部分が散見されるけどな。。絵がある分庵野さんの方が有利ということはあるが、では文章で現すことがより高級なのかと言うと、そういうことはない気がする。

あくまで個人の感想ですし、村上春樹さんも庵野秀明さんもコアなファンを多く抱えておられるから、あまりそんな比較しないほうが無難と言うかあれですけど。

とりあえず、葛城ミサトと碇シンジの奇妙な同居生活のシーンとかは良かったな(ストーリーの本筋ではぜんぜんないが)。。

葛城さんが外見と裏腹にぜんぜん(部屋を)片づけられない人で、やたらと酒好きで、レトルトの調理すらおぼつかない、という設定はかなり好きです。。意地悪なこというようだけど、村上作品だとぜったい出てこないよね。シンジ君なら描けそうだけど、葛城さんは無理。
村上作品では「ねじまき鳥」の牛河がちょっといい感じだった(かなり生活に問題があるタイプ。但し頭は働く)が、「1Q84」の同姓の人物(弁護士崩れ)は、経歴など詳細な人物描写をしながら、まるで深みのない、ありえないような人物像になってしまった。あれは失敗だとおもうけどな・・。

話を戻します。
「破」は主人公たちの中学生らしい青春像が生き生きと描かれていて、そこだけ見ても楽しい感じはします。
さて、こちらも、去年から全く作業が進まない、ウルトラホーク1号。
尾翼を組もうとしたら、モールドのパーティングラインが気になって、削ったり塗装したりしているうちに作業が止まってしまっていた。塗装も銀の粒子が荒くて気になっていた。
今日は銀にグレイとフラットベースを加えて、抑え気味の仕上がりに塗りなおした。
たぶん、きれいには仕上がらないとは思うけど、一応連休中完成を目指します。


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ちいたん☆

2021年01月20日 | アニメ・コミック・ゲーム


ちいたんは数年前にデビューしたゆるキャラで、過激といえるほどのドタバタな動画をツイッター等に投稿して人気を集めた。
ところが、ある地方自治体向けのゆるキャラとデザインが似ている(というか、同じ作者がデザインしたものらしい)とかで、使用差し止めの訴訟がおこり、ツイッターのアカウントも停止になった。数年前のことだ。

さっき台所仕事していたら、昔フィナンシェを差し入れにもらったとき、友人がつたないよみかたで「ふい・なんしえ・」と発音していたので「なに?ふなっしぃ?」と混ぜ返して、そのあと皆にふざけて「これもらったよ!ふなっしー!」と言いながら配った・、ことを急に思い出した。

それで、ふなっしーも過激なパフォーマンスが有名だったけど、たしかすごいのがいたよな、と思って、ちいたん☆のことを思い出した。

検索したら、ツイッターのアカウントが復活している。

ウィキで調べたら、使用差し止め訴訟はその後却下されたらしい。
ちいたん☆は、今でも広範に活動を続けているようだ。



あ・ちいたん☆もてつぼうできない。。

以前はよく「〇〇に挑戦してみました。思いっきりこけちゃったけど、おおむね成功です」とかコメントするのが定番だった。どこで最初に言ったのか忘れたけど、アカウント冒頭の紹介欄にある「生きているだけでおおむね成功です」というのはそこから来ている。

これ、結構名言だなとおもって。
なんかじわっとくるんだよね。
ただのドタバタキャラじゃなく思えてくる。


FBの自己紹介欄に「好きな言葉(座右の銘だったかな?)」みたいなカラムがあって、昔はドラマ「ザ・ホワイトハウス」で大統領が良く言っていた「What's next(次は何だ?)」にしていた。

これはなんか偉そうな気がしたので、次にドラマ「ダウントンアビー」の、ヴァイオレット様の名言「What Is A weekend?」に変えた。


まあ、在宅勤務ばかりしているとそのうちヴァイオレット様と同じような心境になっちゃうのかもしれませんが・。ただ、当時はやはりこれは有閑階級っぽくてなんだな、と思い、ちいたん☆の「生きているだけでおおむね成功です!」に変えた。

のだが、さっきFBをみたけど、自己紹介欄にそういうカラムは見当たらないような気がする。なくなっちゃったのかな。
まあどうでもいいけど。
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れっつ おくとーばぁ

2020年10月03日 | アニメ・コミック・ゲーム
10月に入りました。
神様がおでかけしてしまうということで、なんか色々騒がしいことがおこる月のようです。。
米大統領選のどんでん返し(オクトーバーサプライズ)とか、暗黒の木曜日とか。リーマンブラザーズが破たんしたのは9月でしたが、日経平均が底値になったのは翌10月だったので、その時の印象が強いです。

今週は引き続きどうも疲れが残っていて、朝起きても眠く、水、木は遅く出社する形のフレックス適用でしのぎました。。
金曜は在宅勤務ですが、やはり朝もたついて、在宅としては遅めの始業。

この日は午後いっぱい全社会議があり、リモート配信で施行。用意周到な会社なのに通信が乱れ、裏方さんは大変だった模様。前年までは会場に集まって(いわばふつうに)やっていたそうで(今年入社なので知らない)、苦労がしのばれます。
世の中は、まだ変わり始めたばかりなのです。。

こちらは聞いているだけで、楽なはずなのですが、昨夜就寝して今朝目が覚めても、なんとなく重いものが残っている。

多くの人たちが、自分の言葉で語っているのを聞いているうちに、その人それぞれの人生みたいなのが色々自分にかぶさってきて、自分の中におりのようなものが残ったようです。。



東証のシステムダウン(関係ないけど、こないだ株、注文まちがえちゃった)、大統領のコロナ陽性(もうしっちゃかめっちゃか)、日本学術会議任命問題(思想云々以前にひじょうにカンにさわる)と、月が明けてからもうすごいことになっています。

トランプ氏の件は会議のあいまにツイッターみて、ぶっ飛んでしまいました。
さすがに会議でも誰かがそのことに触れていたな・。

とまれ、トランプ大統領の回復を心よりお祈りします。いや本当に。

それはそうと、ここでは日本ではいまいち取り上げられ方の弱い、アゼルバイジャンとアルメニアの紛争について。

この事件を見て思い出したので、実家からこれを取ってきました。
昭和56年(1981年)7月1日発行だそうです。39年前です。

これ以前の号も持っていますが、あとから古本で買ったのかもしれません。この号はとっても印象が強い作品が多くて、高橋葉介さんもひさうちみちおさんもこの号で初めて知りました。とくに樹村みのりさんの作品には強い印象を受けました。
ですが、今回はこの話ではなく。。

巻頭カラー ひおあきらさんの「あなたのそばにメロディ」です。
このシリーズは現在単行本として入手することはできないようです。
毎回読みきりで様々なエピソードが繰り広げられていく形だったそうですが、実はこの回のものしか読んだことはありません。

科白にあるように、この回はアルメニア(ソ連崩壊後独立し、モスという独裁者が反政府勢力を弾圧している、という設定)が舞台です。


ソ連崩壊後独立し・、と今さりげなく書きましたが、現実世界でそんなことがほんとうに起きるのは、この漫画の10年も後のことです。

今「ソ連崩壊後独立し・」という言葉を見ても何の感慨も感じませんが、当時その設定は、今で言えば「圧政のタガが緩んでテキサスが独立した」ぐらいの、とんでもな想定だった気がします。プエルトリコとかカタロニアなら、なんかいかにも、ですが、アルメニアって・・ぽっと出されると、うぉ、とうなるというか。。

いつかお読みになる日も来るかと思いますので、それを踏まえて書きますが、アルメニア出身の若い音楽家(トーキィ)をめぐる話です。この時代(あとで出てきますが、設定はちょうど現実世界の今、2020年代初頭)、メロディカという楽器があって、彼はその部門の天才として、半ば人為的に生み出された。

彼には恋人(メロディ)があったが、パリ留学直前に姿を消す。ゲリラとして殺された、とされていた。

実はメロディは特殊な暗示装置を組み込んだ、ロボットのようなものだったのだが、その一部はトーキィの愛用するメロディカに組み込まれ、彼の演奏により聴衆に凄まじい感動を引き起こす。。

影の組織はトーキィをスターに仕立てて資金源とし、暗示装置はやがて人々を洗脳し、組織の思いのままに操られるようにするために役立てられる事を目的としていた。
トーキィはメロディカのことも組織のことも全く知らず、ただ、亡き恋人に思いをはせる。

トーキィは舞台でメロディと一体になり、聴衆は圧倒され放心したようになる。。

アルメニアに平和が戻るのは今から2年後の春。

現実の世界では、もっと早く、平和が訪れてほしいものですね。。
首都エレバン、美しい街のようです。いつかは行ってみたい。

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国境のエミーリャ

2020年03月14日 | アニメ・コミック・ゲーム

先月の発売ですので、もう一月たってしまいましたが・。単行本出るの楽しみにしていて、ようやく読みました(買ったのはKindle版ですが)。

出版社の紹介文はこんな感じ。
引用
物語の舞台は、太平洋戦争末期に本土決戦を経て「1946年1月」に敗戦を迎えた日本。ソ連を含む各国軍によって分割占領された日本は、やがて「日本民主共和国」と「日本国」として独立。
それぞれが東西陣営に属する国家となり、列島には鉄のカーテンが降ろされることとなる。
両国の境界には強固な壁が建設され、国境の街となった東京は東西に分断されてしまう。
1962年の東トウキョウ。
押上で暮らす19歳の杉浦エミーリャは十月革命駅(旧上野駅)の人民食堂で働く女性。その彼女が持つもうひとつの顔、それは東から西へ人々を逃がす脱出請負人としての顔。若くして危険な橋を渡る彼女を待つ未来は果たして!?
“可能性としての東京”を舞台に、壁の街で自分の道を模索する人々の物語、ここに開幕。
引用終わり

実は矢作俊彦の「あ・じゃ・ぱん!」も並行して読んでいるのですが(小説)、あちらは晦渋の極みで、正直読み進めるのに苦戦しています。どちらも日本が太平洋戦争後分割統治されたという設定です。ただ、「あ・じゃ・ぱん!」の時代設定は現代というか、昭和天皇崩御直後、ベルリンの壁崩壊前後(書きながら思ったのだが、この二つを同時期の出来事として捉えたことなかったな今まで・)、社会主義国日本の体制にはほころびが見え始めている。

「国境のエミーリャ」の設定年代は1962年で、現実世界では前年夏にベルリンの壁の建設が始まり、この年10月にはキューバにアメリカ全土を射程とする核ミサイル基地が建設されていることが明らかとなる。冷戦のもっともはげしかったころです。

その時代の緊張感や悲劇性を、舞台を少し置き換えて漫画に表現した、ということになる。国家の分断は歴史上珍しくはない。今でも北朝鮮と韓国は、我々には非常に身近な地政学上の問題として、しばしば話題に上るし、ほかにも先に掲げた東西ドイツ、ベトナム、などがすぐ浮かぶ。「エミーリャ」は一つの都市が分断されている点、ベルリンの影が濃く感じられる。

作者と僕はほぼ同世代だと思うが、物心ついたころ、まだ東西対立の構図が強く残っていたことの記憶が、この作品に表れているのかもしれない。そして、やっぱり過剰といっていい、「鉄」へのこだわり。。この二つの点で、僕と作者は視点がかんぜんに一致してしまっている。。たぶん作者も、古い鉄道の写真を見たりするのが好きで、その背景となる社会にも強く惹かれるものを感じているんだと思う。。

とにかくこの池田氏、あの誰にも似ていない画風が妙に戦前~戦後間もないころの日本の風景を見事に表現していて、見たことがないのに懐かしい感じがしてしまいます。とくに人物描写は妙な質感がありますね。。
映画の(漫画ではない)「三丁目・・」とはまた違う世界観で、このほうが。。ま、いずれにしてもイマジネーションの世界いですけど。。

余談ですが今見なおているとたぶん、エミーリャちゃんには意識してお色気を入れた痕跡がある気がします。。編集さんの意向?エミーリャはロシア人とのハーフなんですね。お兄さんとは違うお父さんの。

単行本1冊だと、まだ世界観がぜんぜん見足りないので、続刊が楽しみです。。


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吾妻ひでおさん

2019年10月21日 | アニメ・コミック・ゲーム
子供の頃雑誌で「ふたりと5人」を読んでいたし、高校ぐらいの頃「ぱふ」「少年少女SF漫画大全集」あたりに頻繁に取り上げられていて、割と身近な存在だったのだが、あまりまとまった作品は読んでない気がする。「失踪日記」もまだ読んでいません(さっき買ったのでこれから読みます)。

絵柄はかわいいが(とくに女の子はかわいい)、非常に毒がある、といより闇が深い。。そうとうにきついロリコンものとか、明け方の夢みたいな異世界、海鞘みたいな生き物が出てくる病的な表現も、この可愛い絵柄に包まれて読めてしまう。
実際子供向けのアニメもつくられたけど、この闇の世界こそがこの方の真実だったのでしょうね。年齢重ねてきて、よくわかるようになりました。可愛いと闇は隣り合わせの世界ですね。。

決して万人向けではないですけど、とても優れた漫画家さんでした。ご冥福をお祈りいたします。
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少女終末旅行

2019年10月07日 | アニメ・コミック・ゲーム


この漫画を最初に読んだのはちょうどアニメが放映され始めたころ、2年前の今ぐらい。きっかけはよく訪問するブログで紹介されていたから。ただ、アニメはそのときは見なかったし、単行本も1巻を買っただけでその先は読んでいなかった。全巻読んだのはつい最近で、Fire HDでプライムビデオも見るようになったのでアニメも全部見た。

さらに言うと、アニメ化されたころに発売されたアンソロジー本も読んでみた。さらにさらに、作者が影響を受けたという弐瓶勉「BLAME!」まで読んでみた。

作者つくみずさんがインタビューに答えて、いくつかの影響をうけた文学作品、漫画などを紹介しているが、そのひとつがBLAME!、ほかに村上春樹の「ノルウェイの森」「ダンス・ダンス・ダンス」江國香織「きらきらひかる」などからメッセージ性を受け継いだのだという。作品世界から見ると「世界の終わり-」のほうが近いかな、と思ったが、メッセージ性といわれるとちょっと考え込んでしまう。でもとにかく、影響は反映しているのだろう。

BLAME!との共通点は階層状になった巨大な人工建築物の描写だ。都市が縦方向に階層状に広がっていくというのは、SFのことは詳しくないけどあちらではポピュラーな設定なのだろうか。思い出すのは1980年代半ばに刊行されていた季刊「少年少女SF漫画大全集」に、やはり階段状の世界に住む人たちの物語を読んだことがある。女性たちの家族と、下からやってきた長身の紳士が、いよいよそこで暮らせなくなったので上の層に引っ越そうとする、という話で、全体の絵柄は僕は内田善美風だったような気もするし、山岸涼子という気がしないでもないが、いずれも作品リストにないので、作者は誰だかわからない。実家に行ってもしあればまた読んでみたい気がする。。

それと大事なのは、これがディストピア、人間社会の終末を描いているということだ。かつては遠い未来の、高度に管理化され自由の著しく制限された社会を描いたもの示す言葉だったが、妙なことにというか、最近は文明崩壊が進み、社会の統制が無くなった世界を描くものがそう呼ばれている感じがする。言葉の定義はどうでもよいが、本作では名前がついて会話を交わす登場人物は6巻を通じ5人であり、最終巻でまだ生きていることが判明しているのは二人だけという設定だ。

思うにこうした文明崩壊ものも、先の超管理社会を描いた作品の延長線上にあり、崩壊した社会で謳歌する自由、だれもいない世界で、かつてはそこにいた人々に思いをはせるという描写は、息詰まるような管理のもとで生きる人々を描いたかつてのディストピア小説の陰画にあたるのではないか。

もしかしたら、じゃないのかな、我々は現実社会の変化、かつてのSF社会がしだいに現実に反映されていくにしたがって、さらにその先の世界を描くようになってきたのかなとも、ちょっと考えたりはする。。

次第に人が消えていく社会という点で「ヨコハマ買い出し紀行」(この題名と「少女終末旅行」との間に何も関連性がないとはとても思えないのだが、インタビューではあれだけ他作品からの影響を語っていたつくみずさんから、本作品への言及はない)にも通じるものを感じるが、もちろん「ヨコハマ」とは想定する世界も時代も設定に対する考え方もまったく違う。

「ヨコハマ」は近未来というか、おそらく平行世界上の現在~近未来に近い時代設定で、舞台や設定などにかなり読者に解釈する余地を与えている。その作りこみが「ヨコハマ」の魅力のひとつになっていると個人的には思うが、これに対し「少女」は、そうしたものをある程度拒否することで、論点を絞り込んでいる。

1000年未来の出来事でありながら、チトとユーリの乗り物や銃、カナザワの乗っていたバイク、カメラ、イシイの作ろうとしていたプロペラ機などは、20世紀初めから21世紀ごろという、非常に限られた期間の技術で作られている(ケッテンクラートは古い技術をもとに、設定された時代に作られたものとされている)。つまり、そういうガジェットの設定は、ある意味でどうでもいいのだ。
チトとユーリの、高度に記号化された姿もそうだ。芦名野さんも「コトノバドライブ」あたりになると登場人物の描写に力が入らなくなっているけど、ヨコハマの頃はけっこう読者サービスしていたな、と改めて思ったりもする。画力としてはつくみずさん、大したものだなと思う。

ちょっと長くなってしまったので、また次回に続きます(予定)。




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この世界の片隅に

2017年04月05日 | アニメ・コミック・ゲーム

こうの史代 双葉社 (Amazon Kindle版)

映画を見たのが昨年12月の初め頃。その直後にAmazonで、上中下セットで電子版を入手しました。ほぼ同時に「ぴっぴらさん」も入手。会社の子には「楽しみながら読みたいから、電車の中で読んだりしないで、どこかでコーヒー飲みながら、ゆっくり味わうように読みたい」などと話していました。

その直後から身の回りが慌ただしくなり・・といっても、コーヒーぐらい飲む時間はありましたが。それよりも、読み進むうちにだんだんと痛くなってきて、特に下巻の「20年6月」ごろから先はちょっと・・。

先日SNSで友人が「(映画を)上演していたので今頃になって観た。原作も読んでみたい」と書いていたので、これをきっかけに再読、ようやく読了しました。

映画版も時代考証には徹底的にこだわっていますが(監督のブログあり)、そもそも原作者のこうのさんが当時のことを相当調べあげて書いたのですね。映画のほうですが、当時を知る年配の方々からも「あの頃を思い出す」とお墨付きをいただいていたようです。戦国時代など、うんと古い時代設定の場合、作者のファンタジーを受容しやすい(誰も本当のことは知らない)。ですが、写真や動画の残っている時代というのは、その辺が難しいという気がします。

SNSの友人のTLにもコメントしましたが、僕の祖母は戦時中の話をすることを嫌っていました。戦艦大和のプラモデルを買ってもらい、喜んでいたら、苦々しそうな顔をしていたことを思い出します。やはり実際に困窮や恐怖を経験した人は、同じものを見ても受け止め方が違うのかもしれません。笑い事じゃないんだよ、ということでしょうか。

とはいえ、我々がこうして、作品を通じてかつての人たちの苦労を忍ぶことも、我々なりに意義のある事だとは思うし、先ほどの祖母と交流した経験を含め、続く世代の人たちにつないで行くことも大切なことでしょう。

映画ですが、このまま興行成績がよければ、30分拡大版を上映する可能性もあるとのこと。

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