陶芸教室 夢工房あすか

大分市内にある陶芸教室のブログです。
  大分市南春日町12の8
  電話 097‐545‐3581

急須を作ってみた

2020-02-29 20:30:30 | 花器、壷、電気傘など
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私は生徒さんの指導に専念していて、
作品を作ることはほとんどなくなったのだが、
久し振りに穴窯焼成用に急須とポットを作ってみた。
3月に東京の教室で穴窯焼成を行ってくれる予定になっている。
今回は作品を出す生徒さんが少ないので、私が穴窯焼成用に作ってみた。
素焼きした急須とポット。一つは教室の電気窯で本焼きの予定。





1年前に、ブログに 「つぶれ急須」 をアップしたことがある。
中国の宣興窯の土で作ったものだ。この土は、東京にいる時に
世界一美味しい急須が作れる土が入ったと言われて購入したのだが。
耐火温度が 1,100度と低い土だったので、使う機会が
ないままに 15年間も教室の中古タンスの中にしまい込んでいた。
穴窯の温度には耐えられないのだが、捨てるにも捨てられず、
この土で急須を作り、一か八かで東京の穴窯焼成に出してみた。
結果は、以前のブログにも載せたとおり、あえなくも
グニャッと潰れて 「つぶれ急須」 になってしまった。
今は教室に飾っている。

そんなことで、リベンジでもないのだが、今回も急須を作ってみた。
今回は、耐火度のある信楽土を使ったので、つぶれることはないだろう。

信楽の土で薪窯の穴窯で焼くので、焼き上がりか楽しみだ。
朝ドラの 「スカーレート」 のような緋色が出れば最高だ!
赤松の薪の灰がかぶり自然釉の緑ビードロ色が出れば、100万円、
いな、うん百万円もの値打ちものになるかも知れない??!!
「スカーレット」の川原貴美子に想いをはせる。

素焼きしたこの急須とポットを見て、
生徒さんがポットを作りたいというので、
次回に作り方を教えることにした。
以前にも急須を二つ、三つほど作った生徒さんも一緒に
作ることになった。ポットも急須も作り方は同じだが、
ポットは取っ手をヒモで作るので少し楽だろう。

急須づくりはパーツが多いので、手間がかかるが楽しい。
注ぎ口の後引きの対策などにも頭を使うので興味も尽きない。

今回は、注ぎ口の中間部を後引きの対策ですぼめてしまったが、
これは効果がなかったことを数日後に思い出した。
これは勧められない。久し振りに作ったので忘れていた。
再度、作り直そうと思っている。口元はすぼめる方が流れもよい。
又、今回は試しに口元をカットしなかったがカットした方がよさそうだ。

以前に作った急須とポットを我が家では 15年ほど使っている。
急須は毎日のように使っているので古くなった。味わいが出ている。
愛着もあるが、穴窯でよく焼けたら取り替えようかと思っている。




 ※ 予測できないことが起こる。未知の新型コロナウイルスの感染が拡がっている。医療部門や政府の人たちも頑張っている。我々も最善を尽くそう。一つになろう。終息を願うばかりだ。


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日日是好日 / 連載37

2020-02-27 23:12:12 | 日日是好日/連載
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第十二章: 日々を陶芸にゆだねること / 心を豊かにする

〇〇 のおばさんから心温まるコメントをもらった。入会して 2年を過ぎた頃である。

 <コメント>
「夢工房あすか」 △▽ 先生にお世話になり 2年が経ちます。私が陶芸を始めようと思ったのは、人生の半ばを迎えお世話になった方々に何かお礼がしたいと思ったからです。

陶芸は、土を練る事から焼成までの工程が毎回の楽しみであり、完成した時には愛着のある器でお茶を飲んだりお皿に料理を盛った時には、感激しました。プレゼントした方々からも買った物とは、違うと大変喜ばれています。

先生は、不器用な私に、いつも親切に、優しく、そして時には厳しく教えて下さり、習い始めた頃は、どうなるかと心配しましたが、最近は、好きな絵をお皿に描かせて頂いてます。先日、お皿を労美展に出品させて頂き入選はできませんでしたが、増す増す陶芸への熱意が沸いてきました。

毎日使う湯のみや、お皿が自分の手で作る宝物になり陶芸をやる事に目標や生きがいを見付けられたようです。そんな夢のある陶芸に出会えて本当に良かったと思っています。
   〇〇 より


 労美展に出品した作品


写真は光の反射で赤の単色になっているが、実物は深い色調である。この作品は、手びねりの中級コースで玉づくりと紐づくりで作ったリム鉢。すこし以前の作品である。労美展は今はなくなっている。

〇〇 のおばさんは、その後は電動ろくろコースに進み、素敵な作品をいくつも作っている。お世話になった人たちへ贈る器もたくさん作ってきた。知人たちへもプレゼントを行っている。作品展でも販売してきた。

これからは、「絵を描きたい」 という初心にかえり、ろくろ挽きは二個、三個程度に抑えて、のんびりと絵付けを楽しんでほしい。ますます 「心に豊かさ」 を感じることだろう。




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日日是好日 / 連載36

2020-02-25 22:39:39 | 日日是好日/連載
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第十二章 : 日々を陶芸にゆだねること / 最高賞受賞

そして、陶芸の神さまは、〇〇 のおばさんのたゆまない精進に対し名誉ある賞を与えてくれた。大分市主催の 「第 18 回 陶芸祭」 において 〇〇 のおばさんが制作した 「壷」 が最高賞の “市長賞” を受賞した。受賞作品は 「扁壷」 である。半円筒型で上から見ると上弦の月のようなフォルムになっている。背面は平である。花の絵付けも素晴らしかった。

 “大分市長賞” 受賞作品 「扁壺」




 <審査員評>
 造形も高いレベルで仕上げてあり、線をうまくモチーフし、周りに、いやみのない、花をうっすらと描き、線との間の空間もうまく仕上がりバランスのとれた作品である。



大分市では毎年、素焼き作品を市営の登窯で一点焼成してくれる。160~180人の市民が応募している。登窯で焼成された作品は、展示され表彰されるのである。

薪窯は電気窯とは違った焼き上がりになるので、ほぼ全員の生徒さんの作品を出品している。初心者もカリキュラムの課程で作った食器を出している。〇〇 のおばさんは、オブジェな作品を出すようになっていた。

受賞する 2年ほど前には 「いわしの群れ」 をモチーフした花器を出した。この頃は現役の釣具店の店長でもあった。そこから生まれた作品である。いわしの群れをモチーフしたユニークなフォルムの花器だったが入選には至らなかった。辰砂釉に還元と酸化がかかり狙い通りの朱色と青味色が得られた作品である。



次の年もオブジェな花器を出品していた。焼き上がりも、フォルムも良かったのだが、選に漏れた。二人の審査員の 2票が入らないと入賞できないのである。恐らく 1票は入ったであろうが、1票足りなかったのだろう。すごく残念に思えた作品である。



そして、この翌年は入賞を意識して制作をしていた。その作品が、最高賞の “市長賞” に輝いたのである。毎週、陶芸へ励んでいたことが受賞につながったのである。

大分市主催の陶芸祭では毎年生徒さんが入賞しているが、この年は他の生徒さん 3人も 「NHK大分放送局長賞」 「TOSテレビ大分賞」 「生涯学習奨励賞」 などを受賞した。賞を独占したかのようだった。写真は生徒さんの全出品作品。登窯焼成後、河原内陶芸祭後に教室にて撮影。



〇〇 のおばさんは、「陶芸は心を豊にしてくれます」 と心の底から語っている。NHKの人気朝ドラの 「スカーレット」 にも共感していた。
また、保育園児の娘さんと一緒に来ている 〇◇ さんは、「教室は私にとって癒しの空間です」 と言っている。写真の中に 〇◇ さんの作品もある。2列目の右端のいびつな塊りである。花入れになっている。手びねりを続けている創作作品が上手な女生徒さんである。



 「陶芸は、心をなごませ、生活にくつろぎを与えてくれます」
教室の概要は こちら 「大分市の陶芸教室」 をクリックして参照下さい。



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日日是好日 / 連載35

2020-02-23 22:18:00 | 日日是好日/連載
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 第十二章 : 日々を陶芸にゆだねること / ボランティア

〇〇 のおばさんは、入会した時にこんなことを言っていた。

「前々から陶芸をやってみたいと思っていたんですが、陶芸は費用が高いのではないか、と不安でした、また、教室の雰囲気も分からないので、なかなか行けなかったのです。教室に入ってみたら思ったほど費用は掛からないし、本当に楽しい!」

その内にこんなことまで気遣ってくれるようになった。
「こんな安い料金でいいんですか。もう少し高くしてもいいんではないですか ・・・」
と真面目に心配してくれた。私は、

「東京では 3倍~ 5倍くらい費用がかかります。それでも生徒さんがたくさん来てくれますが、こちらではこの程度の料金でも、なかなか来てくれないんです。料金の安い市営の陶芸教室もありますしね。ボランティアみたいなものです」

「私が陶芸教室を開いた時には、大分市の電話帳に陶芸教室が 9軒載ってましたが、陶芸ブームが去っていたので 7軒がなくなってましたね。残っていた教室も最近 1軒なくなりました。陶芸人気が再来してくれると嬉しいんですけどね」

「大分は車社会なので駐車場もネックになるんです。広い駐車場があるといいんですけどね。地元の人にオーソドックスな陶芸を教えたいと思ってるんですけどね ・・・」

と多少無念さも滲ませながら応えている。

〇〇 のおばさんは、30数年間も勤めてきた釣具店のお客さんへ自作の器をあげるようになった。それが陶芸を始めた動機でもある。

教室に入会した時に
「お世話になったお客さんにお返しをしたいんです」
と言っていたが、その想いを実現させている。目標や夢が達成されている。
「作った器は全部、人にあげてます。手元には一つも残っていません」
と言っている。

〇〇 のおばさんの 「椿絵の湯呑み」 や、雑草の逞しさを描いた 「草文様鉢」 は生徒さんの作品展でも直ぐに売れてしまう。最近は、釣具店のお客さんのリクエストで 「骨壷」 も作っている。それを聞いた別のお客さんからもリクエストがあり作っている。



釣具店のお客さんは、九州地区の釣りの大会などでも優勝をしている。優勝者にはお祝いの言葉を入れたお皿を作って贈っている。お客さんには、テレビの釣りの番組でMCを務めていたカリスマな釣り名人もいる。この釣りの名人が綴っている人気ブログ 「磯にはいつも夢がある」 にも 〇〇 のおばさんが時々登場している。このブログはお魚だけでなく、野鳥や野山の花のことなど多彩である。野鳥のスナップショットも絶妙、写真も綺麗。




この日は、転勤されるお客さんへの餞別の 「草文様中鉢」 を心を込めて作っていた。




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日日是好日 / 連載34

2020-02-21 10:33:00 | 日日是好日/連載
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第十二章 : 日々を陶芸にゆだねること / 生きがい

手びねりの基礎コースでは、カリキュラムの四つ目の課程でお皿の作り方を教えている。玉づくりで成形する。陶芸もオーソドックスな手法を学ぶと、手びねりの玉づくりで電動ろくろで作ったような素敵なお皿が出来る。粘土細工的な作り方ではお皿は作れない。成形したお皿には、呉須や弁柄 (紅柄) で絵付けを行ってもらう。最近は、カラフルな下絵具やクレヨンでも絵付けを行ってもらっている。

〇〇 のおばさんは、若い頃は絵を描くのも好きだったそうだ。絵を習うか、陶芸を習うか迷ったようだ。

お皿も上手に作っていたが、お皿に描いた椿の絵には驚かされた。大胆な筆致で描いていた。こんなアートな才能が今まで何処に隠されていたのだろう。〇〇のおばさんは、隣りの家にも聞こえるような大きな明るい声でしゃべる。男性のシニアーの生徒さんが入会したばかりの頃に 「あの男のような人」 と言っていたのを思い出した。絵を描くような人には見えないのである。体の内には、これまでに見せる機会がなかった芸術的な遺伝子が潜在していたのである。これが出せるのが、セカンドライフなのだ。自分が今まで出来なかった面を充実させる時が来たのである。




手びねりの中級コースを修了すると 「ろくろコース」 に進む人が多い。〇〇 のおばさんも直ぐにろくろコースに進んだ。

ろくろコースで最初に作った湯呑みにも絵を描いた。魯山人の名器 「椿文どんぶり」 の写真を見せたら、さりげなくさささぁ~っと一筆書きで魯山人風の椿絵を描いた。これがまた見事だった。何のてらいもなく趣のある素敵な絵である。この椿文の湯呑みは、その後も人気の器になって行った。湯呑みのろくろ目も躍動感があっていい。上手になるとこのろくろ目がなくなってくるのだが、それも惜しい。人為的ではない自然の 「ありのまま~」 がいい。



ろくろコースでも、カリキュラムに沿って手びねりと同じ手法で湯呑み、小鉢、中鉢、中皿、大皿の挽き方を教える。同じ寸法のものを作るよりも色々な形の食器を作る方が楽しいだろう。陶芸を楽しんでほしい。そして生活に人生に役立ててほしい。

〇〇 のおばさんは、ろくろもみるみるうちに上手になってきた。ろくろでお皿も挽けるようになった。お皿にも絵付けをして幾何学的な模様を入れている。放射状に筆を飛ばして描いている。



「これは道端に生えている雑草なんです」
「踏まれ強い雑草が好きなんです」
と言葉を噛み締めるように言っていた。

自分が歩んできた道のりを振り返るようでもあった。その器に、鉄赤という赤色の釉薬と、織部と言う緑色の釉薬を掛け分けていた。写真の 「草文様中鉢」 である。素敵な文様だ。釉薬の掛け分けもいい。

我が家の食卓にも、〇〇 のおばさんが作った草文様の片口中鉢が毎日のように登場する。生徒さんの作品展の時に家内が買ってきた器である。

陶芸は自分の成長が形やものとして残る。上達の度合いが分かるのが陶芸である。目の前にある器が成長を示している。そして、器には作り手の想いが込められている。

「陶芸が生き甲斐になりました!」 と
〇〇 のおばさんは満ち足りたように語っている。

生徒さんからこのように言われるのは嬉しい。
「学ぶとは」 自分を育てて行くことなのです。ライフワークに育っている。
丁寧に、そして優しく、時には厳しくも教えてきたことが実を結んでいる。


 松たか子 「ありのままで~ Let It Go」 YouTube




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