今日で、ちょうど入院して二週間。 当初の予定では退院して、以後は自宅から通院の段取りだった。 今日、縫合箇所の抜糸は行われたが、やっぱりというか退院は 後二週間ばかり先に延びそうだ。 . . . 本文を読む
政府が発送電分離への電力事業改革への骨子を発表したところだったので、非常にタイムリーな内容の読書体験となった。ドイツで出版されてベストセラーになった「ブラック・アウト」(停電)上下(角川文庫)は、EU電力自由化によるヨーロッパ中に張り巡らされた送電網を狙ったサイバーテロによる、電気、通信、上下水道等のインフラが完全に麻痺した過酷な状況を描いたハリウッド映画さながらのスリリングなサスペンス小説。 . . . 本文を読む
今日は雨。 入院してから一週間が経過した。 病院で過ごす時間は、あわあわと過ぎてゆく。 夢と現(うつつ)の境をたゆたうような、定かでない時間が流れている。 網膜の先に紗のかかったような半覚醒の状態で字面を追う。 そんな曖昧な認識が、そのまま文体に宿ったような不思議な世界と出会った . . . 本文を読む
入院生活三日目、時間は緩慢に流れる。 ただ安静にしていること以外、何もすることがない。 完全看護のシステムの下、病院スタッフが三度の食事と清潔で快適な生活を維持してくれる。 その上、病棟全体が音をたてない静かな環境を常に保持してくれる。 本を読む上で、これほど恵まれた環境は、またとない。 . . . 本文を読む
生還
2013-02-11 | 風景
山の事故が相継いでいる。 山と渓谷、今月号の特集は「山のリスク」だった。 山岳遭難事故は、当事者その家族、救助に携わった多数の人々に多大な負担を強いる。 そのため事故から生還した人々は、黙して事故の詳細を語ろうとしない。 . . . 本文を読む