能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

プロコン塾報告会 中小企業診断士一か月間の成果発表会・・・「執行力」「実行力」の時代

2011年10月30日 | マネジメント

10月は、中小企業診断士スキル磨きのためのプロコン塾。

土日を投入しての「学びの場」も最終日を迎えました。


午前中は、塾生全員でリハーサル。

持ち時間一人20分目安で経営診断報告書の説明。

指導員の先生からの助言、アドバイス。

そして、午後1時からは、クライアントの社長、取締役2名様に対する報告会を実施しました。


各担当からは、この1カ月間で蓄積したデータ、情報に基づく重要ポイントを解説。

小職自身は、社長、取締役の反応、表情をじっと見ていましたが、頷きやメモをとられる場面も多々あり、一定の評価はいただけたものと考えました。


あとは、経営サイドの実行力。

今年、日本を代表する経営コンサルタント波頭亮氏は、「執行力」「実行力」の重要性を説かれていました。

今日、われわれから提言させていただいたコンテンツをどれだけ執行していただくことができるかが、今後の同社の将来を決めると考えます。

経営は、潰れるように出来ています。

年初、月初、常にマイナスからスタート。

売上を積み重ねながら損益分岐点をクリアし、利益を獲得する・・・。

その苦悩は、経営者しか分からないことだと思います。

がんばれ!社長。強く想った1日でした。

 

おまけ

中小企業診断協会の月刊誌「企業診断」11月号の書評欄に小職の拙文が掲載されました。

「売れっ子コンサルタントへの道」。

とても面白い1冊でした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プロコン塾 中小企業診断士の先輩の講義・・・「大企業診断士」になってはいけない!

2011年10月29日 | マネジメント

プロコン塾も今日を含めてあと二日。

10月は、土日の休みのない、まさに死のロードでした・・・笑。


今日の午前中は、明日午後一に実施する最終報告会の報告書づくり。

原稿最終チェックの後、コピー、製本作業を全員で実施。

半分、肩の荷がおりた感じでした。


午後からは、先輩診断士による2時間の講義。

診断士に必要な能力として、質問力、傾聴力、本質力、そして営業力をあげられました。

理論や理屈を振り回す「大企業診断士」になってはいけないこと、中小企業は経営資源が不足しているのが当たり前であること、上から目線は絶対に避けること、現場密着で泥臭いベタな指導を心掛けること等を授けられました。

そのとおりです。


明日は、社長、取締役への報告。

5名の診断士が、市場分析(マクロ)、市場分析(ミクロ)、財務部門、営業部門、経営部門に分担。

わたしは経営部門を担当します。

横文字や専門用語を避け、出来るだけ現場密着、ベタで泥臭いプレゼンテーションをしたいと考えています。

社長さん、ご期待くださいね。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2013年に復興大不況!? 経済評論家森永卓郎氏の予言は当たるのか?

2011年10月28日 | 社会・経済

2013年に復興大不況!?森永卓郎氏が「ダイヤモンドオンライン/ダイヤモンド社web-site」で予測されています。


そのポイントは、次のようなものです。


・現政権が、東日本大震災の復興のため、所得税、消費税などの大増税の打ち出し


・2年間程度は、道路やインフラの整備で復興需要があるが、その後は激しいデフレに突入。関東大震災の2年後にも昭和大恐慌が起こっている。給料やボーナスの大幅減額、場合によっては二分の一にも・・・。失業率は20%を超えるかも・・・。


・よって、これから大切なのはキャッシュ。現金。そのために無駄遣いをなくし、貯金すべし。


・着るものはフリマで、買い物は週一回、食べ物の工夫、そして住むところは都心から50㌔程度の都会田舎へ。もちろんローンを組んではいけない。


・投資は、大デフレが一段落した5年後か?不動産価格や商品価格も大きく下がり、現金をもっていれば今まで買えなかったものが買えるようになる。


・とにかく、キャッシュ、キャッシュ、キャッシュ。


というものでした。


森永氏の予測を読んで、なるほどと思った次第です。

「質素倹約」「清貧」「シンプルライフ」・・・。

そんなキーワードがこれからの生活のベースになるかもしれません。

今こそ、能率コンセプトを活用し、ムリ・ムダ・ムラのない生活をしていかなければならないと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

能率技師と経営コンサルタント サラリーマンに経営指導できるか?上野陽一と荒木東一郎

2011年10月23日 | マネジメント

今から約百年前、日本の産業界に「能率技師」と称する民間のコンサルタントが生産現場、事務現場等で活躍し始めました。

上野陽一(1883~1957)、荒木東一郎(1885~1966)といった米国仕込みの科学的管理法のスペシャリストです。

上野は、科学的管理法の父フレデリック・テーラーを研究、愛弟子ギルブレスとも交友を結び、科学的管理法を国内に普及していきました。

小林商店(現ライオン)、福助足袋等の製造現場での改善活動は大きな成果をあげ、「能率の父」と呼ばれています。


荒木は、米国アクロン大学で工学修士を取得。

これを引っ提げて日本に凱旋。

当時の写真を見るとなかなかのイケメンです。

かたくななまでに現場第一主義。

その頑固な姿勢は、生涯続きました。


このような能率技師は、基本的に専門家としての個人事業であり、テレビタレントのように人気商売でした。

紹介や口コミにより仕事の獲得、本を書いたり講演をしたりして自身のプロモーションを行っていたのです。

自らを経営し、クライアントの経営指導を行うという、ごく当たり前の姿。

自分の算盤で(責任で)、指導先の算盤が成り立つようにする、かなりリスキーな仕事であったといえるでしょう。

成功報酬的な部分もあったようてだす。


時代は移り、ドラッカーの言う「組織の時代」になると、経営コンサルタントも法人化し、サラリーマンとしての経営コンサルタントが登場しきます。

サラリーマンコンサルタントがサラリーマン経営者を指導する分には、たとえ失敗したとしても会社が責任をとってくれる傾向にあります。

が、問題なのは、サラリーマンコンサルタントが、オーナー経営者や個人経営者を指導、コンサルできるか?ということです。

自分の算盤はなしで、責任ある経営指導をできるかということ。


経営コンサルタントというのは、本来、独立した個人事業主でなければならないと考えています。

会社が潰れるようにできている以上、少なくともそのリスクや経営者の悩み・苦悩を共有しなければならないからです。


横文字を並べたり輸入理論を振りかざしたりしても良いと思います。

が、基本姿勢は、今から100年前に能率技師が有していた高い志、ロマンが原点であるように思います。

経営コンサルタントの波頭亮氏は、その著「コンサルタント原論」でコンサルタント倫理について解説を示しています。

医者や弁護士などとともに経営コンサルタントは、独立性が必要だと説かれています。


サラリーマン経営者にはサラリーマンの経営コンサルタントが、

オーナー経営者や自営業経営者には、独立した個人経営の経営コンサルタントが、

その任にあたるべきだと考えている今日この頃です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

事業再生の時代 まずは自分再生から・・・ゆでガエルにならないように・・・日々、経営者と努力です

2011年10月22日 | マネジメント

起業やアントレプレナーがスポットライトをあびる時代。

華々しい新規性の高いビジネスモデルやITを駆使したニュービジネスが明日の日本を創る、日本経済を復活させるという言説が一般的です。


しかしながら、日本経済を支えているのは中小企業。

事業承継や経営革新など多くの課題を続けています。

開業率が廃業率を下回るというトレンドは普通のことになり、日本全国に散らばる中小企業数は減少傾向にあります。


キャッシュの流れが止まり金融機関等からの信用がなくなった時点で企業は、死を迎えます。

固定費を回収して損益分岐点を上回り利益をあげることが出来なくなり、慢性的な債務超過状態をむかえる・・・そして、資金繰りで詰まった時点でジ・エンドとなります。


近所の八百屋さんもクリーニング屋さんも、月初マイナスからのスタートになります。

トマトやキュウリの仕入れ、市場に行くトラックのガソリン代、値段を書くマジックペン代、そして親父さんの報酬・・・。

まずは、これらを回収するために近所のオバチャマに白菜やニンジンを威勢よく売りさばきます。

売上をあげ、損益分岐点を超え、オヤジサンは一安心。

「今月も何とかやっていけそうだ・・・。」


が、計画どおりに行くのは、さまざまな前提条件が満たされた場合だけです。

天候不順で野菜の仕入れ価格があがる、不況で主婦の財布の紐が硬くなる、近所に大型スーパーができる・・・。

この八百屋さんは大変です。


そうです。

会社や組織は、潰れるように出来ているのです。

年初、月初は、常にマイナスからのスタートになります。

つぶさないための努力が、マネジメントであり、能率という思想・道具ということになります。


マンネリ、ワンパターンという言葉どおり、人や会社は、いつしか現状に満足し固執したくなります。

そのほうが楽だからです。

痛みも感じず、心地よい状態におかれます。

ゆでガエル」という例えがあります。

蛙は皮膚で温度を感じ取ることに鈍感。

熱い湯に蛙を投げ込むとすぐに飛び出します。

が、水の中に蛙を入れ、ゆっくりと熱していくと蛙が茹であがるというものです。

「いい湯だな~」と感じているうちに昇天です。


わかっちゃいるけどやめられない。

気持良い心地よい状況から自ら飛び出すことは、なかなか出来ないのです。


会社や組織も、改善や革新(イノベーション)をやり続けない限り、いつかは倒産します。

いつもマイナスからのスタートだからです。

しかしながら、心地よい状態で経営革新する企業は、ごくわずか。

多くが、かなり病状が悪化してからの対応となります。

行くところまでいくと民事再生法や会社更生法等の対象となります。


かなり病状が進んだ段階で、絶対にやらなければならないのが、事業再生に向けての取り組みです。

現状を客観的に分析し、そこから脱出するための具体策を出し、行動する。

今、多くの企業や組織で「事業再生」「企業再生」が必要だと考えます。


現在を否定することは、決して心地よいことではありませんが、これなしに明日はありません。

個人とて同じことです。

すごくツライ仕事ですが、まずは自分再生

現状と目指すゴールをしっかりと認識し、そのギャップを埋める日々の努力をしていきたいと考えています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中日ドラゴンズ 落合監督の功罪・・・プロ野球は実力か?人気か?勝てば良いというものでもないらしい

2011年10月21日 | スポーツ

中日ドラゴンズ優勝おめでとうございます。


小職は広島カープのファンですが、ドラゴンズの後半戦の集中力と粘り、スワローズとの10ゲーム差をひっくり返したチームプレーには脱帽です。

ペナントレースも終わりかけた頃、落合監督解任、高木守道氏の監督就任が発表されました。

オーナー、フロントと落合監督との温度差、立浪氏の影・・・さまざまな憶測が飛び交いました。


ビジネスの世界では、業界トップになれば(優勝すれば)、ほぼ確実に続投だと思います。

が、今回のドラゴンズは、落合監督を外すという意思決定・・・。

 

確かに落合監督のクールさ、ファンの目線とは異なるサービス、勝てばいいんだろうという結果第一主義。

勝っても名古屋ドームへの観客動員は減少。

人気に陰りの見え始めたファン第一のプロ野球界としても、外様の落合監督の姿勢、態度には多くの疑問符を持ったのだと思います。


プロ野球は、リアルな勝負なのか?人気なのか?という2項対立です。


ただ、落合監督は、プロ野球界にとって一種のイノベーター。

セパでの3冠王獲得、初の一億円プレーヤーなどなど話題のつきない一匹狼的存在。

野球で金儲けすることを胸を張って貫き通した選手でした。

「オレ流」を全面に押し出し、きっちりと結果を出しチームの勝利を約束する・・・。

男としては、すこぶるカッコいいプレーヤーでした。


日本の会社でも、一匹狼のトップセールスや独自性を全面に押し出すハイパフォーマーは、組織の中ではなかなか評価されず、人事的にもネガティブな処遇をされがちです。


今回のドラゴンズの人事も、「日本的組織の中での一匹狼」ということからすると少し理解できるような気がしています。

そういえば、ホリエモンの球団買収の時もプロ野球界は、きわめて保守的でしたし、

また、横浜ベイスターズにDeNAが買収の名乗りを上げた今も、

他の球団から否定的な声が出ているとのことです。


自身、落合選手、落合監督の実力は認めますが、人柄的、人格的に苦手なタイプ。

上司だったら毎日が苦痛の日々だと思います(笑)。

しかしながら、今回の落合事件、日本社会の縮図のような気がして、少し暗い気持ちになった次第です。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「エクセレントな仕事人になれ!」トム・ピーターズ新刊!元気とエネルギーをいただける一冊!

2011年10月17日 | 本と雑誌

「エクセレントな仕事人になれ!抜群力を発揮する自分づくりのためのヒント163」

The Little Big Things : 163 Ways to Pursue Excellence

トム・ピーターズ著

阪急コミュニケーションズ刊 1890円

 

トム・ピーターズの新刊。

今日の日経新聞一面の書籍広告欄にも増刷の知らせが出ていました。


わたしのビジネス観を最も変えたトム・ピーターズ師匠。

マッキンゼー在職中に「エクセレントカンパニー」でデビュー、「自由奔放のマネジメント」「経営破壊」は、自分自身のマネジメントに対する考え方を一変させたインパクトがありました。

この2冊は原書も購入、辞書を引きながら読んだ没入ぶりでした。


その後「ブランド人になれ」3部作。

師匠のノウハウをハウツー化した分かりやすい緑本、赤本、青本でした。

緑本は、職場のメンバーに1冊ずつ配布し職場の勉強会でも取り上げました(理解してもらえたのは1/3の人数でしたが・・・)。

この3冊を読むと、すご~く元気になります。


そして、今回の1冊。昨年2010年に出されたものですが、ピーターズ節は健在です。

が、少しお年を召されて、ちょっとラジカルさが和らいだかなあ、という感じです。

師匠も還暦を迎えられ、われわれの住むチマタに少し近付かれたようです(笑)。


黄色と黒のハデハデな表紙。電車の中で読むには、少し恥ずかしい感じ・・・。

書籍カバーをお勧めいたします(笑)。


今年の自分ベストセラーのTOP10に入る1冊です。

特に、30歳代のビジネスパースンには目を通していただきたいと思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

経営学より日経ビジネス!実務に役立つ経営論 経営学は科学であり再現性が求められます

2011年10月16日 | 本と雑誌

日経ビジネス2011年10月17日号を読んで、溜息をつきました。

よくもまあ、ここまでまとめたものだと・・・。


特集「未来を拓くニッポンの100社」


ニッポンシリーズの第3弾です。


過去の取材の集積から、日本企業100社を分類。

世界制覇型、大衆攻略型、価値創出型、地域制圧型、要衝掌握型、変幻自在型。

そして、技術進化型、人材競争力型、M&A突破型に大きく分類。

最も多かったのが、「特定の素材・部品、バリューチェーンにおける特定レイヤーを世界規模で占拠する」要衝掌握型の19社。

世界制覇型は、社長が解任されたばかりのオリンパス、コマツ、ダイキン、トヨタ、任天堂、パナソニック、ブリヂストン、ホンダの8社。

それぞれをパンダ、ジンベエザメ、ヒグマ、クモ、ヤドカリなどに例えた解説は、秀逸です。

ぜひとも一読いただきたい今週の日経ビジネスです。


個人的には、経営学というカテゴリーは存在せず、あくまで「経営論」。

「学」であるということは、科学であり、再現性がなければなりません。

誰もが同じ手順を踏み実行すれば同じ結果がもたらされる・・・それが「学」だと思います。

経営学者と称する偉い先生方がやっているのは、過去の分析であり、結果論。

動かない死体を分析して、生きている生命体をウンヌンする・・・。これは、かなりの無理があると考えます。


起業した会社が5年以内で9割方が潰れてしまうという日本の社会。

経営学が存在するとすれば、まずはここから何とかすべきだと思います。

経済学者や経営学者に金持ちがいない・・・というジョークがあります。

また、経営コンサルティング会社が倒産するという笑えない事実もあります。


死体の分析だけでなく、生体の明日にエールを送る今週の日経ビジネス(前号・前々号含む)を応援します!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジャスミン革命を予見したフランスの経済学者エマニュエル・トッド博士・・・文明の接近

2011年10月15日 | 本と雑誌

2007年出版の「文明の接近」で、チェニジア、エジプト、リビアなどのアラブ民主化革命を予想したフランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド博士(60歳)。

乳幼児死亡率の分析からソ連の崩壊も予測した学者です。

 

博士によると革命+識字率上昇+出生率低下の3点セットが民主化のベースになるとのこと。

近代女性は子供の数を自ら調整し始めるとか・・・。


トッド博士、来日の新聞報道・・・。

 

トッド博士の予見で思ったのが、社会科学の研究では、その多くが過去の研究・分析。

将来を予測したり、方向付けをしたりするようなものは過少です。

学者は、予想屋や預言者ではありませんが、近い将来はこうなる・・・とか、こういう風にすればベターといった社会への提言や意見が、よりよい社会の礎になるのではないでしょうか?


人文科学、社会科学・・・リベラルアーツの復権が求められていると思います。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テレビ番組の品質???今のテレビ番組で本当にいいのでしょうか?テレビを見ない人が増えています

2011年10月14日 | テレビ番組

子供たちがテレビを見ています・・・。

民放です。

バラエティ、クイズ番組、ワイド番組・・・。

ギャラの少なそうなタレントさんをたくさん投入し、できるだけ経費のかからない番組を放送する。

ンテンツは、かなり空疎・・・。

見ていて視聴者である自分でさえ目を押さえたい、本当に悲しい状況です。

 

小職は、大学を卒業後、日本橋三越前のある広告代理店に入社しました。

電波媒体の扱いの多い代理店で、新入社員の時にはCX「ミュージックフェア」の裏方も担当させていただきました。

現在の天皇陛下が皇太子時代に美智子さまとの婚姻パレードに森永製菓をスポンサーにつけて急成長した広告会社です。

当時は、花王、ライオン、資生堂、ブリヂストン、キューピー、全日空等のクライアントを持ち、自由闊達な社風があっりました。

株主は、読売新聞社、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレ朝。

が、今では、外資系となり、世界最大の広告会社オムニコムグループの一員となっています(少し残念・・・)。

 

広告会社に勤務していた頃、テレビのタイム=番組制作には、多くの職人さん、コダワリを持つ裏方さんが多数いました。

アタマをひねり、台本を磨きあげ、見応えのある、個性ある番組を創っていました・・・。

 

それからウン十年。

民放は、時間を埋めるためだけの、さみしい存在になってしまったような気がします。

わたしの前の世代は、大橋巨泉さんや前田武彦さん、前都知事青島さんなど、ホントーに凄い天才放送作家が、スゴい番組を作っていました。

テレビマンユニオンといった文字通りベンチャー企業もあり、クオリティの高い番組を制作していたのです。

 

民放は、すでに終わっているような気がします。

最近、テレビを見ないという友人が多数います。

民放テレビ局の広告効果も限りなく低下し、その話題性、影響力も瀕死の状態だと思います。


テレビ復活のためには、誇り高き天才クリエイターの出現を待つしかないのでしょうか?


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする