能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

企業組織と能率 組織図に書かれていないインフォーマルな点線が透かしとして入っている???

2011年01月29日 | マネジメント

企業組織論について初めて体系的にまとめあげたのは、テーラーやファヨール。

職能型組織を中心として機械のように精緻に機能する組織体を明示したのです。

命令系統、統制範囲など軍隊組織の原則をベースとしています。


組織図だけからすると、合理的に機能分担されうまく動くように思われます。

翻って、実際の組織を見てみると、そこには別の法則が働いています。

一人ひとりの欲・保身、インフォーマル組織の存在、力関係、派閥など、複雑な要因が絡まっているのでです。

人間関係論や行動科学、組織行動学で説明される分野です。

実態から見ると、組織図に描かれている機能どおりに動いていないのが現状だと思います。

目的-手段のバランスを一義とする「能率」からすると、手段の目的化が組織図の形骸化をもたらしていると推測されます。

や課の存続を当該部署の管理職が重視する、組織図に書かれていない点線が透かしとして入っているなどの事象です。

今後、今一度、「能率」という観点から組織を見つめなおしてみたいと思っています。


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医療機関と能率 マネジメントの適用範囲は年々拡大しつつあります

2011年01月21日 | マネジメント

病院や福祉施設などの医療関係機関にも「能率」コンセプトが入りつつあります。

待ち時間が短くなったり、電子カルテによって医師の診断が速やかになったりと改善が進められている病院や福祉施設などが増加しているのです。


20世紀初頭、我が国に実務家によって輸入された科学的管理法は、当初工場現場、製造現場で導入されました。

1920年、上野陽一により小林商店(現ライオン株式会社)の歯磨き粉工場での改善指導が日本最初の経営コンサルティングと言れています。

製造工程短縮、スペース縮小・・・浮いた時間で午前午後の二回、女工さんの10分間の休憩時間が新設されました。


能率の父上野陽一により、能率は、工場・・・事務・・・商店・・・個人の生活・・・人生・キャリア・・・といったカタチで拡大していきます。

ドラッカーが言及した非営利組織にも能率コンセプトは拡大を続けています。


そして、今では、病院をはじめとする医療機関にも、能率=マネジメントが導入されています。

医療機関は、医師や看護師等の国家資格保有者、いわゆる「偉い先生」を中心に運営されているため、マネジメントがなかなか浸透していかない状況にあります。

この分野での、能率コンセプトの導入・拡大のための研究を続けているところです。


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サービスとは?「サービス」の定義・・・無形性・生産と消費の同時性・非貯蔵性・・・

2011年01月13日 | マネジメント

「サービス」の語源を調べてみると、いろいろなことが分かってきました。


1.サービスの語源はラテン語?・・・神様の見ている前で最高のおもてなしを相手に対して提供するということらしいです。


2.サービスは自分から・・・テニスのサービスと同様、まずは自らの働きかけで行うこと。


3.中小企業診断士テキストから・・・無形性・生産と消費の同時性・非貯蔵性・コプロダクション性など・・・


能率的な仕事のすすめ方こそが最高のサービスなのかもしれません。


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能率と心理学 心理学者上野陽一が「科学的管理法」に出合うことにより、能率のコンセプトを創出

2011年01月04日 | マネジメント

「能率の父」と呼ばれる上野陽一(1983~1957)は、心理学研究をその基点とする能率学者・経営学者。

東京帝国大学哲学科で心理学を専攻し、実験心理学を中心に研究を進めていきます。

1909年には「実験心理学講義」を出版し、さらに翌年には「心理学通儀」を著述、これがベストセラーとなります。

同書は、教職関係の試験の必須書籍となったのです。

この成功は、上野の生活基盤を支えるほどの収入をもたらしたと言われています。


心理学者上野陽一は、米国発の「科学的管理法」に出合うことにより、能率のコンセプトを創出。

「能率」運動を、日本国内に普及させていくことを目指すします。


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