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ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

別府 鉄輪温泉 ケタ違い 圧倒的 泉質源 ぶら~り


 

「いろいろな温泉場につかりました 

 洒落たお宿 洒落た温泉地もいいのですが

  歴史ある佇まい 泉質の良さ 年と数をこなすと

   しみじみといいものが 見えてきます」

 

   

赤いパスポートににせた「別府八湯スパポート」を持って、別府の湯を満喫します。

 

 


「別府八湯(べっぷはっとう)」と呼ばれる八箇所の温泉郷、

  別府(べっぷ)

  鉄輪(かんなわ)

  観海寺(かんかいじ)

  明礬(みょうばん)

  亀川(かめがわ)

  柴石(しばせき)

  堀田(ほりた)

  浜脇(はまわき)

 

  

 


それぞれの温泉郷には特徴があります。
町なかから、自然の中にある温泉場まで、多様な楽しみが出来ます。

別府の温泉の最大の特徴は、「人が入浴できる」温泉湧出量としては世界一なのです。
(※湧出量世界一は、アメリカのイエローストーン国立公園、ただし別府の70倍の広さ)


なんと、泉質は世界中にある11種類のうち、

放射能泉を除く10種類もの温泉が湧いているのです。

つまり、別府に行けば日本中の泉質に巡りあえるのです。

 

入浴法や温泉の活用法も多彩です。
1 入浴法では、古くは鎌倉時代までさかのぼる「鉄輪温泉の蒸し湯」
2 明治時代から、人気の海岸にある「砂湯」
3 世界最大の「露天ドロ湯」などがあります。


路地を歩くと硫黄の匂いがただよい、暮らしのなかに温泉が深く密着しています。

市内には100箇所を超える共同湯があり、

ほとんどの施設は一回100円以下で入浴を楽しむことができます。


ここは、まさに温泉天国

温泉好きにとっては、たまらない温泉の聖地です。

 


まずは、別府駅から海岸に向かって歩くこと10分、

明治12年「竹屋根葺き」の浴場を「瓦葺き」に作り変えた「竹瓦温泉」に向かいます。

正面は、唐破風造(からはふづくり)の豪華な屋根をもつ、

別府温泉のシンボル的な存在となっています。

 

 


笑顔で向かえてくれたお姉さんから竹瓦温泉のお話しを伺います。

天井の高い広々としたロビーの椅子に座ると、時代がさかのぼる感覚です。

歴史のくすみと美しさがたまりません。

 

 


普通浴100円、砂湯は1000円(浴衣付き)を払い、スパポートに入浴証スタンプを貰います。

 

        

 


更衣室の下に湯船が見えます。

階段を降りると灰色がかった、濁りのある湯がこぼれ満たされています。

源泉温度が高いためでしょうか、加水されていても熱いこと、熱いこと。

 

 


名物の砂湯は、浴衣を着て砂の上に横たわると、

「砂かけさん」があらわれ、温泉で暖められた砂をかけてくれます。

砂の重みが何ともいえません、汗があとからあとから湧いてきます。 

 


おなかも空いてきました。

綺麗なお店での郷土料理もいいのですが、ここは別府びとが毎日行く台所に行きます。

別府駅の高架下にディープな市場「べっぷ駅市場」があります。

 

 


市場の入口から出口まで、長い長い約270mもあります。

 

 


たくさんの種類のお惣菜が魅力的な「野田商店」、とり天や巻きずしでいっぱいです。

 

 


この旅で楽しみにしていた、国民保養温泉地 鉄輪温泉に向かいます。

亀の井バスに揺られて、鉄輪2で下車。

 

 


鉄の輪と書いて「かんなわ」と呼びます。

多く温泉源が集中する湯けむりの湯治の地、「鉄輪温泉」に到着です。

 

 


今日のお宿は「しんきや旅館」。7室しかない瀟洒なお宿です。

 

 

 

 


温泉の地熱を利用した蒸し料理が中心です。

しんきやの菜園で育てた無農薬・有機栽培の野菜と、

別府湾で水揚げされた新鮮な魚介類をふんだんに使った手料理が自慢のお宿です。

 

 


特別に「関さば」を頼みます。色つやも申し分ありません。

瀬戸内海と太平洋のぶつかりあう豊後水道で、

漁師達が命をかけた一本釣りで釣るマサバ、マアジを「関サバ」「関アジ」と呼びます。

そのうまさ、歯ごたえの良さは普通のサバとは別物です、

コリコリとした歯ごたえと、臭みのない上質の脂ののった味わいは何ともいえません。

 

 


食後のあと、蒸気で見えない薄暗い小路を歩きながら共同湯を巡ります。

ここには「渋の湯・地獄腹温泉・すじ湯・熱の湯・谷の湯・ひようたん温泉」の共同湯があります。

 

 


路地の住宅の脇に、地熱を利用した蒸し器が至る所にあります。

生活と密着した温泉資産です。


 


地名もこんな具合です。 

      

 

 

翌日は山を超えてバスで「由布院」へ向かいます。

雨でもやがかかり、由布岳は見えませんが、ちょうど紅葉時期です。

 

 


「金鱗湖」のほとりに建つ、藁葺き屋根の共同浴場「下ん湯」です。

 

 

 

 


すぐに入りたくなる性分です。つれあいは、人から見られるからと言うのですが、

金鱗湖を散策する観光客の声を聞きながら、のんびり下ん湯につかるのも乙なものです。

つれあいは、引き戸の前に立ちはだかり、のぞかれまいと観光客を制しています。

 

 


友人と再会してお昼をとり、鉄輪に戻ります。今日のお宿も「しんきや旅館」です。

 

友人のお宿は「双葉荘」です。ひとり旅なら是非、連泊湯治したかった「癒しの」宿です。

長年の伝統に裏打ちされた湯場には、本物だけが持つ雰囲気を漂わせています。

こんなお宿に泊まると、感性が高まっていくのでしょうね。

 



 

翌日、湯けむりが一望できる「湯けむり展望台」に立ってみました。

 

 


友人が案内してくれた、別府一の高台に位置する大露天岩風呂「明礬湯の里」です。

たっぷりとあふれる乳白色の湯は、美肌の湯です。

 

 


湯の花を江戸時代より、作り続ける「湯の花小屋」です。

 

 


友人と別府駅で別れ、始発の「九州横断特急」で、熊本へ向かいます。

 

 


もちろん、駅弁は「かあちゃんのまく弁当」なんと480円 と「とり天弁当 里の花嫁」です。

 

 

車窓から阿蘇山が見えてきました。

 

阿蘇五岳(ごがく)とは、      

 高 岳 (1592m)
 中 岳 (1506m)
 根子岳 (ねこだけ) (1433m)
 烏帽子岳 (えぼしだけ) (1337m)
 杵島岳 (きしまだけ) (1326m)

 

外輪山の大観峰から阿蘇五岳を見た姿は、

釈迦が寝ている姿、「涅槃像(ねはんぞう)」に見えます。

 

赤い列車は、どんどん 南下していきます。


〈左の根子岳が顔の部分〉

 


【祝・阿蘇ジオパーク】世界ジオパークに認定決定!おめでとうございます
 

 

この時が初めての別府旅。その後も四国の道後温泉に渡る前に寄ったりと

 

忘れられない温泉街になりました。

いまだに湯治の雰囲気を残し、貸間旅館が建ち並び風情

 

随所から立ち上る、温泉の蒸気を利用した「地獄釜」での自炊もまた面白い

 宿向かいの魚屋さんで、半身の関アジ、関サバを刺身にしてもらう

お隣りのご家族に おすそ分け 窓からの茜色に 顔を染め また一杯… 

 


※「日本最古の道後温泉ヘ ひとり旅 回顧」は、 ← こちらをクリック!

松山 道後温泉 ふたり旅 道後の湯に洗へ  1/3」は、 ← こちらをクリック!

 


スパポートに「湯遍路さん応援歌〈湧くもの達〉」

が載っていました。 (若者たちのパロディ)

また、口ずさみながら 別府に伺いたいですね。

 

      

 

別府温泉のお付き合い ありがとうございました。

次回は、「有馬温泉の旅」を振り返ります。 それでは !

 

2014年9月24日
八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設に伴って付け替えられる、JR吾妻(あがつま)線のうち、
水没予定区域周辺の10.4キロの運行が24日に最終日を迎えました。

この日は、区間内の川原湯温泉駅の現駅舎も役目を終え、木造駅舎との別れを惜しみます。

2001年に訪れた思い出をのせ、「八ツ場ダムに沈む川原湯温泉駅に別れを惜しみます」

「巡浴 男ふたり旅「川原湯・沢渡」温泉(前編) 回顧」はこちらです。  

2014.09.26作

   

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