ふるさと!-秋田仙北平野を歩く-

ふるさと秋田の「仙北平野」をくまなく巡り歩き、その写真とエッセイを掲載します。

★旧大曲市藤木を往く(その8、終)

2020年01月29日 | 旧大曲市を往く

<「藤木」のS23年の航空写真>

●歩いた日:2019年11月23日(土)

●歩いた所

 ・藤木:上野中、乙新藤木、甲新藤木、街道下、扇合、丙一本木、小船橋、谷地、甲本藤木、乙本藤木、八幡腰、新田

●歩いたログ(足跡)(道のり6.1km)

(以上の航空写真・地図:国土地理院)

 最後にS23年の写真をご覧いただく。

 この航空写真は「角間川」のブログでも見ていただいた。当時は「横手川」の流路を付け替えるための掘削・築堤工事の最中で、それ以前のこの辺りの様子もよくわかって面白い。
 ピンク色の線が「藤木上橋」の位置であるが、先にも書いたように、現在の「県道116号」は、川が掘削される以前は一直線につながっている。また、川の工事と並行して、橋につなげるための県道の付替え工事も行われていたことも判る。
 ピンク色の線に接して、工事中の河川敷の中に木立で囲まれた一角が見える。ここに屋敷があったのであろうか。屋敷跡とすれば当然移転したことになるが、すぐ右(東)側に堤防に接するように四角い屋敷がある。移転した家の屋敷かもしれない。
 「出川」は激しく蛇行して東から流れ下り、当時の「横手川」が北から西に向きを変える辺りで合流している。中央やや右下、「出川」と記入した辺りで、川はいったん南に流れた後に反転して北に向かっている。この辺りの痕跡がS51年の航空写真にはっきりと写っていた。
 「扇合」の十字路の北側にある大きな屋敷と思われる一画は、現在の姿とあまり変わりないが、屋敷が県道まで延びているように見える。さらに、県道向かいの十字路脇にも木立あるので、元々屋敷はここまで広がっていて、県道が整備された時に分断されたのだろうか。
 それにしても、現「県道116号」は一直線に延びており、「六郷」と「角間川」を結ぶ重要な路線として早くに整備されたと想像される。
 上端の方に写る「八幡神社」の参道の両側が田んぼになっいる。加えて、参道沿いには木立が建ち並んでおり、道筋がはっきり確認できる。
 参道が東西に走る道に出たところの南側は一面の田んぼで、その東隣、現在はプールと公民館がある場所に校舎と思われる大きな建物がある。「藤木小学校」は以前はこの場所にあり、その後西隣の田んぼに移って、元の敷地はグランドになり、さらにその後、公民館が建てられ、グランドは校舎の西側につくられたようだ。
 校舎の配置から正門は東側にあったものと思われる。
 ところで、現在、「藤木上橋」のたもとにある「大曲南中学校」は、「藤木中学校」と「角間川中学校」が統合してできた学校である。調べると統合中学校ができたのはS45年である。「角間川中学校」は「角間川」の街中にあったにしても、「藤木中学校」はどこにあったのだろうと改めて航空写真で探して見ると(訊けばすぐわかることだが)、S43年の航空写真にグランドと校舎のような建物が写っているのを見つけたのでご覧いただきたい。

 上部の方(今回はこの辺を歩いていない)にグランドがはっきり写っており、その南側の道端に校舎らしい大きな建物がある。これが「藤木中学校」と思われる。拡大して見ると、道から東西に長い校舎に至る通路の中ほどに植え込みの木のようなものある。改めてS28年の写真と比較すると(先に掲げた写真では枠外になっているが)、この植え込み辺りはそのまま残っているようなので、今後ここを歩いた時に確認してみたい。
 なお、橙色で囲んだ四角が「大曲南中学校」の場所なので、「角間川」の街と「藤木中学校」の中間に統合中学校が建てられたようだ。

(終わり)

●これまでブログに掲載したログの累計(累計の道のり:433.3km)

 「奥羽本線」の「飯詰駅」の西側に新たにログが加わりました。赤い線が少しづつ伸びていくのを見ると、これからも頑張って続けようという気持ちが湧いてきます。

 次回は昨年(2019)12月上旬に歩いた記事です。上旬はドカ雪に見舞われかなり雪が積もったので、道脇の空地に車を停めることが難しいだろうと思い、「大曲駅」前の有料駐車場に車を置き、久しぶりに街歩きをしました。その様子を投稿していく予定です。


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