青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

津軽へ

2019年01月29日 21時00分00秒 | 弘南鉄道

(大丈夫か?@弘前の週間天気予報)

伝統的に、年度末が近づいてくると「有給を消化してください」とお上が言ってくるのが我が職場。これは今に始まった事ではないのだけど、最近の「働き方改革」的な世間の風潮によって、その傾向は年々強まっているように感じる。そもそも計画的に休めるような仕事のシフトなんざ組んでねえだろうが!とタテ突きたいところではあるのだけど、まあ休めと言われるだけまだまだ恵まれているのだろうか。

平日に休みが出来るなら、ただ朝寝坊して一日終わらせてしまうのは勿体ない訳で、正月の飯山線に続いてまたまた遠征の計画を立ててみることにしたのであるが、この手の話で一番問題なのは円満に家族の同意を取り付けられるかどうか。果たして先日の週末、朝から嫁さんのご機嫌をうかがいながら午後は買い物に付き合ってコミュニケーションを存分に取りつつ、さりげなく遠征の許可を取り付けた。泊りがけってえと去年の富山以来か?おかげで今週は平日に仕事をする気にならないのであるが、また一つまた一つと、遠くない未来に小さな楽しみを作りながら人は生きて行くものだ(笑)。

寒い時期に、寒いところへ行かねば勿体ないという思いもあり、今回は目的地に津軽を選んでみました。とーほぐ遠征なんて独身の頃はしょっちゅうやってたが、思えばひっさしぶりだなあ。まったくアテはないけど、弘南鉄道とか津軽鉄道あたりを攻めてみたい。あわよくばだけど、ラッセルとか動いたら嬉しいよね!今のところ金曜日の予報がどうも荒れ模様っぽくて予断を許さないのだけど、雪が降らねばラッセルは走らんし、ここらへんは慎重に防寒対策をして行って来たいと思います。ってか終日-5℃とか結構関東モンには恐怖でしかないが。


あと、津軽(特に平川管内)と言えば街々に点在する温泉巡りも楽しみなところ。独身時代に一週間くらいブラブラしてたあの頃のような時間の使い方は出来ないけど、撮影で冷え切った体を温めに15年ぶりに新屋温泉とか行って来ようと思っている。新屋温泉なんて言ってもお好きな方々しか知らないと思いますけど、その美しさは津軽一、いや日本一の温泉銭湯!な~んて話もあるほどの、エメラルドグリーンの温泉なんですね。

とりあえず、ラッセル情報と効果的な防寒対策募集中。
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友情賛歌

2019年01月28日 23時00分00秒 | 飯山線

(淡い日差しを浴びて@蓮駅)

飯山盆地の南の端、蓮の周辺まで出て来ると、重く鉛色の雲に覆われ、雪が舞っていた信濃平とは違って薄日が差してきました。集落の小高い斜面に作られた蓮の駅へ進入する136Dを、駅手前のインカーブで。本当なら132Dの後位にぶら下がって長野へ向かう運用でしたので、除雪運休によって一段運用がズレたおかげでもう一回飯山色が先頭で走るシーンを撮影する事が出来たのはラッキーでしたねえ。ここから先は替佐まで駅間距離も長くなりますし、頑張れば浅野か豊野辺りでもう一発くらい撮れそうなのだけど、まあここまで追ってそこそこカット数も稼げたので、ひとまず追っ掛けはここまでくらいにしましょうか。


ディーゼルエンジンを吹き上がらせて、蓮を出て行く136D。そう言えば、いっつも津南回りで入るせいか、長野口(長野~替佐あたり)までのカットをあまり撮った事がないな。もとより、非電化ディーゼルの車両を架線の下で撮影するのもなあ、という勝手な思い込みもある。立ヶ花の桜とか信濃浅野の桜とか、先達の方々のカットを見ると魅力的なのは承知をしておるのでありますがね。飯山色と過ごした2シーズンがもうすぐ終わる訳ですけど、まだまだ撮ってないものは多いです。飯山線は季節ごとに沿線の風景が全然違うからさ、たぶん3~4年かけて春夏秋冬通わないと満足出来ないかもしれない。地元民ではありませんので、そうホイホイと撮りにも行けないのが歯がゆいのですけどね。


貴方に初めて会ったのは、2年前の春の日。朝焼けの信濃平を、一般色の真ん中に挟まれて走って行った120D。
ここから、私と飯山線の友情の物語は始まりました。
せめて満開の桜の季節と、北信の芽吹きの春が終わるまでは、色の塗り替えはお待ちいただけないでしょうか…
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信濃平白一色

2019年01月26日 23時00分00秒 | 飯山線

(雪原の向こうから@戸狩野沢温泉~信濃平間)

広い広いみゆき野の雪の大地。遥かまっすぐに続く鉄路の遠くから、飯山色を先頭にした136Dが近づいてくる。遠くから視認出来る割には、なかなか近づいてこないのが訝しいほどだ。信濃平の田園地帯の農道に続く踏切は、この時期大半は雪に埋もれ閉鎖扱いになってしまう。鳴らない踏切をいくつも越えて、ようやく撮影場所の踏切が鳴動するその瞬間まで…長玉を据え付けたカメラのファインダーを眺めながら、雪に霞む飯山色に照準を合わせ続けます。

 

真っ白なキャンバスを一筆書きに飛んで来る飯山色。食味の良いコメを育むみゆき野の肥沃な耕土も、今は降り積もる雪の下で眠っている。信濃平の戸狩から千曲川を渡って対岸に出ると、その名もずばり「瑞穂豊(みずほとよ)」という地名があって、その土地の名を聞けば頭に思い浮かぶのは北信の豊かな森で涵養された水と、千曲の流れが運んできた地味豊かな土壌。いかにも美味しいコメが育ちそうな希望にあふれた地名である。道の駅千曲川で一度この辺りのコメを買って帰ったことがあるのだが、さすがに美味しかったなあ。
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飯山賛色

2019年01月25日 23時00分00秒 | 飯山線

(飯山賛色@戸狩野沢温泉駅)

164Dで到着していた飯山色が休んでいた戸狩のホームに、本来ならば越後川口行きの131Dが3連で入線して来ました。この日は戸狩から先が除雪運休という事で、ここ戸狩野沢温泉止まりとなります。いつもは131Dは2連でやって来て、先頭車が単行で越後川口行き。切り落とされた2両目に164Dが後ろからくっついて、折り返しの132Dの長野行きとなるのですが、131Dが3連だとどうなるのでしょうか…


いつもなら越後川口に向かう131Dの先頭車が切り離され、十日町方で入替作業に入りました。上境の手前まで除雪に入ったENRが、踏切の向こう側でそっと入替風景を見守っています。先程ENRがウイングを広げて除雪をした戸狩の構内は、足元の雪が片付けられて幾分かはスッキリしたようです。ポイント回りは流石に不転換を防止するためにヒーターが入っているようですが。


3連でやって来た131Dの2両目は、「おいこっと」用車両のキハ110-235。飯山線ファンの間ではアイボリー基調の色味から「白こっと」なんて言われてますが、元々は秋田新幹線の建設のために田沢湖線へ改軌工事が入った際、北上線経由で北上~秋田を結んだ「特急秋田リレー」に投入された車両でもあります。


切り離された131Dの先頭が、飯山の後ろへ連結されます。一般、飯山、白こっと、一般と三色4両の車両が集まった戸狩野沢温泉の駅。ここに沿線の自然をモチーフにしたイラストが描かれた「四季ラッピング」と「赤こっと」ことキハ110-236が集まれば、現在の飯山線に走る全ての色のキハ110が揃ったことになります。が、飯山色との相性は悪くない(というか良い方だと思う)自分がとんと出会わないのが四季ラッピング。本当に走っているのかどうか疑わしくなるくらい出会わない。何故だ。


「一般&白こっと」の2両となった編成は132Dとして長野へ。そして「飯山色&一般」となった編成は次発の13時過ぎの136Dとして長野へ。136Dは本当は十日町から2連で来るのだけど、除雪運休なのでね。戸狩から136Dを所定の2連で仕立てるのに、164D(飯山色)の1両では足りない分を131Dで持って来たので、131Dは3両編成になっていた…とそういうカラクリのようです。

一連の入替が終わったのを見計らって、ENRが戸狩の側線へ入って来ました。今度はウイングを折りたたんで片流れの複線ラッセルヘッドにモードを切り替えていますね。朝から降り続いていた雪もようやく小降りとなって、午後からは除雪運休も予定通り解除の様子。再び北信の鉄路にキハの足音が戻って来ます。
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蒼神奮起

2019年01月23日 22時00分00秒 | 飯山線

(放物線は勇ましく@戸狩野沢温泉~上境間)

戸狩野沢温泉の駅の構内除雪を終えたENRが、ゆっくりと作業員を乗せて上境方面へ向かいました。164Dの追っ掛けの際に、上境の駅先に保線係が除雪を行うために待機していましたが、どうやら線路脇の斜面に積もった「雪庇」の除雪をするようです。雪庇の除雪は、いくら大型のロータリー除雪車がウイングを目一杯広げたところで届く範囲は限られていますので、まずは線路脇の斜面に積もった雪を人海戦術で線路上にわっせわっせと掻き落とすところからスタートします。ENRの役目は、あくまで人力で掻き落とされた雪をロータリーヘッドで遠くに飛ばす仕上げ役のようです。


きれいに放物線を描いて、山側に雪を飛ばしていくENR。もちろんDD16の時代に来てみたかったなと思うのだけれども、雪と闘うその姿には、昔も今も変わらぬ勇ましさがあります。この日のENRの出番は戸狩から上境の駅間の僅かな間だけだったようですが、正月明けから一番の積雪時期ともあり、ここのところ飯山線は毎日のように日中の除雪運休が出ているようです。厳しい冬に、北信の鉄路を守り続ける労苦が偲ばれます。
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