青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

ヴォクシーは罪な奴

2011年10月29日 23時00分00秒 | JR

(画像:御殿場線の狩屋踏切)

久し振りにとんでもない抜けるような秋晴れだったんで、御殿場線の狩屋踏切まで行って来た。あ、狩屋踏切ってのはぐぐれば分かるが日本有数の富士山バックの有名撮影地の事です。御殿場市の郊外の田園地帯にありまして、んで先日「特急あさぎり」からの引退が決まったJR371系でも撮ろうかと思ってね。同業者の人は7人程度とまだフィーバーって感じじゃないけど、来年の3月が近付いたら三脚の林になっちゃうんだろうなあ。


まさに天高く馬肥ゆるなんとやら、と言った感じの今日の足柄地方。三脚を並べた隣の学生さん、昨日長野を出て来てゆうべは茅ヶ崎の親戚に厄介になり、今日は茅ヶ崎から始発で出て来て御殿場駅から30分歩いてここまで来たんだって!見上げた根性だ(笑)。車でジカ付けが基本の自分にはそこまではとても出来ないw「いい天気で良かったね!」って声を掛けたらニッコリ。まあホント写真をやる人間には申し訳ないくらいの秋晴れだね。富士のほのかな紅色の山肌と澄んだ空気が申し分のない秋の雰囲気。
やおら踏切がカンカン鳴り出し、お目当ての371系あさぎりがステージに登場。…のはずだったのだが、線路と並行して走るあぜ道に、向こうの踏切が閉まっているのを見た車が抜け道として進入!「ああ~!勘弁してくれよぉ…」と悲鳴ともつかぬ声が方々から(笑)。その車、スピードを緩めるわけでも速める訳でもなく、あさぎりとまさに並走して走って来たw
んで、こうなりました。


タイトルは、「沼津ナンバーのヴォクシーてめえw」とでもしておきましょうかw
まあこう言うシチュエーションの起こりやすい撮影地ですし、撮りテツはこう言うシチュエーションで何の悪気のない民間人に罵声を平気で飛ばす人種でありますが(だから撮りテツは嫌われるのでありますが)、今回集まった同業者はそこまでではなかったものの…「俺の早起きを返せ!」とか「損害賠償モンだろこれ!」とかまあそれなりの文句は出てました(笑)。特に隣の学生さんは涙目状態(笑)。セーネン、免許取ってもヴォクシーは買わないだろうなあ。そういう意味でトヨタは顧客を一人失ったかもしれん。トヨタには何の罪もないが。こんながっかりも含めてのこの趣味なのは確かなんだけど、先日の大井川に続いて自分もちょっとカメラに関しちゃツキがないな。セーネン、気を取り直して「返しが12時なんで、ここで粘ってリベンジします」って言ってたけど、その時間までここまで富士がクリアに見えるとも限らないしねえ。リベンジ出来たんだろーか。長野から出て来てお目当ての列車を最高のロケーションで迎えられたのに、結果がこれではねえ…

例えて言うなら、徹夜してダービー並んだのに席取り終わった段階でカシマドリームの取消発表、みたいな(笑)。
やや内輪受け。
コメント (2)
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脱・予定調和

2011年10月27日 22時37分19秒 | 日常
今日はドラフトだったんですね。一年前以上からプロ野球板に「読売の菅野智之(東海大)の囲い込みを許すな」スレってのがあってその存在は知ってたが、長野に続いて菅野にも特攻するとは日ハム恐るべし(笑)。つーか日ハムってある意味王道のドラフト路線で素直に指名してくる球団だよなあと思う。POGとかで一位の欄に臆面もなく「オンファイア」って書けるタイプなんだろうなあ。菅野に日ハムが札を入れたときの会場の拍手喝采、引き当てた時のさらに大きな拍手喝采。会場に来ているドラフトマニアなんつーのは、その後の選手の活躍と言うよりはドラフトって言う日本唯一の公開人身売買(笑)を楽しみにしている一種偏狂質なマニアさんたちな訳ですから、当然一番大嫌いなのは「予定調和」「シャンシャン」と言うものであろうと思う。しかも相手が読売の監督の甥っ子となりゃあ残酷だけど酒の肴としては最高の材料だった訳ですし、その反応は当然ですわな。しかも日ハム最下位指名でソフトボールの選手指名してるしw相変わらず日ハムのドラフトはネタ心に溢れている。来年あたりブストス姉貴あたりに札入れるんとちゃうんかと(笑)。

まあ、菅野もそうだけど最近の子は大人だなあと思う訳ですが…
小池の時とか元木の時の表現しようのない仏頂面みたいなああいうのはなかったですからね(笑)。
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はいからさんが通る

2011年10月23日 14時56分24秒 | 小田急電鉄

(小田急顔を思い出に@海老名検車区)

最近休みの日の午前中は、子供を連れて外に出る事が多い。まあヨメさんも洗濯と掃除のジャマだろうから、いなくなってた方がいいんだよね。先週は鉄道の日だったので小田急も海老名の検車区で鉄道フェスタなるお祭りをやってたのだが、たかだかグッズの販売と車両の展示でアホみたいに人が出ているのは驚きました。展示車両はロマンスカーの10000系と通勤型車両からは5000系、どちらもいつ落ちても(引退しても)おかしくない車両なんですが。5000系は懐かしの「急行箱根湯本・片瀬江ノ島」表示。「…この列車は 分割案内板 Aを 境に 相模大野から 前6両が 急行 箱根湯本行 後ろ4両が 急行 片瀬江ノ島行きとなります…」新宿駅のホームに流れる案内放送が思い出されますね。もう急行は箱根湯本に行かなくなっちゃったし、江ノ島線も10両急行が多くなっちゃったから相模大野からの分割併合もなくなってしまったけど。子供のころの主力車両が最近どんどんと消えて行きますが、それだけお互い歳を取ったのでしょうな。


んで、今日は子供を連れて秦野の大カーブに行って来た。袋小路の田園地帯なんで、入って来る車もないから子供を歩かせるにはちょうどいい。農道を散歩させていたら、軽トラに乗っかって畑仕事に来ていた地元の農家のじいちゃんに掴まって立ち話。

「むか~しは電車なんかこげ茶の一両が一時間に一本くらいだったなぁ」

そんかわり秦野の駅の貨物ホームからここいらの農産物や河原の砂利を運び出していたらしい。秦野と言えば名産がタバコと落花生、今でも秋には「秦野たばこ祭り」なんてーのをやってますが、もうタバコ農家と言うのは一軒もないらしいですね。落花生はまだ結構やってるらしいですが。

「昔ぁ小田原の専売公社に刻みのタバコを売ってるだけで安定して儲かったんだあ」

最近は農家も相続問題で揉めちゃって、地所を売って金に換えちゃう人ばっかりらしいです。まあどこもそうだよね。「農家が嫌で出てっちまったはずのセガレのヨメさんがいっちばんカネにうるさいなぁ!」っだって(笑)。話好きなじいさんで、子供を遊ばせながら小一時間行き交う列車をパチリパチリ。

  

「最近の電車はハイカラな色してるからね、好きな人は時間表持って来て一日中写真撮ってるよ」

MSEとリバイバルカラーのLSEと、先日引退が発表されたJR371系を。次々に走り抜ける特急列車は、そりゃあ戦前の時代を知るじいちゃんから見たらどれもこれもハイカラな色をしておりますでしょうね。ハイカラとはHigh Colorの事なのかなと。すっかり稲刈りも終わり、積まれた藁とひこばえになった田んぼの中、まったりとした空気が流れる秦野大カーブです。
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ぼったりぼられたり

2011年10月19日 00時11分26秒 | 日常

(ぼったり@神奈川県某所)

仕事中に突然現れた由来不明の珍名バス停。その存在を知ってはいたが、通りがかってパチリ。いざ目の前にするとプチ感動。ちなみに駒ヶ根ICを降りたところにある「女体入口」バス停も見たときに感動したが(笑)。なんとなく「タリ」が付くと北海道のアイヌ由来の地名っぽいけどどうなんでしょう。窪地の入り口=「くぼたり」説やら、水滴の「ぽたりぽたり」している湿った谷戸から説など諸説あるらしいが詳細は不明。つーか普通に「大磯インター入口」とか付けておけばいいものをわざわざこんな意味深な名前を付けた神奈中バスの職員の意図も不明。と車を止めてつらつらと考えながらコーヒー片手に私は仕事をさぼったり。おあとがよろしいようで。
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来る曇る こんな日もあり 大井川

2011年10月12日 22時09分43秒 | 大井川鐵道

(画像:SLフェスタ@千頭会場)

と言う訳で極めて消化不良のまま三脚を片付け、ご同業の方に景気の悪いご挨拶をして撤収。崎平の駅まで荷物を担いで戻る足取りの重い事(笑)。行ったからって成果がある訳じゃないと言うのは趣味事の常ではありますがね。第二第三の撮影者が一斉に撤収して集まってきたため、いつもは乗客もまばらな崎平の駅が黒山の人だかり。

  

千頭の駅では先行して到着したSL重連を開放し、転車台を使っての方向転換中。今日はSLフェスタと言う事で特別に子供たちを構内に入れての転回作業。秋の運動会IN千頭って感じですか。転車台に乗っているのがC1ことC108号機(1930年製)。デフレクターと呼ばれる除煙板がなく、石炭庫の無骨なリベット打ちといい古典的な風貌が特徴です。下りではハナを切ったC11190号機は既に転回済みでしたね。ランボードの横に給水装置があるのはC10と同じですが、10年後輩のC11には除煙板がついてますし、鉄板の接続が電気溶接に変わってるんで見た目がだいぶ違う。性能的にはC10を軽量化してバージョンアップしたのがC11なんだそうですが、個人的にはC11のほうがスタイリッシュで好みではあります。

 

ひとしきりSLフェスタの賑わいを眺め、物販のブースを冷やかしつつ富士宮やきそばとラムネで一息。意外に暑かったのでビールでも飲みたいところだったが…もう来年のSLカレンダーなんて売ってたので一本買ってしまった。こう言うイベントだとさすがに財布のヒモもゆるみがち。返しはどこで撮るかって~のを全然考えてなかったんだが、そろそろ出発の時間も近いってんで車を出す。基本的にはキャパの広いところじゃないと話にならないだろうから、駿河徳山の先の道の駅(フォーレ中川根)の裏の大井川の河原から狙ってみましょうかね。川の流量の少なくなっている部分を靴を濡らさないように渡渉して、河原の砂利の真ん中に三脚を突き立てます。一応西の空は晴れて、緩く傾いた秋の日差しを受けながら近鉄吉野が千頭へ向かって走って行く。あの列車が千頭に着いたら交換でSLが出発するので、待ち時間は30分くらいですかねえ。


さすがにこんな大河のド真ん中の中州までカメラを持ち込む人間はまばら。川風と川音を肌に感じつつウトウトしながら待っていたのだが、駿河徳山の駅から汽笛が聞こえて来た!と思いきや太陽は通過するはぐれ雲に隠れてしまい、行きも返しもなんだかなあ~と言う感じの写真の出来栄え…どっちも通過したらすぐに雲が抜けて晴れの天気に戻っているのもなんだかなあ~と(笑)。もうこう言う日は何をやってもダメね。と言う事でもうちょっと粘っても良かったんだけど、さっさと切り上げて川根温泉に行ってひとっ風呂浴びて帰る事にする。いつも川根温泉は人気の施設で人が多いのだが、この日はSLフィーバーでなおの事混んでましたねえ。それでも湯量たっぷりで塩辛く熱い川根温泉の湯はパンチが効いてて体がシャキッとします。まあ来週からSL2往復になるし、またリベンジすればよかんべ。

  

大井川に行くと、SLばかりに目が向いてしまいますが、SL抜きにしても楽しめる路線ではありますね。来月あたりは紅葉がらみで井川線にも顔を出したいところだが…泊まりで行くしかないか??
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