時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

マイナカードへのイチャモン

2024年05月13日 | 時のつれづれ・皐月 

多摩爺の「時のつれづれ(皐月の42)」
マイナカードへのイチャモン

先週末、とんでもない情報が列島を駆け巡った。
大阪の市議会議員さんと、東京の都議会議員さんのマイナンバーカードが偽造され、
なりすましでケータイ電話を機種変更されると、紐付けられたクレジット情報を悪用されたり、
QRコードを使用するキャッシュレス決済サービスで買い物をされてしまったとの報道があった。

なんて言ったら良いんだろうか?
まるで鬼の首でも取ったかのように、メディア各局による、
マイナンバーカードへのイチャモンが・・・ またまた始まってしまった。

ちょっと待ってくれ!
そもそも事の発端は・・・ ケータイ電話ショップの店員が、
マイナンバーカードを目視で確認しただけで、ケータイ電話を機種変更したことから始まっている。

冷静にというか、普通に考えれば・・・ どうみたって、
ケータイ電話ショップもしくは、応対した店員に落ち度があったはずである。

ICチップの読み取り機を使って、本人確認をしていないにも拘らず、
マイナンバーカードの仕組みにイチャモンを付けるのは・・・ どうみても筋違いではなかろうか?

マイナンバーカードの普及と、利用促進に懐疑的で、反対している方々は、
なんでもかんでも個人情報と紐付けて、盗み取られて悪用されるとイチャモンを付け、
問題点をすり替えて、不安を煽りたい気持ちも、分からんではないが、
正しく伝えるべきメディアまでもが、安易に同調してしまうのは、さすがに拙いんじゃなかろうか?

また、ケータイ電話サービスを提供する通信事業者は、
ICチップを読み取る機器を店舗に設置してなかったと、言い訳じみたことを云ってたが、
だったら・・・ 目視に加えて、顧客システムに繋がったテンキーに、
ネットワーク暗証番号を入力してもらって、二段階で本人確認をすれば良いだけのことである。

ケータイ電話ショップが、その一手間を略したことについて着目すれば、
通信事業が、本人確認を安易に考えていたと云われても、言い逃れはできないし、
ICチップを読み取る機器の設置を怠っていたことは、明らかに落ち度ではあるものの、
その前にやるべきことをやってなかったことについて・・・ まず謝罪すべきではなかろうか?

私が契約しているケータイ電話会社のショップでは、そのような対応をしていたはずで、
事件を起こしたケータイ電話会社の本人確認が、ずさんだったということに尽きるし、
こう言っちゃなんだが・・・ これだったら、本人確認書類がマイナンバーカードじゃなくて、
偽造された運転免許証や、健康保険証を提示されても、同様のことが起こっていただろう。

とはいえ・・・ 偽造された運転免許証や、健康保険証で同様なことが起こっても、
ローカルニュースでは、取り上げられたかもしれないが、
全国放送で報道されることは、まずもってなかったと思うが、どんなもんだろうか?

正しい運用をしないで、マイナンバーカードにイチャモン付けるぐらいなら、
百歩譲って・・・ 顔写真のついてない健康保険証の使い回しについて、
被害額を含む、被害状況の深掘りと、その対策について、
メディアは特集を組んで・・・ 公に知らしめたら如何なものだろうか?

健康保険料の未納者や、一部の不良外国人たちが、なりすましで健康保険証を使い回し、
我々が納めた健康保険料から、相当な金額が使われていると、ネットで見たことがあった。
それが本当かどうかまで調べたわけではないが・・・ 火のないところに煙は立たないだろう。

マイナンバーカードと健康保険証の紐付けに反対する方々や、
紐付けしていても、紙の保険証を使われている方々もまだまだ多いらしいし、
さらには、未だにマイナンバーカードの読み取り機を設置してないクリニックもあると聞く。

不良外国人たちに、我々が納めた健康保険料を、平然と使われても不満がないのであれば、
論点がずれてしまうかもしれないが、
そういった方々に、不良外国人たちによって使い込まれた、
健康保険料の負担をしていただければと思うが・・・ 如何なものだろうか?

然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ マイナンバーカードの普及拡大と運用に、
さまざまな角度からイチャモン付けるのは、ある意味で仕方ないとしても、
そもそもマイナンバーカードから、個人情報が漏れたのではなく、
すでに漏れていた個人情報から、偽造マイナンバーカードが作られて悪用されたのである。

まずは、順序を間違えないでいただきたいし、
さらには、読み取り機を設置して・・・ 正しく運用してから、
イチャモンなり、なんなり付けてくれと申し上げたい。

また、この期に及んでも尚・・・ マイナンバーカードには利権があるとか云ってる方も多いが、
世界がIT化の推進をしているというのに、
近所のクリニックがブレーキを踏むのもまた、そこにも利権があるからなのだろうか?
「そんなことはない。」と思いはするが・・・ もはや、なにがなんだか分からなくなっている。

これから先の、少子高齢化社会に向けて、
IT化の方向性とビジョンは、もはや避けて通ることができないにも拘らず、
マイナンバーカードの普及と利用促進を混同している方々が、まだまだ多数いらっしゃるらしい。

味噌もクソも一緒にして、事の問題点をはぐらかしたうえで、
公共の電波で・・・ いい加減な情報を、さも一大事であるかの如く垂れ流していることに、
もうそろそろ、気づいてほしいと思うが・・・ どうやら無理なようである。

それもこれも自由だし、けっして上から目線でもの申すわけじゃないが、
「まっ、そんなものなんだ。」と、諦めるしかないのだろうか?
なんでも反対は、あり得ないと思うが・・・ 如何なものだろうか?

こんなこと言っちゃ、お叱りを受けるかもしれないが、
偽造パスポートしかり、偽造運転免許証しかり、健康保険証の使い回ししかり、
悪意を持って悪いことをしようとする輩を、悪いことをする前に捕まえるのは不可能である。

であるならば・・・ ありとあらゆる公的証明書の偽物が、巷に溢れているんだから、
偽造されたマイナンバーカードを標的にして、批判と非難を繰り返すのは、
片手落ちだと言わざる得ないのではなかろうか?

よって、偽物に騙されたり、個人情報を悪用された場合の、
免責や、クーリングオフは・・・ いま、いったいどうなっているのか、
メディアは視点を変えて、そちらに着目し、安心感を与えるような報道をすべきであって、
法整備が必要ならば、そちらに注力すべきだと思うが・・・ 如何なものだろうか?

そんなこんなもあるので、マイナンバーカードにイチャモン付けるのは、
ある程度は理解するものの、論点がずれてしまうと、
意図的に間違った方向へ誘引されてしまうことに・・・ 気をつける必要があるだろう。

メディア各社の報道についても同様で、論点がずれてしまうと、
報道の自由から逸脱してしまい、
意図せず不信と不安を助長してしまうと思うが・・・ 如何なものだろうか?


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2 コメント

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疑問が多いです。 (Jiro)
2024-05-13 15:28:53
拝読して思うのことは、IT時代に紙の保険証というのは非常に時代遅れだと思います。しかし、ご指摘のマイナと保険証を合体する考え方には反対です。

要は、IDと保険については別物にしないと紐付けするからリスクが高くなります。なので、健康保険証の電子化したカードとIDとは別物の方が良い気がします。

因みに、世界では完全に別物として扱っている国が多い気がします。日本の様にIT音痴の官僚様が推進しているのは防御が完全に軟弱であるにも拘わらず冒険するのは非常に変だと思います。

更に、クレジットカードでの不正利用には保証がついていると思いますが、IDには保証がありませんので紐付けは大いに冒険です。

とどのつまりが悪事の方が先を行っておりますから被害に遭う時はやられるのが一般的な考えだと思います。しかし、その時の保証が完全でない日本は避けた方が良いと思います。
Unknown (多摩爺)
2024-05-13 16:56:37
Jiroさん、こんにちは

マイナンバーカードは、個人を証明するもので、公的サービスの提供を受ける入り口だと思っています。
お金に関わる部分に特化すれば、銀行口座との紐付けがありますが、
公金の入金の入り口であって、マイナンバーカードで出金できる機能はないはずです。
またクレジット情報は、そもそも金融サービスであって、公共サービスではないので、適用外になるのは当然だと思いますし、
ケータイ電話の決済サービスを、マイナンバーカードで可能なサービスのように勘違いしている方が多いように思っています。

なお、Jiroさんの考えは尊重しますので、ここまでとしましょう。

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