むぎわら日記

日記兼用ブログです。
野山や街かどで見つけたもの、読書記録、模型のことなどを載せております。

『「鍋がこわい」という病』高間しのぶ(ソレアブックス)

2024年06月07日 | 読書
子どもの頃の虐待などで、愛着障害になってしまった人たちの生き様と、その治療法のヒントが書かれています。
愛着障害と愛着不全は、似て非なるもの。
これらは、他の障害と誤診されたりする場合も多々あるとのこと。
シロートの私には複雑すぎて、読んでいて頭の中がゴチャゴチャになりました。
このような心理学は、まだまだ発展途上の段階で、試行錯誤を伴うことも多いようです。
自分自身もこっち系の心理に思い当たる節が多くあるので、参考になりました。
もう還暦過ぎているので、自力で解決してしまっていることも多いのですが、他人と価値観が違うなあと思っていたことも、なんとなくスッキリ理解できた気がします。

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那須・塩原方面旅行(3日目)

2024年06月06日 | 旅行/ドライブ
2泊3日の旅行も最終日。
朝一に、B級スポット、心霊スポットであまり有名ではない源三窟(さんげんくつ)へ行きました。源義経の臣下である源有綱は、源頼朝に追われ、この小規模な鍾乳洞へ潜伏していたと言います。米のとぎ汁により発見されて捕らえられてしまいました。
当時の様子が、人形で再現されています。
鍾乳洞の中は狭く、なかなか迫力があります。
資料館も規模の割に充実していて、江戸時代以前の銃刀の類もたくさん展示してありました。栃木には銃がたくさんある印象です。

最期は、この旅行のメインとなる那須どうぶつ王国へ。
なんと言っても、バードパフォーマンスが見どころです。
これだけで、来た甲斐があるというものです。
背景の森の中から谷を越え飛来してくる鳥たちが、観客の頭上擦れ擦れに飛行するパフォーマンスを見せてくれます。鳥の翼が起こす風が頭の上を吹き抜けるのが分かるくらいです。
鳥の種類も豊富で、タカ、ミミズク、ハクトウワシ、ハヤブサなどの猛禽類やオウムなどの芸が観れます。
すべて、山の向こうから飛んでくるのでスケールの大きさに大満足です。
観客の子供の手にも泊まります。
人気のマヌルネコ。
プレーリードッグ。
カンガルーやカピパラには、柵の中に入って間近にみることができます。
ラクダに乗ることもできるみたいです。
他にもいろいろなショーがあるのですが、バードパフォーマンスだけでお腹いっぱいになってしまって、半分くらい見て帰ってきました。

全体的に期待していたより、良い展示が多く充実した観光地だと思います。
晴れても雨が降っても楽しめるところですね。
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那須・塩原方面旅行(2日目)

2024年06月05日 | 旅行/ドライブ
昨日は雨で、今日の午前中だけ晴れ、昼過ぎから雷という予報でした。
那須ロープウエイを使って、午前中に茶臼岳に登って、雷が鳴る前に下山したいところです。
朝は、霧がかかり視界がありませんでしたが、10時ころから少し晴れてきました。
晴れたりガスったりと目まぐるしく変わる状況の中、茶臼岳の頂上をめざします。
火山なので、前日からの雨の影響はなく、地面も濡れていませんでした。
頂上付近の鳥居と、その奥に祠があります。
那須岳神社。標高1915m。ロープウェイの駅から1時間かからず到着できます。
御鉢をぐるっとわまって、下山。雨がポツポツ。
駅に着くと土砂降りになりました。
計算通りのタイミング(笑)

雨の中、殺生石を見によりました。
ここの木道は、雨にぬれても滑らないように加工がしてあって、安心して歩けます。
少し前に殺生石が割れたとニュースになっていましたが、現在はこのような状況です。割れた部分に、何やら不気味な模様が浮き上がってきています。そのうち、また話題になるかもしれません。

雨が酷いので、那須戦争博物館を冷やかしに行きました。
怪しい雰囲気バリバリの私設博物館。自衛官は無料で見学できます。
97式中戦車の残骸……靖国神社のものより迫力があると思いました。
冷やかしにと書きましたが、中へ入ると、凄まじい展示品のボリュームに圧倒されました。
特に、機関砲、機関銃、銃器の類は、種類が豊富で、このまま戦争できそうなくらいです。
モデルガンには見えないけど……本物なのかなぁ?
鉄砲が好きな人には大いにおススメスポットです。

2泊目は塩原温泉の亀の井ホテルです。
痒いところに手が届くサービスで、大満足のホテルでした。
コロナ禍を生き残った観光業は、サービスが一段階上達したと思います。

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今年の旅行は那須・塩原方面(1日目)

2024年06月04日 | 旅行/ドライブ
コロナ禍明けとなり、観光も本格的になってきましたね。
今年は、退職したこともあり、今まで忙しくて旅行へ行けなかった梅雨入り前の季節に行くことにしました。
まずは、大谷資料館へ。
石の採掘所を地下に潜ってみることができる異世界スポットとなります。まるで巨大な古代遺跡の中にいるような雰囲気に圧倒されました。
ドラマや映画、CMなどの撮影にも利用されているだけあって、写真や言葉では伝えきれない魅力があります。
肉眼より写真の方が明るく映っています。肉眼ではもっと暗い雰囲気です。
もう、悪の秘密基地みたいじゃ。
次は、藤城清治美術館へ行きました。
入場まで、小道を歩いていくのですが、その間にも影法師や、礼拝堂など見どころがあります。
ステンドグラスは藤城清治の作品。
美術館の中は、撮影禁止です。
入口付近の売店では版画が売られています。10万円以上するのがほとんど。
展示物は、盛沢山で、ボリューム満点でした。
次はステンドグラス美術館へ。
いろいろなステンドグラスの展示があります。
「大谷資料館」と「藤城清治美術館」が圧巻すぎて、印象が薄くなってしまいました。
そして、宿は、ペンション「イグアナの森」へ
狩人のオーナーが経営するジビエ料理を出してくれるペンションです。
シカのステーキを頂きました。
名前のとおり、イグアナのフジコちゃん(オス)と触れ合えます。
また、レッドテグーのマルコちゃんとも触れ合えます。抱いたり触れたりしても嫌がりません。抱き心地は、想像していた通りでした。


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イワカガミ

2024年06月03日 | 小さな自然
5月~6月に岩場に咲く可憐な花です。
鏡と言うのは、葉が鏡のようにテカテカしているという説があります。

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『魔法使いと副店長』越谷オサム(徳間文庫)

2024年06月01日 | 読書
妻も子もいるがスーパー副店長40男の単身赴任先のアパートの窓を破り、魔法使い候補生の少女が箒に乗って飛び込んできたところから物語は始まります。
視聴者が高齢化しているアニメなどには、よくありそうな展開ですから、ただのくだらないジョークみたいな本かなと読み進めると、なかなかどうして、社会問題とかいろいろ絡んでくるので、大人の読者にも満足できる展開となりました。
14歳の少女を居候させているアパートに妻が5歳の息子をつれて乗り込んでくるシーンは、魔王降臨より恐怖に震えながら読みました(爆)。
江の島花火大会をバックにラスボスは、爆弾放火男(無敵の人)との対決になり、エンターテインメント性もバッチリでした。
徳間文庫はいい仕事していると思うので、少し漁ってみたくなりました。

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『ヤングケアラーってなんだろう』澁谷 智子 (ちくまプリマー新書)

2024年05月30日 | 読書
近年、英国から派生してきた言葉であるヤングケアラー。
若くして、家族等の介護にいそしむ子供たちのことです。
1クラスに2人はいるのだそうで、男女で1人ずつくらいの割合となりますね。
自分も今でいうヤングケアラーだったので、時代とともにどのように理解されてきたのか興味を持ちました。
内容は、かなり具体的なところまで、理解が進んできたように思えます。ただ、一言で、ヤングケアラーと言っても、個々に事情がちがうので、一概に、こういう支援がよいとは言えないところが難しそうです。
特別扱いしないでほしいという気持ちもあるし、身内の至らない点を他人にとやかく言われたくないのも事実です。自分としては、若い時、「苦労を自慢できる人は幸せだな。ほんとうの苦労は見っとも無くて話す気のもならない」と思っていたくらいなので、当事者から本当の気持ちを聞き出すだけでもたいへんでしょう。
それでも、理解しよう、支援しようと本気で思ってくれている人がいることは、社会の進歩であると評価したいです。

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『乳と卵』川上未映子(文春文庫)

2024年05月28日 | 読書
2008年の第138回芥川賞受賞作。
特徴的な文体で、読みにくそうと思ったが、けっこう、読んでしまいました。
へたっぴに見える文章ですが、すらすら読めてしまうのは、面白いですね。
題名の「乳と卵」は、豊胸手術をしようと上京してきた姉(乳)と、女の体の中にある卵子を気持ち悪いと考えるその娘(卵)が、主人公の家に泊まった3日間を描いているということらしいです。
つらつらと日常が続いているような描写がつづきますが、女性の性的なことを書くと女流文学的というスタンスなのかという感じの不快感を感じました。
最後の方は、暴力的な親子喧嘩が勃発して、この辺も、最後に盛り上がりを持ってくるのが純文学的というスタンスなのかと不快感を感じます。
なんとなく純文学の賞を取るには、こういう構成にすると、文体が変わっていても大丈夫と挑戦的な感じもしました。
他の作品は、ちゃんと書いてあるのかなと思って、併載されているもう1本の作品も読んでみましたが、構成が同じでした(笑)。
純文学のテンプレを目指したのかしら? と思いたくなるような本なので、そっち系に興味がある人は一読の価値ありかな。


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ヒメシャガ

2024年05月26日 | 小さな自然
わたしの所有している図鑑には、シャガよりヒメシャガの方が大きく扱われていたのですが、近所で見かけるのはシャガがほとんどで、ヒメシャガは初見でした。
思っていたより、小さく可憐な花でした。
なるほど、こちらの方が山野草っぽい。
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『消えたい』高橋和巳 (ちくま文庫)

2024年05月25日 | 読書
──虐待された人の生き方から知る心の幸せ──
虐待されて育てられた人に特有の感情が「消えたい」ということでした。
「死にたい」と「消えたい」は、似ているようで異なると言います。
死にたいは、生きていたことを前提としていますが、消えたいは、生きていない、ただ存在している感覚からくるのだそうです。
そう言った小さな違いを事細かく分析し、虐待されてきた人たちを救おうとする試みが書かれていました。
普通の暮らしをしてきた人たちと、世界の感じ方の違いも、図式で描かれておりわかったような気にさせられます。
しかし、普通の人たちでは、とても理解しえない感覚もあるようです。
分った気になってしまうことも危険だと感じます。

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