偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

水着グラビアという未解決な問題。

2023年09月25日 14時25分19秒 | ◎ツッコミ思案neo


「未成年で、立場の上の人から何かを要求された時、拒むのが難しい」
カウアン岡本@衆院法務委

ギョーカイ人気という難問
TBSラジオ『アフター6ジャンクション』という番組の中に男子アナが毎週、おすすめのグラビアアイドルについて語るというドン引きなコーナーがあります。
 さまぁ~ず三村氏がどストライクな女性として永野芽郁さんをゲストに呼び。デレデレしていたのにもドン引きでしたが、それを二段階くらいブーストしたものが毎週繰り返される感じです。

 しかしながら問題は、30オーバーの妻帯者が未成年をも含む少女の水着姿に興奮してしまうという気持ちの悪さだけではないのです。
 いちばんの問題はこのバカげたコーナーの「推薦者」が天下の大手報道機関の社員ということです。これは所謂、ギョーカイ人気と同じようなもので無責任なくせに影響力があり、時にそれは危険なミスリードをしてしまいます。
 それは言い換えると水着グラビアというグレーの詰め合わせのような未解決事象についてその解決を待つことなく「お墨付き」を与えてしまうということです。

ほんの一例なのか
 元アイドリングの遠藤舞さんは著書『若いカワイイからの卒業』の中で、水着グラビアの写真集を出したことをいかに後悔しているかを綴っています。

 実際はそんなことは全然なかったのだが、当時私をスカウトしてくださった女性に「グラビアをやらないと売れない」と言われており、これはこの世界では必要不可欠なものと、セルフ洗脳していたことも理由の1つかもしれない。

 それに加えて、これはどんな作品でも念頭に置いた方がよいのが「作品はいつまでも残る」ということ。これはなにもグラビアの話に限ったことではなく、誰もが発信可能なSNSにおいても常に気をつけなければいけないことかもしれない。「デジタルタトゥー」とはよく言ったもので、本当に肌に彫った入れ墨のように、完全に消し去ることは難しい。



「グラビアをやらないと売れない」といった類のハナシはその相似形を含めしばしば聞こえてきます。MEGUMIさんが、タイでのグラビアDVDの撮影中にマネージャーのそのその場の思い付きでバンジージャンプを強制されたというエピソード。ムリだと断ると
「でもあんたさ、飛ばないと売れないよ」
と半ば脅迫のような言葉に従わざるを得なかったそうです。

 あの清水富美加さんの場合は脅迫や同意といった以前に勝手に水着撮影がスケジュールにいれられていたというトンデモ状態でしたが、ものごとをワンイシュー化してしまう日本人のせいでせっかくの芸能界の労働問題や#MeToo問題について議論オープンにできたかもしれない一件は最終的には新興宗教にハマった世間知らずのアイドル女優のハナシとまとめられてしまいました。
 騒動の当時、中尾彬先生のような大御所は
「芸能界は普通の会社員とは違うんだよ」のひとことですべてを一蹴いました。
本人の同意なくグラビアをやらされるというのは不文律のルーティーンということなのでしょうか。
 そういえば、今回のジャニーズ性加害問題で告発者をネットでバッシングしてた人の理屈として「だって芸能界ってそういうものでしょ」というものが少なからずあったとか。性加害は極端な例としても義務のように水着グラビアをやらされるということには「そういうものでしょ」と思ってしまっている人は多いのかもしれません。

先述の遠藤舞さんトラウマともいえる体験についてこうも書いています。

撮影中に死にたくなるほど嫌な思いをして、申し訳ないことに現場にもたくさんご迷惑をおかけしてしまった。

人によってはこれを見て何を大げさなと思う人もいるかもしれません。
 これは別に性的な事象に限ったことではありませんが、ある行為に対する耐性やストレスというのは人によって様々です。これは多数決の問題では決してなく、過半数の人が平気ならみんなが我慢しなければならないというものではありません。そして恐らく世の中の過半数の人は自分の水着グラビアを撮りたいとは思わないでしょう。芸能人と一般人を一緒にするなとつっこむ人もいるかもしれません。でもスタイルがいいからといって水着が恥ずかしくないというものではないはずなのですが、こういう低次元での誤解も世の中には蔓延しているのかもしれません。

統計的アプローチ
 ごきぶり取りのCMで「一匹見つけたらその30倍はいます」などというコピーがありました。これは意地悪な見方をすれば売りたいがために危機感を煽るものともいえますが、少ないサンプルで全体像を推測する統計的アプローチの啓発ともいえます。
 そしてそれがリスクを伴うものであれば調査結果をまたずに対策を講じなければなりません。たとえば食中毒などは菌が発見されてはじめて「クロ」となりますが、多くの場合はその前に疑わしい店舗、工場などは営業停止になります。
 「望まないグラビア問題」は発覚したものの30倍存在するのでしょうか?
高い確率でそれ以上だと推測できます。まず芸能界で夢破れ去った方々は意見を表明する機会はありませんし、あったところで世の中の認識が低いという状況においては「返りうち」をくらう危険性があります。実際に水着グラビアへの後悔を告白してバッシングを受けた方々がいます。
 そうした中で、しかもご自身がアイドル業界に残る立場で、あのような文を発表した遠藤舞さんは立派だと思いますが、そもそもの話としてあの著書「若いカワイイからの卒業」「アフター6ジャンクション」の中でとりあげられ絶賛されてたのです。
 ジャニーズ問題にも通じる日本の芸能界のお家芸「見てみぬふり」がここでも発動してしまったようです。
 そしてここにも「ギョーカイ人気」の落とし穴があります。つまりとりあげ絶賛してなおそこには触れず、しかも毎週のグラビア品評をやめないということは、あそこに書かれたのぞまぬ水着問題は著者個人のごくごく特殊な例なのだと読者が自動変換してしまうのです。


まだ途中ですが、なんとなく今日の日付で投稿したほうがいいと思ったので、投稿ボタンおします。
 とりあえず前編ということで。

 後編には「オールナイトフジコ」を見ててわかったことや「グラビアアイドル総選挙」を聴いていて感じた矛盾、そもそも当の芸能界は水着グラビアをどう位置付けているのか?などについて書きます。(誤字脱字はその時に拾います。すみません)
結局、続きはnoteのほうに書きました。上の予告と違ってたらゴメンナサイ。


占いは1位だったけど今日は6月6日だったか.
こういうことか


ってもう日付かわってるよ。



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