鬼平犯科帳の原作者池波正太郎さんは、当時の江戸の食文化に触れる時代劇を目指しておられた。さらに山本周五郎さん原作の時代劇でも、庶民の皆さんがお昼ご飯に選ぶ
「菜めし屋」さんが登場し、庶民の食べものとして、小さなお店でところ狭しと繁盛しているのが、質素倹約の江戸時代を象徴していた。
▲江戸時代には無かったであろう菜めし定食
▲大根葉の糠漬けは細かく刻む
江戸時代の菜めしは塩揉みした浅漬けであったが、ワシ流の「菜めし」はさらに栄養満点で、一夜干しした
大根葉をぬか漬けにして、約一週間冷蔵庫の野菜室で寝かせてあるものを刻んで、炊きたてのご飯と共に混ぜご飯にする。ちりめん雑魚・白ゴマ・唐辛子など適量を混ぜ込んで盛り付け、かつ節を少々乗っけると出来あがり。
▲大根葉を適量ずつ纏めてぬか床へ
▲従来の糠に新たな糠を加え捏ねたもので丁寧に漬ける
▲ぬか床に圧をかけて野菜室で寝かす
江戸時代には絶対に無かったであろう、
きつね蕎麦(関西ではたぬき蕎麦)と、
出汁巻きを付けて
「菜めし定食」とした。ワシが気を付けているポイントは、大根葉ぬか漬けとして仕込むときに、上から掌で相当に圧をかけてギュッギュ押しまくることが、放置しても漬かっている理由かも知れない。
▲炊き立てのご飯を冷まし混ぜご飯に
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