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カラマツの林にて

2013-07-24 12:36:53 | 花の山

 

 黒斑山の頂上で、菓子パンを食べながらペットボトルの麦茶で喉を潤していると、目の前の雲が薄くなり始めました。


 外輪山の壁の底に、パティオのような別世界が見えてきました。


 人の気配を全く感じさせない、風と水と緑の世界が雲の下に姿を現しました。

 

 

 そして、あっという間でした。


 目の前の雲が一瞬にして消え去り、浅間山がその全貌を現したのです。
 

 頂上で一緒に眺めていた、栃木からのご夫婦も歓声をあげていました。

 

 

 外輪山が浅間山を囲み、その壁が北東へ伸びている様子がはっきりと分かります。

 

 黒斑山から、稜線上に登山道が伸びて、浅間山の頂きへと続いているはずです。

 

 遠く正面の雲の下辺りが日光白根山、右手の端が赤城山かもしれません。

 

 

 黒斑山の頂で素朴な高山植物、タカネニガナが陽射しを浴びています。

 

 頬に心地良い風を感じます。東京はきっと猛暑の中でしょうね。

 

 タカネニガナ

 

 山の花に目を取られている間に、カルデラの中へ雲が流れ込み、浅間山のピークが再び姿を隠しました。

 

 

 本当に一瞬でしたが、壮大なパノラマを堪能し、思い出に残る時間を過ごすことができました。

 

 

 ありがとうございました。

 さて、そろそろお暇させていただきましょうか。

 

 黒斑山から稜線を戻る途中で、ジャージ姿の小学生の一団とすれ違いました。

 皆の胸の名札から、小諸東小学校の5年生だと分かります。

 

 そうですよね、安全に、気軽に高山植物を観察できて、ジオグラフィーも学べるのですから、小学生の遠足にはピッタリの山かもしれません。

 

 

 下山路は「トーミの頭」の先の分岐で中コースを選びました。

 

 

 登ってきた表コースよりも短い時間で登山口に出られるようです。

 

 針葉樹の中を下って行きます。

 

 

 暫く下って行くと、針葉樹の森が途切れ、ガレ地の広がる場所に出ました。


 正面にスキー場のゲレンデが見えます。
 

 その左手に高峰山が見えています。

 

 眼下にはカラマツの天然林が広がっていました。

 そのカラマツは、私の知っているものとは随分と表情が異なりました。

 幹は太く捩れ、風雪に耐え抜いてきた逞しさを感じさせます。

 

 北原白秋が

 

 からまつの林の道は、

 われのみか、ひともかよひぬ。

 ほそぼそと通ふ道なり。

  さびさびといそぐ道なり。

 

 と歌ったのは人口林だったのでしょうか。

 

 私はカラマツが、見上げる程に整然と並ぶ人口林の姿しか見たことがありませんでしたが、白秋が歩いたのが天然林だったとすれば、この詩から受ける心象風景は、随分と違ったものになりそうです。


 

 

 黒斑山のカラマツ天然林、一見の価値があると思いました。

 

 

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黒斑山への稜線

2013-07-24 00:36:56 | 花の山

 

 青空が広がってきました。

 

 

 登り始めてから50分ほどで、浅間山外輪山の稜線に出ました。


 この場所が「赤ゾレの頭」でしょうか、振り向くと、車坂峠の高峰高原ホテルやスキー場、その奥に水の塔山、その山腹を横切って湯の丸高峰林道が白い筋となって見えています。

 

 

 お天気の心配は白い雲とともに消え去りました。


 足元ではいつも、ゴゼンタチバナが白い微笑を投げかけてくれました。

 そして私は、コケモモの花とも久しぶりの対面を果たしました。

 

 

   ゴゼンタチバナ                 コケモモ

 

 「赤ゾレの頭」から、今度は北へ伸びる稜線上を進みます。


 左手の林の縁にハクサンシャクナゲを見かけました。

 山腹で見たハクサンシャクナゲは白花でしたが、今度の花はピンクの筋の入ったお洒落な装いです。


 ハクサンシャクナゲはこうして、紅色から白色まで、花の色を多彩に変化させて、見る者を楽しませてくれます。

 

 

 ハクサンシャクナゲ

 

 コメツガでしょうか、萌黄色と深緑の葉が絶妙な色彩のハーモニーを見せていました。

 

 コメツガ

 

 クロマメノキがほんのり染まった花を咲かせていました。

 
 秋になると黒くて甘酸っぱい実を付けます。

 ブルーベリーの仲間ですから、アサマブドウとも呼ばれてジャムや果実酒などに利用されます。

 

  クロマメノキ

 

 浅間山本体への分岐を過ぎて程無く、「トーミの頭」と呼ばれる岩稜に着きました。

 

 「トーミの頭」に立つと、足元に切り立つ壁が深く落ち込み、浅間山のカルデラの中に雲が巻いていました。 

 

 

  「トーミの頭」を過ぎて、針葉樹に覆われた道を進んで行くと、浅間山の火山活動を監視する望遠カメラが設置されていました。


 浅間山が活火山であることを、改めて認識させられます。

 

 

 振り返れば、「トーミの頭」が雲の上に浮かんで見えます。


 南画を見ているような風景に思わず頬が緩みました。
 

 天気を案じながら歩く山にも、そんな日にしか味わえない妙味があるようです。

 

 

 花と景色を楽しみながら、2時間弱で黒斑山の頂上に到着しました。

 

 

 

 

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カラマツの枝に咲くバラ

2013-07-23 13:48:19 | 花の山

 

 黒斑山への表コースを登って行きます。

 ハクサンシャクナゲやマルバタケブキなどが咲いていました。 

 

 

     ハクサンシャクナゲ                マルバタケブキ

 

 雲の切れ間に、千曲川沿いに広がる佐久平が、夏の陽射しの中で輝いていました。

 

 

 「サウンド・オブ・ ミュージック」の主題歌に歌われたエーデルワイスの仲間のミネウスユキソウが白い花を咲かせていました。


 イタドリも山道で見ると、花穂の紅色が可憐に見えます。

 

 

     ミネウスユキソウ                   イタドリ

 

 すこしずつ、雲が去り始めています。

 

 

 針葉樹の道に陽が射し始めました。

 

 

 

 カラマツの枝の水滴の表情などを楽しみながら、のんびりと登って行きます。

 

 

 

 御免なさい。

 肉眼で見ると、キラキラした清しい光景なのですが、写しきれていません。


 「へんだな~ きっとカメラの性能の限界なのでしょう、カメラマンはもっと腕が良いはずなのに ・・・ 」

 

 カラマツの枝に松ぼっくりを見付けました。


 まるで針葉樹に咲いた紅茶色のバラのようです。

 

   

 

 

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さすがは花の百名山

2013-07-22 22:30:28 | 花の山

 

 車坂峠の麓の車の中で目を覚ましました。

 時間を確認すると6時半です。


 夜が明けて、うっすら明るい空が窓の外に見えます。

 両肘を付いた半身の姿勢で峠を見上げると、山を灰黒色の雲が覆っていました。

 

 そのまま横になって、もう一度毛布を被り、「どうしようか」とぼんやり思案しました。


 昨晩、峠の下へ車を停めたのは、こんな状況も想定していたからです。

 もし山が雨だったら、目的地を軽井沢植物園か信州大学志賀教育園へ変更することも考えていました。


 しかし、判断を下すには時刻が早すぎます。


 何度か峠を見上げて逡巡し、コンビニへ行って、朝食を手当しながら時間を潰しましたが、結局は諦めきれずに車坂峠へ上がって来ました。

 

 

 峠の駐車場へ車を停めました。


 ドアを開けて外に出ると、楚々とした風が肌寒く感じられます。

 雲の合間から、時々小諸市街が垣間見えました。

 

 昨晩の居酒屋でテレビが、長野県では、午後に向けて天気が回復する予報を伝えていました。

 山に掛かった雲に少しずつ改善の兆しが見えるような気もします。

 

 

 そして既に、私が今居る車坂峠の標高は1973mですが、目指す黒斑山は標高2,404mです。


 えーっと、引き算すると431mとなりますでしょうか?

 これってもしかして、高尾山へ登るよりも楽かもしれません。


 それでも、「山を甘く見てはいけない」という先祖伝来の家訓を想い出して、8時頃まで様子を見ていましたが、そのうち、次々と山登りの客を乗せた観光バスが峠を上ってきました。


 数十人もの団体の後ろを登ると、ちょっと面倒かもしれません。


 山で渋滞なんてまっぴら御免の助です。

 高度差400m強なら、何とでもなるでしょう。


 団体客に背中を押されるようにして、急遽出発することにしました。

 

 

 登山道を登り始めてすぐに、ニッコウキスゲとヤマブキショウマが出迎えてくれます。

 

 

    ニッコウキスゲ                 ヤマブキショウマ

 

 登山口に「黒斑山天然カラマツ植物群落保護林」の看板を目にしました。

 

 そうなんです、北海道辺りではカラマツはありふれた樹木ですが、実は殆どが植栽林で、天然林は意外と少ないのです。

 

 

 のんびりと山道を登って行きました。


 さすがは花の百名山です。

 シラタマノキやオトギリソウなどが次々と姿を見せてくれました。

 

 

    シラタマノキ                オトギリソウ

 

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「鉄兵」という居酒屋

2013-07-20 19:40:31 | 花の山

 

 東京の自宅から一般道を走り、6時間かけて、浅間山の外輪山に位置する車坂峠の麓に到着しました。

 

 小諸市内へ向かう途中で、「鉄兵」という看板を掲げた居酒屋を見付けたので、空き地に車を停めて暖簾を潜りました。

 

 

 

 客の居ない店の中、寛いだ様子で、小上がりへ座ってテレビを見ていたご亭主に、「まだ大丈夫ですか?」と声を掛けました。

 

 「ええ、どうぞ」と言いながら、ご亭主は、カウンターに座った私の前に立ちます。

 

 「お店は何時までですか?」と聞くと、

 

 「朝が早いので、そろそろと思いますが、11時ぐらいまでなら大丈夫です。朝野球をやっているものですから」

 

 「車をあそこの空き地へ停めましたが大丈夫でしょうか?」

 

 「ええ、大丈夫です。どちらから来られたのですか?」

 

 「東京です。車の中に泊まって、明日の朝から黒斑山へ登って花の写真を撮るつもりです」

 

 「ご趣味ですか?」

 

 「ええ、2年前に定年退職して、花の写真を撮り歩いています」

 

 「そうですか、花の写真はいい趣味ですね。私は野球しかできませんが」

 

 「野球は永くされているのですか?」

 

 「そうです。もう朝野球を始めて45年ほどになるでしょうか」

 

 「それは凄い。ずーとこちらで?」

 

 「ええ、この店を始めてから30年になりますが、その前から朝野球をやっていました」

 

 そういわれて、店内を見回すと、レトロな雰囲気のポスターが目に入ります。

 

 

 

 しかし、店内はこざっぱりと掃除が行き届いて、古びた様子はありません。

 

 カウンター横の壁には、アウトローと名が入った野球チームの集合写真が貼ってありました。

 棚には7、8個のトロフィーも並んでいます。

 トロフィーを見ながら 「結構強そうですね」

 

 「いやー、2位まではいくんですけど、優勝がないんですよ」

 

 「ポジションはどちらですか? まだ現役ですか?」

 

 「いえいえ、30年ほど監督をしていましたが、今は世話役です」

 

 「しかし、この商売で、よく朝野球を続けてこられましたね。凄いな~!」

 

 「昔は寝ないで、朝グラウンドへ駆け付けたこともありました。一度だけ、父親が亡くなった日に休んだだけです。」

 

 「へー、大したものだ。朝は辛くないですか?」

 

 「朝一番に行かなければ、誰も言うことなんて聞きません。真っ先にグラウンドへ行って、準備しているぐらいでなければ、続かないです」

 

 「いやー、凄い話だ。そうだ、この話をブログに書かせてもらおうかな、いいですか?」

 

 「ええどうぞ、かまいませんよ」

 

 ということで、許可を頂いたので、パチリと。

 

 

 この夜は、お銚子二本と漬物の盛り合わせ、素敵なお話にすっかり気持ち良くなって、お会計は1800円でした。

 

 高速道路の料金を節約して、寝酒をと思って入った小諸の居酒屋「鉄兵」さんでしたが、印象に残る素敵な夜となりました。

 

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色男はいつも

2013-07-11 22:11:57 | 花の山

 

 苗場山を下山する祓川コースで、神楽ヶ峰へ登る途中までは陽が差していたのですが、上ノ芝を過ぎた辺りから、また雨が降り始めました。

 

 

 しかし、時折頬に当る程度だったので、そのまま雨具を付けずに先を急ぎました。

 

 標高が下がるにつれて、気温が上昇するのを感じます。

 

 

 

 

 祓川コースは木道が良く整備されていますので、ペースも上がり、いつの間にか針葉樹林帯に入っていました。

 

 そんな場所でふと目にしたのがヤマトユキザサです。

 

 私はこの植物を知りませんでした。

 

 デジカメで数枚の写真を撮り、帰宅後に図鑑を調べて名前を知りました。

 

ヤマトユキザサ

 

 

 花の山に登り、顔見知りの花に会うと嬉しいものですが、未知の花に出会って知識が広がれば、充実感を伴う楽しさを感じます。

 

 還暦を過ぎても知らないことばかりです。

 

 歳を重ねても、初めての場所を訪ねれば未知の花に出会えます。

 

 植物園に足繁く通い、新しい知識を得る方法も、つい最近会得しました

 

 持つものを語るより、未知のルートに分け入り、新しい知識を得ることの方が、私の性に合っているようです。

 

 

 殆ど何も考えずに山を下りてきました。

 ふと、気が付けば目の前に、あの雪の塊が見えて来ました。 

 

 

 この雪の塊のおかげで、慎重な山登りとなって、無事に下山することができました。

 

 

 

 登山口に着いたのは13時50分頃でした。

 

 

 一息入れてから、和田小屋を右に、スキー場のゲレンデを駐車場に向って歩き始めました。

 

 その時、突然雨脚が強まりました。

 

 まるでバケツをひっくり返すような状況でしたが、私はそこでもう一度呟きました、

 

 「色男はいつも濡れるもんさ」

 

 

 

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お花畑

2013-07-11 16:57:00 | 花の山

 

 苗場山の頂上周辺に30分ほども居たでしょうか。

 

 当初の予定では、花の写真を撮りながら2時間程度の滞在も考えていたのですが、山頂周辺には雪渓が残り、本格的な花の季節はまだ先のようです。

 

 

 更に、高湿低温で無風だったためにブヨが飛び回り、とてもゆっくりするような気分にはなれませんでした。

 

 

 

 山頂湿原は花のシーズンには少々早すぎるようでした。

 多分7月の三連休辺りから花が咲き始めるのかもしれません。

 

 しかし、下山する途中の神楽ヶ峰へ通じる鞍部には雪の姿こそ認めましたが、雲尾坂の途中から花の姿を目にするようになりました。

 

 

 雨の中を登っている時には気付かなかった花も見えてきます。

 

 

  ハクサンチドリ                 カラマツソウ

 

 今回はフィルムカメラと三脚を背負って来ましたが、フィルムで撮影する場合には、明るさが足りないと本当の色が出ないので、カメラはずっとリュックの中でした。

 

 

 雲尾坂を下りた辺りで、雲の切れ間から時々陽が差し始めましたので、鞍部の「お花畑」辺りからフィルムカメラの被写体を探す目になっていました。

 

 

     オオバキスミレ                  クモマニガナ

 

 しかし、三脚を構える、花に傷みの無い別嬪さんの花にはなかなか巡り会えません。

 

 振り返えると、下ってきた山稜は相変わらず雲の中です。

 

雲尾坂を背にしたコバイケイソウ

 

 頂上周辺とは僅か100m強の標高差なのに、鞍部では幾つかの花を目にすることができました。 

 

 

       オノエラン           ニコウキスゲ

 

 鞍部を過ぎて、神楽ヶ峰へ登る途中の雷清水で水を補給しました。

 ここは水量が多くありませんが、この先の祓川コースは和田小屋まで飲用水が手に入りません。

 

 

 周辺にはモミジイチゴやサラサドウダンなどが咲いていました。

 

   

   モミジイチゴ                  サラサドウダン

 

 先にご紹介したベニサラサドウダンと違って、サラサドウダンは花の下部、写真は花が下を向いていますので上の方、が淡黄色です。

 

 

 雷清水を越えた辺りで来し方を振り返れば、雲に霞む雲尾坂とその左手に白蛇のような長い雪渓が姿を見せていました。

 

 

 

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苗場山山頂にて

2013-07-11 10:58:12 | 花の山

 

 山頂周辺の湿原には雪渓が広がり、点在する池塘が湿原独特の雰囲気を見せていました。

 

 

 そんな池塘の中にスゲが白い花を咲かせていました。

 

 

 相変わらず、空を雨雲が覆ってはいますが、風を全く感じません。

 

 

 池塘の水面は波立つこともなく、鏡のような静けさで鈍色の空を映し込んでいました。

 

 

 木道の脇ではチングルマが五弁の花を咲かせていました。


 その横に小さなピンクのイワカガミの姿も見えます。

 

 

 湿原の中を苗場山のピークへ向かって少しずつ登って行くと、西の方角に広がる湿原が見えてきました。

 

 天気が良い日に、湿原を散策すれば、多彩な高山植物と巡り会えるかもしれません。

 

 何と言っても苗場山は花の百名山なのですから。

 

 

 

 

 ピーク到着は10時10分でした。


 登頂が主目的の登山ではありませんが、けじめは付けておきたいものです。

 

 

 

 後学のために、苗場山頂ヒュッテの様子を確認してきました。


 一泊二食8500円、中学生以下6500円、素泊5500円、ビール550円、トイレ100円、宿泊予約は0257-67-2202 だそうです。

 

 

 申し添えますが、私は当ヒュッテとは何の利害関係も義理もございません。

 

 ただ、小学校高学年以上であれば、お弁当と雨具程度の軽荷で祓川コースを登り、親子で山小屋に泊り、湿原の高山植物を観察したら、素敵な夏休みになるだろうなと、アイデアが浮かんだ次第です。

 

 小屋から徒歩1分の場所に、夕日の綺麗なビューポイントがあると掲示されていました。

 

 

 ビューポイントは雲の観察にも向いているかもしれません。

 

 山小屋の横のテーブルをお借りして、持参した菓子パンで早目の昼食を摂り、再び雨が降り出す前に下山するにしました。

 

 

 

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ヒヨリ虫の囁き

2013-07-11 09:23:12 | 花の山

 

 つい最近まで雪渓があったと思われる場所にショウジョウバカマが咲いていました。

 

 

 漢字で書くと「猩々袴」ですが、赤い花を酒好きの猩々と言う動物、葉の様子を袴に見立てての命名だそうです。


 この花も株によって、かなり色の変化が見られるようです。

 

 ショウジョウバカマのすこし先が神楽ヶ峰でした。

 

 

 神楽ヶ峰を通過してしばらくすると、雲が切れ、目の前にポッコリとした頂きが現れました。

 

 しかもそこへ至る途中は、見た目で100メートル以上も下っています。

 

 

 雨は断続的に降り続いていました。


 このような状況になると、何時もヒヨリ虫が耳元で「引き返すことを考えたら」と囁きます。

 

   ヒヨル(=日和る)とは登山などで、頑張らずに安易な選択肢へ流れること。  

 

 登山計画書を出した祓川コースの出発口にも「山では引き返す勇気を持とう」と書いてありました。

 

 足は止めずに躊躇していますと、二人組の登山者とすれ違いました。

 

 「天気悪いですね、頂上へ行ってこられたのですか」


 「ええ、苗場山の頂上もずっとこんな感じでした」


 「頂上までは、まだ時間が掛かりますか」


 「そ~、1時間20分ぐらい、いや、1時間ぐらいで行けるんじゃないかな」


 「そうですか、有難うございます」


 「どうぞお気を付けて」

 

 そうですか、見た目程にはルートは厳しくなさそうです。


 1時間程度であればリスクは少ないと判断しました。

 

 此処まで来て引き返すのも、ちょっとですしね。

 

 神楽ヶ峰から先の鞍部へ、「せっかく登って来たのにな~」のボヤキが出そうな心境で、下りたくない道を下って行きますと、鞍部に「お花畑」の標識がありました。

 

 

 両側に谷が落ち込んでいて、周囲にハクサンボウフウなどの花が咲いています。

 

 南蔵王を思い出させるような尾根道が雲の中へと登って行きます。

 

 

 谷の中に残雪の姿を認めました。

 

 

 岩が露出した場所では手を添えて、雲尾坂と呼ばれる山稜を20分程も登ると、湿原の中に雪渓が広がっていました。

 

 

 東京では多分、ガリガリ君が欲しくなるような暑さなんでしょうね。

 

 

 

 雨は止んでいました。

 

 ゆっくりと、雪渓上の足跡をたどり、苗場山のピークを目指します。

 

 登り始めて、わずか3時間半で雪渓の上に立てるなんて考えてもいませんでした。

 

 前回の川苔山は、登り3時間ですから、要求される脚力にそれ程の違いはありません。

 

 「案ずるより産むがやすし」の結果となりました。

 

 

 

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なめたらあかん

2013-07-10 22:38:22 | 花の山

 

 中ノ芝の周囲は湿原となっていて、ワタスゲが白い穂を草の間に浮かべていました。

 

 

 水が流れる登山路には、歩きやすい木道が整備されています。

 

 

 

 しばらく進んだ上ノ芝にも、木組みのテラスが整備されていました。

 

 晴れていれば、眺望も利くでしょうし、ブヨも少ないはずです。

 

 良く冷えたアイスティーをポットに、ミルフィーユなどをザックに入れてきたら、素晴らしい雲上のティータイムが過ごせそうです。

 

 

 

 上ノ芝から先は、平坦にも見える道が続いていました。

 

 雨が降っていたのと、祓川コースでは道標がしっかりしていたので地図を出して確認することをせずに歩いて来ました。

 

 このまま頂上までこんな平坦な道が続くのかもしれない、などと甘い考えが頭を過ります。

 

 

 しかし、大岳山の時とは違い、私はこの場所で早々に雨具を身に纏いました。

 

 ここへ来るまでに何度も見てきた残雪が、私を慎重にさせていたのです。

 

 天候次第では急激に気温が低下し、夏山用の服装で強風にでも吹かれれば、体温を奪われる事態が想定されます。

 

 山では1000メートル登ると、気温が6℃下がります。


 既にここは標高2000メートル付近。 平地とは12℃の差があります。


 東京でも梅雨の頃に肌寒く感じる日がありますが、そのような時に、この場所では冬並みの気象条件となる可能性があります。

 

 この山では「水も滴る良い男」などと言って雨に濡れていたら、命に関わることにもなりかねません。

 

 そうそう、既に私は高齢者だということも考慮しなければ。

 

 

 しばらく進むと小松原湿原への分岐点に出ました。


 祓川コースを歩きはじめてから約二時間半が経過しましたが、天候以外は全て順調です。

 

 

 登山道の中へ唐突に出てきた「股擦り岩」の岩陰で、雨に打たれてアズマシャクナゲが桃白色の花を咲かせていました。


 優しい色合いですが、凍てつく冬を耐え凌ぐ生命力を秘めているのでしょう。 

 

 

 見下ろせば、眼下の山に囲まれて田代湖が水を湛えています。


 雨雲が空を覆い、峰々の間に雲がたなびいていました。


 今日は一日こんな天気なのかもしれません。

 

 

 その先で残雪が道を覆っていました。

 

 

 そして、その先の道標に「苗場山 2.2km」と記載されているのを目にしました。

 

 

 上ノ芝で平坦な道が続くかもしれないと、楽観的に考えていましたが、以外と距離は残っているようです。

 

 

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ゴゼンタチバナの湯たんぽ

2013-07-10 16:30:57 | 花の山

 

 登山道はスキー場のゲレンデを登っているようです。

 谷の中にリフトが伸びて、ゲレンデと登山道が交差する辺りで「苗場山登山道」の標識を幾度も目にしました。

 

 

 

 祓川コースの登山道は良く整備されて、水の流れる場所や湿地に木道が施されていました。

 

 

 そんな木道の横に、イワカガミが淡いピンクの花を咲かせていました。

 

 今回のルートでは、この辺りから頂上まで、可憐なイワカガミが絶えることなく私の目を楽しませてくれました。

 

 

 湿原にはイワイチョウやカンスゲが姿を見せます。

 

 

   イチョウの葉のイワイチョウ            剽軽な姿のカンスゲ

 

 私はこれら高山植物を目にするのは、本当に久しぶりです。

 彼らの姿を目にするだけで、「あった、あった」と嬉しくます。

 

 

 登山道は広葉樹の森から針葉樹の森へ進んで行きます。

 

 

 そのような多彩な森の中で残雪を目にしました。

 

 トウヒなどの針葉樹が高い場所で葉を茂らせ、地面に光が届かないからでしょうか、林床に笹が茂り、植生も単調です。

 

 

 針葉樹の森を抜けると、にわかに視界が広がりました。

 とは言うものの、眼下には雨雲が漂い、周囲の峰々も厚い雲に覆われていました。

 

 

 やがて林道は湿原に囲まれ、多彩な植物が姿を見せ始めました。

 

 路傍の石を囲むように、ゴゼンタチバナが手を繋ぎ、花の輪を見せています。

 

 ゴゼンタチバナは熱を蓄えた石を湯たんぽ代わりとしているのかもしれません。

 

 クスッとするほどに、微笑ましい光景です。

 

 

 ツツジの仲間のベニサラサドウダンはサラサドウダンの変種で、株毎に花色が赤紫色から桃赤色にまで微妙に変化します。

 

 

 そんな植物の様子を楽しみに登っていると、いつの間にか標高が高まっていました。

 

 中ノ芝は1880メートル。

 そこに木を組んだテラスが設けられていました。

 

 

 東を振り返ると、平標山から谷川岳へ連なる山稜が見えています。

 

 

 しかし、素晴らしい景色に感動し、山名を確認しようと広げた地図にポツリポツリと雨が降り始めました。

 

 それよりなにより、雲なす数のブヨが周りを飛び回ります。

 

 こいつらに咬まれますと、皮膚は腫れ上がり、とんでもない目に遭いますから、長居は禁物です。

 

 早々に地図をたたんで、足早に出発しました。

 

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高山植物の世界へ

2013-07-10 09:09:50 | 花の山

 

 6時50分 和田小屋の登山口で登山計画書を記載して、雨霧に遮られて視界の殆ど利かない苗場山祓川コースへの登山道を歩き始めました。

 

 

 

 すると、登山道を塞ぐように雪の塊が姿を表しました。

 

 まさか、この季節に、この程度の標高で雪を見るとは思ってもいませんでした。

 驚くと同時に、気温が低い証拠なので、そのつもりで行動しなければいけないと、意識を改めます。

 

 

 

 ブナの中に道が続いています。

 

 自分の足の調子を確かめるように、ゆっくりとしたペースで登って行きます。

 

 そんな道の脇でツマトリソウが雨霧に濡れていました。

 

 

 

 登山道には頻繁に、位置を知らせる表示が施されています。

 御蔭様で、このペースでこれだけ登れたと、心理的にも随分と楽です。

 

 

 視界が開けると、谷の向こう側にダケカンバの大きな木が並んでいました。

 これだけの大きさのダケカンバを見るのは久しぶりです。

 

 北海道大雪山旭岳スキー場の、雪の斜面で見たダケカンバを想い出しました。

 ダケカンバは雪山の記憶に重なります。

 

 

 足元に目をやると、小さなギンリョウソウが頭をもたげていました。

 

 つい最近も大岳山の登山道で見かけましたが、こんな風に生まれてくるのですね。

 

 

 沢を流れる水音を背に、藪の中から鶯の声が聞こえてきます。

 

 登山道の横にコバイケイソウが姿を見せました。


 この花が現れれば、高山植物の世界へ足を踏み入れたことになります。

 

 

 

 イワカガミがピンクの可愛い花を咲かせていました。地面に広げた葉がつやつやと輝いています。

 

 イワハゼが赤い茎の先に小さなベルのような花を付けています。赤褐色の苞(ほう)が白い花の白さを引き立たせていました。

 

 

  ピンクのイワカガミ             小さな白花のイワハゼ

 

 

 

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苗場山で野猿と出会った

2013-07-09 21:12:45 | 花の山

 

 7月7日朝6時半、苗場山の登山口を出発しました。

 今回の祓川コースは、幾つかある苗場山の登山ルートの中でも、最もアプローチが短く便利な上に、往復7時間ほどで日帰りが可能な一般的コースです。

 

 かぐらみつまたスキー場の第二リフト駐車場に車を停めて、そこから20分程歩いた和田小屋が登山口になります。

 

 駐車場が既に標高1300メートル程度ですから、2145メートルの山頂までは高度差800メートル程の登山になります。

 

 

 

 周辺を雨雲が覆い、今にも降り出しそうな天気の中を出発しました。

 

 藪の中に続く泥の道は、昨夜の雨で濡れていました。

 道の両側に茂る笹に付いた水滴がズボンを濡らします。

 

 歩き始めてすぐの場所で、川苔山の林道でも花を見たミズキが咲いていました。

 

 

 道は直ぐに、スキー場のゲレンデの中に出て、リフトの横を登って行きます。

 足元ではマイヅルソウが群れて咲いていました。

 マイヅルソウは高山では普通に見られる花ですが、私は久しぶりに目にしました。

 

 

 

 そして、びっくりしました。 

 その先で、リフトの支柱へ登って遊ぶ野猿の群れを見かけたのです。

 この場所が、どんな環境であるかを雄弁に物語っています。

 

 

 

 ゲレンデの横ではニシキウツギが優しい色に咲いていました。

 萌黄色の草が、雨雲に包まれ、生気豊かに並んでいました。

 オトギリソウのようにも見えます。

 

 

 

 今にも雨が降り出しそうな、スキー場の作業用通路でしたが、私は既に山を十分に満喫し始めていました。

 

 

 

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緑に溶け込んで

2013-07-06 18:35:31 | 花の山

 

 僅かな時間でしたが、山頂で寛いだ時間を過ごしました。

 登った以上は下りなければなりませんが、帰りも同じルートを下ることにしました。

 

 

 谷の中で、見落とした花でもあるかなと思ったのですが、特段に目新しいものは見つけられませんでした。

 

 林の縁では慎ましくコアジサイが花を咲かせていました。

 

 雨に咲く花にも風情を感じますが、やっぱり天気の良い日に、花を愛でる方が気持ちは落ち着きます。

 

 

 下山路では、多くの登山者とすれ違いました。

 電車とバスを利用すると、皆が同じ時間帯に山へ入ることになるようです。

 

 狭い山道で、小さなスペースに身を寄せて、登って来る人達に道を譲りますが、20人近い団体が三つ、四つと続くと、このような大きな団体で山へ来ることに、不思議な印象を持ちました。

 

  高齢の方が多いようでしたが、前の人に遅れないように、必死で山を登っているように見えます。

 

 気ままに花を愛でたり、木々の声に耳を傾けながら、自分のペースで山歩きを楽しむのとは別の楽しみ方もあるようです。

 

 

 沢の道へ入ると、涼しい風が木々の梢にそよぎます。

 

 

 清らかな水が、岩の間に白いしぶきをあげ、谷の底では蒼い淀みが神秘的な表情を見せています。

 

 

 

 奥多摩は都心からの距離も近く、林道も良く整備され、緊急時の安全性も担保されていますので、足腰さえ鍛えておけば、80歳になっても、山遊びができるかもしれません。

 

 そんな思いを胸に、楽しかった一日に感謝しながら、緑へ溶け込みそうな足取りで、川苔山を後にしたのでした。

 

 

 

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山頂の花々

2013-07-06 15:47:12 | 花の山

 

 川苔山の頂上には大きな看板で「川乗山」、方角を示す表示には「川苔山」と記されています。

 

 

 

 山名は、川苔川で川苔が採れることに由来するらしく、川苔山が正しいようですが、登山口となる橋は川乗橋なので、川乗山にもそれなりの言い分があるかもしれません。 

 

 頂上で、食べ余した大福を口に含み、のんびり周囲を見回すと、幾つかの山稜が雲の下に連なっていました。

 

 奥多摩の山に馴染みが薄いので山名は分かりませんが、一度は登ってみたい雲取山は見えているのでしょうか?

 

 

 頂上は長方形の台地状で、広葉樹が茂る周囲の斜面は、相当な角度で落ち込みます。

 

 

 その斜面に広がる広葉樹に幾つかの花が咲いていました。

 

 最初に目にしたのがサワフタギです。

 牛の鼻輪を作るくらい木が硬く、秋に瑠璃色の実を付けるのでルリミノウシコロシ(瑠璃実の牛殺し)の異名で呼ばれます。

 

 

 

 そしてバイカウツギ

 

 都内の植物園では、5月中旬に満開の花を見せますので、1300メートルの標高差が、一ヶ月半の開花遅れをもたらすようです。

 

 

 ウツギの花を蜂が訪ねていました。

 白い花弁の中で、黄色い葯が可憐な表情を見せます。

 

 

 マユミがちいさな花を枝一面に飾っていました。

 マユミは秋になると、赤くて可愛い実を付けます。

 紅葉が綺麗なことでも知られます。

 秋になればきっと、山頂を美しく染め上げるのでしょうか。

 

 

 

 ハウチワカエデが沢山の種を稔らせていました。

 葉が天狗の羽団扇にそっくりです。

 

 葉が大きいので、秋になれば見事な紅葉を見せてくれます。

 

 

 シナノキの枝に実が付いていました。

 シナノキはボダイジュと同様、苞の中央に花を咲かせ、プロペラを付けたような実を稔らせます。

 

 信濃の国はこのシナノキを多く産したことが名の由来とも言われます。

 

 

 猫の額ほどの山頂ですが、多彩な植物が目を楽しませてくれました。

 

 紅葉が期待できる樹木が多いので、秋に登って来ても、きっと素晴らしい光景に出会えることでしょう。

 

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