カンタベリーの街に大きな駐車場を見付けたので、そこに車を停めて、徒歩で観光することにしました。
イギリスの駐車場の殆どは、パーキングチケットの自販機が設置されており、それぞれのパーキングは1時間ごとに、1~2ポンドの駐車料金が課されます。
駐車場に車を止めて、自販機に、駐車予定時間に応じた金額を投入すると、駐車可能時間がプリントされたパーキングチケットがプリントされますので、それを車のフロントガラスの内側に貼り付けます。
私は今回の旅でケンブリッジを訪ねた時、道路のパーキングエリアで5~6分、シートベルトを付けたまま目的地の住所を調べていますと、交通監視員がやってきて、チケットを買うように言われました。
取り締まりは、かなり厳しいようです。
カンタベリーの中心部はそれ程広くはないので、徒歩でも十分に廻ることができそうでした。
更には、多くの道が一方通行ですから、徒歩の方が効率良く街を見て歩けそうです。
街を流れるストゥール川沿いに、中世テューダー様式の建物が建っていました。
これはユグノーの手織りシルクを扱う店だそうです。
川に浮かんだパント(平底船)に乗って、川面から街を楽しむツアーもあるそうです。
その店の近くに、ロイヤル博物館&美術館(左写真)やカンタベリー博物館(右写真)などがあります。
町の建物は殆ど全て、石か煉瓦で造られています。
道路には石が敷き詰められていました。
そして視線の先に、いつも大聖堂の姿を認めることができました。
街を歩き廻る私の目に、「カンタベリー物語」の世界を再現したカンタベリー・テイルズやカセドラル・ゲートなど、博物館や歴史的建造物が次々と姿を現します。
1時間ほども歩いたでしょうか。
カンタベリー市街を一通り見終えて空腹を感じ、広場でトレーラーの営業を始めた、ハンバーガー屋さんの路上テーブルに腰を下ろしました。
数多くのメニューの中から、ハンバーガーとコーヒーの朝食を摂りました。
石畳のハンバーガショップで一時の異国情緒を楽しんでいると、出勤する人々の姿が周囲に表われ始めたので、カンタベリーを出発することにしました。
私にとってカンタベリーは「イギリス一周花の旅」の最初の訪問地となりましたが、この時はまだ旅のスキルも十分ではなく、ゆったりとした旅を楽しむ余裕はありませんでした。
しかし、ハンバーガー屋さんが、石畳に並べた、赤地に白い水玉模様のテーブルが、「本当にイギリスに来たんだ」という感慨を、私に強く印象付けてくれたカンタベリーでした。
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