INSIDE SORAMAME

私の頭の中のキオクを綴っていくつもりです・・

チラシのオモテ(131)

2022年01月29日 |    ┣ チラシとキロク

(つづく)

昭和58年の「19番」の時刻表。

 

当時の郊外側の起点は四箇田団地で、郊外側は駅前一丁目

現在は、両端が金武営業所中央ふ頭に、それぞれ延びている。

 

本数の違いは西高下(現在の講倫館高校前)発着の便があるため。

 

19番」とともに、四箇田団地、金武地区と福岡都心部を結ぶ他の路線「2」「201番」には「次郎丸経由と田隈新町経由」という2つのルートがあるが、この「19番」には、これまで一度も田隈新町経由が設定されたことがない。

この春で廃止となる「501番」や、アジア太平洋博覧会開催当時に一日数本しか運行されなかった「2-3N」ですら2つのルートが設定されたことがあるのとは対照的であり、「19番」は“ジローマルスタンダード”を地で行く路線といえる。

 

福岡市の旧西区(西区、早良区、城南区)から六本松城南線経由で博多駅に行く路線は、東から、福大が「16」、茶山が「18番」、早良が「17番」、四箇田団地が「19番」、野方が「214」。

位置関係と数字の大小が対応しておらず、しかも野方は10番台ですらなく、さらに言うと、国体道路や都市高速、明治通り、昭和通りなど他の道路経由の路線の行先番号とも対応していないが、路線の形成過程を直接的・間接的に反映していて趣味的観点からはとても面白い。

なお、18番」は2009年に廃止となっていて現在は欠番なので、214番」を「18番」に改番するなら今なのだが、改番したところで根本的な解決には程遠いし、また、そもそも「解決」が必要なのか?、何をもって「解決」というのか?…などの問題もあり。

 

来年度、地下鉄七隈線天神南~博多間が開通すると、「19番」の存在意義もかなり揺らいでしまいそう。

19番じゃないと行けないところ”を少しでも増やす意味でも、有田~荒江四角間のルートを、現在の「原往還、原経由」から「原中学校前、飯倉一丁目経由」に変更してみては?、と結構前から思っているのですがいかがなものでしょう。

(つづく)

 

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2022年3月19日ダイヤ改正(1)

2022年01月22日 |   ┣ ダイヤ改正2022

春のダイヤ改正の第一報が公式に発表されています。

廃止に値上げと、なかなか厳しい内容になりそうです。

 

・「500番」「501番」「502番」「507番」の廃止

 

 

福岡市西南部と都心を都市高速道路経由で結ぶ「500番台」のうち、上記4路線が廃止に。

鉄道との競合がまだどうにか可能な路線と、鉄道との競合をあきらめる路線の線引きという感じでしょうか。

 

500番」は2012年春に運行を開始した路線で当初は下りも存在したが、現在は上りが平日3本のみの運行。

派生系統の設定手直し廃止などもあり、「3番エリア」からの都市高速路線は、比較的短期間の間に試行錯誤が行われたものの、ついに終焉。

「廃止」なので、420番」のように1本だけ残すということもないのでしょう。

3-1番」「3-2番」「3-3N番」も既に全て廃止となっており、このエリアから都心への通勤路線のバリエーションは全盛期と比べると見る影もない。

 

501番」は、500番台登場当初から存在する路線で、一時期は田隈新町経由なども擁していた。

502番」は、2008年春、「6-1番」と同じ日に運行開始した路線で、いろんな意味を背負った末尾の数字「2が物語性を帯びた(?)路線でした。

3番エリア」とともに、「2番エリア」からの都市高速路線も終焉を迎えることになる。

 

環状化により延伸された都市高速道路を活用して、地下鉄七隈線に対抗しようと頑張ってきたものの、七隈線開業から17年が経ち、さらに来年度には博多まで延伸される予定になっており、もうこのあたりが限界という感じでしょうか。

なお、藤崎や天神から先で都市高速を経由する路線は引き続き運行されると思うので、厳密には「2番エリア」「3番エリア」から「都市高速路線がなくなる」訳ではなく、あくまで、「鉄道ではなく都市高速経由のバスで都心に行くことを期待する路線がなくなる」ということ。

 

また、「503」「504番」「505」「506」「514番」「515」「525番」「526」は引き続き運行されるが、今後、冒頭で述べた「鉄道との競合がまだどうにか可能な路線と、鉄道との競合をあきらめる路線の線引き」がさらに見直されれば、このうちのいくつかは減便や廃止も起こり得るかもしれません(後述する「値上げ」とも大きく関わってきます)。

 

507番」は、昭和バスの下山門線廃止を受け、その代替として運行を開始した路線で、当初は、姪浜駅南口を避けるルートの「507番」と、下山門団地地区と姪浜駅を結ぶ「1-7番」(現在の「1-7番」とは別ルート)の二本立てだったが、1-7番」廃止により、「507番」が姪浜駅南口経由で運行されるようになり、さらにその後、507番」の一部が都心に行かなくなり姪浜駅南口までの運行となった際に、その区間便が“新”「1-7番」として運行されていた。

今回、「廃止されるバス停はございません。一般道経由のバスは引き続きご利用いただけます。」とのことなので、現行の「1-7番」は存続ということのようです。

結局、507番」は「527番」に改番されることはないままでした(笑)。

 

 

・一部路線の値上げ

 

都市高速を利用することで運行時間が一般道路経由よりも短縮されることから、運賃が割安に設定されていた「500番台」「610番」「620番」「310」「370番」「390」、JR等との対抗のために割安に設定されていた「400番」及び雁の巣、西戸崎方面が値上げとなる。

 

400番」運行開始当初は、博多駅~針摺東では300円という破格の運賃設定だったが、その後少しずつ上がって、今回で480円となる。 

620番」の「コットンヒルズ那珂川ハイツ南」は、これまで天神まで420円だったものが570円で36%の値上げとなり、西鉄が開発した住宅団地なのになかなか手厳しい

雁の巣、西戸崎方面は、ある時期に上限を500円で打ち止めにして、現在は530円が上限となっていたが、今回の値上げで天神~雁の巣レクリエーションセンター560円、天神~志賀島が600円となり、昔はたしか志賀島まで700円以上していたことを考えるとまだ良心的な気がする。

 

今回のようなピンポイントの値上げではなく、例えば、都市高速を通る路線は全て一律10円値上げ、みたいに「広く薄く」という方法もあると思うのですが、いかがでしょうか。

(つづく)

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チラシのオモテ(130)

2022年01月08日 |    ┣ チラシとキロク

(つづき)

過去にも何度かとりあげていますが、今から約25年前の大改革、いわゆる「ブラウン作戦」。

できるだけ系統数を減らし(DKH)、ダイヤもパターン化して、バス利用へのハードルを下げようという取り組み。

 

 

 

 

 

ここまで前向きで派手で大がかりなダイヤ改正が行われることは二度とないんだろうなぁ…ということを、「地下鉄七隈線の天神南~博多間の開業が20233月に決まった」という報道を聞いてふと思いました(特に何かの伏線というわけではありません)。

 

当時と現在の平日の本数を比較すると、

 

原田橋から福岡市都心部が59本から30本に、

 

極楽寺から福岡市都心部が50本から24本に、

 

佐谷から福岡空港が23本から14本に、

 

四王寺坂から博多駅が26本から37本に、

 

新原から天神が39本から13本になっていて、全体的に大きく減っています(四王寺坂のみ増えていて、当時の「37-1番」、現37番」の健闘が光ります)。

 

なお、これより7ヶ月前に行われた「イエロー作戦」についても、これまで多く取り上げています。

(つづく)

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LED REAL(129)

2022年01月01日 |    ┣ LEDに位置図

(つづき)

22番」、2022年です。

 

現在の「22番」は、「23番」から派生したもの。

“海岸通”が海沿いの通りではなくなってから久しいですが、バス停は変わらず「香椎浜海岸通り」で、バスに表示される経由地も「海岸通」。

 

そういえば1982年のお正月、先代の「22番」に乗って薦野(こもの)に行きました。

それから40年、興味の対象が大して変わっていないことをどう捉えるべきでしょうか(笑)。

なお、バス路線網の大枠が100年以上ほぼ変わっていない古賀市にも、ついにオンデマンドバス導入が検討されていて、大きな転換点を迎えています。

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

(つづく)

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