メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

映画『東京のえくぼ』(1952)

2024-06-10 12:35:28 | 映画
監督:松林宗恵
音楽:服部良一

出演
河上伸子:丹阿弥谷津子
河上大作:柳家金語楼
河上八重:清川虹子
峯京子(婦人警官):高峰秀子

紀の國屋文太郎:上原謙
林長十郎:古川ロッパ
木村徳太郎:小倉繁
用度課長:江川宇礼雄

酒屋の主人武さん:田中春男
巡査:小林桂樹
ほか





【内容抜粋メモ】
テーマ曲から始まる

満員のバスの中でスリ騒ぎが起きて交番に寄る







お客は並んで荷物検査され
取り調べを受けていると婦警キョウコと被害者ノブコが同級生と分かる








ブンタロウは女ものの財布を持っていて連行されるがとぼける
いくら入ってるか正確に答えるノブコ
ノブコ:貧乏だから覚えきれないほど持った覚えはない









紀伊国屋物産の入社試験でものすごい長蛇の列に並ぶノブコ
優秀な5人の中から2人を選ぶ







専務:
みかんの缶詰のストックを出そうかどうか迷っていたら
あの娘が舌を出したのを見て、出すお告げだと分かり
注文が殺到したから採用しなきゃならん



社長が行方不明になったと大騒ぎ
電話交換手が大勢、社長の行方を探す









社長の写真はあのスリ
写真をさかのぼるとソックリな武士の面々








牢に入ってる社長



ノブコが大手に入社したのを近所の酒屋に褒められる








満員バスに乗って通勤

社長が行方不明の新聞を読んだ巡査が電話する
上司らが牢まで迎えに来る


専務から書類にハンコを押してくれと言われて
いやいやつまらなそうに始める社長










社長秘書になったノブコを見て互いに気づく


分刻みのスケジュール
黒塗りのクルマに乗って、向かい側の汽船会社へ赴く

高橋一郎氏の告別式で弔辞を読む







結婚式でスピーチ

交響楽団のお祝いでスピーチ

火星号?の追悼で原稿を間違えて読む

金婚式祝い

関東工業のパーティーでご馳走を食べる

夜9時 接待でべろんべろん あと4件もある
ノブコ:お可哀想に・・・



朝9時5分前 起立して社歌斉唱 男女の合唱が本格的
♪みかんづめ~

外回りの監督はノブコに任される

専務:
暴漢扱いにして捕まえてもええ
社内の人事に口出ししちゃいけない家訓になってる
わしあっての紀伊国屋になっておるから心配いらん



社長にランチを出して、スケジュールを教える
社長業がどれほどくだらないか愚痴る

社長が一番やりたいことを聞くと、ホルンを吹くこと

♪とおき山に日は落ちて~






ノブコ:今度こそうまく逃げてくださいませ

社長は変装して会社を出る ノブコは社長イスに縛られている

港でホルンを吹いていると子どもが聴きいる









ノブコがバスで迎えに来る

衣類店でスーツを売って、安いスーツを買う
質屋で時計も売り、いっしょにラーメンを食べる










木下左千男(サチオ)と名前をかえれば、うっかり社長と呼んでもバレない
サチオを家に呼ぶ







社長だと思って慌てて早口で喋りまくる両親

ノブコ:
この人、社長じゃなくて、サチオさんていうの
うちの2階に下宿させてあげるの

サチオは生まれて初めて焼酎を飲んで酔っ払い
醤油でハンコを押す仕草を繰り返す








重要会議
ノブコが出した手紙に社長の言葉として
全重役の反省を求めてストライキしているとある

サチオがホルンを吹き、末っ子が歌う さすがに上手いなあ
♪赤とんぼ








父:サチオは焼酎を飲ませるとてんかんを起こす

母:9時前になると歌い出す あの人頭おかしいんじゃないの?



母の誕生日で子どもたちがプレゼントをあげる

父:
お前んとこの社長が雲隠れしたらしいじゃないか
めくら番をするのがイヤだって呆れた
人を信用することを知らない
オレはかかあに任せてある
オレは根がしっかりしてるから、かかあが信用してくれてる


家族で余興を演る
サチオのホルンで歌う末っ子
♪今日はママさんの誕生日~








2階でみんなで川の字で寝てる
ノブコ:明日は日曜日 サチオさんが一番行きたい所にご案内します
サチオ:動物園


動物園でライオンを見たり、オットセイを見たり
ロープウェイに乗ったら停電で停まる







銀行、ホテル、レストランなどの関連会社も大混乱

父の勤めるみかん缶詰工場で運搬を手伝うサチオはミスばかり
サチオ:モノをつくるのは大変な仕事ですね

父:お前たち、今日は映画に行ってこい
末っ子:私、マンガ映画じゃないと観に行かない

父:あんた、うちのノブコをどう思う?
サチオ:僕のようなでくのぼうにはもったいない

ノブコ:すぐ社長にお戻りになってください
サチオ:僕はサチオです









工場で書類が上でひっかかってると文句を言ってるのを聞いて
サチオ:現場に缶が回ってないってどういうことなんだ

昨日、入社したばかりなのに、狂ってると思われ
メガネをかけ、ヒゲをつける
上司:まさか水戸黄門のマネをしていたとは!

みんな、自分の上役になすりつける



社長机には書類の山








専務:
これ以上世間に隠すわけにいかない
毎日、関係会社の従業員が押しかけてくる
株主総会を開いて、見つかるまでの間、臨時の社長をつくろう

社長が帰ったとみんなで押しかける

社長:
数日間の逃亡で迷惑をかけた
みなさんを信頼することを知らなかったのが原因だった
すみやかにこの書類を決裁するつもりです

父が入ってきて、サチオが社長だと分かる

父:
社長がお帰りになったならもう用事はない
あっしはいいよ、娘は今日かぎり辞めさせてもらう!

社長は父になにか耳うち

徹夜でハンコ押し

社長:引き出しに君に処理してほしい書類が入ってる 返事は屋上で待ってる

妻にする辞令

キョウコ:
スリを捕まえた
社長さんをスリにしてごめんなさい










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のんびり農業&牧場経営『Stardew Valley』@実況 トイレットペーパーさん

2024-06-09 12:57:12 | ゲーム
[完結]Stardew Valley:都会暮らしに疲れたら…

このゲームも有名だよね?
序盤だけ鉄塔さんの実況で観たことがある

【内容抜粋メモ】
会社で仕事して疲弊した主人公“ペー”のもとに祖父から手紙が届く












祖父が遺してくれた畑を耕して暮らすことにしたペー





ペリカンタウン





大工ロビン
お金を貯めて、素材を集めると、鶏小屋やサイロなどを建ててくれる




町長ルイス




おじいちゃんに見えるけど、若い女性マーニーと付き合ってることが判明/驚
ルイスに「紫色のパンツをなくしたから探してほしい」と頼まれて
マーニーの部屋に落ちてるのを見つけた!








町民たちに農作物などをあげて、仲良くなるのも楽しみの1つ
親しくなると、部屋に自由に出入りできる

ペーさんが狙ってるのは独身女性のペニーさんほか
将来的には結婚・出産とかもあるのかなあ?

ヘイリー:金髪に派手なドレスを着ている 理想高め?
お祭りでダンスに誘ったら断られた








日課
・テレビで明日の天気を見る
・占い
・自給自足のアイデアや料理のレシピを教えてもらう

・野菜や果物の種まき、水やり、収穫
・鶏のたまご→マヨネーズに加工
・牛の乳しぼり→チーズに加工
・羊の乳しぼり、毛を刈る


1日の時間経過が早くて、夜0時過ぎると、翌朝まで疲れを引きずるから
お出かけした際は帰りの時間も考えないとダメっぽい


イベント
季節ごとにいろんなイベントがある






鉱山
0~100階以上あって、石、鉄、銅、ダイヤモンドなどがとれる
ガイコツ、コウモリ、幽霊などが襲ってくる


大浴場
かなり大きなお風呂に入るとHPが回復する






釣り、海岸にはいろんな貝も落ちてる
収穫物は廃墟の中にあるバンドルに納品すると報酬がもらえる







フシギちゃんエミリーの夢の中
「ペーには特別な何かがある・・・」
ペー:こわい、こわい!






つづく。。。


今は76話目くらいまで観た
全308話もあるから、毎晩のんびり観てる

馬で移動したり、それぞれの小屋を拡張したりして
農業&牧畜だけで毎日過ぎていく、ほんとにのんびりしたゲーム





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映画『都会の横顔』(1953)

2024-06-09 12:36:59 | 映画
監督・脚本:清水宏

出演
ミチコ(迷子の少女):熱海幸子
上田(サンドイッチマン):池部良
トシコ(靴磨き):有馬稲子
牧さん(三等重役):森繁久彌
易者:伴淳三郎
村上あさ子(ミチコの母親):木暮実千代
かず子(酒場の女給):丹下キヨ子
清子:沢村貞子
英会話の先生:トニー谷
み春(芸者):広瀬嘉子
ほか


やけに迷子のシーンが長いと思って観ていたら
銀座の大通りを舞台にした群像劇だった

銀ブラが今より珍しかったんだね



【内容抜粋メモ】
軽快なマンボ♪
路面電車からの風景

5歳のミチコは母と買い物に来て迷子になった
父は村上シンジ 母はアサコ ウチは目黒
ミチコ:ヨシコちゃんのおうちの隣り よろしくお願いします








靴磨きのトシコはサンドイッチマンのウエダに頼む






母アサコはミチコを探している
友人と出会っていっしょに探してくれる







ウエダのおかしな歩き方を真似るミチコ







電気屋店員:
石油コンロはお台所の近代化に貢献しております
炭を使うと月1400円 1/4の値段になる

3500円と聞いて、主人と相談すると言って逃げる友人


易者:
かーすいすいと出ました
ちょっと失礼 道路に落ちてるタバコの吸い殻を拾う

1回50円の半額払って切り上げる








ペコちゃんのお人形!
1コ50円のお菓子を買ってもらう

ミチコにもっとお菓子をねだられて、店の少ない反対側に移るウエダ

ミチコ:おしっこもれそうなのよ

おしるこ屋さんに入りトイレを貸してもらう
ウェートレス:何にしましょう?
オムライスを頼む

女性が待ってると専務に伝えると誤魔化す






カズコ:
あら、ほっぽかし?
たまには甘いものってあなたが誘ったんじゃない
私はハンバーグステーキのほうがよかった


カズコにミチコをあてがう
ミチコ:おばちゃん、仲良く食べましょうね







ミハル:
よく面倒みるわね 感心だわ~
銀座でウエさん、断然名物だわよ

ウエダ:
何を買うんだか みんな歩いてるんですよ
自分のうちの廊下を歩いてるみたいに落ち着いてる
山の手の奥さんは昼に1回、夜1回
男の人が毎回代わってる たいてい若くて学生もいる

ミハル:最近、銀座を歩く人はお嬢さんだか女給だか区別ができない

ミチコはカズコといっしょに店を出てついていく

カズコ:映画に付き合ってよ
道で出会った知り合いとデート







ミチコとすれ違いに喫茶店に入る母
クリームソーダを頼む







友人:14時に主人と日劇の前で待ち合わせなの と出ていく
2杯で160円の会計を頼む



ショー
♪銀座はっちょう アイアイ 銀座は恋の街

ウエダはこれの宣伝してたのか








劇場の席にミチコが現れる
専務あてのメモをミチコに持っていかせる







ミチコ:くたびれちゃった

専務は仕方なくおぶって歩く
こういう時にかぎって知人に会う

カズコを1時間も待ってる男
専務:カズコなら待ってもムダだよ

ミチコをミハルに押しつけて店に入る
ワニ革のハンドバッグが12万円
専務:安いねえ/汗



英会話教室
教師が怪しい英語でキャバレーの客接待を教える

生徒:グッドアフタヌーン、ティーチャーさん!

教師:ミーがユーにティーチしたのは・・・

ミチコもドアの影で繰り返す








ウエダ:また迷子にしちゃった お母さんも探してるらしい

トシコは靴を見ると人柄が分かると当ててみせる








デパートの中は大混雑
屋上は公園?

救急車?が来てものすごい野次馬!
こんなにエキストラを総動員して撮影したのか?
轢かれたのはネズミ1匹(そんなことないだろうに








デパート内でも迷子のアナウンスが流れる

トシコ:
毎日、迷子が30人もあるそうよ
人が多すぎるのよ、東京には
だから子どもを2人しか産まないって決めてるの









デパートは閉店時間

♪四丁目が真ん中 八丁目がおしまいよ
楽しい思い出つくる道 銀座大通り~

夜はネオンに光る大通り









女性が踊るナイトクラブではバンドが生演奏している
昔の日本人のほうが男女で踊る機会が今より多かったかも







カズコ:
やっぱりあの人が山の手の奥さんよ
昼間と男が代わってる
タルタルステーキですって!

着物でキメて人力車に乗るのはママさん?



ミハルが預かっていて、眠っているミチコをおぶって歩くウエダ

警察署
靴の万引で捕まってる母アサコ






アサコ:
結婚と同時に終戦
主人は長い失業生活のあとで会計係にやっと就職した

ヨシコちゃんが赤い靴を履いてるのをしょんぼり見ている娘を見て
たまらなくなり、子どもの喜ぶ顔が見たいと思って出てきた

子どもとはぐれて、探しながら、靴屋の前に通りかかって
商札を見て諦めたが、赤い靴を見て、これを履いて喜ぶ姿が浮かんで
気づくとこの靴をつかんで歩いていた
どうかミチコには知らせないでください!泣

その話を聞いていたウエダとトシコ








やっと母親といっしょに帰る

また陽気な音楽♪




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福音館古典童話シリーズ 42 狐物語 レオポルド・ショヴォー/編・画 福音館書店

2024-06-08 14:10:28 | 
2015年初版 山脇百合子/訳

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します



アダムとイヴの話から始まり、女性がとんでもない悪者に描かれているのは
本編に通じる諷刺と捉えていいんだろうか?

肉食動物が他の動物を食べて生きるのは仕方のないことだけど
それを差し引いても、キツネの態度はひどくて
笑いを誘って書いてるとしても笑えない

それでも信心深い態度をとろうするのは
信仰をも胡散臭いものだと揶揄してるのか

キツネの悪戯の短編が連なり、所々似たような顛末も見られて戸惑った

冒頭に本文と挿絵が合わないと注意書きがあり
どれが該当するのか分からなかった

最後の解説を読んで納得
それぞれ書かれた時代、作者が違って、やはり諷刺として書いているそう
解説だけで、数十ページあったのもビックリ/驚


【内容抜粋メモ】

●そもそもの始まり





アダムとエヴァは楽園から追い出される
同情した神さまは、棒で海を叩けば役に立つ動物が出て来ると教え
エヴァには叩かせないようにと注意する

アダムが叩くとヒツジが出て、エヴァが叩くとオオカミが出て、ヒツジを追う
アダムがまた叩くと犬が出て、オオカミを追い、ヒツジを解放する

エヴァはアダムに隠れて海で叩くとキツネが出た
その後、この世に生まれたキツネはみなこのキツネの子孫
中でもルナールと呼ばれたキツネが有名


●狼のイザングラン
イザングランは指折りの領主でルナールと親友で甥のように可愛がった

空腹のルナールはイザングランの家でごちそうになりながら
屋根から下がったハムを夜中に盗む


●雄鶏ノワレ





大変な物持ちのお百姓ベルトゥーの家と庭は柵で囲ってある
穴から侵入したルナールを見つけ、網を投げると、ルナールはかかとに咬みつき
助けて欲しくば雄鶏ノワレを差し出せと言う

ノワレをくわえて帰る途中、歌ってほしいと頼まれて
口がゆるんだすきに逃げられる








●雄鶏シャントクレール
有名なお大臣の雄鶏シャントクレールに歌ってくれと頼むルナール
すきを見てくわえて持ちかえろうとして、またもや逃してしまう


●魚をだまし取る





魚商人の荷馬車の前に死んだふりをして倒れているルナール
毛皮を売ったら4スーにはなると計算して馬車に積む
ルナールは籠の魚を全部たいらげて逃げる


●イザングランの弟プリモー
魚の荷馬車にたくさんのウナギがあると教える
魚商人はオオカミが本当に死んでるかどうか確かめるためにしこたま棒で叩き
堪えられなくなったプリモーは空腹のまま森に逃げる








●プリモーの死
ルナールはプリモーにガチョウの群れがいると教える
プリモーが1羽持ちかえろうとした時、番人が犬をけしかける

プリモーが怒ると

ルナール:
宮廷に訴えて、王さまの裁きをお願いしますよ
もし私を殺したら息子たちが仇を討ちます

2人は仲直りするが、誓いをたてる際、罠にかかりプリモーは死んでしまう








●井戸
ルナールは井戸を覗き、そこに映る自分の姿を妻のエルムリーヌだと思い
桶に入ると、底に着き、上がれなくなる









イザングランが通りかかり、井戸にルナールと妻エルサンがいると思いこむ
ルナールはここは天国で、桶に入れば来れると教える

イザングランが桶に入ると、ルナールは井戸から出る
ルナール:ひとり来たらっば、もひとりは行く これが習わし







修道士らが井戸の中のオオカミを見つけて悪魔と思い棒で叩く


●山猫のティベール
司祭:なんて見事な毛皮! あったかい縁なし帽が作れるぞ
ティベールは司祭の顔をひっかき馬から落としたため悪魔と思われる
(なんでも悪魔扱いされるんだな


●ライオンのノーブル王





王は平和のため、イザングランとルナールの和解を求める

ノーブル:
ルナールをよく知る余が保証する
ルナールはそなたにウソをつこうなどけしてしはせぬ(全然知らないんだな

イザングランに雄牛を分配させると
ルナールにやる肉はないと言ったため殴って血だらけにする









ルナールはノーブルと妻子に分配したため褒める
ルナールはイザングランが師匠だと立てる

ノーブル:そなたより抜け目のない者はいない

“よい狩りを”て言い方、『ジャングルブック』と同じだ/驚


●イザングラン、ルナールを告訴する
熊のブラン:私が復讐するのをお許しください
ノーブル:双方の言い分を聞かずに裁く者は賢明か?

イザングラン:ならば自分で復讐します!
ノーブル:和平を乱す者に禍あれ!


●シャントクレール、ルナールを告訴





パント:私には5人の兄弟がおりましたが、ルナールが食べました
ノーブル王:ブラン、ルナールを余のもとへ連れてきてもらいたい

ルナールはブランに蜂蜜のありかを教え、樹の間に頭を挟む
ノーブル:おまえの仇を討ってやる







ルナール:オレは生きなくちゃならない限り生きるまでだ

穴熊グランベールは同情して、ルナールに告解させる
ルナール:私は後悔しております

ルナールは絞首刑を言い渡されるが、刑を逃れて十字架を身につける







ノーブル:何があろうとも、そなたの“ルナールぶり”は変わるまい!

十字架を投げ捨てて逃げだし、樫の木にのぼるルナール


●ルナールの城 マルペルチュイ
ルナール:7年分の食糧がある
半年間、攻囲戦が続き、ある夜眠った兵の足やしっぽを木に縛る

再び王に捕まったルナール
エルムリーヌはルナールの身代金を持ってきて許しを請う

ノーブル:やつを赦す しかし次の悪事で有罪となったら、ただちに縛り首だ(甘いな


●ルナールとイザングランの決闘
聖遺物箱にかけて誓い、取っ組み合い
ルナールはイギリス人の得意技であおむけに倒す(柔道?
結局、イザングランがルナールを絞め上げ、ノーブルは吊るすよう命令

修道士ベルナール:私にルナールをお渡しください







修道院でもイタズラが過ぎて追い出され、せいせいするルナール


●染物屋ルナール
染料を浴びて、黄色くなったルナールに気づかないイザングラン
ルナールはガロパンと偽名を使い、片言を話す


●巡礼ルナール、ローマをめざす
染料が落ちて、生き方を改めようと決める
司祭:ローマに行って、教皇さまに告解しなきゃならないな


●ルナール、聴罪司祭の鳶に手を出す
告解を聞いて欲しいと言って、鳶を食べようとする
鳶のカワイイ子どもたちも食べたことが分かる

子どもがけいれんすると相談したスズメに助言して
子どもたちを飲み込み、もうけいれんしないと答えるルナール

スズメ:すべてが私の過ちのせいだ

ルナールに復讐しようと仲間を集めようにも、みな関わり合いたくなくて断る
空腹で死にかけた犬ドルーアンは、食べ物をもらったお礼に復讐に協力し
ルナールの背中の皮を剥く


●ルナール、再び王の信任を得る
ノーブルを罠にかけ、救ったお礼に宮廷に招かれる
イザングランとチェスをして負け、釘で打たれて死んだと思われ、王妃は号泣

熊のブランが穴を掘り、埋められる寸前で森に逃げる








ルナール:貴族はけして裁判なしに刑に処せられることはありません
ノーブル:闘いを赦そう 負けた者は死罪だ

シャントクレールと決闘し、マルペルチュイまで逃げるルナール

王は四日熱で死にかける
グランベールは王を救えば宮廷に戻れると助言







ルナールは薬草を集めて、王を救う代わりにイザングランの毛皮を要求
イザングランは皮なしで逃亡

すっかり回復した王はルナールを友にする


●皇帝ルナール
王は異教徒討伐に出発し、ルナールに城を守るよう言いつける
シャントクレールらが討ち死にし、ノーブル軍はやっと勝利する

その間、ルナールは王は戦死したとウソをついて王妃と結婚し、王座を奪う
怒った王軍と戦闘し、ルナールの息子を捕虜としていたため交換し、王座を取り戻す

ルナール:王さまの熱病を治した働きに免じてお許しください
ノーブルは同情し、和平が成立 2人は友情で結ばれる







●ルナールの死
ルナールはマルペルチュイで余生を過ごし
寂しがる王は鳶のユベールに連れ戻すよう命じる
ルナール:私は死んで葬られたと伝えて欲しい

ユベールがルナールの死を伝えると
王:ルナールをこの世につなぎとめるためなら、王国の半分をくれてやってもよかった!




解説
本書は独立した挿話の集まりで、それぞれ異なる時期・作者で作られている動物叙事詩
作者は同時代の文学作品の模倣、敷き写し、借用、茶化しを行っている

作品を書くための知識、教養を持つ社会階層は聖職者以外にはない
現実社会の事件への皮肉、風刺を取り入れた

ルナールの語源は「知恵と力」を意味する古いゲルマン語
生まれながらのペテン師、悪徳の権化として描かれる

獣、擬人化の両方が自然に混ざり合っている

“女房や女の言うことを聞く者は愚か”
“女がもたらすのは平和より諍い”
これはもはや蔑視より全否定に近い


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映画『希望の青空』(1942)

2024-06-08 13:45:48 | 映画
監督:山本嘉次郎

出演:高峰秀子、池部良、原節子、入江たか子 ほか



高峰秀子さんのだらだらと愚痴る感じのキャラクターってクセになる
義姉役の原節子さんとの共演も豪華



【内容抜粋メモ】

女性の歌
スキーをしているヒデコが転んで男にぶつかる
ヒデコ:ごめんなさい~

釣りをする子どもたち
ヒデコが男の頬を釣って「ごめんなさい~」

山林で歌う女生徒たち
♪ホーホケキョ ラララン と歌います







帰りの電車で眠りこける女生徒たち
ケンカを始める男2人

ヒデコはゴミをハンカチにくるむのを見て
前の席に座っている老人・太田は感心する

ヒデコが降りると、太田もおりて後を尾ける
走って逃げるヒデコ 走って追いかける老人w

巡査に女生徒のことを聞くと、奥から出てきて先へ行かせる
巡査:いいご年配のくせに・・・

太田は日本橋の店の主人
『水の音』の俳句を書いた人
巡査も時々詠む

ばあや:お嬢様に空手を習えと言ったのはこういう時のため

父:若い娘が1人でのこのこ歩くからだ







太田が家まで来る
父はワケも聞かず、追いかける

事情を知って笑い合う みんな俳句仲間
これが縁だと仲人を頼む








ヒデコ:私、女学校に行ってるのにまだ早い
ばあや:17ならみんな片付いてます
ヒデコ:とにかくお見合いだけはするわよ

父:よう決心してくれた ありがとう

父がうなじを剃ってる? ヒデコは痛がる



明治堂 カステラ屋
きょうだいがみんな呼び出された

ツトムが嫁をもらう話
祖父:いいお嬢さんだから急いだんだ

サトルが遅れて来て父に叱られる
10円欲しくて姉が出す(毎回、金額で笑っちゃうw

ヒデコが来たのにツトムが急に登山すると言ってみんな慌てる
目が合って、「いけね!」







姉チヅル:
とってもいいお嬢さんじゃないの
私、断然好きになっちゃった

ツトム:まだ子どもじゃないか

チヅル:私がお嫁に出たら、この家は誰が面倒みるの?



ヒデコ:
私、結婚なんてまだ全然考えてないのよ
お姉さまに結婚観聞いてみない?







チヅルは『青い鳥』の話をする






チヅル:
幸福は遠くにあるものじゃない
自分のすぐ近くにあるの
結婚すれば幸せになるか考えてもダメ



チヅルの夫タチバナが来る






祖父:ツトムとヒデコにみんなのウチを周って見せれば決心がつくだろう



オペラを歌う男性 ラジオ収録?
家族みんなで聴く








妻:45分きっちりで局から戻る と言ったのに待てども来ない

妻:あの人きっとどこかで飲んでるのね!怒

夫が棚に隠した酒を大盤振る舞いする
妻:あの人帰ってきたら驚くわよ いい気味だわ

泣き出す妻
林:僕の家に来てるはずです



林から「キシダくんはウチに泊まっている」と午前1時に電報が来て安心する
今井からも「キシダくんはウチに泊まっています」とまた電報が来る
妻:私を安心させようとウソついて悔しい!泣

妻はお皿を全部投げつける
ヒデコは次々と高そうな皿を渡すw

新婚記念の電灯まで割って反省する夫婦
ヒデコ:ごめんなさい~

ヒデコ:あんなとこに青い鳥はいそうもないわね



別の姉夫婦
夫の姉夫婦がくる
旦那は歌舞伎役者? みんなを笑わせる







また別の姉夫婦の家
男客:新橋で芸者してた女だろ? もったいねーよ
ツトムは怒って客をぶつ

ヒデコ:ツトムさんて案外勇敢ね 私、痛快だった








鎌倉 武田家
♪しょうじょうじのたぬきばやし に合わせて少女が踊る
(しっかりした子役だなあ







ヒデコ:あれが本当の青い鳥かしら
ツトム:さあ、ボクたちには分からないよ








兄夫婦の家
田舎でブタなどを飼っていて、忙しそうなお嫁さん
じゃんけんで負けたツトムはお嫁さんに兄と結婚して幸せか聞く

兄嫁:え? 幸せって? そんなこと考えたことありませんわ







兄:
結婚を幸福や愛情だとかで考えてるんだろ
お互い健康に気を付けて、健康な子どもを産むことだ

ツトム:それじゃ牛やブタの繁殖と同じだ

ヒデコ:夢みたいなことを考えていたかもね



少女ジュンコ:いやいや 振袖が着たいよー

め!て本気で怒るヒデコ







みんなで芝居に行く予定が急遽変更 夫は戦争に行くのか?
すごいしんみりする家族
ヒデコは泣きだす

ヒデコ:ヨウコちゃんを溺愛しすぎるって思ってた おねえさん、すいません



3人の老人
ヒデコは気がすすまない意向を伝える
老人:まだ年が若すぎたんだ

白無垢姿のチヅルにお別れを言いに来たヒデコ








チヅルはヒデコの手を引いてツトムの部屋に案内する

チヅコ:
あんた寂しいんでしょ?
ヒデコさん、あんたも寂しいでしょ?
2人はやっと青い鳥をつかまえたのよ



ヒデコ:青い鳥がいるわ!

指をさすと、ツトムの顔にぶつかって
ヒデコ:ごめんなさい~










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少年少女学研文庫6 魔法のベッド過去の国へ ノートン/作 学研

2024-06-07 13:05:11 | 
1968年初版 猪熊葉子/訳 赤坂三好/画

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


魔女のプライスさんと子ども3人の物語の続編

前作を読んでいないから、マンガの2巻から読んでいるような置いてけぼり感
前作を読んでいたら、思い入れたっぷりに書かれている冒頭も楽しめたはず

それでも、過去にタイムトリップする物語は
ファンタジーというより、もっとリアルで
私の大好きな眉村卓さんのSFみたい


【内容抜粋メモ】

登場人物
ケアリイ、チャールズ、ポール ウィルソン家の子どもたち
エグランタイン・プライス 魔女
エメリウス・ジョーンズ チャールズ2世の時代の魔法使い


●はじめに
ある小さな田舎の村に、ロンドンから3人きょうだいが夏休みを過ごしにやって来る
フシギな縁で3年後、ふたたび3人は村に住む魔女のプライスさんの家で過ごすことになる








●なくしもの見つかる
前作から2年経ち、ビアトリスおばさんは亡くなり
マッチ・フレンシャムの家は売られてしまった

ケアリイは新聞の広告欄にE・プライスさんの記事を見つける
「夏休みに子ども2人預かりたし」

母はいつも仕事で忙しく、夏休みは子どもたちだけでコーンウォールで楽しむ予定だったが
またプライスさんの家にあるベッドで冒険がしたくなる
ベッドのにぎりノブを使えるのは、まだ幼いポールだけ

ウィルソン夫人はプライスさんと会って立派な婦人だと思い預けることに決まる


●そして、またなくなった
駅に着くと、牛乳屋のビッセルスウェイトさんが荷車に乗せてくれる
ビアトリスおばさんの家は水道局が買って、家具は売りに出された

プライスさんは子供たちを部屋に案内する
台所の流しをつけかえるための費用に子どもを預かることにしたと話す









ケアリイは仕事場を見たいと頼む
ポール:僕、剥製のワニが見たい

そこにあるのは野菜や瓶詰果物で、もう魔法は止めてしまい、本も焼いたと話す
子どもたちはコーンウォールに行かなかったことを後悔しはじめる

プライスさんの寝室ににぎりノブがついていないベッドを見つける


●やりかけたらおわりまでやるべきである
1週間後、プライスさんはポールだけ連れて
ベッドで試しに出かけたことがバレる

ケアリイ:
プライスさんがベッドのにぎりノブに呪文をかけた時
反対に回すと過去に行けると言ったのだから
1度は連れてってくれるべきじゃない?
もう1回だけでいいんです


●過去の国へ
チャールズ2世の時代のロンドン
1人の魔法使いがクリップルゲイトの小さな家に住んでいた









エメリウス・ジョーンズは、ある魔法使いの所に年季奉公に住みこんで習っていた
歳とった先生が死にかけた時、助手のエメリウスに打ち明ける

魔法使い:
魔法なんてものはないのだ
金儲けのためにやっていた
お前の父は気前よく金を出してくれた
わしの商売はお前が継ぐがいい

当時の魔女や魔法使いは絞首台にかけられるのが習わしだった
エメリウスは35歳で、新規蒔き直すには遅すぎた

道に迷った子どもたちが来て
ここがクリップルゲイトで、今は1666年8月27日だと聞く

ケアリイ:あと1週間のうちにロンドン大火が起きるじゃない 私たちは未来から来たんです

エメリウスは子どもたちに身の上話をはじめる
故郷のペパリング・アイは、子どもたちの家のすぐそば

今度は子どもたちが事情を話すと、エメリウスは魔法のベッドを見たいと頼む











●へんなお客さま
心配しているプライスさんの前にケアリイが現れて、ホッとしたのもつかの間
エメリウスを客として連れてきたと明かす

一緒に食事をすると、がつがつ食べて、プライスさんをしきりに敬う
ティンカー・ヒルにおばが住んでいたことも話す









プライスさんは、エメリウスが本職の魔法使いと知って驚く
エメリウスは、プライスさんが魔法をお金のために使ったことがないと言うのを聞いて驚く

プライスさん:私はただの素人で、初心者です ベッドも本で習った魔法で易しいのですよ

エメリウスの深い植物の知識に驚き、2人は魔法の話で盛り上がるが
周りの目が気になるため、まずお風呂に入れて
長い髪を切り、亡き父のスーツを着てもらう

ペパリング・アイへみんなでピクニックに行くが、父の家は見つからない
おばさんは、子どもたちがエメリウスを訪ねた日に亡くなったのが墓石で分かる

家の跡はすっかりなく、エメリウスはショックを受ける
エメリウス:私以外に相続する者はいないのに

帰り道、自動車を見て恐れおののくエメリウス








●魔法はほどほどに
プライスさんは「内的物質起動術」についてエメリウスと議論するが噛み合わない
着物を動かす呪文らしい

エメリウスは次第に20世紀の生活に慣れるが
ロンドン大火で家が焼けてしまうのが心配になる

プライスさんもペパリング・アイのおばの家に行くといいとすすめる
プライスさん:もうこの世にいない人に親しみを感じることは自然なことではない








●心がわり
みんなでエメリウスを17世紀に送り届けて
プライスさんはベッドのにぎりを隠してしまった

プライスさん:
ちゃんと家まで送り届けるべきだったかしら
大火の後は暴動が起きたというし

みんなで家の窓から覗いて、無事を確かめることにする


●ふたたび過去の国へ
エメリウスは魔法で大火を起こしたと罪を着せられて牢屋に入れられている








馬の池に落とされ、溺れて死ねば人間で、死ななければ魔法使いとして火あぶりの刑となる
普通なら縛り首のはずが、大火で興奮している人々の暴走は止められなかった

プライスさんは窓から覗いて元気づけ
ベッドを隠してから助ける作戦を考えると言って去る


●魔女だあ!
使われていない牛舎にベッドを隠して、待っていた子どもたちは
プライスさんが心配になって、広場に行くと
火あぶりを見に来た野次馬でごった返している








火あぶり用の柱には、縛られたエメリウスがぐったりしている
たいまつを持った男は薪に火をつける

そこに黒いマントを着たプライスさんがほうきに乗ってやって来て
人々は押し合いながら逃げる

兵隊は魔女に向かって発砲し、魔女は父の剣でエメリウスの縄を切ろうとしている
ふらふらと落ちた所をみんなが駆け付けて
チャールズは剣で縄を切って、ベッドへ戻ると、プライスさんがいる
ほうきで飛んでいたのは「内的物質起動術」だった











●プライスさんのひっこし
夏休み最後の日、プライスさんは家を売って、お金は全部赤十字に寄付すると言う

プライスさん:
ジョーンズさんは、私に一緒にいてくれと言って、私はお受けしたの
向こうには家もあるし、資産もある
2人とも孤独な人間だから、一緒に暮らしたほうがいいんです

子どもたちの帰りの汽車の切符などのことを一切話して
あっという間にベッドに乗って、プライスさんとエメリウスは消えてしまった









ケアリイはティンカーヒルに行ってみようと提案
壊れた家の塀の上にあがると
ケアリイ:あの人たちが見えるわ

ジョーンズさんは“私のほんとうに愛する人”と言って、頬にキスをした
プライスさんの声が聞こえたわ
“すぐにそのレタス畑から出なさい”って言ったのよ



解説

メアリー・ノートン
医者の娘として、イギリスに生まれた
舞台に立っていた経験もあるが、結婚してポルトガルに移り小説を書いた
1940年アメリカに渡り、戦争の終わった1945年
『魔法のベッド南の島へ』を出版
2年後に本作を出版

ノートンは都合の悪いことや難しいことを魔法の杖のひとふりで片付けようとはしない
緻密な空想力で細部まで破綻がない

現実世界に非現実を持ち込むファンタジーを開拓したのはE・ネズビット
ノートンはさらに深め、後継者として成功した


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少女名作シリーズ30 少女のいのり ポーター 偕成社

2024-06-06 15:58:21 | 
1976年重版 山本藤枝/編著 山下一徳/カバー図案 田村耕助/表紙絵・口絵・挿絵

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たくさんあった「少女名作シリーズ」も残りわずかとなった

読んだ感じだと少年が主人公だと思うけど、本の表紙の中心は少女の絵
今作も親のない設定が使われ、最後は貴族でお金持ちだったというハッピーエンディング

森の木が高価に売れる商売があるんだな
悪人でもいい人でも、木を伐り倒すことには変わりないと思うけど


【内容抜粋メモ】

登場人物
そばかす 孤児院で育った片腕の少年 リンバロストの森の番人となる
マックリーン 木材会社の支配人
御者長ダンカン
妻セイラ
鳥のおばさん 博物学者
エンゼル
ブラック・ジャック



●名のない少年
そばかすだらけの顔、右手のない少年が仕事が欲しいとやって来る
支配人マックリーンは危険な森の見張りに1人必要だが少年にはムリだと言う









以前、解雇したブラック・ジャックという男が
常に森の木を狙っていることも伝えるが諦めない少年

孤児院で育ち、名前もなく、どこも断られてしまい、死ぬ気で働くと言う少年を見込んで
5年前に亡くなった父の名ジェームス・ロス・マックリーンの名をあげて雇うことにする

御者長ダンカンの家に下宿させてもらい、次第に仕事にも慣れ
鳥や獣と友だちになることで寂しさを紛らわせる







ある日、大きな黒い羽が落ちてきて、どんな鳥か気になり
リンバロストの森の鳥、花などについて勉強したいとマックリーンに相談すると
本と標本箱を買ってくれる
調べると、クロハゲタカという鳥だと分かる


●わるだくみ
ウェスナーはマックリーンを批判し、カンタンに500ドル稼げる仕事をしないかとそばかすを誘う
リンバロストの森の沼地には1本1000ドルもする木があると教える
そばかすはウェスナーとケンカして、マックリーンが手当する








翌朝、マックリーンは大勢の人夫を連れて
盗まれそうになっていた木を伐り倒して馬車で運ぶ









人夫は珍しい鳥をカメラで撮って世界中を回っている“鳥のおばさん”を紹介してくれる
鳥のおばさんと一緒に美しい少女がやって来て、そばかすはエンゼルと呼ぶ









マックリーンはそばかすを息子だと紹介し、とても自慢し
みっちり勉強させたら、本当の息子に迎えたいと話す

鳥のおばさんはウェスナーとブラック・ジャックを見つけ
3人で別の方向からピストルを撃って木を守る







そばかすは森に落ちていたエンゼルの帽子を届けに行く
エンゼルの父の会社に行き、礼儀正しいそばかすに感心する父

そばかすがいない間、沼地を見回りに行ったセイラは
ガラガラヘビを見て逃げだし、失神したところを見つける

あんな恐ろしい所にそばかすをやらないでくれとマックリーンに頼むが
人を増やそうとしても断固として1人でやると言い張るそばかす

歌が上手いそばかすを励まし、頑張れば音楽家にもなれると励ますエンゼル







リンゴの切り株から出た液が発酵し、それを飲んだ虫が酔っぱらっている様子を見て
鳥のおばさんに教えに行くと、エンゼルのパーティーをしている











境界線の見張りに行くと、自転車が針金に引っかかり
転んだそばかすを縛りあげるウェスナー
4人の男は木を伐り始め、そばかすに罪をなすりつける計画







エンゼルが来て、ブラック・ジャックが男前だと褒めそやし
すぐダンカン、マックリーンを呼びに行く









現場に戻ると、鳥のおばさんがピストルでジャックとウェスナーを狙っていた
ウェスナーを縛る間にジャックは逃げる

森には新たに4人の番人をおくことに決める
ジャックがエンゼルに騙されたと知って復讐に来るのを怖れたそばかすは寝ずに番をして
すっかり死人のようになり、心配したセイラはマックリーンに話す

エンゼルにも護衛をつけると約束するマックリーン
そばかすは撃ち殺したカワウソでエンゼルのマフを作ることにする

マックリーンは沼地の大ヘビを撃ち殺すと
そばにブラック・ジャックの死体を見つける



●黄色いリボン
ウェスナーは12本の木にしるしをつけたと話していたが
大きなカエデの木にそれらしき印を見つけて
エンゼルは髪のリボンをといて木に結ぶ

マックリーンは感謝して、エンゼルに化粧机をつくると約束
そばかすは声楽の勉強をさせてくれと頼む

大きな木を伐り倒す先にエンゼルがいて、そばかすは彼女を救って、木の下敷きになる








ひどい怪我をして、このまま死なせてくれと言うそばかすを
特別列車でシカゴの病院に運び、手術が行われる


●生きよ、そばかす
手術は成功したのに、生きる気力がないために助からないかもしれないと言う医師
そばかすはエンゼルを愛しているが、身分の差があるからムリだと知っている事情を話す







エンゼル:
私もそばかすを愛している
私も父も孤児のことは前から知っていた
父もそれが理由で断るような人じゃない

孤児院へ行って、そばかすを包んだベビー服を見れば
母親がどれだけ愛していたか分かる
赤ん坊が大事ならミシンなどかけず、ひと針ずつ縫ってあるに違いない


●貴族のおじさん
孤児院を訪ね、ベビー服を欲しいと言うと、叔父が来て持っていったばかり
叔父は下院議員のモーア卿で、一流ホテルに訪ねるとそばかすとソックリ









ベビー服は白く、縫い目は細かかったとそばかすに見せて、ワケを話す

アイルランドにお金持ちの年寄りがいて、2人の息子がいた
次男は貧しい牧師の娘との結婚を反対され、娘は歌手になり、アメリカに渡った

次男も後を追い、2人は結婚し、赤ちゃんが生まれた
そばの工場で火事があり、赤ちゃんの手を奪った
両親が助けに入り、天井が落ちて2人とも亡くなった

赤ちゃんの世話を頼まれていた近所のおばさんは
赤ちゃんを放っておいたのを恨まれると思い、近くの孤児院に置いていった

それを老人に打ち明けた手紙は読んだ後、隠していたが
老人が3か月前に亡くなり、長男が手紙を見つけて、赤ちゃんの行方を探していた

そばかすの名前はテレンス、住所はアイルランド
エンゼルの父は2人が立派な大人になったら結婚することを許す









マックリーンが見舞いに行くと、これまで隠していた右手を堂々と出しているそばかす

リンバロストの森とエンゼルは切っても切れない関係だから
これからもマックリーンのもとで働きたいと言う

エンゼルからのプレゼントは、黒い羽
そばかすが見つけた鳥が生んだヒナが成長していたことを知る



解説

ジーン・ストラットン・ポーター
1868年 アメリカ生まれ 小説家、博物学者 1924年死去

本書の原題は『そばかす』

その他の作品
『リンバロストの乙女』
『ラディ』
『白い旗』
『蜜蜂を飼う人』

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映画『てんやわんや』(1950)

2024-06-06 15:30:59 | 映画
監督:渋谷実

出演
犬丸順吉:佐野周二
花輪兵子:淡島千景
鬼塚玄三:志村喬
玉松勘左衛門:三島雅夫
越智善助:藤原鎌足
田鍋民平:薄田研二
あやめ:桂木洋子
ほか



【内容抜粋メモ】
社長は給料値上げを無視して消えた
病気で休んでいた犬丸順吉が出社する
社員:ストライキしても探すぞ!

屋上で水着で日光浴してる秘書ハナワ






水着でダンスしてる女性
社長は酔っぱらってる







順吉:
私は北海道に帰ります
東京の生活は私には激しすぎます

社長:
この名刺を持っていけば、君の面倒をみてくれるはずだ
四国のほうがあったかくていい
わしも後から行くかもしれん

機密書類を渡して、なにかあったら燃やせと託す








ハナワ:
お別れに一杯飲まない? 行きつけのところがあるの
ぐずぐずしてられない もう24だもの
社長を利用してやるのよ
女だってじゃんじゃんやれる世の中なんだから
相棒にならない? 2人でスクラム組んで

順吉:社長には学校の頃から世話になってるんだ

ハナワ:私と結婚して!







バスは禁煙
バスガイド:相生町でございます~









“僕はここで心の安住を見出すだろう”

勘左衛門:今、まんじゅう食い競走の最中
1人マラソンしてる間にまんじゅうを50個たいらげる









順吉は書類を木の下に埋める

タナベ:先生は民主主義をどう解釈してる?
求心運動のモットーを語る







四国独立を企てている
同志は4人

女将はバスで出会った女性



朝起きると書類を埋めた木が伐り倒されている

勘左衛門:
この土地では時々こうする習わしがある
和尚らとは付き合わないほうがいい
非常識な人間だから気をつけなさい

順吉は書類を額の裏に隠す すごいあるあるな


和尚:四国の民よ、団結せよ!







床屋では次の選挙候補で二派に分かれて張り合って賭ける
東京のダンナに社交ダンスを教えてくれと言う床屋

和尚はうなぎをとって生計を立てている
女将:先生は若いからいいおなごを紹介しなきゃ

無理やり迫る女将







みんなで登山して、頂上の宿に泊まる







主人は泡盛を出す
主人:日本は本当に戦争に負けましたか?
順吉:壇ノ浦以上の敗戦ですよ








娘アヤメがお酌し、寝室にも入ってくる








社長とハナワが四国に来る
ハナワ:私が社長になったら、順吉を編集長にする
順吉:僕にはハナワちゃんの性格が激しすぎるんだ









闘牛 日本でもこんな賭け事があったんだなぁ・・・
ものすごい人だかり







今度は切り株の上に魚が乗ってる
勘左衛門:犯人が謝りに来た そういう習わし



社交ダンスの練習
ハナエはスカートをたくし上げて見本を見せてあげる








切り株の上にさらに大きな魚を乗せて三本締め





勘左衛門:
あのハイカラ女はほんとに秘書ですか?
東京では妾と言うんでしょ?

社長:
選挙活動がイヤなら東京に帰ってこい
あの書類も持ってこい



和尚らに演説してほしいと頼まれる

順吉:
出ましょう 僕はこの町で仕事を探したい
もう一度アヤメさんに会わせてください

和尚:毎年1度町に来る 来月だからそれまでの辛抱だ



求心運動大演説会





馬が川にいて、河童のせいだと騒ぎになる
河童が馬を引っ張る伝説がある
和尚:敵側の陰謀に違いない

求心教という宗教にしようと画策



年に一度の祭り
大ウナギを巡ってケンカ
上、下で民のケンカが絶えない



道後温泉
ハナワが病気だと電報して順吉が駆けつけると仮病






ハナワ:
あいつはタヌキに角が生えた鬼よ
さんざん働いたのに追い出して

順吉:明日の祭りに会う人があるんだよ
ハナエ:それじゃ仕方がないわ

順吉が握手で差し出した手に噛みついて泣くハナエ








町会議員:
アヤメさんは止めたほうがいい
あの村には旅人をああして歓待する習わしがある
先生をこの町に引き留めようとして和尚らに口止めされていた

順吉:僕にアヤメさんをください
父:子どもの頃からの許嫁がいて、来月、土佐に嫁に行く

和尚が求心教を広めているのを殴りつける
気味の悪い山車が来て、順吉も山車を担いで張り合い
しまいには大ゲンカになる








病院で目が覚める順吉
和尚:もう求心教は懲り懲りです

順吉:
僕も東京へ帰ろうと思う
結局、田舎でも同じことでした

勘左衛門が秘密書類を持ってきた
開けたら女の下着写真がどっさり
ぶちギレる順吉



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少女名作シリーズ23 アルプスの白ゆり ヨハンナ・スピリ 偕成社

2024-06-05 15:16:23 | 
1977年重版 白木茂/編著 山下一徳/カバー図案 石田武雄/カバー絵・口絵・挿絵

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


作家になりたいではなく、困っている人に寄付するお金を作りたくて
初めて小説を書いたのが、あの名作『ハイジ』ってスゴイな!

今作も夢中で一気読みした
このシリーズはどれも秀逸で、心が温まる物語ばかり



【内容抜粋メモ】

登場人物
ドーラ
父 ファルク少佐 ドイツの軍人
母 リリ 亡
叔父 ティトス 学者
叔母 ニネッテ

ビルケンフェルト家
父母
ユル、パウラ、ロルフ、ビリ、リリ、フンネ




●ドイツ カルルスルーエ町
ドーラは毎日、同じ時刻に父と散歩する
母リリはドーラを産んですぐ亡くなった









以前はハンブルクに住んでいたが、戦争で胸に弾丸を受けた父は
医師から治る見込みがないと言われ、姉の近くの家に越してきた

叔父は学者でいつも部屋にこもって本を書いている
ニネッテ叔母は心配症でいつも口うるさい



●かなしい別れ
ある朝、父は穏やかに笑ってこの世を去る
生前書いた手紙には、ニネッテ叔母にドーラを頼むとある

ドーラは叔母夫婦の屋根裏に越し
午前は塾で勉強、午後は仕立て屋で腕に職をつける練習をする

小さな窓から5つの星が見えて、悲しい時もそれを友だちと思って慰められる









●おじさんの旅行
1年後、叔父は急に倒れ、医師からすぐに山のキレイな空気を吸わないといけないと言われる
ドーラの母の親戚がスイスにいるため、手紙を書いて
未亡人のクルト夫人の家で静養することにする

ドーラは仕立てやの奥さんが面倒をみる予定だったが
医師からひどい貧血だと言われて、一緒に連れて行く








●丘の上の家
初日に、隣りのビルケンフェルト家から6人の子どもたちの元気な声が聞こえてくる
叔父は音を避けて、部屋に閉じこもる

遠くに旅行していた父が帰ってきて、大騒ぎの家族
リンゴの木の下で歓迎パーティーが開かれるのを
屋根裏の窓からこっそり見るドーラ












イタズラ好きな双子のリリとビリは
ボール紙に火をつけて火事さわぎを起こす

ニネッテ叔母は怒って、明日にでも引っ越そうと言い出すが
ここよりいい場所はないと止めるクルト夫人

長男のユルが夏休みで帰郷し、さらに賑やかになるお隣り
ロルフは毎日なぞなぞを作るが、家族はウンザリ

長女パウラは同じ年ごろの友だちがいないことを嘆き
ドーラは親しくなりたいと切望する

ビルケンフェルト夫人は、幼い頃の親友リリの話を聞かせる
父親が悪い人に騙されて、アメリカに行くといって別れてしまった


●恐ろしい出来事
リリとビリは洗濯小屋でノアの箱舟をしていて、溺れそうになる








それに懲りず、父がロルフにお土産に買った矢で遊び
垣根から様子を見ていたドーラの右腕に刺さってケガをする
ニネッテ叔母は一生“かたわ”になるかもしれないと嘆く








双子は隣りの子どもを殺してしまったかもしれないと思い、家族に告白
ビルケンフェルト夫人は謝りに行く

ティトス叔父が騒音を嫌うと聞いて、風通しのいい東屋を使ってほしいと提案
ドーラには子どもたちの相手をしてほしいと言って、ドーラは大喜びする


●歓迎攻め
隣家に行くと家族全員で迎えてくれて感激する








リリはドーラにピラノを教えるため、嫌っていたピアノがぐんぐん上達する







末っ子のフンネはいつもきょうだいが忙しくて相手にしてもらえないが
ドーラが遊び相手になってくれて上機嫌







ロルフはドーラの好きな5つ星がカシオペア座で女王さまのイスだと教える






ティトス叔父はロルフのなぞなぞを解く相手となる
陽気に鼻歌を歌う叔父を見て、驚くニネッテ叔母

パウラはドーラと親友になり、時間を忘れて話す

ドーラの腕の傷も治り、毎日、リリからピアノを教えてもらう


●別れの日
叔父はもう2週間滞在を延ばす
ニネッテ叔母の泣き言も減った

その2週間もあっという間に過ぎて、最後の日
リリはもうピアノなんか弾かないと言い出す

ドーラは昔のアルバムを見せると
昔、母とビルケンフェルト夫人が別れの際に交わした詩が出てくる

あなたの手と わたしの手
しっかりと にぎりしめて
いつまでもねと ちかったのに
わたしはいってしまう・・・

ドーラが親友リリの子だと分かり、どこか面影があるとフシギに思っていた謎が解ける







ビルケンフェルト夫人はニネッテ叔母にすべて話し
家族として迎えたいと言うと、叔母も賛成する

家族に話すと、みんな感激して盛大なお祝いを開く




解説
本書の原題は『ティトスおじさんの夏の転地』

ヨハンナ・スピリ
1827年スイス生まれ 74歳で死去
父は村の医師
たくさんのきょうだい、叔父、叔母のいる大家族で楽しく育った

フランスとプロシア(ドイツ)が戦争になり
そこに挟まれたスイスは中立を守り、両国の人たちが続々と避難してきた

スピリは小説を書いてお金をつくって助けてあげようと思い
少女時代を思い返し、美しいアルプスの山の暮らしと少女を書いたのが『ハイジ』

『コルネリの幸福』
『ビルデンシュタイン城』


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映画『夫婦』(1953)

2024-06-05 14:47:49 | 映画
監督:成瀬巳喜男

出演
中原伊作:上原謙
中原菊子:杉葉子
早川直吉:藤原釜足
早川たか:滝花久子
早川茂吉:小林桂樹
早川久美子:岡田茉莉子
武村良太:三國連太郎
藤野ミエ子:木匠マユリ
野田アヤ:田代百合子ほか
ほか


杉葉子さんが原田知世ちゃんぽい



【内容抜粋メモ】
5年ぶりに会った学校の女友だち








実家はうなぎ蒲焼屋はや川
通りを祭りにまじってイサクが来る
2階は兄夫婦が住むから、それまでに家を探さなきゃならない

物件を見て回るキクコ 1軒1枚のモノクロ写真

タケムラと飲むイサク
タケムラは妻を亡くして泣いている

イサク:君の家を貸してくれないか?
タケムラ:思い出の家だから大事にしたい



兄嫁両親が結納で家に来る
荷物が届いてバタバタする

叔父夫婦も家に来る
キクコは結婚して6年目



タケムラ宅に引っ越すが風邪で寝ていた
家の中はごちゃごちゃで片付けを手伝う
3人でうどんの夕飯







タケムラにお見舞いの花を持っていく女性社員ノダとフジノ
キクコがタケムラのヒゲをそってあげててなんだか腑に落ちない

薪が家まで売りに来る
キクコ:日曜までにわっておいてくださいね



4人で夕食
キクコは銀座の時計屋さんに勤めていた
タケムラ:僕は熱烈な恋をしたいんだよ







女友だち:
子ども2人産んで、形が崩れるから家でもブラジャーしてる
主人は自分を女と見てない
外でなにもない人は千人に1人くらい
事務員が愛人


お豆腐さんや、チャルメラの音が鳴ってる

タケムラは近所の友だちと将棋をうつ
「おい、お茶」ってひさびさ聞いたな

タケムラは配給時代に女房がつくった下着を着ていて笑う
イサキ:色消しだねえ(笑








♪ジングルベル が流れて賑やかな町
日本のクリスマス商戦はこんな前からなんだな/驚

チャップリンのマネをした無声演劇を見に行く3人









ものすごい狭い部屋でダンスしてる男女
タケムラもキクコと踊る










混んだ道ではぐれたイサクは女性社員と出くわす
タケムラは普段のお礼だと言ってキクコにお酒をおごる









タケムラ:
お陰で女というものが少しわかった
こういう女性もあるんだなと
うちの女房は不器量だけど健康が自慢で茶碗をおきっぱなしで
それが普通だと思っていたが貧乏くじを引いたな
あんたがたが羨ましい

キクコ:
中原もあなたのようなファイトがあれば
この頃はしんから夢中になるのは野球くらい

イサク:フジノと飲んだんだよ いいな若いコは、はつらつとしてて

タケムラがショールを買ってくれたのを見て
イサキ:返せよ、こんなもん



中原とフジノがいっしょに帰るのを見かけたタケムラはキクコに教える
(女性の声たっかいな!

タケムラ:
中原さん、ボクを誤解してませんか?
奥さんが可哀想だ

イサク:君は女房を好きなんじゃないか

タケムラ:好きです だが理性を持ってる 純真なんです











課長:明日、日曜だが仙台まで出張してもらいたい

少年が納豆を売り歩いてる/驚

イサク:頼むよ 何度も念を押して出かける

門松を玄関に釘で打つのを手伝うタケムラ



会社は女性社員だけで大掃除
報告書を持って、課長が忘年会をしてる芸者屋さんへ
課長:部長にまわしてくれ 熱海に行くと言っていた

芸者:後ろになにか下がってる
課長:オーバーの裏だよw







キクコの実家に帰ると頼んだラーメンが来てる
キクコ:私も一度宿屋に泊ってみたい 修学旅行以来、どこにも泊まったことがない









キクコ:
待ってる身にもなってください
お友達に田舎臭くなったって言われて
こんなに一生懸命やってるのにちっとも分かってくれないのね
一人できりきりまいして、ダイキライよ
私もよく考えてみます

ちんどん屋がねり歩いてる

うなぎ屋も大繁盛

母:大晦日にケンカするなんていい身分ですよ

クミコが着飾っているのをまぶしそうに見る









母:悪いことはいわないからお帰り

キクコ:
一生の問題ですもの
年中一人相撲でほんとにくたびれた

父:
女は5、6年経つとまったく違ってくる
こんなに憎たらしく見えるものはないね









囲炉裏で餅を焼いて食べるタケムラとイサキ
12時を過ぎて帰ってくるキクコ

除夜の鐘が鳴る



正月
子どもと凧あげをして電線にひっかけて泣かせるタケムラ

兄と嫁が挨拶に来て、それぞれに忠告する
イサク:はじめが肝心だ
キクコ:男は大きな坊やだと思えば腹も立たない



兄嫁ナミコのつてで家を見に来る







女主人:
2階ならあいてる
応接間に学生が2人、お茶とお花をしてる未亡人がいる
家賃はもらわない(!

でも障子へだてただけで他人と一緒の一軒家はイヤだなあ・・・


フジノが来て、課長のことずてを伝えて部屋にあげる



キクコらは引っ越す
列車の音がするのに「静かだなあ!」て

キクコ:
ここもほんの腰かけね 子どもができちゃったら・・・
まだ半年あるし、それまでにどこか探しましょう
内職するわ

イサク:産むのよそう まだムリだよ










イサク:おおげさに考えないで すぐ済むんだから(ひどいな・・・

産婦人科へ行くが逃げだすキクコ

イサク:帰ろう 飯でも食っていこう なんとしでも育てよう










肩を抱いて歩く後ろ姿で終わる





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映画『ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー』(2017)

2024-06-04 12:11:40 | 映画
監督:ダニー・ストロング

登場人物
J・D・サリンジャー:ニコラス・ホルト
ウーナ・オニール:ゾーイ・ドゥイッチ
ウィット・バーネット:ケヴィン・スペイシー
ドロシー・オールディング:サラ・ポールソン
ジルー:ブライアン・ダーシー・ジェームズ
ソル・サリンジャー:ヴィクター・ガーバー
マリアム・サリンジャー:ホープ・デイヴィス
クレア・ダグラス:ルーシー・ボイントン
ガス・ロブラノ:ジェームズ・アーバニアク
ナイジェル・ベンチ(英語版)アダム・ブッシュ
ほか


「作家別」カテゴリー「J・D・サリンジャー」に追加します


Amazonプライムビデオで観た

私の大好きな作品がどういう状況で生み出されたかが分かる
作家として成功しても、イノセントを重視して隠遁生活に向かうまでが描かれる
どこまでが実話か分からないけれども


【内容抜粋メモ】
精神病院で手のふるえを隠すサリンジャー

「ホールデンは死んだ もう救いはない」


6年前 1939年
ジャズバンドが生演奏するクラブ
ウーナ 父が作家 短編を書いてると自己紹介するがフラれる

母に短編を読ませると褒める
母:あなたは才能があるわ
サリンジャー:大学で創作を学んで出版したい

父:
落ちこぼれのお前が作家で食べていけると思うか?
挫折して落ち込んでほしくないんだ
うちは肉とチーズで財産を築いた


大学でウィット先生からライティングを学ぶ
ウィリアム・フォークナーを読んで聞かせる
ウィット先生:自殺未遂や暴力を自分の声で語り、唯一無二にしている

日常会話を小説に入れていくサリンジャー
アップタウンではユダヤ人、ダウンタウンでは堅物と言われ、どこにも居場所がない

グリニッジ・ヴィレッジ
ウィット先生:これこそ執筆だ

『若者たち』の原稿の持ち込みに行くが不採用
ウィット先生:2番目に大事なのは不採用に耐えること 次を書け そして次

ウィット先生どうしてこの道を選んだ?
サリンジャー:いろんなものに腹が立つけど、書けば思ってることがハッキリする

ウィット先生:
怒りを感じるものを物語にするんだ
何も得るものがなくても


美しい自然の中に建つホテルにきた家族
少年と少女がチェスをしているのを見て、すぐノートにメモる

父:姉も来てるのに5日も書き続けているぞ



『若者たち』が掲載され、初めての小切手25ドルをもらう


友だちとお祝い
またウーナをダンスに誘う
ウーナ:あなたの短編を読んだ ステキだった

ウーナの部屋に来る
ウーナ:ハリウッドに出るつもり
サリンジャー:僕も昔、俳優になろうとしてた

ウーナ:
私はタレントが好き
小さかった頃に父と別れて、なぜ愛してくれないのか分からない



著作権代理業

女性担当者:
ポスト誌系の小説を書くこと
まずはリラックスしなきゃ

ホールデンのことを書き、ウーナにインチキと言われてぶたれる

『マディソン街の反抗』をニューヨーカーが掲載
2点修正するのが条件
アル中ぽい描写、最後に2人をくっつけること

サリンジャー:
現実は違うだろ?
依存症じゃなくても酒に頼る人もいる
ウソのない物語を書きたい

ウィット先生:
私は才能の芽を見つけることができる
サローヤン(!)もコールドウェルも私が見つけた
ホールデンを長編で書け 1冊かける価値がある
君が読みたいと思うものを書けばいい



真珠湾が攻撃されたニュース

兵隊に行くサリンジャーを祝うパーティー
『ニューヨーカー』は出版をやめた
戦時には軽薄すぎるという理由

ウィット先生:
ワガママが言えるのは成功してからだ
ホールデンと親友になるんだ
なにがあっても絶対に死ぬんじゃないぞ!



イギリスに送られた兵役の間も短編を書いて送る
チャップリンとウーナのスキャンダルのニュースを見る

Dデイ 戦死者が大勢出た

爆弾にヤラれる部隊 友人が目の前で死ぬ
極寒の穴の中で死にかける
看病してくれた友人は氷に埋まる

強制収容所
こんな環境でトラウマにならないほうがおかしいな↓↓↓

病院の冒頭に戻る
「もう語ることがない」



1946年 帰宅
半年前に結婚した妻のシルヴィアを紹介する
戦前は眼科医だった

ウィット先生とも再会
ホールデンの長編はまだ半分 戦争がよみがえるために続きが書けない

カウンセリング
眠れないし、集中できない 叫んで起きることもある
悪夢を見る 日中も強制収容所が見える

医師:帰還兵にはよくある すぐ治る

出版社が選集の出版を拒否

サリンジャー:
そのためだけに帰ってきたのに! オレはDデイに上陸した
生きてるのがすまないくらいだ! 顔も見たくない!



サリンジャー:このアヒルは池が凍ったらどこに行くのかな?
(この質問、作品にも出てくる 涙が出るよね・・・

夜中に2人の男に襲われてスラれる
サリンジャー:オレは帰還兵だぞ!



公園で瞑想しているグループ

僧侶に白昼夢を話す

僧侶:
私も独立運動の戦士だった、暴力を見てこの道に入った
意識を高めて瞑想し、苦しみを癒す

神はあらゆるものに存在する
永遠の精神であり・・・

書くのは才能を見せびらかすためなのか?



また書き始めるがゴミばかり
僧侶:破るのを楽しんだか?

サリンジャー:昨日は5ページ破った
僧侶:楽しそうだな



シーモア・グラースについて書く!
『バナナフィッシュにうってつけの日』

戦争が終わり掲載が検討されているが修正するのが条件

サリンジャー:
新しいスタイルで現代社会を描きたい
生きる苦しみを偽りなく伝えたい

編集者:説明しすぎだ 読者の理解力を信じろ

『バナナフィッシュにうってつけの日』も見てもらう


ハロルド・ロス:
とても才能がある
『ニューヨーカー』は全作品を掲載することにした
年俸を払う契約をする

“期待の新星”と一気に話題となるが
写真を撮る時も戦争がフラッシュバックして酒で誤魔化す
これじゃ成功しても嬉しくないな↓↓↓


僧侶:前へ進むために書いてみては?



ストレスをなくすために郊外へ引っ越して瞑想する
ホールデンについて書き始める

ジルーに初の長編『ライ麦畑でつかまえて』を出版してほしいと頼む

サリンジャー:
ノルマンディに上陸した時にこれを書いていた
入院していた時も僕を救った作品だ

出版社:
彼自信が“インチキ”に見える 鼻につくんだ
何年か寝かしたらどうか

ジルー:
私はとても気に入ったが、ボスはホールデンが理解できなかった
彼はすべてを憎んでる
ホールデンは狂ってるのか?
(若者の象徴だから大人には分からないよね



リトル・ブラウン社に送ったら米文学史に残るマスターピースだと賞賛
表紙の会議に出る

サリンジャー:
ホールデンの姿は読者の想像にまかせる
宣伝は要らない


ベストセラーになり、マスコミに書かれるサリンジャー

僧侶:平安は得られたか?




熱狂的ファンの男性:
なぜこんなにボクを知ってるんですか?
僕はホールデン・コールフィールドです

サリンジャー:僕はフィクション作家だ

熱狂的ファンの男性:あんたもみんなと同じインチキだ!

父:
顔写真は外すべきだな
私はピアニストになりたかったが
ラビだった父は止めさせた
愛ゆえだと知ってた
ホールデンはお前なんだろ?
お前には才能があるよ

(作家は1回当たれば、さらに面白い作品を書くよう言われてプレッシャーがかかるんだな


クレア:たかが本よ 愚痴と退屈な結末 作家は他にもいる





家の前に本を持って待つ熱狂的ファンを逃れて
ニューハンプシャーへ引っ越す

ヨガもやってる

青年会で講義する

女生徒:
学校新聞でインタビューしたい
なぜ若者の作品を書いている?

サリンジャー:無垢だから 僕は失ったけど

クレア:若い女の子が好きなのね 私が老けても愛してくれる?

地方紙にインタビューが載ってる
サリンジャー:子どもまで裏切るのか!

敷地に塀をはりめぐらせる

ウィット先生:彼に会いたい 成功したのに、なぜまだ怒ってる?

『ナイン・ストーリーズ』





サリンジャー:素晴らしい作品を生み出す者は欠陥が多い

子どもが産まれても、グラース家の物語を書いてこもりきり
クレア:私たちも家族よ!孤独なの!

ウィット先生から電話:選集のために序文を書いてほしい


ウィット先生:
『フラニーとゾーイ』は宗教話ぽかった
あの序文は使えない
私のことばかりで不向きだ





映画化の話が絶えない

サリンジャー:
彼を演じられるのは自分だけだが老けた
もう出版したくない
書くことはボクの祈りになった
出版は瞑想を汚す
見返りを求めなければ幸せになれる気がする



その後、作品は世に出なかった

隠遁生活後、2010年に死去


つい最近まで同じ空気を吸ってたってビックリ
遺稿があるなら読みたいけれども、死後も出版されないのか?




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マインドフルネスヨガ&瞑想

2024-06-04 12:10:40 | 日記
オンラインヨガOlulu
月21時~リラックスヨガ、水21時~マインドフルネスヨガ
無料、顔出し、声出しなし

マインドフル・アーユルヴェーダ なつみ
金21時~ヨガ&瞑想 メンバー限定、月イチ雑談ライヴ
顔出し、声出しなし


■マインドフルネスヨガ&瞑想(5.22
ネガティブを嫌がるとさらに大きくしてしまう
寄り添う、ともにあると、敵だと思っていたらモンスターじゃないと分かる



■マインドフルネスヨガ(5.29
年齢を重ねるとできないポーズが増えていく
できる→できないに手放していく練習
それがヨガのプロセス

体調が悪くてやりたくてもできない
ダメ出し傾向がある人は自分を責めるのを止めて(自尊心が傷つく
天気のせいにしてみると心が軽くなる

食欲:ストレスがある時は噛みたい 咀嚼して解消したい



【LIVE瞑想】自分と深く繋がる マインドフルネスヨガ&ボディスキャン瞑想
概要欄:
マインドフルネスヨガとは「動きの瞑想」です。
体の感覚を感じながら動くことで、自分自身の奥深くと繋がれます。

いつもマインドフルネスヨガを受けてくださってる方の感想で、
「考えを静かにして自分の芯だけを感じられる時間」
とおっしゃってくださいました。(とても素敵だなと思い、紹介させていただきました)

適度に動いた後、仰向けで横になりボディスキャン瞑想を行います。
変化した体が自然と落ち着いてくるのを感じていきましょう。


ボディスキャン瞑想
眠気:感じたくない感情がある時、防御で眠くなる時もある

頭痛
重だるい痛さ カパの乱れ
鋭い痛み ヴァータの乱れ

一過性のものも多い
痛みを「病気?」と思い悩むことを切り離す



【雑談LIVE】スリランカフェスとか、最近のYouTubeの話

スリランカフェスティバル in 東京 2024(6月15日~16日 代々木公園)

ドリスティ
ヨガのポーズごとに視線の位置が決まっていて大事
スリランカのダンスも目力があった

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topics~Amazon audeble 退会 ほか

2024-06-03 12:32:50 | 日記
宇野昌磨引退会見
宇野くんらしい、カジュアルで、時々笑いもある会見でいいね

引退を決意したのは2年前
ゆづくん、ネイサンが引退して置いてけぼりになった気持ちがあった










■2024年5月分(4月22日~5月21日)の電気のご使用量と料金@ハチドリ電力
契約プラン: 市場連動プラン
ご使用量: 51 kWh
電気料金: 2501 円


Netflix
au契約した時のサービスで入ったけど
次の更新が分からないからMyauで調べたら~6.17だった
周りが言うほど観ないから解約する予定

アカウント→お支払いに関する詳細
プラン:広告つきスタンダード
お支払い方法:
お客様のメンバーシップは、2024/05/18に有効化されたau・UQ mobileのプランに含まれています。
ご請求に関する詳細は、au・UQ mobileにお問い合せください。






Amazon audeble 退会
これも全然利用しないから退会
~6.14まで利用可能





Amazonプライムは2025.5までで、更新前に知らせるように設定した




ほかにはなかったよね?
言われるままに申し込んでも使わないし、更新日を忘れるから気をつけなきゃ/汗



その他

スモールワールズ|アジア最大級のミニチュアミュージアム
PewDiePieのVログで出かけた動画があって初めて知った

ミニチュアのワールドといえば“東武ワールドスクウェア”じゃん
2人とも好きそうだから行ってみてほしいな
クルマが世田谷ナンバーだったから、その辺りに住んでるのかも


わーちゃんLINEスタンプ
“バナナ”で検索すると「バナナきた!」が出てきた♪
かわいいなあ!





わーちゃんの日常


副交感神経優位にさせる耳マッサージ








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映画『アステロイド・シティ』(2023)

2024-06-03 11:58:40 | 映画
監督:ウェス・アンダーソン

出演
オーギー:ジェイソン・シュワルツマン
息子ウッドロウ:ジェイク・ライアン
祖父スタンリー・ザック:トム・ハンクス
ミッジ:スカーレット・ヨハンソン
劇作家:エドワード・ノートン
ヒッケンルーパー博士:ティルダ・スウィントン
ほか



プライムビデオで観た

ウェス・アンダーソン監督作品はこのマットな色調が特徴的

俳優はクセが強くて、みんな表情を抑えて、人形みたいに喋る
マット・ディロンやウィレム・デフォーなど意外なキャストもチョイ役で出てる
この監督が好きで友情出演してるのかな?

カラーの世界と、それを書いた劇作家の世界はモノクロで同時進行していく構成

渇いたユーモアがクセになる得にも損にもならない映画だけど
私の好きな宇宙人やUFOが出てきて楽しかった



【内容抜粋メモ】
「アステロイド・シティ」は番組のために創られた空想と紹介する男性
ライターが書いて、セットを組み、劇団員の読み合わせ

第1幕
古いカントリーミュージックが流れ
果物や核爆弾を積んだ列車が砂漠を走る

隕石衝突遺跡、クレーターがある
モーテルは空室なし

ガソリンスタンドに来た家族
メニューの数がハンパないな

核実験でキノコ雲が見える

クルマが爆発
祖父ザックに電話
娘婿として不満がある

娘3人は星の名前がついてる
服がかわいいな

バス到着
子どもたちと女性教師、女優ミッジと娘ダイナも到着

オーギー:ママは3週間前に死んだんだ
タッパの中に火葬した遺灰が入ってる



作家のもとにアイスを持ってきた男は芝居を演って見せる
作家:君は完璧だ 2人はキスする



オーギーはカメラマンで、ミッジの写真を撮る
ミッジ:先に許可をとって



開会式
軍事科学研究のラーキングス財団が
小惑星の日は隕石が落ちた日
夕食はピクニック、夜は花火大会

スピーチで自分の人生を小説風に話す
みんなセリフが長くて早口で大変だな

「穏やかな人生を歩みたいなら、生まれる時代を間違えた」

ウッドロウもなにか受賞

宇宙からの謎のパルスが銀河暦かもと推測するウッドロウ

生徒ドゥワイトが消えた

ミッジはサングラスをとると目にアザ 「メイクよ」
全部1テイクで撮ってる???

ウッドロウは他の受賞者に母の写真を見せる



10週間後
カリフォルニア行きの列車にて
ミッジ役の女優の前でウッドロウ役の男性が代役のセリフを読む
演出家グリーンからの手紙を読んで役を得る



ドゥワイトは大人たちの間でタバコを吸ってるのを見て叱る女性教師

ミッジ:ヌードシーン見る? シャワーを出るところからセリフを読む
オーギー:時々、替え玉を使うね

ミッジ:虐待されたアル中を演じたいけど、私は喜劇役者なの



自販機で土地を売ってる
お金を入れると証書が出てくる

子どもたちは母の遺灰を土に埋めて儀式を行う

祖父:
私の娘をモーテルに埋めさせない
週末、牧場の裏庭に埋めるのはどうだ?

ちゃっちい花火があがる

天体のスピーチをしてる女性はもしや・・・? ティルダ・スウィントン! パット見分からなかった
みんなで段ボール箱をかぶって天体観察してドットを見ているとUFOがおりてくる!

脚の長~~~い宇宙人!
キョロキョロしながら隕石を盗みだすwww

オーギーが写真を撮るとポーズw
UFOに戻り、去っていく



舞台稽古
妻ポリーは浮気 息子クラークは祖母に預けた キスしてお別れする男女
アジア系俳優がちょこちょこ出て来るな



軍の緊急措置計画X
「宇宙人が出た場合、証人を捕まえ健康診断、心理診断すること
 100年間は否定すること」

目撃者の証言を封じる



海王星について説明する女性教師
生徒は宇宙人に夢中

モンタナ:
俺が思うにあいつは害は与えない
地球や人間を見たかったんだ
俺らと同じ生き物だ

家越しに男女が話すシーンは前にもあったね


ウッドロウ:宇宙には何がある!? 人生の意味かも

オーギーは子どもを見捨てようと一時考えたことを認める

リッキー・チョウはスキップに電話して学校新聞に載せる



俳優が作家に質問
出たウィレム・デフォー!

ウィレム・デフォー:睡眠は死と違う ゆっくりと夢の中へ



第3幕 1週間後 情報操作は不完全だった
すっかり宇宙人で儲けてるアステロイド・シティw

モンタナはまた授業を邪魔して生徒が書いた歌を歌う
♪天にまします宇宙人さまよ~
みんな踊りだす

ミッジ:
2人で寝室にいたのをダイナが見てた
私たちは発展しない

パン焼き機で火傷するオーギー

隔離処置でもめごとが起きる



緊急会議
明朝、隔離が解除されると表明

またUFOが来て、隕石を落として帰る
裏には宇宙語?が印字されている

隔離解除は延期され、ビームで攻撃される
ウッドロウとダイナはキスする



オーギー役の男優が舞台裏に行き、苦しみを訴える
「芝居が分からない 新鮮な空気が必要だ」

宇宙人役の男性が愚痴ってる
後で知ったけど、ジェフ・ゴールドブラムだった!

妻役の女優がタバコを吸ってる 登場場面はカットされた
エリザベス女王の衣装では?
ドレスがきつくて胸元がすごいことになってる

半年後、劇作家が50歳で死去した

「目覚めたければ、眠れ!」

隕石を持った宇宙人



エピローグ
隔離は解除され、ミッジたちはチェックアウト
ザックが遺灰を移そうとすると娘たちが怒る

家族はクルマに乗って出発する
陽気なオールディーズが流れる♪


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岩波少年文庫 2096 火の鳥と魔法のじゅうたん E.ネズビット/作 岩波書店

2024-06-02 11:46:11 | 
1983年初版 猪熊葉子/訳 G.R.ミラー/挿絵

「ジュヴェナイルまとめ」カテゴリー内に追加します


『砂の妖精』で活躍した4人きょうだいが、またまたフシギな魔法に振り回される
1日3回までしか願い事ができないルールも同じ
しかも、『砂の妖精』に出てきたサミアッドが間接的に登場するのも面白い

不死鳥って日本だと手塚治虫のマンガを思い浮かべるけど
今作で描かれる不死鳥はもっと人間臭くて
フェニックスをシンボルにしている保険会社が自分を祀ってると勘違いしたりして
ネズビットの独得なユーモアが楽しい

そして本書もミラーの挿絵が楽しめる


【内容抜粋メモ】

登場人物
アンシア
ジェイン
シリル
ロバート




●たまご
ガイ・フォークスに使う花火を試そうとしてじゅうたんに燃えうつり
母が安価で買ってきたじゅうたんの中から変な卵が出てくる









父母が芝居で出かけた日、魔法ごっこをしてお香を焚き
卵が偶然、暖炉の火に入って、中から不死鳥が出て来る
不死鳥は火に入れてくれたロバートに感謝して特に親しみを感じる













不死鳥はたまごを産み、自らを焼き、ふたたび生まれてくるということを
何千年も繰り返してきた

そして、子ども部屋にあるじゅうたんが魔法でなんでも叶えてくれると教える










●天井のない塔
不死鳥:サミアッドは、わしの頃ですら貴重だった

アンシアは日本に行きたいと思うが、きょうだいの答えはまちまち
不死鳥:じゅうたんに決めさせるがいい

じゅうたんは外国へ連れて行き、塔の上で降ろしてもらうが
天井がなく、ドアも見当たらない
魔法は1日に3つの願いしか叶えられない








壁に穴を見つけて、金貨の入った袋を見つけるが最後のマッチが燃えつきる
不死鳥はサミアッドに頼み、子どもたちは無事に部屋に戻り
金貨を持ちかえらなかったことを悔やむ










●女王になった料理番
いちばん下の坊やが百日咳にかかる

料理番はじゅうたんに泥がついているのを怒り
これ以上子どもたちの世話をみるのはイヤだから辞めたいと言い出す

子どもたちもウンザリして、料理番を乗せて南国の海に連れて行く
黒い肌の原住民は、海から白い女王がやって来る伝説を信じていたため
料理番が女王だと信じて敬う











料理番も夢ならずっとここにいたいと望んだため、そこに置いてくる
坊やの咳は止まる



●二つのバザー
子どもたちは心からお母さんを愛して尊敬しているため
魔法のじゅうたんと料理番の話を打ち明けるが、夢物語と思って信じない

母が坊やを連れて出かけた先に遊びに行こうと言って
母には姿が見えない魔法をかけてもらうが
目の前にいるのに無視されるのはとても悲しいと分かる

母がバザー用にインドのものが欲しいという願いをじゅうたんに叶えてもらい
インドの女王さまからいろんなものをもらってくる







ビドル夫人はロバートの手を踏んだのを逆ギレて怒り
ピースマーシュさんとも口論になる







子どもたちはピースマーシュさんの店でインドの品を売り大盛況
魔法のじゅうたんがビドル夫人に買われてしまい
慌てて家を訪ねて返してと頼むが余計に怒らせてしまう

アンシア:ビドル夫人が天使みたいにやさしくなるといいのに

ビドル夫人は急に優しくなって、じゅうたんを返してくれる









●不死鳥保険会社
不死鳥は自分を祀る神殿に連れて行ってほしいと言う
不死鳥をシンボルにしている不死鳥保険会社に連れて行くと
優しい紳士が社員全員を集めて、重役室で儀式を催してくれる











社歌を合唱するシーンも面白い

♪もっとも有利な契約で 料金は安い 1年契約さらに有利~

不死鳥は丁寧に扱われて満足するが、歌は自分で書くことにする



●よいことをしよう
アンシア:クリスマスだから、親切な行いのできる所へ連れて行って









4人は地下通路にいて、また財宝を見つける
近くの家から婦人が出て来て、4人がイギリスから来たのを喜びもてなす

不死鳥がなぜ悲しんでいたのか尋ねると、弟の侯爵が金を使い果たしたため
城を売らなくてはならないと言う

4人は婦人を財宝のある所へ案内する










●ペルシャネコ騒動
4人で叔母の家に行ったが、行き違いで迎えが来ていない
仕方なく馬車で自宅に帰ると、召使いは親の許可なく家をあけている

小窓から中に入り、ごちそうを食べる
じゅうたんは生まれ故郷に行きたいと願い
子どもたちのために美しく、楽しいものを持ちかえるよう望みを書いてピンで留める









すると、たちまち部屋の中は199匹のペルシャ猫でいっぱいになる
お腹を空かせて鳴きわめき、近所から苦情が来る

猫用の食べ物を持ってくるよう願うと、398匹のネズミでごった返す
とうとう警官が来て、部屋の中を見せるよう命令する











●ネコと牛とどろぼう
不死鳥は「どろぼうだ!」と外で叫び、警官はそれを追う

ネズミは消して、ミルクを持ってくるようじゅうたんに願うと
1頭の雌牛を連れて来た

家にどろぼうが入り、たくさんの猫に驚いて警察を呼んでくれと頼む
ちょうどよかったとばかり、牛の乳を搾ってもらう









どろぼうはオレンジを売ったお金を乞食に盗まれて
仕方なく初めて盗みに入ったが、バチが当たったと反省する

同情した子どもたちは、ペルシャ猫を売ればいいと教えて
どろぼうは仲間と手押し車に猫を乗せて去る



●どろぼうのおよめさん
じゅうたんはすっかりボロボロになり、アンシアが繕う









どろぼうが猫を盗んだ疑いで警察に逮捕されたと聞いて
子どもたちはどろぼうを料理番のいる南国に連れて行く

どろぼう:オレは仕事なんてもともとしたくもねえのさ









すっかり若返った料理番が好きになり、すぐにプロポーズする
結婚するなら教会でと決めていた料理番のために牧師を連れて来る

じゅうたんに穴が開いていて、牧師は半身は書斎、半身は南国にいながら
2人を結婚させる



●じゅうたんの穴
アンシア:お母さんに何かステキなものをあげたいわ

じゅうたんに乗って出かけると、穴からロバートとジェインが落ちてしまう
シリルとアンシアは帰宅してじゅうたんの裏に油布で裏打ちする









ロバートとジェインは屋根から家に入り、住人と出くわし、首ねっこを捕まえられる
呼ばれて来たのは、結婚式を挙げてくれた牧師で2人を許してくれる









牧師:
これはとても役に立つ夢だ
たぶん、もう1つの人生みたいなものかもしれない
その中に入りこんでいると、すべて現実的なのだ

(この世の仕組みはそんな感じかもしれないね

心配した不死鳥により、2人は子ども部屋に連れ戻される



●おわりのはじまり

不死鳥:
時間は心臓の鼓動ではかられる
単なる便利な作りごとに過ぎんのだ
本当は時間などというものはない

わしは疲れた そろそろ卵を産まねばいかんのではないかと思うよ

親から芝居のボックス席のチケットをもらい、不死鳥も連れて行くと
これぞ真の神殿ではないかと大感激して叫んだため、スタッフに怒られる

興奮した不死鳥は劇場を飛び周り、火がついて「火事だ!」と大騒ぎになる
ドアに客が大勢押し寄せていたため、子どもたちはじゅうたんで部屋に戻る







父母は劇場の火事騒ぎを聞いて駆けつけたが
鳥が子どもは無事に家にいると告げたため
家で再会して泣いて喜ぶ



●おわりのおわり
母は頭痛で寝込む

坊やが1人でじゅうたんに乗って消えてしまい
子どもたちは魔法のじゅうたんなどなければいいのにと後悔する
不死鳥はまたサミアッドに頼んで坊やを元に戻してもらう

子どもたちは不死鳥に消えて欲しかったが言い出せずにいると
不死鳥から去らねばならないと言い出す

ロバート:何にでも終わりがあるんですね

新しく買ったココナツマットが届いて、古いじゅうたんはくず屋が持って行く前に
不死鳥が欲しいと願う

不死鳥:
時は来た わしはここを去る
だがまず火を盛大に燃やせ 香料を用意しなさい

子どもたちがビャクダンなどを炊くと、不死鳥は卵を産み
じゅうたんに願って2000年安全に守られる場所に持って行ってもらう









不死鳥:さらば、ロバート わが心の友 愛する者よ

不死鳥は火に入って消える

その後、子どもたちのもとに箱が届いて、あらゆる欲しいモノがどっさり入っている
不死鳥がサミアッドに頼んだのだった




訳者あとがき
本作は『砂の妖精』、『お守り物語』とともに三大傑作ファンタジーに数えられる
ネズビットは自分の幼年時代の記憶を再現する天分を発見して書いた

『竜の本』
『九つのありそうもない物語』

ネズビットのファンタジーの主役は子どもたち
魔法自体のフシギさよりも、子どもたちの内外を探るのがメイン

登場するのは、典型的なエドワード朝中産階級の子どもたち

読者である世紀の変わり目の子どもの多くが
まだ堅苦しい家庭生活に束縛されていたことを認識していた

ネズビットは、窮屈な学校に適応できず、よく逃げだしていた
幸い、母親は当時に珍しく、子どもの自由を尊重したため
のびのびと過ごせた

作品に出てくるサミアッド、不死鳥らはしばしば軌道修正する役割をする
かれらは大人で、母親で、社会主義者だったネズビットの代弁者だった


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