加賀藩の所領加賀、能登、越中の魅力、海越しに観る山々、風光明媚なシーサイド・ラインの風景・出来事を写真で紹介する。
金澤・能登立山シーサイド・ライン



洗面所の時計は午後4時11分6秒で止まったまま。

ここは、東金沢駅から徒歩5分の場所。で私はというと七尾の実家にて正月番組を見ながらコーヒーをすする。

携帯電話が鳴り響く、築50年の家ががたがたと揺れる。この程度なら大丈夫だろうと思って車のカギを手に高台に避難しようとしているところへ、第二波、前回以上に家がギシギシと揺れるもうダメかもと?

津波警報が発令されすぐに大津波警報になる。海岸から50メートル程度の場所家の両側は20メートル以上の高台、津波が増幅する地形、取るものも取らず高台に避難、ここからは富山湾が一望できる。立山連峰の眺望も素晴らしいところだが、今日は波の様子、後から後からと襲ってくる地震っそれだけが気になる。

子どもからは、安否を確認する電話が鳴る。

いつまでも余震はやむことがない。車で待っていると、町内の人が近くの避難所に避難できる旨を伝え次々にと避難先の案内を各車に伝えて廻る。

避難所近くまで行くがたくさんの車が止まっている。ここでは体が休まらにだろうと諦めて再び車に。

パーキングエリアのトイレの断水が始まった。このままでは町会全体の断水は時間の問題。意を決して自宅に帰る。まだ電気も水も大丈夫だ、今のうちにすきっ腹を満たすその間にもなんだ主余震が襲う。

こんな状態ではここで一晩を過ごすのは難しい。とりあえず荷物をまとめ避難することに、避難先は金沢市、はたしてたどり着けるか疑問だ。国道は通行止め、氷見七尾道路も通行止めの表示が。

じっとしていてもいても仕方がない、氷見のタクシーが通行止めの氷見七尾道路を走っていった。本社と連絡を取って通行できることを確認したのだろう。

これなら行けると確信してパーキングエリアから氷見に向けて車を走らせる。インターチェンジ度にここで降りるよう案内が出ている。ここで降りても一般国道が果たして走行できるか不安だ。この道は一様だが高規格道路とのうたい文句で建設された。(実際には一般道より脆く弱い)ほかに走る車はない。貸し切り状態で高岡インターまで走りここで降りる。元料金所横には道路パトロールの管理車両が止まっているが見ぬふりをして通り抜ける。

ここまでくれば一安心金沢まであと40分程度。途中燃料を補給し石川県に入る石川県のスタンドでは給油の為の車列が出来ている。みんな考えることは同じなのだろう。

距離にして70km程度の走行で普段は何も気にすることなく走っていたが、今回はとってもワイルドでハラハラドキドキのドライブでした。

 

最後に大規模な地震により、お亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げますとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げます。

私どもも決して不安が解消された訳ではありません。実家もいつ倒壊してもおかしくありません。隣の家も倒壊寸前です巻き込まれる可能性もあります。一刻も早く余震も収まり平常通りの生活が戻ることを祈っております。

合唱



コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )