思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

こどもたちの式根島キャンプ&ダイビング 41年間を振り返り、はじめてビデオを公開

2017-08-30 | 教育


2014年8月 (撮影・武田)

 

昨年(2016年)までの41回のキャンプ&ダイビング「自然に溶け込む100時間」を振る返り、はじめてビデオを公開します(アップの労は古林治さん)。

白樺教育館ホーム(クリック)

昨年のは3分間だけ(最初の1分間は2014年)ですので、すぐ見れます。ちょっと覗いてみてください。どこにもない・誰もやらない『手つかずの海と交わり遊ぶキャンプ&ダイビング』がどんなものか?分かります。

とても貴重な営みで、引率するわたしは、かっこよく言えば、「全実存をかけて」臨んできました。昨年まで連続41年の間、自由に楽しく遊ばせて事故なしです。

また来年からは、《参加者の人間性まで変える》素敵なキャンプ&ダイビングを再開します。いまから心の準備と、息止めの練習など具体的に身体の準備をしてお待ちください。

2018年は7月25日(水)夜8時~~29日(日)夜7時30分の予定です。例年通り4泊5日(最初の日は船中泊)です。

参加費は総額で中学生以上は32000円(小学生は24000円)になりますから、参加予定者は、お年玉などを貯めてください(参加は白樺教育館・ソクラテスクラスの会員のみです。OBもどうぞ)。


2016年7月29日(撮影・武田)  誰もいない手つかずの海で遊ぶ



2016年7月28日(撮影・西山)  天体観望、星座と宇宙のお話。

 

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一番冷静たるべき首相が、わーわー騒ぎ立てる。その心はこれで支持率回復(呆)

2017-08-30 | 社会批評
 
 
日本に向けられたものではないのに、最大の脅威!と言い、空襲警報のようなものを鳴らして騒ぎを大きくする。
一番冷静たるべき首相が、わーわー騒ぎ立てる。日本の政治レベルの低さは論評以前。
その心は、大騒ぎしにて、支持率回復。愚かの極みで憤ることさえできない。

落ち着いた大者、改革の意思を持つ小沢一郎さんを首相にしたい。
それが無理なら辻元清美さんかな?

武田康弘
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fbコメント

Kunimitsu Kobayashi
Kunimitsu Kobayashi 本当ですね。呆れるばかりです。でも、こんな政府総理の笛に踊ってしまう国民が多多潜在しているのが現状ですよね。悲しいことです。特にに若い連中ですかね。もう少し、朝鮮半島、アメリカ、日本、ロシア等々の置かれている歴史を知るべきかな。
岡田 恒良
岡田 恒良 高度100km以上は 宇宙であり、 制空権はないです。
 

三好 健夫
三好 健夫 情けないの一言、バカだねー
 
大竹 一光
大竹 一光 この軌道をよくよく検証してみると、北朝鮮が、かなり緻密に計算してミサイルを射っている事が判りますね。
 
 
菅沼緑
菅沼緑 全くの同感です。
ありもしない敵から人々を守るのは自分だと思わせたいのでましょう。
敵国を設定してそれから国を守るという、擬似緊張を盛り上げるのが、手っ取り早いと考えているのではないでしょうか。
 
 
Kunimitsu Kobayashi
Kunimitsu Kobayashi なんで、マスコミまでこんな愚かな笛吹き王子に踊らされるのだ、残念です。悔しいです。情けないです。
 
 
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柏市にある碑にはビックリ!「現人神としての天皇」という伊藤博文らによるカルト思想は、今もなお?

2017-08-29 | 社会批評

  
(写真は、8月20日、車窓より。)

誰がどのような経緯で碑を作ったのかは分かりませんが、
柏駅の近く、柏市内のメインストリートに、明治天皇が休憩した場所を記念する碑が建っています。

わたしは、だいぶ以前からですが、明治天皇が休憩した場所ですという記念碑を見て、なるほど「草の根の天皇制」とはこのことか、と感心していました。

柏市は今なお「天皇教」(明治政府が創った国家神道)なのかな?(笑)まさか。
土地の所有者が勝手に建てただけなのでしょうが、戦後のもののようです。

生きている一人の男性を神として崇めるというのは、長州藩の過激な下級武士であった伊藤博文らが、薩長による日本支配を正当化するために、皇室を政治利用してつくった思想・制度ですが、そんな子供騙しが戦後も続き、いまなお安倍首相らが集う「日本会議(篭池夫妻や大阪維新の会や自民党の多数)という右翼団体が幅を利かすのでは、日本という国の行く末が思いやられます。理性はあるのでしょうか。現天皇の明仁さんや美智子さん、また皇太子夫妻も忌み嫌う思想です。

 明治維新政府がつくった天皇崇拝というカルト教ではなく、皇室は、日本最大の旧家として、文化的な存在として遇し、国事行為に象徴的存在が必要ならば、政治家ではない国民の代表を大統領として、政治権力をもつ首相とは別に選んだらよいのです。

 いつまでも戦前思想の亡霊が復活するような国では、自由な個人が輝く社会を拓くことができません。気持ちの悪い維新の国体思想=靖国思想(国家カルト)は、きちんと清算しないと、ほんらいのよき日本の伝統も花開かないはずです。維新の尊王攘夷という思想をきちんと葬らないと、未来はないでしょう。

 

武田康弘

 

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なんでも知ってる「お利口」さん・情報の貯過ぎで、既成概念の牢獄に。面白い彫刻

2017-08-25 | 学芸

テレビは、なんでも知ってる人、「何でも知っているいい子やいい大人」(笑)をもてやはします。天才だ!!とね。

そういう視点で見れば、アインシュタインなどは、「何も知らない頭の悪い人」ですね(笑)その他、世界的な思想家や科学者や文学者の大多数は、テレビに出る情報知のチャンピオンなどとは比べものにならないほど、頭が「悪い」のです。

事実学の累積の学校知とその延長に過ぎない頭脳がいい頭!?なのでしょうか。日本ではそれを「東大病」(受験知秀才)といいますーわたしが命名してだいぶ流行ってきました。

もうかなり昔ですが、脱学校・脱病院の社会を提唱したイヴァン・イリッチを再考&再興したいもの、わたしはいつもそう思っています。

以下、東京新聞の記事のコピーです。

 

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こどもを叱るのではなく、一緒に成長しよう。

2017-08-24 | 教育

 

 こどもの欲求や欲望に対する仕方で、ふつうよく見られるのは、

「約束」したのに!」
「ダメだと言っているでしょ」
「〇〇しなさい」
「〇〇すべきです」

というように、正しさやあるべき規範を押しつける態度をもつことです。

 そうではなく、
「ごめんね、それは、無理なの」(体力が続かないから、とか、時間がないから、とか、お金がないから)
と、言い、こどもの欲求・欲望それ自体は否定しない=肯定的に見ることです。

 他の子(兄弟を含む)に対する態度でも、「〇〇ちゃんがいやがることはやめようね」
と繰り返し根気よく話し続けることが大切です。互いに約束を守るとうまくいくことを実際に即して示すことです。順番、順番とか言いながら。

 こどもが強い欲求・欲望をもつのは、心身とも健康な証であり、よいことなのです。

その欲求・欲望をまずしっかりと認め、肯定することが絶対の前提で、その後で、ではどう対応しようか、を考えるのです。

時には目先を変えたり、他の対象をしめしたり、大人ができる精一杯をやり、これ以上は無理だと納得させることです。納得まではいかなくとも、我慢して次の機会を待てるようにお話をすることです。創意工夫が大切。

悪いこどもはいないのです。いつも叱らなければならないようなことがあれば、それは、こどもが悪いのではなく、それへの対応ができない親やあるいは祖父母が悪いのです。
こどもを叱るのではなく、自分の生き方・考え方を反省しないといけません。

論外ですが、
昔からある言い方で、
おまわりさん(警察)に怒られる、とか、捕まるから、という言い方は、外的「秩序」を強要し、脅迫(おどす)する言い方で、最悪です。

いまだにそういう人がいますが、これでは、「他者が嫌がることはやめよう」「他者がよろこぶことをしよう」という人間の人間的な生の基本が身につかず、カタチだけの生き方(内容の乏しい日本人!)に誘導することになります。内側から内発的に考え・生きる人間を育てないダメな子育ての典型です。

規則や規範による教育は、内的によい子=優れた人間を育てません。

欲望を肯定する教育は、人間が欲望であることを自他共に認め、互いの(親子を含む)欲望を肯定しつつ、調整することのできる人間にします。現実的でかつ内的な倫理意識をもつ人間を育てます(※ここでいう欲望とは人間が生きる原理のことで、特定の欲望を刺激し肥大化させる行為をよしとするのではありません)。

規則や規範は、誰かに強制されるものではなく、それが共に楽しく生きるために必要なアイテムであるという了解がつくれないと、無意味で抑圧的な「いやなもの」にしかならいのです。怖い見張りがいなければ破るべきもの。

子育ての現場からこそ、あたらしい優れた人生がはじまります。心しましょう。


武田康弘

 

 

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憲法研究会の七人のプロフィール

2017-08-20 | 社会思想

民の英雄、共和主義の民主主義者、高野岩三郎の評伝を白樺教育館の大学クラスではじめました。
予備知識として、「憲法研究会」の7人について、以前にわたしが研究して簡潔にまとめたプリントを使いましたので、再録します。

 憲法第99条の意味と価値ー民間人による草案だからこそ、名実ともに「立憲主義」なのです。

 2011-10-03 | 社会思想

  現『日本国憲法』の骨子は、「憲法研究会」を結成した民間人7人による憲法草案が元になっていますが、この草案をつくった7人とは、まことに近代民主主義の柱である「立憲主義」を体現するにふさわしい人たちでした。

【近代民主主義における憲法】とは、主権者である国民が、政治家・裁判官・行政マンなどの公務員に対して、その遵守と擁護義務を負わせるものであって(わたしたち国民が立法権・行政権・司法権を行使する者を縛る=『日本国憲法』第99条)、為政者が国民に与える【国家主義による憲法】(天皇が臣民に与えるという『大日本帝国憲法』)とは根本的に異なります。

 これを立憲主義と呼びますが、『日本国憲法』の基本思想は、まさしく主権者たる国民の意思をまとめる(立憲)にふさわしい人々によって草案がつくられています。

 彼らを簡単にご紹介します。

まず「憲法研究会」でただ一人の憲法学者であった鈴木安蔵は、戦前は悪名高き「治安維持法」違反の第一号(最初の犠牲者)として逮捕・投獄された人(社会主義的な研究を行った京都大学の学生が多数逮捕された)。

この憲法研究会を立ち上げた高野岩三郎は、東大教授を辞し、民間の「大原社会問題研究所」(白樺派・柳宗悦らを支援した大実業家の大原孫三郎により設立)で活躍。1928年に結成された日本大衆党の委員長。戦後は天皇制撤廃(日本共和国)を主張。戦後に改組されたNHKの初代会長となり民主的放送を目指す。

森戸辰男は、クロポトキン思想(国家主義とは逆に対等な人々による相互扶助の社会をつくる)を広めようとして東大を追われた(森戸事件・1919年)。戦後は衆議院議員。1947年6月片山内閣・芦田内閣の文部大臣に就任し、教育の徹底した民主化を志向、広島大学の初代学長も務めた(なお、クロポトキンの無政府思想は、白樺派にも大きな影響を与えた。有島武郎はロンドンでクロポトキンに会い、大杉栄(甘粕事件で憲兵に殺害される)を経済的に援助している。柳 宗悦は、相互扶助を相互補助と訳し共鳴)。

杉森孝次郎は、徹底した民主主義者として名高い55代総理大臣の石橋湛山と共に、早稲田大学で田中王道(プラグマティズムの哲学者)に薫陶を受けた哲学徒。「天皇は儀礼のみを行う存在」という象徴天皇制の提唱者。英国の倫理思想を身につけ、学生を愛し、慕われたことでも有名。早稲田大学教授、戦後は駒沢大学教授。

馬場恒吾は、現・早稲田大学の政治科に学んだリベラルなジャーナリストで、読売新聞の主筆の後、社長を務めた。

岩淵辰男は、読売新聞の政治記者。自由主義の政治評論を書く。1944年に早期終戦を主張して検挙。

室伏高信は、雑誌「改造」の特派員としてヨーロッパに渡り、柳 宗悦と同じく「ギルド社会主義」を目がけていたが、柳とは異なり、小集団や地方的なものを否定して国家的なギルドを追求した結果、大東亜共栄圏の思想に基づく戦争を積極的に肯定することになった。しかし戦況が不利となると沈黙し、戦後はすぐに思想を反転させた。敗戦の翌月(1945年9月)に発刊された戦後最初の総合誌『新生』の顧問となり、憲法研究会のメンバーに紙面を提供した。


以上のように、室伏には疑問符がつくとしても、他の6名は「民」を主権者とする「立憲主義」の憲法をつくるにふさわしい人々であったと言えます。

彼らによってつくられた憲法草案は、当時の日本政府や政党、東京帝国大学法学部の思想とは大きく異なるもので、主権在民に基づく人権と民主主義思想による国家(新生・日本)をつくるための礎を提供するものでした。



武田康弘

 



 

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徴用工問題、韓国大統領の【個人請求権】発言は、100パーセント正しいのです。

2017-08-18 | 社会批評

 政府が、他の国の政府と、個々人の権利を縛る協定を結んでも、それが無効であるのは、国連の「世界人権宣言」等により明白で、異論の余地はありません。

 日本政府が韓国政府に賠償金を払ったから、韓国人の徴用工問題(戦時中に韓国人が日本に徴用されて単純労働を強いられた)は解決積みという日本政府の言辞は、個人の人権を守るという政治の最大の目的を知らないことの証明です。「国家権力」と「個人の尊厳」が次元を異にする概念であることも知らないとは情けない限り。

 韓国の新大統領の「徴用工には個人請求権がある」との発言は、原理原則上正しく、わが日本政府の言い分は、明白な誤まりです。

  これは人権思想を内容としてもつデモクラシーのイロハです。それも知らない官僚と政治家の頭と心の悪さには、ただ呆れ返るのみ。日本の教育の本質的欠陥(=本質論なきただの事実学)の露骨なまでの象徴です。

 恥を知りなさい!なんというテイタラク。



武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員=「日本国憲法の哲学的土台」を国会職員に講義)

 

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わたしの好きな四字熟語、 どおりで「一般的日本人」が苦手なわけだ(笑)

2017-08-17 | 私の信条

わたしの好きな四字熟語を並べて見ると、

試行錯誤(手当たり次第にやってみる~~)

創意工夫(新しい考えや方法を生みだすぞ~)

臨機応変(成り行きに応じて、自由によい対応を!)

当意即妙(時と場合に応じ、上手に、機転をきかせて!)

それに変幻自在も(笑)自由に現れ、形を変えるのだーー

 

わたしは、型ハマリの人、つまらない顔の人、集団人、四角四面の人が好きではありません。「皇室が偉い」?に代表される権威主義者や差別心をもった人は、とくに嫌いです。

のびのび自由な人、囚われの少ない人、人間味豊かで、柔らかく広がる人、心の底からの態度がとれる人、艶のある楽しく面白い人が好きです。

みなさんはどうですか?

 

武田康弘

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近所のチョウ博士・菅野みどりさん宅で、アゲハの羽化。写真

2017-08-16 | 学芸

きょう、午後に、近所のチョウ博士・菅野みどりさん宅(我孫子市 寿2丁目)で、アゲハの羽化を見せてくれました。かみさんが見学に行き、写真を撮りました。美しい!

他の写真はフェイスブックにあります。



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さすがなのは、中国、望みうる最高のメッセージ。北とアメリカに。

2017-08-14 | 社会批評

北朝鮮の動向に、こどもじみた対応しかできないアメリカのトランプ大統領に対して、軍事衝突を避けさせる最大のメッセージを出したのは、中国です。

「北朝鮮が先制攻撃を仕掛けたら、中国は静観する。」これは、当然の話ですが、

次に、「アメリカが先に攻撃を仕掛けたら、中国は、アメリカと韓国に断固とした処置をとる。」と言います。

これは、見事なメッセージで、北朝鮮が孤立無援に追い込まれことで「窮鼠猫を噛む」の行為を避けることを助けています。アメリカが国際法上違法である先制攻撃(過去にアメリカは幾度も国際法を犯す先制攻撃をしています)をしたら、中国は北朝鮮に味方する、というメーセージは、北に無茶な行為を思いとどませる効果があり、また同時に、

アメリカの先制攻撃による戦争遂行という愚かな選択への圧力にもなっています。

北の暴走ばかりが注目されますが、アメリカの出方こそが最大の問題であることを知らないのでは、あまりに愚かで危険です。

戦争の選択はないのですから(核戦争になってしまう)、大胆な話し合い、無前提の話し合いが必要なのは誰でも分かることです。

アメリカ従属の日本政府は、何も言えず、出来ませんので、論外です。一番愚かなのは、アメリカと一緒になって米軍の先制攻撃に加担することです。これは最も危険な選択で、大損です。

 

武田康弘

 

 

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たけしの「ニュースキャスター」で、中学生に対する警察官の脅しと暴言の取り調べテープを放送(呆・憤)

2017-08-12 | 社会批評

今、TBS(たけしの「ニュースキャスター」)で、昨年暮れに行われた高井戸署での中学生に対するとんでもない取り調べの模様(ICレコーダーで録音されたもの)が、放送されていました。

暴力的な発言ー警察官ではなく、組員やゴロツキそのものの罵声と脅しで、これが世界に放送されれば、日本はひどい人権劣等国だと認識されるでしょう。

万引きをしたとして(実際は無実でした)の凄まじい取り締まり、警察官の脅迫や暴言には開いた口がふさがりません。戦前の狂気の警察と本質的に同じで、人権意識など見事なまでにゼロですが、これを行った警察官は口頭注意されだけとのことです。呆れ返ります。

日本という国、その権力の劣化の酷さに強い公共的憤りを持ちます。「憲法無視も当然」という首相のいる国(自民党の数少ない良識派・村上議員の談)はどこまで堕ちていくのでしょうか。こういうイカレタ権力者やその番人たちにいいようにされ被害を被るのは、ふつうの市民であり、こどもたちなのです。

断じて許すことはできません。許してはいけません。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会・調査室・客員調査員)

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森友問題は、篭池夫妻ではなく、8億円云々でもなく、国のカタチをゆるがす異常な事態の顕在化なのです。

2017-08-12 | 社会批評


 教育勅語礼賛の「日本会議」の中心メンバー、篭池夫妻と安倍首相など閣僚と大阪維新の会の政治家などの異様な思想と動向は、世界中のマスコミが伝えているのに、日本のテレビだけはまったく伝えないという偏向には、寒気がします。

 篭池夫妻の話題に振ったり、8億円値引きこそが問題の核心とテレビは言いますが、そういうレベルの話ではないのがなぜ分からないのでしょうか。3月3日に出したblogには多くの方がアクセス下さり、感謝していますが、森友問題の核心は、わたしたち日本人みな知らないと困る大問題ですので、再録します。ぜひ、再び拡散をお願いします。

『森友学園』騒動は、8億円云々というレベルではなく、国のカタチを揺るがす大問題なのです。(ぜひ拡散を!)

2017-03-03 | 社会批評

 国家の主権者であり現人神である明治天皇が、天皇の赤子である臣民に対して与えたのが『教育勅語』です。

 わたしたちの国は、1868年の明治維新から1945年に『ポツダム宣言』(アメリカ、中国、英国による)を受け入れて無条件降伏し敗戦するまで77年間にわたり、天皇が国の主権者であり、軍隊の統帥権も天皇にあり、同時に宗教的な最高権威も「生きてある神」としての天皇でした。それが天皇教で、靖国思想=国体思想と呼ばれますが、この思想をつくった中心人物は、長州藩の下級武士の出で、「大日本帝国憲法」の作成者にして初代総理大臣を務めた伊藤博文でした。

   明治天皇所持の伊藤博文の写真。策士のような表情は彼の本質を現わしています。宮内庁が公開。

 これは、いまの言葉で言えば「カルト宗教」というほかありませんが、それを政府が国家権力を用いて全国民に強要し、小学校から徹底して教え込みました(今の「森友学園」の園児がやらされていることを見るとイメージできます)。仏教を廃して神道(それも明治政府がつくった国家神道)を中心に置き、神道行事に参加することを国民の義務としました。

 この洗脳教育の成果は凄いもので、負け戦でも最後の一人まで戦い抜く根性を仕込まれて、アメリカ軍を恐怖に陥れたのでした。白旗を上げるという常識はなく、全員死ぬまで戦うのは、「生きている神」の天皇陛下を絶対神として尊崇する日本人ならではです。

 そのために、敗戦により新しい民主的な国として生まれかわる上で、どうしても必要だったのが、昭和天皇による「人間宣言」でした。「天皇は神ではない」と現人神であった天皇自身が宣言したわけです。

 そして、主権者を天皇から国民に変えるというコペルニクス的転回が「日本国憲法」となり成就しましたが、この新憲法の最大の柱であった主権者の転回は、「新憲法も主権者は天皇とする」という強固な主張をする当時の政府や二大政党の抵抗で、たいへんな難産でしたが、GHQの断固たる命令でようやく実現したのでした。

 その際に、GHQは、日本の民間人七人(「治安維持法」違反の最初の逮捕者であった憲法学者の鈴木安蔵や、後に改組されたNHKの初代会長となる共和主義者の元東大教授高野岩三郎-戦前に大原孫三郎の発意と資金でつくられた社会問題研究所ー今も存続の所長でその高野の発意により創られた憲法研究会)がつくった憲法草案=「主権は国民にあり、天皇は儀礼を司るのみ」を参考にしたと言われます。

 主権者を国民とする民主主義国家をつくるためには、民主的な倫理による民主的な教育(特定の思想を上から教え込まず、広義の対話により納得をつくるフィロソフィー)が必要です。
 そのために、天皇が臣民に与えると言う『教育勅語』は、1948年6月19日に衆議院と参議院においてそれぞれ廃止の決議がなされたのでした。そして「個人の尊厳を重んじ」を謳う『教育基本法』が制定されたのでした(2006年の第一次安倍内閣による改定後もその点は変更なし)

 

 したがって、『教育勅語』をこどもたちに仕込む教育は、主権在民の民主政の下では出来ないのです。そういうことをする教育機関を文科省が認可するのは、明白な憲法違反であり、不可能です。

 ここに、今回の森友学園問題の中心があります。

 8億円云々というレベルの話とは次元を異にする大問題なのは、敗戦後に、主権者を国民とする新憲法を制定し、近代民主主義国家として歩んできたはずの日本という国のカタチを揺るがす点にあります。

 陳情を受けた鴻池元大臣は、「森友学園の教育勅語の教育は素晴らしい」と述べていましたが、それは、公人として到底許されることではないのです。首相や首相夫人も同じで、「教育勅語」を支持・礼賛することは、民主政国家であれば、出来ないのです。

 同じ敗戦国のドイツで、もし「戦前思想」を喧伝したり称揚すれば、思想的罪となり、以後、公職につくことはできなくなります。
 日本は、「ポツダム宣言」を受諾して敗戦し、その後に主権在民の民主政国家として、「個人の尊厳」に基ずく国づくりを自国の国民と他国に対して約束したのですから、それと背反する思想原理により教育や政治を行うことは、根本的に禁止されているのです。

 これを弁えない人は、公務員(議員や官僚など)にはなれません。

 

武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員「日本国憲法の哲学的土台」を講義)

 

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左右の「崇める人生」は、哀しい。 アンパンマンのやなせたかしさん 『何のために生まれてきたの?』

2017-08-11 | 学芸
 
昨日の元号への違和blogの続きーー

 
 わたしたち日本人は、公式当て嵌めのパターン知の仕込みで【意味の追求】をしないので、
「本質学」はなく「事実学」でしかない知の世界ばかり、そのチャンピョンの東大=受験知秀才(本質的に使えない頭)を崇めるというテイタラク。
それを批判する人も反対の側にいる人や組織を崇めて、自分の内部から生きることがない。どちらにせよ、深いウソ人生だと思います。

 そうだからこそ、カルト教(国家神道)の残滓・表徴でしかない【元号】に抵抗感もないのでしょう。わたしは、左右の「崇める人生」の人を見ると、気持ちが悪くなります。

元号:明治維新がつくった「空間だけでなく時間も支配する古代王政」の残滓。 世界でただ一つの国。 拡散希望


 ブッダのみなが天上天下唯我独尊として生まれてきたという究極の平等思想、ソクラテスのエロースを基盤とする善美のイデアの追求=権威とは完全に無関係に自分の頭で考える、を日本の地で現実のものにしたいです。もちろん、ブッダもソクラテスも崇めることなく(笑)。
それがわたしのライフワーク。


 
     人生ーほんとうの人生について考えている人、こどもにもおとなにもとてもお勧めなのは、アンパンマンのやなせたかしさんが書いた『何のために生まれてきたの?』(NHKアナウンス室制作・PHP発行)です。字も大きくてよみやすいです。
(白樺教育館では、発売時からみなに読まれてきましたが、なくなってしまったので、再度、購入しました。)

武田康弘
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非合理の極み、いつまで元号制? 世界で一か国のみ。

2017-08-11 | 社会批評

不合理極まりない元号制度をいつまで続けるのか?

役所にいくたびに感じます。

ふつうに特別な力が働かねkれば、自然と世界暦表記になっていくはずですが、

法律をつくり、世界暦表記に流れることを意図的に阻止したのが、中曽根自民党でした。

役所の文書は、元号表記するように義務化したわけですが、

なぜ、そのような不合理を生み出すことをしたのか?

それは、日本を「天皇中心の神の国」(森元首相)にしたいという願望があるからです。

明治維新政府がつくった国家神道=靖国思想=国体思想を堅持したいという意図があるからです。

近代民主政=市民精神に基づく自治政治の思想とは、二律背反です。

元号は個人が使うのは自由でも、役所などの公的機関や公共性の高い場所では世界歴にするのが、21世紀の常識だと思います。

そのようにチェンジしたいものですが、自民党支配が続く限り、不可能です。

ここでも、日本の常識は世界の非常識です。いつまで国体思想=靖国思想の自民党政治なのか、うんざりです。


武田康弘

 元号:明治維新がつくった「空間だけでなく時間も支配する古代王政」の残滓。 世界でただ一つの国。 拡散希望

 

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昨日の「恋知の会」 写真です。

2017-08-10 | 学芸

フェイスブックに載せたさくじつの「恋知の会」の集合写真です。
暑い日に熱~~い話を、でした。





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