思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

「役人が、市民の思想を検証する、日本では当然のこと」ーーさいたま市長と教育長

2014-07-30 | 社会批評

さいたま市では、俳句の内容も市の役人が当否を決めるーーすごいことになりました。

市民の文芸作品については、さいたま市の役人が「政治的」かどうかを見定め、公民館の月報への搭載を決めるといいます。

戦前の日本、旧ソ連、いまの北朝鮮などと同じで、市民の文芸活動も、その内容の当否は、役人が管理し、政治家である市長が決めるーーーこれが、わが日本の伝統!?とのことです。

公民=市民の思想、表現の自由は最大限に尊重されなければならない、という近代民主制の原理・世界人権宣言・日本国憲法に真っ向から挑戦する唖然とする話です。

ストレートな憲法違反、19条 思想及び良心の自由はこれを侵してはならない。
                                  21条 一切の表現の自由は、これを保障する。
           98条 憲法は最高法規であり、これに反する法律、命令(など)は、その効力を有しない。
                                       99条 すべての公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。

さいたま市長や教育長という地方政治家や役人だけでなく、安倍晋三という名の首相は、白昼堂々と「違憲」を閣議決定するのですから、すでにわが日本は、民主制国家としては終わっているのかもしれません。みなウヨク思想=国体思想の持ち主ですから。自分が決めることが正しい=憲法など足手まといなものは、消去!という蛮行が通る国では、主権者は国民ではなく、戦前からの支配層=政治家であり、官僚=役人であるようです。民主制は形だけ。

国連人権部会からも人権軽視の日本政府に、厳しい改善勧告が出ましたが、安倍政権は、改善する気などさらさらありません。「人権などは欧米の作ったもので、従う必要はない」という本を出したいる男(八木秀次)が安倍首相のお友達で、かつ政府の教育再生実行委員なのですから、もう言葉を失うほどのデタラメさ。

愚かな役人と市長しかもてないさいたま市で、公民館活動(=市民の自発的活動)の「月報」を検閲し、不掲載としたのは、以下の俳句です。「世論を二分する内容の俳句は載せられない」との理由ですが、憲法を守るというのは、政治家や役人など公務員の根本義務なのにも関わらず?!?!?!? 極端なまでに頭が悪いのか??精神の病気なのか??

「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」ーーーー政治的内容につき、市民の活動にふさわしくない、ううう、凄い国になってきました。戦前の思想・言論統制社会に戻る。


武田康弘

 

 

 

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2013年こどもたちの式根島キャンプ&ダイビングーー1年後のコラボ写真!?

2014-07-30 | 教育

 

今年ももうじき恒例の海に溶け込む100時間!!「第39回式根島キャンプ&ダイビング」ですが、

いまになって、昨年の写真です。一枚にまとめるのを忘れていましたので(バラで皆さんお配りし、写真集も作成)、

今年のキャンプに追い抜かれる前に(笑)Aー4のコラボをつくりました。クリック

見てくださいね~~

 

武田康弘

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泥さん(元ミサイル部隊)の街頭演説が、『東京新聞』一面トップ!安倍首相の嘘とゴマカシを暴く

2014-07-28 | 社会批評

 世界への「武器輸出」に自ら歩き(イスラエルがミサイル攻撃に使っている基幹部品もアメリカ経由で輸出)、国連からも改善勧告が出ている「秘密保護法」をごり押しし、自衛隊をアメリカ軍の軍事行動と一体化させる「集団的自衛権」を閣議決定し、違憲のまま政権を担当するという独裁的内閣運営を続ける安倍首相とその閣僚たちの公共悪は、底知れぬものです。戦後の日本で、これほどの政治悪を働いた輩は他にいません。

 その安倍首相らを支えるウヨクイデオロギーに真っ向から闘いを挑み、分明的確、正鵠を射る「街頭演説」で立場を超えた共感・賛同をえたのが元自衛官(防空ミサイル部隊)の泥憲和さん。彼の「集団的自衛権反対」の演説文は、このわたしの「思索に日記」でも紹介しましたが、凄まじい数の賛同を得ました。facebookからの「いいね」は、10万件を超えました。泥さん本人も「武田さんとこの数にはビックリ!」と書いています。

 わたしが、20年以上前から勝手に広める活動をしている『東京新聞』では、特報部ではなく、なんと一面トップで泥さんを紹介!感激です。以下をご覧ください。なお、街頭演説の要旨は22面に紹介されていますが、それについては、「思索の日記」の紹介記事(クリック)をご覧ください。

 


 

 

 

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報道規制=福島の子どもたちは、甲状腺ガンですでに50人が手術。 on going genocide.(You Tube)

2014-07-25 | 社会批評


picasso 救出

以下は、『外国特派員協会』に招かれた「福島の女たち」の証言です。

恐ろしい内容ですが、外国人特派員は知っていても、日本国内では報道されず、会見の模様をYouTubeで見るほかありません。しかし、どのような操作がされているのか、日本からの検索では以下のURLにたどり着けないようです。
https://www.youtube.com/watch?v=0EEMYHkKtHw


海外ではすでに拡散されていて、ショックを受けた視聴者から、Fukushima is an on going genocide.  Let it be known far and wide. (福島では、ジェノサイドが進行中・・)とのコメントもあります。

1時間を超えますが、最後の10分間だけでもぜひ見てください。

これらの事実は、報道規制されているようですので、ネットで拡散するしかありません。ぜひ、拡散をお願いします。

 テレビは、日本も北朝鮮のようになっています。重要な事実さえ知れない。

 

記者会見・当日資料のPDF

http://onna100nin.up.seesaa.net/image/E697A5E69CACE5A496E59BBDE789B9E6B4BEE593A1E58D94E4BC9AE8A898E88085E4BC9AE8A68BE381AEE58E9FE7A8BF20140703-db16a.pdf

 Found by the professional of meta data; 
 Naoyuki Nomura.

「福島県では事故当時18歳未満の子どもの甲状腺癌が増え続けています。6月10日の発表では甲状腺がんの子どもが疑いを含め89人に上り、うち手術を受けた50人の多くはリンパ節転移や肺転移、嗄声などシビアなケースであると言われ、その正確な割合の公開が待たれています。また、そのほか、免疫系、呼吸器系、循環器系、消化器系、神経系、精神疾患など他多様な健康上の異変に対する懸念が存在していますが、真摯な調査が行われず、懸念の声を抑圧するような動きが目立っています。・・・・」

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 「死の商人」ー安倍首相の武器輸出 イスラエルによる空爆ーパトリオットにも。

2014-07-22 | 社会批評

 現在、非道を極めるイスラエルによるガザ地区への空爆と地上軍による殺人と破壊が行われていますが、
ここで使用されているパトリオットミサイルは、アメリカからイスラエルに輸出されたものであるのは、どなたもご存知の通りです。 

 武器輸出にあたり、日本政府は厳格審査を掲げますが、これは形だけのもので、議事録を含めてすべて非公開です。

 パトリオットミサイルの基幹部品のアメリカへの輸出は、あっさりOKとなりましたが、アメリカからイスラエルなど他国への輸出も日本政府は「関係ない」とのことです。日本が輸出するミサイルの基幹部品の生産ラインはアメリカにはなく、パトリオットミサイルの製造は、日本からの部品の提供が不可欠とのこと。

 今朝の東京新聞には、世界各国に積極的に武器を売り歩く「死の商人」としての安倍首相の実態が書かれていますが、安倍晋三という一人の権力者によって、平和国家は終わりを迎えたようです。

 わたしは、こういう日本はほんとうに嫌いです。嫌日本政府。

 それにしても、違憲の政府は恐ろしい。内閣で決めれば、どんどん実際が変わり、すでに違憲OK。憲法など関係なしで行政が進みます。国権の最高機関のはずの国会は、飾りでしかないのです。内閣による独裁的国家への道は案外簡単に進むものだな~~、と変な感心。ヒトラーの手法とまさに同じですが、われわれは、現代の歴史の生き証人。


武田康弘

 

 

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恋愛が象徴する「私」  民主制とは何か(起源と本質)  講義レジュメ

2014-07-20 | 恋知(哲学)

重要な文書でしたが、全文を出すのを忘れていましたので、発表します。大学での授業で配布したレジュメです。

わたしの知る限り、民主制の本質論(民主制とは何か)の授業を日本の大学では行っていませんが、これは大問題です。意味論や本質論のない「事実学」には現実的な意味と価値がありませんから。学生が気の毒です。
大学教師のみなさん、ぜひ本質論の授業をして下さい。お問い合わせは、白樺教育館宛にご遠慮なくどうぞ。以下のレジュメはご自由にお使いください。

 

恋愛が象徴する「私」 2014.4.17のまとめ(4.24 一部加筆) 武田康弘
 

 まず、誰でも、はじめは特定の他者に強く惹きつけられる(恋い焦がれる)という経験をするが、

 それは、順当に階段を上ることができれば、人間愛や自然愛へと広がり、最後は、善美そのものに憧れ、真実を求める次元へ
(しかし、それは、特定の対象を恋し愛するという心を消去するわけではない)。

  恋愛という感情は、 「私」 の存在から出発するここが核心点。

赤裸々な「私」から出発しなければ、自他共に納得できる「普遍性」のある言動を生み出すことはできない。 
なにがしかの「集団」から出発すれば、惰性化した形式的世界から抜け出せず、普遍性への道は閉ざされてしまう。

したがって、合意=自他共に納得できる普遍性豊かな言動は、「私」の自由と責任意識からしか生じない。


同時に生まれた相互補完的な「民主制という政治形態」と「恋知(哲学)という精神活動」は、共に、「私」からの出発を原理 としている。
紀元前400年代の古代ギリシャ 民主制
demos(人々)+cracy(支配する)  デモクラシー。  
                 恋知(哲学) philen(恋愛)+sophia(知) フィロソフィー

古代アテネで、 ペリクレスが民主制を敷き、ソクラテスが恋知の問答を行う。
※アスパシア(ペリクレスの愛人)とディオティマ(ピタゴラス派)という二人の女性がソクラテスの師

 

神への愛(アガペー)という宗教的な絶対感情や、愛国主義に代表される国家的集団主義の感情とは次元を異にする恋愛(エロース)
という個人的感情からはじまる公共性=相互性こそが、人間性を肯定する民主制の政治(自覚したふつうの人々による統治) をもたらす。
 
※ 厳しい必然の神・アナンケを打ち破ったのが恋愛の神・エロースである→人間的自由

 

この古代につくられた原理を踏まえてわたしたちの近代民主制を一口で言えば、
「個々の人間存在の対等性と自由を互いに認め合うことでつくるルール社会」となる。
民主制は、手段=形式にとどまらず、内容を持ちます。それが人権思想です。人権思想と民主制はセット。

  フランス革命の理念である「自由・平等・博愛」は、「私」からの出発で生まれたもの。それは、ルソーの思想に端的に表れている。
ルソーは恋愛小説家(「新エロイーズ」)として有名で、同時に「エミール」を著した子育て・人間教育の探求者であり、
「社会契約論」により民主制社会の思想的土台を築き、1789年のフランス革命を準備した。

 

(参考:恋愛結婚は、日本古来からの伝統だったが、明治政府は、富国強兵のために、恋愛を忌避して見合いによる結婚を強力に進めた)

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冷たいヒステリー=日本ナショナリズムでは、いつまでも不幸です。

2014-07-20 | 私の信条

 カッカとする熱いヒステリーは、生のエネルギーの爆発で、生きるパワーをもたらしもしますから、悪いとばかりは言えませんが、

 ネットウヨクや彼らと同質の安倍政権のような、一方的な理屈や事実を羅列して自己を正当化・絶対化する「冷たいヒステリー」は、一人ひとりの人間のよろこびを奪い、イキイキとした個人を抑圧します。シニカルな現実主義を生み、人間が「私」として生きる意味を根こそぎ奪ってしまいます。「私」から立ち昇る善美は消え、国家や団体など集団の価値が優先する個人消去システムが出来上がります。

「人間を幸福にしない日本というシステム」の完成です。

「私」から始まる人生はなく、

「私」を活かす道はなく、

「私」の内からの輝きはなく、

「私」固有の生の意味はなく、

「私」は、組織の駒の一つに数えられる。

 
 冷たいヒステリーの生みだすもの、シニカルな現実主義の生みだすものは、人間性のよろこびを根こそぎにする悪霊です。

 安倍政権が進める戦後民主主義の否定は、「私」=個人を消去する陰謀と一つで、徳も得も失わせる根源悪というほかありません。

 冷たいヒステリーは、すべてのよきものを奪います。



 

 武田康弘

 

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傭兵太郎さん、鈴木博文さん、武田るみかさん、 泥 憲和さんからの返信です。

2014-07-17 | 社会批評


(泥  憲明さん)

 泥 憲和さんが、いま 「思索の日記」のコメント欄を読まれて、回答を寄せられましたので、Blogの記事にしてご紹介します。
それにしても、泥さんのていねいさには感心します。民主的倫理の実践者で、自らの体験を基に自分の頭で思考するほんものの恋知者(ほんらいの哲学者)。

※泥 憲和(どろ のりかず)さんのプロフィール(クリック)

武田康弘

 

 

集団的自衛権に賛成 (傭兵太郎)

2014-07-12 03:13:31

大量の税金をつぎ込んでいる自衛隊が、戦場に行くのびびっててどうなんすか?
被災地の片付け要員に税金つぎ込んでるようじゃしゃーないでしょ。
本番のない訓練、無駄です。実戦あるのみです。
安給料じゃないんだからさあ。
行きたくない隊員は時給750円にしちまいな!
バイトなら許されるでしょうよ!
本当自衛隊ってイライラする。

◆傭兵太郎さんへ (泥 憲和)

 私の発言をお読みになれば分かることですが、私は自衛隊が戦うのに反対しているのではありません。
①しなくても良い無駄な戦い、②かつ国民を無用の危険にさらす戦いに、③憲政の常道を投げ捨てる手法で、④憲法をねじ曲げてまで行かせるなと申し上げております。

 

 

質問疑問 (鈴木博文)

2014-07-12 14:10:47

アメリカを始めとして、日本を武力で守ってくれている国はありますよね。それらの手助けをする、守り返してあげる事は悪い事なのでしょうか?
日本は特別だから、自分達の戦い以外には顔を出さない、世界平和には協力しない、という風に聞こえています。
何か危険な事があれば、アメリカの軍人さん達は、命をかけて日本を守ってくれるでしょう。でも、私達には自衛隊がいるから要らないよ!と自信を持って言えるのでしょうか?
また中国の脅威を感じているアジア諸国を守るのは、誰の役目なのでしょうか?日本は自国だけを守っていれば良い?それは経済大国であり、先進国としての責任感が大きく欠けているように思えてなりません。
戦争の事など何もわかりませんが、東南アジア諸国が脅かされるのを、黙って見ているのは心が許せません。
見解をお聞かせ下さい。でFBに投稿を!

鈴木博文さんへ(泥 憲和)

 安保条約により日本を守るのは米国の義務と規定されています
 見返りに日本は米国が前方展開するための基地を提供しており、米国の敵が日本領土を攻撃するリスクを負っています。 
 これは米国自身が提案したことであって、米国の国益に沿ったものですから、これ以上の義務を日本が負う必要はさらさらありません。

 また侵略にさらされている国を防衛するのは国連による集団安全保障の役割であり、集団的自衛権の出番ではありません。
 事実、侵略排除のために集団的自衛権が発動された歴史は一度もありません。
 東南アジアへの中国の進出の例を挙げておられるのは卓見だと思います。しかしあなたの戦略論を語っても無意味です。なぜなら安倍さんはそういった戦いには関わらないそうなので。
 いま問われているのは「安倍式集団的自衛権」であることを忘れないようにしましょう。

 

 

Unknown (武田るみか)

2014-07-17 09:45:03

ちょっと、ちょっとー!すぐに集団的自衛権=戦争に結びつけすぎでしょ。誰も戦争なんてしたくありませんよ。当たり前です。安倍さんも何度も何度も説明していますよ。
反日メディアの悪いイメージを鵜呑みにしてないで、しっかり集団的自衛権を理解したいものです。
戦争反対、戦争をしないから我が国は関係ありません。って目と耳を塞いで現実逃避していたら、攻撃されないとでも思っているのですか?平和ボケも行き過ぎです。今、すでに日本が受けている攻撃、わかってください。中国に、尖閣諸島をもし奪われ、東南アジアの西沙諸島、南沙諸島を奪われシーレーンを封鎖されれば、日本は飢餓であふれ最大の危機に陥ります。その危機は、すぐそこまで来ているんです。集団的自衛権をもう少し違う角度からも考えてみてください。

◆武田るみかさんへ(泥 憲和)

 しっかりと集団的自衛権を理解しようとのお考えには大賛成です。

 なので、尖閣のことやシーレーンのことは集団的自衛権と無関係であることをご理解ください。
 そういった危機管理は集団的自衛権と無関係です。

 尖閣は日本領土なので当然ですが、シーレーン封鎖についても、そこは公海なので、封鎖をするのは国際法違反であり、国連が対処する問題でしょうし、また日本としても独自に対処可能です。
 昭和35年国会答弁を引用します。「自衛隊の行動が領土、領海、領空に限られるべきものではないと思います。公海、公空にもこれは及び得るかと思います。しかし、それは自衛権の本質上、向こうから加えられた侵害をはね返す、つまり排除するに必要な限度、こういうことにおいてそこに相対的にきまってくると、こう考えます。」
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/034/0514/03403310514023a.html
このようにシーレーン封鎖の排除は自衛権の発動として可能です。集団的自衛権の話ではありません。

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安倍首相を倒す元自衛官=泥さんの本が出ます。5000円カンパを!池田香代子(ソフィーの世界)さんら

2014-07-16 | 学芸

 以下のようなプロジェクトを仲間で考え、わずか1日で呼びかけ人の賛同を得て、一昨日からスタートしました。運動と本の新しい合流形態として、今後のことも考え、全力でやりたいと思います。ご協力をお願いします。

2014年7月13日
 呼びかけ人 
  池田香代子(ドイツ文学翻訳家)
  池辺晋一郎(作曲家)
  伊勢賢治(元国連平和維持軍武装解除部長、トランペッター)
  羽柴  修(兵庫県9条の心ネットワーク事務局長、弁護士)
  柳澤 協二(元内閣官房副長官補、「自衛隊を活かす会」代表)

 私たちの友人、泥憲和さんが本を出すことになりました。泥さんのこと、ご存じですよね。元自衛官で、最近、集団的自衛権に反対する街頭演説をネットにアップしたら、またたくまに拡散され、何万人もの賛同が寄せられました。 (注、今現在、この「思索の日記」だけで、8万9千人の「いいね」です)

 泥さんはこれまでも、憲法九条がどんな意味をもっているかとか、ヘイトスピーチがどんなに卑劣かなどについて、すごく考え抜き、調べ抜いた末の独自の語り口で、ネット言論を展開してきました。同時に、リアルな世界でも、九条の会やカウンターの行動でよく知られた存在です。

 そういう泥さんを生みだしたのは、自衛官、土方仕事、弁護士事務所勤務での経験を通じて、弱いもの、差別されている人、自分で声を上げられない方々と気持ちを通い合わせてきた彼の人生の歩みそのものです。

 今度の本では、そういう泥さんの主張と生き方を一体のものとして、多くの読者のみなさんにお届けしたいと思います。題して、 「ケンカの仕方教えます──反戦・反差別の闘い方」(9月末発売予定、予価1800円+税、かもがわ出版)。

 そんな泥さんの本ですから、きっと共感を誘うでしょうけれど、残念ながらまだ無名。確実に出版にこぎつけるため、みなさんのご支援をお願いすることになりました。本にあなたの名前を印刷し、本ができたらサイン入りでお届けした上に 、出版記念講演会には無料でご招待します。そういう条件で、5000円のカンパをお願いできませんか。

 この日本を何とかしないとダメだ、そのために自分には何ができるだろう──いま、多くの方がその気持ちを共有していると思います。そのお気持ちを、ぜひ、この出版へのご協力としてあらわしてください。よろしくお願いします。

 なお、カンパは、以下の郵便振替口座へお願いします。その際、本に印刷するあなたのお名前とお届けするご住所を正確に記入してください。

【郵便振替口座】加入者名:市民社会フォーラム 口座番号:00980-3-164520
 ※通信欄に「泥さんの本協力金」と記載ください
一次締め切りは8月10日
お問い合わせは、市民社会フォーラム(civilesocietyforum@gmail.com)
または、かもがわ出版(TEL075-432-2934 FAX075-417-2114)まで。

 ※泥 憲和さんのプロフィール

 

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日本音楽集団50周年記念演奏会  清瀬保二作品のけた違いの音楽力=独自にして普遍的な和声

2014-07-16 | 学芸

音楽の話題をもう一つ。

先週の水曜日に、清瀬春子さん(清瀬保二さんの長男夫人)からのご招待で、清瀬保二の作品を聴く機会があり、いたく感動しましたので、感想を少し。

 7月9日、日本音楽集団の第212回定期公演は、創立50周年記念演奏会で、4人の作曲家の作品を取り上げましたが、このようにならべて4曲聴くと、清瀬保二の作品のけた違いの音楽力が浮きあがり、驚きました。
 清瀬の豊かな和声(ハーモニー)の独自性は、しかし、優れた西洋音楽の作品と共通する深い悦びをもち、普遍に達した清瀬和声がつくる音世界に鳥肌が立ち、危うく落涙するところでした。「邦楽器のための組曲・四楽章」1964年作
 独創にして普遍、ほんとうに優れた作品は、アカデミズムとは無縁の徹底した「個」(自分の心身のリズムと調和、内から湧き上がるメロディー)からしか生まれないことをあらためて強く実感した一夜でした。

開演5分前の会場



 帰りに、清瀬保二さんの弟子で最期まで清瀬さんの面倒を見た作曲家の松橋桂子さん(「柳兼子伝」の著者)と、音楽評論家で種々の団体の責任者を務める佐藤克己さんと共に千駄ヶ谷の居酒屋で盛り上がった写真ー撮影は、武田百代。

 清瀬作品に浄化されて、清瀬保二の音楽と人となりの話題、さらには、安倍内閣打倒!と話しながらの写真。

武田康弘

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エロースの音楽家 ロリン・マゼール死去、ああ、残念!

2014-07-15 | 学芸

5月の来日公演を楽しみにしていたのに、ドクターストップでキャンセル。

そうしたら、一昨日急死の報。

昨年も83歳なのに100回以上公演していたとのこと、ただ病気のためではなく、ドクターストップで来日できず、との知らせの意味が分かりました。

いま、昨年発売のCD(演奏は2011年)「マーラー交響曲3番」を聴いていますが、こんなに面白い3番はありません。艶・色気満載、彼の追悼にはこのエロース溢れるマーラーこそふさわしい。

偉大な個性、カラヤンのような覇権主義のカケラもない「マゼール節」は、やはり神童→天才のもつ面白さ。

秀才の秀の字もないのがとっても気持ちいい。

自由と個性とエロースの指揮者、残るは、ジョルジュ・プレートルのみ。もう90歳くらいかな?

 

武田康弘

 

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滋賀県知事選、政府推薦を倒す。遠く中江藤樹(近江聖人)の影。

2014-07-14 | 社会批評

 

 滋賀県の知事選は、自民党が全力をあげて取り組んだ選挙選でしたが、予想に反して無所属で元民主党衆議院議員の三日月大造さんが、自公推薦の元経産省官僚の小鑓(こやり)隆史さんを破り当選しました。三日月さんは、前知事の嘉田由紀子さんの後継指名をうけましたが、彼女もまた政党の推薦を受けず、不利な戦いを制して保守の現職を打ち破って当選した経緯を持ちます。「もったいない」を合い言葉に。

 その時にも感じたことですが、滋賀県には幕府に反旗を翻して故郷に戻り私塾を開いた中江藤樹の影響がいまだにの残るのではないか、ということです。後に「近江聖人」とまで呼ばれるようになる中江藤樹は、江戸時代初期に江戸にあった幕府の学校の教師を辞め、郷里に帰り「個性」尊重の「自由」な『私塾』を開き、生徒ひとり一人にあった授業を生徒の身になっておこなった人物ですが、彼のような個人が始めた「小規模な私塾」が全国に存在し交流をもっていたことが近代日本を拓いた最大の要因である、とするハワイ大学教育学者の研究もあります。

 ついでですが、旧友でわが町我孫子市の前市長(その後に消費者長官を務め今は我孫子の中央学院大学教授)福嶋浩彦さんの郷里である米子市(鳥取県)は、中江藤樹が幼いころ1年間だけ米子に住んだことを記念して立派な碑を造り、米子市のホームページで紹介しています。個々人から発する「市民自治」を進める福嶋さんとの因縁を感じます。

 ローカルであること、徹底して「私」の生きる地元につくことが、何者にも流されることのない普遍的な世界を拓きつくるのではないか。「主義」ではなく、足が地についた普遍性を。そんな感慨をもちました。


武田康弘

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泥憲和さんってこんな人・安倍首相をノックダウンさせた元自衛官のblog

2014-07-12 | 書評

 泥憲和さんが7月1日に書いたblogは、facebookで、シェア2万数千件!!(前代未聞)
わたしがこの「思索の日記」で7月5日の夜に紹介したところアクセスが急増、現在までの「いいね」は、なんと7万5千件です。

 彼とは、インターネット上で友人となり対話しましたが、実にたいへんな勉強家。情報・知識に振り回される人とは正反対で、自分の頭で考える生きた哲学の実践者であることが分かり感動しました。

 1日の当該blogを読んだ人がら友達申請が殺到して1000人を超えてしまったとのことですが、コメント欄の的確な応答には、足が地についた知性と、相手を気遣うやさしさと、抜群のユーモアがあり、素晴らしい!!
 その後のblogも射抜くような鋭さで、感性が鈍く、直観力の弱い一般の学者や評論家とは大違いです。心身の鍛え方が違う!官知・公式知・表層知とは異なる「民知」の素晴らしさですが、親鸞を尊敬する浄土真宗(大谷派)門徒でもあり、なるほどです。

 彼の最近のblogを一つご紹介します。

 

泥 憲和

710· 編集済み

【戦争と想像力 バスラ攻防戦の話】

イランイラク戦争を覚えておられるだろうか。
最新兵器を装備したイラク軍が、イスラム革命で経済封鎖されていたイランに攻め入って起きた戦争だ。
それがあったことは知っていても、どんな戦争だったかを知る人は少ないだろう。
なかなか勝敗がつかない戦争を、日本のメディアは「イライラ戦争」と名付けた。
どちらかが勝ってどちらかが負ける、ゲームみたいなものだと思っていたのだろう。
そんな頃、高名な評論家がこの戦争を評して書いた。
 「だらだらと、退屈な戦争」と。
平和な国で机に向かって「だらだらと退屈な戦争」と書くのは簡単だ。...
だが戦う兵士は、そんな奴らの興味を満たすために戦っているわけではない。
イランイラク戦争とは、どんな戦争だったか、その一端を書いておきたい。

開戦当初は優勢なイラク軍だったが、イラン国民の死に物狂いの抵抗にあい、イラン領土から追い返された。
 復讐心に燃えたイラン軍は、逆にイラク国内に攻め込んだ。
 国境に近いバスラは、イランの大軍に包囲された。
バスラ攻防戦の始まりである。

補給が途絶え、飢え乾いたイラク兵は、自分の小便を飲んで耐えたという。
バスラの巨大なイラク軍陣地を攻略するイラン軍は、陣地周辺に無数に埋められた地雷原に苦慮した。
バググダッドから援軍が到着するまでに陣地を攻略したいイラン軍は、焦った。
そこで彼らは、革命防衛隊に少年少女を招集した。

武器を持たない子どもたちは、何千人もが隊列を組み、手をつなぎ、革命歌を歌いながら地雷原を歩いて渡り始めた。
たちまち地雷を踏みつけて、轟音とともに子供たちの体が吹き飛ぶ。
つぎつぎに地雷を踏んで肢体をバラバラに吹き飛ばされたが、生き残った子どもたちはひるむことなく歩き続けた。
どうにか地雷原を渡り切った彼らを待ち受けていたのは、イラク軍の容赦ない機銃掃射である。

死屍累々たる殺戮の後、啓開された地雷原をイラン軍の本体が突撃していった。
その大部隊に降り注いだのは、イラク軍の無数のロケット砲撃の雨だった。
あっという間もなく、数万人のイラン軍兵士が跡形もなく吹き飛ばされた。
この惨状に、イラク軍兵士でさえトラウマに襲われたという。

これが、国の存亡をかけた戦場というものだ。
この戦争を、「だらだらと退屈な戦争」と書いた評論家の名を今でも覚えている。
 立花隆といった。
だらだらだと?退屈だと?
知識のないことからくる想像力の欠如は恐ろしい。
それは思想の左右を問わない。
まして権力を握ったものの想像力欠如は、国の将来を左右するだけに、本当に恐ろしい。

はたして安倍さんは、どうなんだろう。
 戦場の実態を知って政治をしているのだろうか。
それは怪しいものだと、私には思えてならない。
安倍さんはいちど戦場に出かけて前線で砲撃の洗礼を浴びれば良い。
だが、勇ましいことを唱える政治家は、自分の身を危険にさらすことがないのだ。
 命をかけて苦労するのは、いつでも下っ端なのだ。
そして死んだものは二度と声を上げることができない。
ならば、生きている私たちがせめて彼らの代弁をするしかないではないか。

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世界に例をみない驚くべき徹底性=浄土真宗・親鸞思想の核心。

2014-07-11 | 学芸

 (2010年5月鎌倉)

 

 自衛官だった泥憲和さんとfacebookで友人になりましたが、彼が親鸞や蓮如のこと、真宗大谷派(東本願寺派)のことなどを書いていたので、「コメント対話」しました。意気投合!!

 わたしは、もう10年近く前に鎌ヶ谷市公民館で「歎異抄を読む」の講座を持ちましたが(同時に白樺教育館の「恋知の会」でも)、その時のレジュメの一部(凝縮した文章)がありますので、以下に載せます。

 

  親鸞は、仏教のみならずさまざまな宗教に見られる地獄の思想を、「南無阿弥陀仏」の六文字によって意味のないものにしてしまいました。根源的な宗教革命をなしとげのです。
 阿弥陀仏は、すべての人・「煩悩」に苛まれて日々を生きるほかない人間を例外なく救うという大願をかけてくださったがゆえに、往生は間違いない。権力も財力もないわれわれ凡夫・悪人には、とりわけ死後の救いー極楽浄土は約束されているのです。そうなれば、私たち煩悩につかれた人間は、煩悩につかれたまま、この世で自身の納得のいくような生を営むこと、心から望むことに従い生きる道を進むことが可能になります。
 権力者・権威者・管理者に従ってビクビクする必要はありません。従うのは、親でも教師でも上司でもありません。自分の内から自ずと湧き上がる心の声(これが他力)のみです。ここではじめて各自の人生は各自のものになります。
「根源的な民主主義」=実存思想の成立です。誰であれ人を支配することも支配されることもない、皆「ご同胞ご同行」ということになります。
 秩序は、外的な道徳律から内的な納得へと180度回転します。内から湧き上がるエネルギッシュな人生への転換です。驚くべきことに、他力に徹する念仏門は、自力正道門をはるかに超えた個人のパワーを引き出すことに成功しました。自己のうちに眠る巨大な潜在的な力を解放するのが、親鸞の絶対他力の思想なのだと言えるでしょう。
 世界の思想のうちで、これほどの徹底性と大衆性を併せ持った思想は例がありません(晩年のハイデガーは、キリスト教ではなく、親鸞思想に救いを求めました)。800年前にこのような見事な思想を生み出した日本はすばらしい国です。誇るべき日本の伝統とは、こういうものなのです。ウソで固めた「万系一世」などという神話ではありません。(2005.4.30)


 親鸞とは、表層の思想(イデオロギー)ではなく、最も深い地点(欲望と生死そのものの価値)から「天皇制国家」の詐術を打ち破った、日本史上最大の人物です。「南無阿弥陀仏」=善人でさえ往生できるのだから、まして悪人の往生は間違いない=全ての人間を救う願をかけた「阿弥陀仏」への帰依、ただそれだけに凝縮した絶対他力の「救い」の思想は、やがて多くの民衆の心を捉えていきます。念仏を唱えるだけで誰でも直ちに救われる、という権力者にとっては極めて「不都合な」この思想は、死罪・流刑の大弾圧を被ることとなります(親鸞の師である浄土宗の開祖・法然と親鸞ら弟子たちが受けた法難)。親鸞は法然の思想を更に深め、都(京都)に住む「善人」でさえ救われるのだから・・・・としたのです。
 僧籍を剥奪された親鸞は、わざわざ、朝廷に、「愚禿(ぐとく)親鸞」(愚かなハゲの親鸞)という名前の使用を許可するよ うに申し出ました。なんという不敵な、いや、そういう言葉も不似合いなほどの徹底した行為でしょうか。
 「親鸞は天皇のためには礼拝せず」(主著「教行信証」)、と言い切ったこの優れて民衆的な、同時に「エリート」という名の俗物性から超越したほんものの人間は、多くの日本人に深い感動をもたらします。やがてその思想は野火のように広がり、その 後の蓮如の働きにより「浄土真宗」は、日本最大の宗派になったのです。
 信長による大量殺戮、徳川幕府による懐柔支配、明治の凶暴な近代天皇制の下に苦しみ、妥協を強いられてきた「浄土真宗」 は、今こそ始祖―親鸞の 初心に帰ることで、真の普遍宗教の役目を果たすべきでしょう。 
「天皇制」の亡霊を復活させようとする勢力が台頭しつつある今、親鸞思想の意義は計り知れないおおきさをもつと思います。真宗教団の奮起を祈念します。(2005.9.11)

武田康弘

 

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驚!昨日のアクセス数が10万件!  とても感謝です。

2014-07-10 | その他

一昨日の閲覧数が5万7千件で仰天しましたが(200万Blog中の3位)、

なんと、昨日は、10万件でした(200万blog中の2位)、

とても感謝です。

元自衛隊員の泥さんの言を紹介した記事には、現在(10日のお昼)までに4万9千件の「いいね」を頂きました。こちらもとっても感謝です。

ぜひ、更に拡散して、安倍政権を終わらせましょう。市民が主権者のほんとうの民主制を日本に誕生させるために、みんなの力を少しづつ。

平和の創造のために、愛と勇気を!!希望はいつでもあります。

 

写真は、いま、かなり強風の中、庭でくつろぐ我が家の愛ちゃんです。13歳。

  (sony α99 Planar 85㎜F1.4 f2.8)

武田康弘

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