思索の日記 (クリックで全体が表示されます)

武田康弘の思索の日記です。「恋知」の生を提唱し、実践しています。白樺教育館ホームと共に

『アメリカ侵略全史』紹介。チョムスキー、オリバーストーンら推薦。「最大のならず者国家はアメリカだ」

2023-04-08 | 書評

写真でこの書をご紹介します。
「アメリカ侵略全史」ウイリアム・ブルム著  作品社



 

 

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明治政府作成の国家カルト教を批判・反省・清算しなけえれば、何事も解決しません。原田伊織さんの著作を!

2023-02-04 | 書評

明治政府が、欧米の一神教=キリスト教を真似て作った「天皇教」という疑似一神教(生きている人間を神とする国家カルト宗教)を批判・清算し、乗り越えて、個々人から出発する実存思想を根付かせないと、日本人は、永遠に精神の自立と個人からはじまる幸福感(内面から立ち昇る充実)が得られないでしょう。

以下に幕末から明治、さらに昭和の歴史を、人間的視点から意味論として解き明かす試みの原田伊織さんの本をご紹介します。
ぜひ、従来の明治史観のウソを知ってください。

武田康弘

 

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これは、最高の政治本!「日本変える女たち」全男性必読。女性もですが。

2022-09-03 | 書評

これは、最高の政治本。  クリックでAmazonへ。

分かりやすく、真心からの声で、彼女たちこそ日本を変えるのにふさわしいと実感する。

世の男性政治家はむろんのこと、全男性の必読書だ。古く固い常識は、はるかかなたに飛んでいく。

それにしても、最高の実力者である辻本清美をつぶすための、大物権力者たちの行状にはあきれ返る。

徒党を組んでの人格攻撃、ウソ攻撃、政府関係者はこんな連中でしかないのが今の日本だ。恥を知れ!!

権力にすり寄る生物学的に女性であるにすぎない女性もどき(女の腐った)の本ではありません。

とにかく購読してほしい。面白くないなら代金はわたしが返金しましょう。




武田康弘(元参議院行政監視委員会調査室・客員調査員)






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システムエラーの大石あきこが大好きになる『維新嫌い』(講談社900円大石あきこ著)

2022-08-29 | 書評

手元においておくと元気になる本。とても得した気分。安いし。

こんなすばらしい人が今の世にもいるんだ~~~と感心。

システムエラーが生んだ山本太郎、同じくシステムエラーが生んだ大石あきこ。でも女性の方が凄そう(笑)

承久の乱で日本がひっくり返ってから801年。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の最後は、承久の乱。

北条政子の演説でみなが一つになり、都の後鳥羽上皇を無条件降伏に追い込み、立場は完全に逆転。日本史最大の変革が起きた。

現代、再び、大逆転を起こすのは、システムエラーの人でしょう。

とにかく面白いので、ぜひ一家に一冊。



武田康弘

 

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『令和から共和へ』(同時代社刊)が発売になりました。ぜひ一家に一冊!

2022-03-05 | 書評
『令和から共和へ』(同時代社刊)発売になりました。共著で、わたしは「私と共和制ー楽しい公共社会をつくるために」を載せています。アマゾンなどでぜひお買い求めください。白樺教育館では著者2割引きとなります。

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 簡単にご紹介します。

 明治維新が、日本を近代化するためにつくった【天皇教】(天皇現人神)という国家宗教(岩倉具視が天皇に時間も支配させる目的でつくった一世一元の「元号制度」はその象徴です)は、明治政府が作成したもので、日本の伝統ではありません。

 でも、日本人の多くは、戦前の学校での思想教育で、まるで昔からあるかのように思わされてきました。その名残が戦後の新憲法(主権者が天皇から国民にかわった)の後でも続き、わたしたちは、天皇とか皇族について、自由に考え語ることがありません。タブーのようになっています。

 そのために、基礎的な事実や考え方について、多くの方が知りません。そこで、この一冊です。目から鱗のような事実や、なるほどと思う考え方が記されていますので、ぜひ、手元に置かれて「辞書」がわりにされたらよいと思います。

 賛成できない考え方も、賛同できる考え方もあると思います。互いにほとんど知らない者同士が書いていますので、多面的です。そこがこの本のよいところでしょう。頭と心の刺激になり面白いのではないでしょうか?

武田康弘



追記
今日(3月6日)、編著者の堀内哲さんが、来訪され、楽しい時間を過ごしました。白樺教育館と拙宅。
我孫子の白樺派関連もかけ足でご案内。


 わたし武田康弘 と 
堀内 哲さん 「令和から共和へ」編著者
(2022、3、6.拙宅で)
 
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学術会議で任命拒否された宇野東大教授の「暴君とは?」を解説した書評は、安倍&菅首相にピタリ(驚)

2020-11-21 | 書評



 シェイクスピア作品に登場する暴君を解説した以下の文章は、いまの日本の首相、菅と安倍両氏を解説したようで、面白いです。
いつまでも反民主主義の首相では、日本は格差が拡大し、報道や思想の統制が進み、不幸が続きます。
ーーーーーーーーーーー

「混乱の時代に頭角を現し、最も卑しい本能に訴え、同時代人の深い不安を利用する人物」、それが暴君だ。

「統治者としてふさわしくない指導者、危険なまでに衝動的で、邪悪なまでに狡猾で、真実を踏みにじるような人物」であるにもかかわらず、国全体がそのような暴君の手に落ちてしまう。

暴君はあからさまな嘘をつくが、いくら反論されても押し通し、最後は人々もそれを受け入れてしまう。

暴君は命令を発するのみで、もちろん自ら手を汚したりはしない。

暴君に仕えるのは、暴君と同様に自分のことしか考えない悪党だけだ。

暴君は冷静で偏見のない判断には興味はない。追従と確認、そして従順さがほしいのだ。

 

暴君が勝利するように思える時代もある。が、最後は抑圧されても消えない人間的精神によって暴君は倒される。皆がまともさを回復する最良のチャンスは、普通の人々の政治活動にある。

 

以上は、『暴君 シェイクスピアの政治学』(岩波新書)スティーブン・グリーンブラット著 (ハーバード大学教授 シェイクスピア研究の大御所)の宇野さんの書評(朝日新聞)です。

 

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浩宮(徳仁)さんも還暦ですね。おめでとうございます。『明治政府がつくった天皇という記号』は、本日発売です。

2020-02-23 | 書評

「天皇」を務める浩宮(徳仁)さん。お誕生日、おめでとうございます。

いま、学習院時代のエピソード(恋文の話)などを友人に聞かされていました。よい思い出ですね。

「まだ還暦。」という発言は、よく分かります。天皇という地位についたばかりですから、還暦の節目は、「これからが本番」という思いでしょう。

8年年長(学年では7学年)のわたしも、還暦の時、ゆえあってそう思いました。

 

 ちょうど天皇誕生日の今日、わたしが昨年書いた論考をまとめた『明治政府がつくった天皇という記号』ができました。今から、背表紙をつけて、先行予約者の方に郵送をする準備です。

 この冊子(オールカラー70ページ)は、良識ある方なら、どなたでも納得していただけるであろう新しい日本のありようを簡明に記したものです。「日本会議」のような特別な右翼の方や共産主義の方はどう思われるか分かりませんが。

 皇族の方や宮内庁の職員の方にも読んで頂けると嬉しく思います。

 日本の伝統をこわして明治政府がつくった「近代天皇制」を「共和制」にスムースに移行させることは、皇族の人たちを含めてみなの特と得をつくります。それを明瞭・分明に記しました。


 価格は多くの方に手にして頂きたいので、700円としました。郵送料は26日申込の方までは無料です。それ以降は書籍郵送代金310円を含めて1010円となります。

shirakaba2002@k.email.ne.jpまでお申込みください。

代金は、〒振替口座 00110124812 白樺教育館 まで。

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なお、白樺教育館の修繕工事のために、ご寄付をお願いしています。(クリック)みなさまのご助力がないと、工事ができませんので、よろしくお願い申し上げます。

武田康弘(白樺教育館 館長)


古林治さんが印刷・製本をしてもってきてくれました。


背表紙を張り付け、乾いたら透明テープでしっかり覆います。


消費税が10%になったので、書籍郵送料も300円から310円に値上がり。
写真にある切手では、あと8円不足でした(笑)

 

 

 

 

 

 

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天皇って何?知らない人が多すぎです。即位の礼の前に知りましょう。マンガ『日本人と天皇』は、一冊で俯瞰できる優れた本で、必読です。

2019-10-11 | 書評

 わたしが見るところ、天皇の歴史書=日本書記に書かれていることを知っている人は、意外と少ないようです。あなたも?
 明治維新によりつくられた天皇という存在と、それ以前の日本史とは、大きく異なることも、知っている人は案外少ないようです。
 平安初期の村上天皇を最後に、天皇と呼ばれる人はいなかった事実(800年以上たって江戸時代の後期に光格が再び天皇を名乗るまで)を知っている人は、少数です。
 「元号」(一世一元)が、明治政府がつくった天皇教の土台石であると知る人は、稀です。
 戦後の象徴天皇という規定がどうして誕生したのか?も知られていません。

 何も知らないで(明治政府がつくった神話を信じ込んで)、天皇を有り難がるのは、ちょっと不味いのではないでしょうか?

 

 Amazonのお知らせで3日前に買ったマンガ「日本人と天皇」(雁屋 哲 作 画はシュガー佐藤)を読みましたが、これは、単なる事実学を超えた本質学としての天皇論で、とても優れているものと思いました。ここで得られる俯瞰はとても大切で、こういう基本知識と意味本質をつかまないと、とても危険で、不幸を招いてしまいます。



以下に数ページご紹介します。






















武田康弘

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第九の歌詞の意味(ベートーヴェンの思想)がよく分かる本で、とても有益です。著者はドイツ人=マンフレッド・クラウス「交響曲『第九』の秘密」(ワニブックス)

2019-09-16 | 書評

 著者は、ベートーヴェンがシラーの詩をもとにしてつくった歌詞のドイツ語の意味を明瞭に教えてくれます。

 

「ベートーヴェンは、わざと『歓喜の歌』の歌詞に、キリスト教の用語を使っていません。

なぜなら教会権力が都合よく利用し、人々を依存させるとわかっていたからです。彼は、キリスト教がなくても、真の幸福をつかむことが可能で、聖書や教会がなくても、自然の中や私たちの心の中に神を見つけられると考えていました。」とのことです。

歓喜よ、

麗しき神々の火の粉よ 

「ここで神ではなく、神々と複数形にしているのは、驚くべきことで、一神教であるキリスト教においては、神は一なる存在だからです。ベートーヴェンは、古代ギリシャ神話から多くを借りて作詞しています。キリスト教に対して自由に発言できなかった当時、堂々と神々とした勇気を、わたしは心から感服します。」

 

「そもそも「罪」(人間の原罪)とはキリスト教の教会がつくりだした産物です。」

「古臭い社会秩序やルールからまずは、自分自身を解放すること。内なる声を聞いて、心の革命を始めること」
「他人に振り回されずに、素直に自分の心に従えば、結果はとても素晴らしいものになるでしょう」
「ベートーヴェンは、さらに一歩進み、他者を助けることから生まれる幸福は、世俗的な幸福ではないと言っています。それは「聖なる幸福」と呼べるもの。」

 

 このようなベートーヴェンのメッセージの意味を知れば、より深い感動がやってくる、と著者は言います。


 第九を聴く人、歌う人は、ぜひ読んでみてください。また、第九と日本との深い関係についても記されています。 
 叙述は、平明・簡潔です。著者がはじめから日本語で書いた本です。

 

 

 武田康弘

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明治維新の呪縛が解けないと永遠に不幸です。半藤一利さんと出口治明さんの対談『明治維新とは何だったのか』は開明的な本です。

2019-09-03 | 書評

 日本の近代化は、明治維新の思想=天皇教の下に行われたきましたが、それは、過激な国家宗教による超急速な近代化でした。                  

 生きている人間を「神」とする思想(今の言葉ではカルト宗教と呼ぶほかないでしょう)を国家権力を用いて学校教育で全国民に徹底させたのですから、その威力は凄く、全体を一つにまとめあげました。ですから、天皇中心の国体思想とは相いれない《個人の自由な考えを基盤とするフィロソフィー・ブッダの根本思想-「自帰依・法帰依」も根源的なフィロソフィー=実存思想》は、日本では嫌われ避けられたのでした。              

 維新政府によって行われたスサマジイ歴史の改ざん=「全日本史を天皇の歴史にする」という負の遺産は、いまだに清算されていません。わたしたちが学校で習う日本史は、「○○天皇」の時代!?とされていますが、天皇という呼び名は、平安時代初期の村上天皇までで、その後江戸時代後期まで800年間以上は、天皇と呼ばれた人はいませんでした。京都のローカル王となり実権を失ったからです(光格天皇から復活して現在まで240年間は「天皇」の称号が使われてきました)。しかし、今日でも教科書はみな○○天皇と記載してます。そのこと一つが象徴するように、日本の歴史像はひどく歪んでいて、今もなお、わたしたちはその中にいます。                 

 話が大きくなりましたが、少なくとも明治維新を礼賛するような歴史の見方から解放されないと、いつまでも薩長(とりわけ長州藩)による日本支配の思想=天皇教=国体思想から抜けられません。その象徴である「一世一元」という明治政府が天皇中心主義を国民に刷り込むために作った深謀遠慮(かつて日本の歴史に一度もなかった新たな制度)は、今もなお強力な力を放っていますが、ある人間と時代名を一つにする古代国家の思想を持っているのは、世界でただ一カ国です。「昭和時代」とか言いますが、天皇と呼ばれる人が現人神で主権者だった時代も、主権者が国民となる大転回となり人間宣言をした後も同じ昭和という時代だと思わせる「天皇刷り込み」が可能なのは、「一世一元」のおかげです。

 

   この呪縛を解くには、俯瞰的に歴史と人物を知る視点が必要ですが、日本の近現代史では最も名の知れた半藤一利さんと博学博識で知られる世界史家の出口治明さんの対談本『明治維新とは何だったのか』-世界史から考える は、とても平明で、納得の見方を提示しています。呪縛を解き、人間味豊かな生(「形と序列」の二文字に収まるような文化を超えて)を日本の地に花咲かせるために役立つ優れた本と思います。

 まずは、開国をなしたのは、明治維新側ではなく、江戸幕府=阿部正弘であり、開国に反対したのが維新側であったという「常識」くらいは弁えないと、話になりませんし、偶然により「小粒」な人間であった伊藤博文や山県有朋らが中心となった明治政府の所業を知らないのは、不幸です。嘘や歪んだ常識に囚われていては、未来は開けません。

 開明的な俯瞰のための必読本と思います。楽しい公共社会をつくる共和制への移行のためにも。




                        
 武田康弘



 


 

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「日本はすごい」は幻想。世界でバカにされる日本人。客観視し、将来を考えよう。谷本真由美さんの新著

2018-09-14 | 書評

自分や自国のプラス価値を見つけるのは、よいことです。
しかし、そこには冷静さを失わずに総合的に観る作業が不可欠であり、それを欠けば、子どもじみた偉がりに陥り、世界の笑いものです。主張は大切ですが、自惚れは最悪です。
自己主張のできない日本人は、それゆに自己絶対化に陥り、自惚れや偉がりや他者・他国への悪口を平気で口にして本まで書きます。そういう行為は、恥知らずであり、醜態です。それでは「醜い日本人」になってしまいます。倫理感のない代表がネットウヨクと呼ばれる人たちですが、彼らのニッポン万歳!ほどオゾマシイものはありません。下品そのものです。

一番必要なのは、「個人として生き方をみなおすこと」(谷本真由美)ーわたしもその通りと思います。

以下は、東京新聞です。


 

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『103歳になってわかったこと』 篠田桃紅 著 ブッダ思想の核心を平易に伝える見事な書です。

2017-03-02 | 書評




『103歳になってわかったこと』は、恋知やブッダの考えとピッタリ重なります。

釈迦の思想の真髄を仏教書以上に的確・分明に伝えます。著者にそのような気負いは少しもありませんが。

現役の著名な美術家である篠田桃紅さんの著作です。今年104才になります。

『白樺教育館』の中学生が興味を示す本で、とてもお勧めです。

安倍首相や自民党の国体思想とは正反対で、見事というほかない生き方=考え方が体験に裏打ちされて書かれています。

ぜひ、どうぞ。必読です。


武田康弘

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天皇・皇后と親しかった宮内庁記者の書いた本 『明仁さん、美智子さん皇族やめませんか』 がいよいよ半分現実に。

2017-01-31 | 書評


明仁さん美智子さん、皇族やめませんか』は、皇族ととても親しくお付き合いし、幾度も天皇・皇后に助力した気骨ある宮内庁記者(33年間勤務)の板垣恭介さんによる著作です。

ここに書かれている内容は、いまの象徴天皇制と明治維新政府がつくった近代天皇制についての優れた考察で、日本人みなの必読書と思いますが、この書で提案されている「皇族やめませんか」がいよいよ半分現実のものとなります。

この機会にぜひ、本書を読まれることをお勧めします。


武田康弘

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深い了解と変革のための前提ー必読本 『戦前回帰』(山崎雅弘著)

2015-09-07 | 書評

このわたしのblogでは8年以上前から繰り返し書いてきましたが、

安倍首相ら自民党右派(いまはほぼ全部右派)の【戦前回帰】は、いまでは誰の目にも明らかです。

この愚かで危険な状況はなぜ招来したのか?それをフィロソフィの次元で問題にしないと、この恐ろしいニッポン主義からの快癒はないのですが、

そのための前提は、現状を「ふつう」の感性と理性で、きちんと認識することです。

そのためのよい本が出ました。簡明・平易な本で、必読です。

ぜひ。


 クリックで拡大
「戦前回帰」


武田康弘

 

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アメリカ兵士たちの生き地獄、 安倍のために自衛隊員と家族も同じことに。戦争後遺症 泥憲和(元自衛菅)

2015-06-23 | 書評

  以下は、共産党の機関紙「赤旗」に載った泥さんの書評ですが、いま進める海外派兵を可能とする安保法制(すでに大多数の法の専門家により違憲との審判が下りた)が、人間・日本人をどれほどの不幸に陥れるかがよく分かります。(なお、わたしは恋知者=実存論者であり、共産党の唯物論思想ではありません)

  豊かな家庭でのほほんと育った政治家稼業の安倍という男には何も見えません。こんな男(自らの一族が支配者だった戦前の日本に憧れる狂気)のためにわたしたちの国を台無しにされたらたまりません。


  
デイヴィッド・フィンケル著 古屋美登里訳
『帰還兵はなぜ自殺するのか』(亜紀書房 2300円) 
  泥憲和 元自衛隊員 心を病む米兵たちの克明な実態

 米国社会を悩ませ続ける戦争後遺症。

  本書はイラク戦争で心を病んだ兵士たちが、わが家に帰ったその後の姿を追ったルポである。
  無残極まりない戦場の出来事、そのことで元兵士がどのように煩悶(はんもん)し苦しみ、家族を傷つけ、人間関係が壊れていくのかが、著者の克明な聞き取りで明らかになってゆく。
 
軍は命令で動く組織だ。
  私が自衛隊に在職していた時の体験では、命令に服従することに慣れてくると、理不尽な命令でさえ、そこに身を委ねて従うことに奇妙な達成感を覚えるようになる。
  理想的な兵士とは、命令を受ければちゅうちょなく人を撃って後腐れを覚えない人物であろう。
  しかし、命令で完全に恐怖を取り除くことも、人を手にかけた罪の意識を消し去ることもできない。
  たった1年か2年を戦場で生きたら、残りの人生丸ごと「終わりのない罪悪感」にさいなまれて生きることになるという。
  フラッシュバックに頭をかきむしる本人も辛いが、「壊れてしまった」兵士を受け入れる家族の負担も重い。
  「落伍者」扱いだから軍や政治家は元兵士をケアすることに及び腰だと著者は語る。

 病院もセラピストもカウンセラーも対策を講じているアメリカだが、帰還兵の4人に1人が何らかの心的後遺症を抱えている(訳者あとがき)状態ではなすすべがない。
  日本政府はイラク帰りの自衛官が多数自殺していても何の手も打たず、自衛官が戦闘地域に赴いてもリスクは増えないと無責任な態度に終始している。
  安倍政権の思惑通りに戦争法案が実現すればどうなることか。
  私は心底恐ろしい。
  引き返すなら今である。

 

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