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レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

毒舌弁護人〜正義への戦い〜

2024-05-17 05:05:19 | アジア映画
香港単独製作の映画だったのね
まぁかなり中国の圧によって一国二制度とは言え中国化の勢いはかなりな圧で香港の民主主義は消えつつあるものの
裁判では英領の制度のまま今でも黒法衣に鬘で裁判官、検察官、弁護士は法廷審理を行うのね
 
まぁ主人公はいい加減な裁判官で毎日を送っていたものの裁判官をクビになり
お決まりの弁護士に・・・
弁護士は気楽な稼業ときたもんだってことで虐待の末に自分のこと子供を殺したというシングルマザーの裁判に臨んだ結果
なんと無罪の母親を過失致死で17年の禁固刑にしてしまい控訴も棄却され
そのことから法に疑問と法を信じれなくなった主人公は自堕落な弁護士から足を洗って早くも2年
 
そこで再び件の再審に臨むお話の二時間十分も尺のある作品
日本では法的に”一事不再理“の原則があるために同一事件での再審は法的に無理ですけど
香港では一事不再理の原則がないようで
同一事件での再審が可能なんですかね、一度判決の出された裁判を最初っからやり直すことに
一事不再理の日本ではそのために上告制度があって判決に不服の場合は高等裁判所さらに最高裁判所って続いて上告できるわけですが
この映画では控訴は棄却されて刑が確定してのに2年後に同一事件での再審になってますよね
 
 そうしたがってほとんど全編が裁判シーンでの映画となっていて
そこには香港の抱えてる格差社会の問題とかも絡んできて
現実犯人側はお金持ちで、被告側は貧乏人っていう社会の縮図でもあったりして
犯罪の隠匿に上流階級がお金と権力に物言わせて罪から巧みに逃れる姿の巧妙さに
抗う主人公の弁護士さん前回の裁判では一応一敗血に塗れ、人生から学んだことから被告人の無罪を証明させる法廷と金権に塗れた悪徳法律家たちとの闘いを描いた作品
 
いわゆる法廷ものの原理原則に則って作られてる作品ではあるものの
随所に伏線的なものを貼ってそれを解きつつ無罪を勝ち取って行く様はそれが映画の醍醐味になってて実に後味の良い作品となっているため
見終わってスッキリさせられる作品
法廷ミステリーにハズレはないですね
 
2022年製作、香港映画(日本公開作品)
ジャック・ン脚本・監督作品
出演:ダヨ・ウォン、ツェ・クワンホー、ルイーズ・ウォン、フィッシュ・リウ、マイケル・ウォン、ホー・カイワ

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