MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

東海道非常警戒

2024-05-09 20:08:25 | 邦画
国際放映から旧新東宝の作品の数々がDVDリリースされてる“新東宝キネマノスタルジア”シリーズでは毎月2〜3本のリリースがコンスタントには行われておりますが
今月のリリースがないために先月の一本を未見で残して置いたこの作品
ツッコミどころが満載の犯罪映画ではあるものの
 
警視庁捜査一課刑事の宇津井健演じる山内一郎は、記事のネタを探す週刊トップ社の小畑絹子演じる女性トップ屋の川島京子に付きまとわれ神戸から特急こだまに乗車してあるもうすぐ横浜というとこで食堂車でくつろいでると、東山産業の社長令嬢美智子が兎唇の男と一緒に横浜駅で下車していく姿を後輩鉄道公安館伊達正三郎と川島の三人で見かけるものに気にもならなかった。
 
ところが、東京駅に迎えにきた女中が美智子が現れないと鉄道公安室の伊達に届け出ます。その後、東山社長に娘を誘拐した旨の電話がかかってきますが。誘拐犯に警察にとどけるなと言われてそのまま犯人と身代金の交渉に入ってしまう東山家
 
一方、美智子の行方が分らなくなったことから、山内と高木と川島は誘拐の可能性を考え秘密捜査に入る
 一方高木の女中が車に惹かれて死亡したことで高木家に捜査に入った山内は社長と高宮敬二演じる秘書にはカマをかけるが誘拐に関しては口をつむがれてしまいます
東山家に誘拐犯から電話がかかって1000万
当時1960年ですから一億くらいですかねぇ
東山は秘書高宮敬二だけに相談んして身代金の受け渡し場所に出向きますがそこには家からつけてきた山内と川島がいてなんと川島が犯人の1人御木本伸介に見つかってお流れに・・・

大の大人を誘拐しといて犯人たちは美智子に顔を見せていたり
美智子がこうねつ出したら医者を往診させてみたりと犯人の間抜けぶりが堂に行っており
さらに2回目の受け渡しで父親までアジトに連れてきちゃうという体たらく
さらにそこで殺しておけばいいものの黒幕が顔を出したらなんと秘書の高宮敬二
川先の貧民窟で生まれて金を掴んで大阪で一旗あげるための誘拐って嘯いて拳銃まで持ってるのにさぁアジトから撤収するってしゃちょう父娘を縛り上げるだけで
逃げるとこをトップ屋には見られてそのまんま逃走っていうのはいいけども
 
御木本伸介はなんと父娘の縄解いて我々がいなくなったら逃げろって
殺されたり
犯人側がかなりお間抜けだし
警察は非常線を張って検問するものの車で東海道を逃げるおバカ加減がもう噴飯ものだし
さらに列車に乗りついで再び伊達公安官の列車に乗ったりと
もうほんと突っ込んだらキリがない作品でした
 
私自身もこうやって見終わって梗概筆記するしかないほどの作品でして
よくまぁこんな作品が通用したもんだと思いながら見てるしかない
だって女中さんも意味ありげに轢殺されてたのに放置プレイでしたからねぇ
 
まぁ一流企業の社長秘書がなんで拳銃手に入れられたのかとか
トップ屋が緊急車両を追っかけて見たりともうご都合主義で貫いた脚本家に違う意味で敬意を表したい
まぁこだまで始まってこだまで終わる作品でしたかねぇ
鉄ちゃんには楽しい作品だったかもしれない
 
1960年製作、日本映画、新東宝作品
山田達雄監督作品
出演:宇津井健、伊達正三郎、小畑絹子、御木本伸介、中村虎彦、若宮隆二、高宮敬二、瀬戸麗子、中西杏子、小野彰子、大原永子、渡辺高光、高村洋三、広瀬康治、大谷友彦
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シャーク・ド・フランス

2024-05-09 05:05:32 | 洋画未公開
フランス初のサメ映画だそうで
ジャケットの惹句にもあの傑作サメ映画「ジョーズ」をもじった
“サメをジョーズに捕まえろ”ってあるように、フランス人特有のエスプリの効いた作品となってるようですが
風刺もエスプリも国民性の違いでしょうか私にはさっぱりわかりはしませんでした
明らかに漸増的にサメの姿を小出しにしてきたところは完全に「ジョーズ」をお手本として作られた作品ですが
 
そこは現代ですから環境保護とか自然破壊とかの問題から派手な爆弾とかもじって使わずにって言う現代版「ジョーズ」を見事に作りあげていたような気がする作品
フランスの田舎町ですがリゾートが主な収入源の海の町にサメが出現!人が襲われ片足だけが浮いてきて初めてサメが出現したことを知る
これも地球温暖化の問題の一つっていうことで今週退職を迎える海上憲兵隊曹長のヒロインのおばちゃんがサメの駆除に挑み、見事に退職直前に麻酔銃でジョーズを上手に捕まえるものの
ジョーズもこれまた目覚めたら上手に逃げ出して・・・
 
面白くて笑える作りなんでしょうが実は西洋人と私とは笑いのツボが違っているけれど一応コメディとかここは社会風刺だろうとかエスプリのきいたフランス産のサメ映画ということはわかるものの全く笑えんし
っていうか一番の私にとっての難点はヒロインが 50のおばあちゃんっていうのも乗り切れなかったようですね
 
でもしっかりグロっぽいしバイオレンスだし
ってのもサメが逃げたのは彼女が殺さなかったってことで町の有力者が死んだりで
彼女はまさかのヒロインから完全村八分の身の上に、旦那さんだけが味方の孤立無援
そんな雰囲気を払拭するには自分が責任取らねばとたった一人サメ退治に向かう
一応かつての部下二人が助手としてついてくれるものの
なんと一人はサメの餌食に・・・
 
最後は水中の檻を使ってヒロインとサメとのタイマン勝負で彼女の信頼を回復するけどね
 
2022年製作、フランス映画
ルドヴィック・ブケルマ、ゾラン・ブケルマ共同脚本・監督作品
出演:マリナ・フォイス、カド・メラッド、ジャン=パスカル・ザディ、クリスティーヌ・ゴーティエ
 
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