デラシネのブロガーですからどこかで書いて今はもうサービス終了しちゃってるブログに書いていたと思われる「超高速!参勤交代」やその続編の「超高速!参勤交代 リターンズ」さらに「サムライマラソン」に「引越し大名」などの原作者であり脚本家である土橋章宏さんの最新作時代劇
それもなんと二次使用は半年後って言う不文律が最近は無視されて
今年の2月に一般公開された邦画がもうDVD化されてリリースされました
土橋さんの書かれるこれらの作品ていうのは、最近作られる時代劇がある意味所作がどうのこうの、作法がとか堅苦しさを前面に出してきてるような時代劇ではなく
物語の形態が時代劇であってそこに我々現代人が堅苦しく考えなくていい
そう一応は時代劇であるからその過去の時代に歴史的に沿ってはいるものの言葉遣いも現代語調であるし
登場人物のもののかんがえかたも今時にわかりやすいようにそして今までがんが得られないような発想で当時の時代を笑い飛ばすという肩の凝らない娯楽時代劇を作ってこられてきたお方が
今度は「忠臣蔵」を吉良側から描いて、なんと吉良上野介は実際は家臣に取っては良い殿様だっていう
「忠臣蔵」の大前提を覆す作品を作って見せてくれちゃって
いやはやムロさんもついに本編出主役をはる役者さんにまで上り詰められたのが何よりって言う作品だったし
旗本の家父長制度までをも皮肉ってのこの作品大変面白うございました
そう長男が家督を継ぐために次男三男は部屋住の冷飯食いな訳で
自分で食い扶持求めて他家へ婿養子に行くかこの主人公のように俗世間から離れた職につくしかなくて
そう五男坊が食いつめて吉良の上屋敷になんとか潜り込んだのが丁度松の廊下での刃傷沙汰の日だったっていうのが運のツキ初めなのか運の尽きだったのか
斬られどころが悪くて息を引き取ってしまわれたお殿様
ときの老中柳沢吉保の狸ジジィにじつは吉良も弄ばれており幕府の威信を保つためには吉良の殿様をも利用しようということで
丁度この物語りの主人公の五男坊が似てたっていうのもあってつまりは影武者に・・・吉良家の側用人に仕立てられてしまう
まぁ飲む打つ買うの破戒坊主だった主人公
町にも出てったりで大石内蔵助と昵懇にになってしまい
そこで天下の討ち入りをなんとおおがたりの芝居ネタにするわけですが
それもうまく行きそうでいかなかったりで
それなりにクライマックスにミステリー要素と絵的なラグビーを取り入れて吉良の殿様の首の取り合いのラグビーまで絵にしてこっちを楽しませてくれた作品
まぁプログラムピクチャーとしていわゆる肩肘張った格調高い時代劇ではない今の時代に即した現代調な時代劇を量産していた歴史と実績のある東映さんが作られてるから実に楽しい作品になっているのが大変よろしい作品だったし
きっちりチャンバラでの斬り合い討ち入りまでも見せてくれてるし
ここまで歴史改竄に眉を顰めるっていうのは野暮っていうもんですよ
っていう映画だったかな
2024年製作、日本映画、「身代わり忠臣蔵」製作委員会(幹事会社東映)作品、東映配給
土橋章宏原作・脚本、河合勇人監督作品
出演:ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、寛一郎、森崎ウィン、本多力、星田英利、板垣瑞生、廣瀬智紀、濱津隆之、加藤小夏、野村康太、入江甚儀、野波麻帆、尾上右近、橋本マナミ、林遣都、北村一輝、柄本明、森七菜(ナレーション)