MOMENT

レンタルDVD三昧なアナログオヤジの、残日録。

身代わり忠臣蔵

2024-06-07 05:05:54 | 邦画
デラシネのブロガーですからどこかで書いて今はもうサービス終了しちゃってるブログに書いていたと思われる「超高速!参勤交代」やその続編の「超高速!参勤交代 リターンズ」さらに「サムライマラソン」に「引越し大名」などの原作者であり脚本家である土橋章宏さんの最新作時代劇
それもなんと二次使用は半年後って言う不文律が最近は無視されて
今年の2月に一般公開された邦画がもうDVD化されてリリースされました
 
土橋さんの書かれるこれらの作品ていうのは、最近作られる時代劇がある意味所作がどうのこうの、作法がとか堅苦しさを前面に出してきてるような時代劇ではなく
物語の形態が時代劇であってそこに我々現代人が堅苦しく考えなくていい
そう一応は時代劇であるからその過去の時代に歴史的に沿ってはいるものの言葉遣いも現代語調であるし
登場人物のもののかんがえかたも今時にわかりやすいようにそして今までがんが得られないような発想で当時の時代を笑い飛ばすという肩の凝らない娯楽時代劇を作ってこられてきたお方が
 
今度は「忠臣蔵」を吉良側から描いて、なんと吉良上野介は実際は家臣に取っては良い殿様だっていう
「忠臣蔵」の大前提を覆す作品を作って見せてくれちゃって
いやはやムロさんもついに本編出主役をはる役者さんにまで上り詰められたのが何よりって言う作品だったし
旗本の家父長制度までをも皮肉ってのこの作品大変面白うございました
そう長男が家督を継ぐために次男三男は部屋住の冷飯食いな訳で
自分で食い扶持求めて他家へ婿養子に行くかこの主人公のように俗世間から離れた職につくしかなくて
 
そう五男坊が食いつめて吉良の上屋敷になんとか潜り込んだのが丁度松の廊下での刃傷沙汰の日だったっていうのが運のツキ初めなのか運の尽きだったのか
斬られどころが悪くて息を引き取ってしまわれたお殿様
ときの老中柳沢吉保の狸ジジィにじつは吉良も弄ばれており幕府の威信を保つためには吉良の殿様をも利用しようということで
丁度この物語りの主人公の五男坊が似てたっていうのもあってつまりは影武者に・・・吉良家の側用人に仕立てられてしまう
 
まぁ飲む打つ買うの破戒坊主だった主人公
町にも出てったりで大石内蔵助と昵懇にになってしまい
そこで天下の討ち入りをなんとおおがたりの芝居ネタにするわけですが
それもうまく行きそうでいかなかったりで
それなりにクライマックスにミステリー要素と絵的なラグビーを取り入れて吉良の殿様の首の取り合いのラグビーまで絵にしてこっちを楽しませてくれた作品
 
まぁプログラムピクチャーとしていわゆる肩肘張った格調高い時代劇ではない今の時代に即した現代調な時代劇を量産していた歴史と実績のある東映さんが作られてるから実に楽しい作品になっているのが大変よろしい作品だったし
きっちりチャンバラでの斬り合い討ち入りまでも見せてくれてるし
ここまで歴史改竄に眉を顰めるっていうのは野暮っていうもんですよ
っていう映画だったかな
 
2024年製作、日本映画、「身代わり忠臣蔵」製作委員会(幹事会社東映)作品、東映配給
土橋章宏原作・脚本、河合勇人監督作品
出演:ムロツヨシ、永山瑛太、川口春奈、寛一郎、森崎ウィン、本多力、星田英利、板垣瑞生、廣瀬智紀、濱津隆之、加藤小夏、野村康太、入江甚儀、野波麻帆、尾上右近、橋本マナミ、林遣都、北村一輝、柄本明、森七菜(ナレーション)
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BAD LANDS バッド・ランズ

2024-06-03 05:05:06 | 邦画
5月の22日にセルリリースされたこの作品
レンタルリリースはありません
っていうか東映さんが配給してっていうことで、あの鳴り物入りで木村拓哉が主演した東映創設70周年祈念映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」同様に半年後にレンタル解禁になるのかな
まさかディズニージャパンみたいにレンタルに回さないちゅうことだけはやめてほしい
 
ってのもこんな面白い作品をレンタルに回さないてはない
面白いっていうよりなんだろうこの作品犯罪者を主人公にした作品であるのだけれど
なんか安藤サクラで見る映画だったなぁ
本当に彼女がいなければこの作品は成り立っていなかったと思える
っていうか「後妻業の女」の原作者黒川博行の『勁草』を実写映画化した作品
面白くないわけがなのも当たり前って言っちゃっていいのかな
 
ってことで主人公っていうかヒロインの煉梨(ネリ)は大阪で特殊詐欺に手を染めて生きてる女
その上の元締めに生瀬勝久さんでもに語りの一応設定上は実父になっており
東京でこれまた実業家の名目で経済界に若手としては君臨してる男の秘書兼お手つき女だったがDVによって左耳紀香聴力を失って大阪に戻り種違い紀香弟と特殊詐欺の手伝いをして生活している
 
その弟のジョーには山田涼介が演じており二人して特殊詐欺グループの中間管理職みたいなことをしていた
ってことで最初はその手口と特殊詐欺に騙されたフリの婆さんから現金の受け渡しの手口とそれを取り巻く刑事たちとの攻防戦を細かく演出して見せるもんだから143分の尺の映画
しかし安藤サクラの演技力によって映画はあっという間に終わってしまった気持ちになる作品
 
結局弟のジョーが博奕で借金遠作りそのことで汚れ仕事を請け負わざるを得なくなり
殺しに行った相手が悪かって
何せ岡田准一がその男ですからジョーは逃げるしかなく
果てに生瀬勝久の金を盗もうとして煉梨も仕方なくその場の成り行きで生瀬勝久を殺してしまい
彼の手もとにある悪銭3億を掠め取って逃げようってことになりその後始末と現金奪取の手口とをこれまた克明に描いてくれており
我々の知らない犯罪者たちの金の流れやストックの仕方からビットコインに変える方法論までさすが黒川博行さんだなぁって唸らせられる作品
 
っていうかこう言った犯罪者たちと並行して江口のりこさん達警察の動きもしっかりと見せてくれて実に見てて楽しい映画
老やくざが死を目前にして人として最後の炎を燃やす人物を宇崎竜童さんが好演
 
特殊詐欺組織から狙われる姉弟の命は果たして・・・
来年の正月商戦へのレンタルになるのでしょうか
 
2023年製作、日本映画、「BAD LANDS」製作委員会(SONY映画幹事会社)、東映配給
原田眞人脚本・監督作品
出演:安藤サクラ、山田涼介、生瀬勝久、吉原光夫、大場泰正、渕上泰史、縄田カノン、前田航基、鴨鈴女、山村憲之介、田原靖子、伊藤公一、福重友、サリngROC、天童よしみ、江口のりこ、岡田准一、宇崎竜童
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キリエのうた

2024-06-02 05:05:24 | 邦画
これは最初っから5月のリリース作の員数に入っていた作品でしたが
日本映画を積極的に見ていこうという企画での視聴作品だったが
映画の情報を事前に入れないから、レンタルしてきて尺を見たらなんと178分もある作品ということで
なんとか時間の余裕を作っての視聴と相成りました
 
が、そこは岩井俊二監督
ってか彼が原作本書いて自分で脚色してメガフォンまで取った作品だったのね
一応あのもう 12年も前になる東日本大震災によって運命が変わった4人の男女のお話だったのね
そのなかで一応年の離れた姉妹っていうこともあったのかアイナ・ジ・エンドを姉と成長した13年後のヒロインの二役をやらせていたもんだから
っていうか石井監督の映画も時制がポンポン飛びまくっていたりでこの二役
そうアイナ・ジ・エンドさん演技初ってこともあってか
姉と妹との演じ分けがちょっとできてなくて
見てるこっちが整理しつつ映画を見ていくという部分もあったりで
 
岩井俊二監督御自身の意図もあっての二役だったんだろうなとは思いますが
これは役者を変えて欲しかった部分でもありましたが
アイナ・ジ・エンドさん初演技にしてはっていうか歌が主体の映画ですから歌手さんを起用されたのは一応成功していたのじゃないかとはクライマックスの路上ライブフェスでのシーンでの歌い込みの素晴らしさからこれはこれでよかったんだっておみわされたものの
もう一人広瀬すず流石に演技巧者のすずちゃん、無垢なJKから10年経っての男を渡り歩くあの人物像を見事に演じていたのには・・・
彼女の演じた人物の刺されたとこに登場してたのって武尊でしたよね、その後の彼女に関しては映画では語られてはいないものの想像通りなんでしょうね
 
震災シーンではCGも使ってないから姉が妹を探して町中チャリで走り回る街並みの家々が崩壊もしてなかったのが残念だったかな
彼氏との電話もつながりっぱなしだしここいら虚構っぽかったケドあれでないとお話が進行もしないか・・・
 
3時間の長尺ではありましたが映画としての語り口がうまいのでなんと全くオチずに見終わってしまいましたが一回途中でトイレ休憩とったけども(汗
 
2023年製作、日本映画、Kyrie Film Band作品、東映配給
岩井俊二原作・脚本・監督作品
出演:アイナ・ジ・エンド、松村北斗、黒木華、広瀬すず、村上虹郎、松浦祐也、笠原秀幸、粗品、⽮⼭花、七尾⼈、ロバート・キャンベル、⼤塚愛、安藤裕⼦、鈴⽊慶⼀、⽔越けいこ、江⼝洋介、吉瀬美智⼦、樋⼝真嗣、奥菜恵、浅⽥美代⼦、⽯井⻯也、豊原功補、松本まりか、北村有起哉
 
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翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて

2024-06-01 05:05:21 | 邦画
なんと前作「翔んで埼玉」からおおよそ5年もかかってようやっと続編が作られたっていうのはいいんですが
その間にじゃないですがいろんなTVバラエティで首都圏の埼玉千葉の三位争いとか
北関東の三県の主導権争いとか
各県が主導権を争ってディス流番組が多くなって
その飛び火じゃないけども関西でも滋賀、奈良、和歌山がハブられてる番組遠よく見る
 
そんなこんなで自県や他県のディスりなんてのはいかにもキワモノであって一回やったらそれ以上のものは出て来ません
ってことで続編は副題に「琵琶湖より愛をこめて」ってことで関西の三都物語以外の三県そう三重はなんと自ら中部に編入していった感が強く
今作でディスられての自虐は藤原紀香さん以外は和歌山奈良そして最大のディスられ件は琵琶湖を有する滋賀県
滋賀ナンバーにゲジゲジは「月曜から夜ふかし」で知ってましたが
まさか埼玉にタワーがあったなんて知らなかった
って言う私は最強の東京都民ですが何か?ってことで今回も楽しませてもらいました
この作品
っていうか次はないよねディスれるとこは
あとは東京大阪の次の三番目の都市はどこやって言うくらいやろ
福岡で聞けば博多屋って言うのは先の「〜夜ふかし」で見とるけど
 
ってか結構キャスティングも大変だったようですね
片岡愛之助さんって大阪の人だったんすねぇ
ってことでなんとご夫婦での共演となっていたようで紀香さんは完全なる自虐だしまさかの加護愛なんてもう過去の人やろ
川崎麻世が京都人とは知らなんだ
まさかエンドクレジットでダイジェストではあるもののミルクボーイの滋賀県ネタの漫才が見られるとは・・・
佐賀も滋賀も同じサ行っていうのではなわが出てきたらあかんやろ
ってかまさかのGACKT様が滋賀と関係があったとはねぇ
 
まぁ個人的には東京ネズミーランドって実に上手な命名ですよね
っていうか武蔵野線で舞浜行けるんだよねぇ
個人的には今作では二階堂ふみさんが脇に回っていたのが残念
代わりに杏さんだったのね
 
2023年製作、日本映画、「翔んで埼玉」製作委員会作品(幹事会社フジテレビ)東映配給
武内英樹監督作品
出演:GACKT、二階堂ふみ、杏、加藤涼、益若つばさ、堀田真由、くっきー!、高橋メアリー・ジェーン、和久井映見、アキラ100%、朝日奈央、天童よしみ、山村紅葉、モモコ、川崎麻世、藤原紀香、片岡愛之助
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愛してる

2024-05-30 20:08:12 | 邦画
日活ロマンポルノ生誕50周年を記念したプロジェクト「ROMAN PORNO NOW」で製作された作品の一つ
45周年のときには5作品の新作が撮られましたが
時代として、今やロマンポルノも過去の作品ということかもしれませんね
って言うことで実は 50周年を迎えたのが22年と言うことで
このBlu-rayは23年にリリースされていたもの
購入したきり私も未見の山に埋もらさせていたけど見るものに困ったって言うことで引っ張り出してはきたものの
発酵しすぎてちょっと酸っぱくなってしまったのか
 
まずは最近フェイクドキュメントホラー作品にハマり気味の白石晃士監督のこの作品から見ていこうと見始めたものの
そこは白石監督が作ってるからか、一応SMの世界を題材に制作してるものの
ロマンポルノとは全く違う世界観で作られてた作品で
まずは男女の日常の営みとしてロマンポルノ作品に必要不可欠濡れ場が全くないことに・・・
そしてなんと全尺通してヒロインの地下アイドルに密着した女子がドキュメンタリーとして撮ってるって言う寸法で作られた作品だった
 
と言うことである意味秘めごとである男女の営みがないって言うしっかりとした理由づけがなされていたんですね
で、ヒロインの女子プロアイドルを演じている新人川瀬知佐子さんと
彼女が惹かれていく女王様を演じてる鳥之海凪紗
そしてその二人に特定の感情を抱く乙葉あい
と新人さん3人が一応ヌードを見せてくれてはいるものの
全くエロくも何ともない作品となっていたのには・・・

ただ個人的に川瀬知佐子、鳥之海凪紗の二人のおっぱいがちっぱいだった点は買いの作品と言えるだろう
演技経験がお初の新人になんと高嶋政宏が本人役で変態刺青顔に入れて記者会見までっていうかこの会見の司会者役に目立たないもののなんといつもの任侠ドラマでお馴染みの木村圭作さんが・・・
さらにSMラウンジのオーナーにryuchellが極々自然体で演技されていましたが
彼?の存在はある意味この映画には必要不可欠な存在でしたが
残念なことに若くして他界されててコレが遺作になってしまわれたのかな
 
ドキュメントタッチでSMファンタジーの作品を作った白石監督のいつもの存在感を示した作品だったかな
 
切り口の違う記事はコチラ
 
2022年製作、日本映画、日活作品
白石晃士脚本・編集・監督作品
出演:川瀬知佐子、鳥之海凪紗、乙葉あい、 ryuchell、 高嶋政宏、佐藤優子、今成夢人、山口森広、 大迫茂生、木村圭作、福田もか。、鈴木太一、蒼月流
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マイマザーズアイズ

2024-05-30 05:05:30 | 邦画
コレもライツキューブからリリースされた2023年に公開された一応ホラー映画ということになっており
なんとレイティングがR -18っていうことで、コレはグロいかなって思ってレンタルしてはきましたが
一体何を基準にしての映倫さんのレイティングだったのかは全くわからなかったけど人体造形はこの世界では第一人者の⻄村喜廣さんではありましたが
先に書いたようにさほどのグロさは感じませんでしたが、
お話の内容としては
 
自分の娘に産んだことを後悔してるでしょって一緒にチェロを連弾してそこから理解できたって娘に言われてうろたえた母親が運転を誤り
自分は視力を失い、娘は脊髄損傷で身動きできない体になってしまい
矯正視力の特殊水晶体レンズを装着しそのレンズを通して見える世界を
身動きの取れない娘にゴーグルを通して見せると言う
近未来にあり得るようなアイディアの映画でした
 
この母親に特殊水晶体のレンズを装着させる怪しい男たちって一体何者?
ここいらなんの説明もないまま母娘が同じものを見ていくと言う行為の中で
いかに一体感が生まれるのかって言う実験過程ともとらえることも可能なんですが
この男たち自体もまとまっていなかったりって
一体監督自身何を言いたかったのかやりたかったのかも
男たちが殺しあったりしてるだけで全く伝わらないし
ホラーって言う感覚も見てるこっちにも伝わってこないと言う
根本的にある意味映画として成立してるんかいなって言う思いで見させられてただけだったかな
 
カメラ内蔵水晶体コンタクトレンズと言ったアイディア倒れの作品でしかなかった気がしたのは私だけ?
まぁチェロ演奏を通して相手の気持ちがわかるって言うことから話が始まるわけだし
全編通してチェロが流されていたりですからそっちの方での感応で相手を理解するって言う作品としてまとめるともっとホラーっぽくなったかもしれませんが
色々と機会とお金ともらって一本作れるとなるとアレもコレも詰め込みたくなる気持ちもわからなくはありませんがね

母が自分が生まれたことを悔やんでいると思っている娘が結局は母を操ってこのジャケットのような人体チェロシーンはちょっと映画自体が引き絵すぎて・・・
にしてもチェロの弓にあんな殺傷能力があるとはねぇ・・・痛いだろうなぁ引き切りだもんな
 
役者さんたちは誰一人として知った人が出演されていなかったなぁ
 
2023年製作、日本映画、ピラミッド作品
串田壮史脚本・監督作品
出演:小野あかね、設楽もね、泉琢磨、内田周作、間瀬英正、鯉沼トキ、星耕介、久獅、大滝樹、山下ケイジ、中西優太郎、田口智昌
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成熟

2024-05-29 20:08:49 | 邦画
関根恵子大映での最後の主演作品です。ここきて続けて「関根恵子 大映青春傑作選 DVD-BOX」の最後の作品

今でいうところの青春映画って言う作品
清くただしく美しくって言う東北地方の高校生のお話

水産高校と農業高校との対立関係の中で波乗り神輿を担いだ男衆の背中を拭いた女が結婚相手だって言う風習のある祭りで水産高校の篠田三郎の背中をそんなことは迷信と拭いてあげた農業高校の跡取り娘高橋恵子
そう農家の一人娘ってことでもう婿入りさせる婚約者が小さい時から決まってる娘

まぁあれですね大映が潰れる前にってことで山形の三代祭りを兼ねてオール山形ロケで撮影した作品
時代的に前に書いたように清く正しく美しくって言うこの大映時代の最後の作品に全くふさわしくない感じでキャスティングされた
そうここまで関根恵子として撮ってきてお客さんをそれなりに満足させてきた作品と
敢えて真逆のキャラ設定で作られていたとはねぇ

全く持ってこんな愚にもつかない青春映画をちょびっとこの時代大映が篠田三郎、小野川公三郎、八並映子さんとかが出演してると「高校生番長」シリーズかって思えるようなシーンもあったりするものの
全くエロくもなんともない
そう私って事前に映画の情報入れないから本編見終わってから、メニューに予告編があると改めてそれを見る人でして・・・
なんと予告編ではおっぱい露出させてる関根恵子さん
本編では全くそんなシーンも全くないと言う不思議な映画でした

1971年製作、日本映画、大映作品
湯浅憲明監督作品
出演:関根恵子、篠田三郎、小野川公三郎、八並映子、早川保、赤座美代子、菅野直行、近藤宏、木田三千雄、桜京美、伴淳三郎
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遊び

2024-05-28 20:08:11 | 邦画
昨日の「高校生ブルース」が高橋恵子さんが関根恵子としてのデヴュー作でしたが
なんと70年にデヴューしてもう71年のこの作品は関根恵子としてなんと主演第6作目に当たります
そしてこの次の「成熟」を最後にして大映が倒産してしまいます
ってことで16歳の少女がある意味たったた2年で7本の主演作を世に送り出し文字通り裸一貫である意味大映と言う会社を支えていたことになりますよね
本当にコレはすごいことだったようです
 
日活さんはロマンポルノに社運をかけて再起を狙い大日映配を解消させてるわけですから
大映さんはアップアップの状態でなんと自社小屋の番宣を支えていかねばならなくての関根恵子さんフル回転させていたようですね
そんな中でコレまた増村保造監督が大映製作の最後の監督作品としてメガフォンを取り
 
貧困に喘ぎつつ生きる希望も明日も見えない少年少女が見出した愛と言う一筋の光明を描いた作品で
ある意味邦題は「遊び」であるものの、この二人実に危険な出会いとタイトロープな生き様を見せていく物語
決して二人の切ないというか刹那的な生き方は遊びとはまさに正反対のベクトルを示している映画だった
 
なんと原作は野坂昭如さんの『心中弁天島』
原作は未読ではありますが表題から考えてこの二人の男女は貧しさと明日の見えない人生から二人して心中を選んでいくのだろうって予測
そうあくまでも予測でしかないものの
潤色増村保造ってクレジットにあるように増村監督はラストは決して二人を死なせることをしなかったし
あえて「遊び」と言うある意味反語法的なタイトルにして少年少女が初体験後の性ではなく人間としての生への原動力としたかったんだろうって言うラストシーンは
見てる我々に委ねてきましたねぇ
 
松坂慶子さんが断末魔の大映作品にちょい役で出演されていましたねぇ
やはり自分を育ててくれた会社への恩返しだったのかな
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1971年製作、日本映画、大映作品
増村保造監督作品
出演:関根恵子、大門正明、松坂慶子、平泉征、根岸明美、笠原玲子、早川雄三、三夏伸、田武謙三蟹江敬三、内田朝雄
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高校生ブルース

2024-05-27 20:08:30 | 邦画
関根恵子のデビュー作品です。未見の山の中で「関根恵子 大映青春傑作選 DVD-BOX」の三本組の中からデビュー作ということでこの作品を選びましたが

なんと関根恵子(現 高橋恵子)さんなんと撮影時15歳だったそうで
衝撃の15歳初主演初ヌード作品ということが売りだった作品
1970年製作の作品ですから今から 50年以上も前の作品ということで
15歳つまり未だ未成年のヌードも映画のウリの一つ
そう大映自体もう屋台骨が傾いて大日映配が配給してる作品だったし
大映もこの関根恵子さんでまだしばらく倒産せずに済んだというある意味未成年に社運がかかってた作品
ってかこの時代15歳が映画でヌードさらしても児ポにも引っかからなかった時代でもあったようで・・・
 
映画の内容的には実際の高校生の自伝小説を映画川村していたようで
いわゆる性に興味を持つ年頃のJKの妊娠と堕胎を扱った1970年当時としてはかなりのセンセーショナルなそう関根さんの15歳のヌードシーンを含んでの作品だったようですが、
性には興味があるものの無知ゆえと興味本位に性交をしてしまったがために妊娠してしまったJKと妊娠させてしまったDKの心の葛藤を描いた作品だったようですね
 
男は誰に知られずに堕すことに奔走し
女は自分が子供を宿したことによって自分の出生や母親と叔父との関係に不潔なものを感じ取り
さらに女の性なんでしょうか子供を堕すことは命を奪うことだと思い悩む姿を活写していくものの
最終的にヒロインが選んだ選択は医師によっての堕胎ではなく
 
男に自分の腹を踏ませて流産させるという
そう加害者意識を男にも負わせるという選択だったようですね
 
と言うある意味辛口な作品としていましたねぇ
関根恵子さんのデビュー作にして彼女の今後の女優人生を決定付けた作品だったかな
 
いつの時代でも男は無責任かつダメな奴だって言う作品だった
 
切り口の違う記事はコチラ
 
1970年製作、日本映画、大映作品、大日映配配給
帯盛廸彦監督作品
出演:関根恵子、内田喜郎、 伊藤幸子、堀雄二、 篠田三郎、 小野川公三郎、八並映子、浅見ちづ子、 成瀬亜紀子、 三笠すみれ、 夏木章、北城寿太郎
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白石晃士の決して送ってこないで下さいVol1.Vol2.

2024-05-22 05:05:30 | 邦画
はっきり言ってJホラーに関しては完全に初心者でして、つい最近胸くそエンディングの変な落とし方にハマって
それじゃJホラーを見てもいいかって、まぁ白石晃士監督の作品は本格的なホラーって言えるのは「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」くらいで後はエロチック作品はそれなりに見て来てはいますけども
ってことで今月リリースされたこの「白石晃士の決して送ってこないで下さいVol1.」と「白石晃士の決して送ってこないで下さいVol2.」というDVDは
劇場公開された「白石晃士の決して送ってこないで下さい」と言う80分程度のフェイクドキュメントスタイルで撮られたJホラー映画を二本のDVDに再編集した作品だったんですね。
ってことでここでは1と2を同時に扱うこととさせていただきます。
 
Vol1.
主人公のケイスケとユキが心霊スポットである場所で撮った二人のカメラに映った映像と、その場での不可思議現象の中でユキが拾った昔のVHSテープに映された映像を見る作品
いわゆるこの物語の発端となる部分をVol1としていたんですね
そこで黒い影が現れて一時ケイスケの前から姿を消したユキでしたが、なんといつのまにか探しまくるケイスケを尻目に何処かから姿を現しその手にはビニール袋に入ったVHSテープが
ユキとケイスケの撮った映像とVHSの映像を見るだけのお話ですが
そのVHSにおさめられてた映像はなんとそのカメラを持って自撮りしていたハイカーの女性が襲われる映像だった・・・
ってこの前段のおどろおどろしさは白石監督の語りだけで
結局はなんとレイプの映像っていうか逆にその女性が反撃してレイプ犯を殺っちゃうだけの映像
 
ってかこの時代もののVHSカセットだとカメラってかなりでかいもんですよね
それが全く出てこんとは
あんなでっかいカメラだかえてハメ撮りってできるんかいな
って「全裸監督」ではでっかいのではハメ撮りしてた映像があるねぇ
ハンディカセットカメラができてからはハメ撮りも楽なお話でしょう
そこいら完全時代感を無視しとるやん
 
Vol2.
カラメっていう女性から送られて来た映像は件のケイスケとユキとの延々たる痴話喧嘩の隠しカメラの映像
そこからカラメにわけのわからぬ脅迫をうけて白石監督がケイスケとユキとの関係を調べるお話
でもさその痴話喧嘩の映像にはこれまた黒い煙みたいな黒い影が映りこんでるものの
最後までこの黒い影は何かの説明は全くありませんが
ケイスケとユキとの関係を通して
 
この世で一番怖いのは人間の感情であるっていうオチの映画だったようですね
ってことで先にも書きましたが全体通しておどろおどろしいのは白石監督の語りでしかなかった作品
こういう持ってき方はきらいじゃありません。
 
どうやらこの「白石晃士の決して送ってこないで下さい」はシリーズ化されてくみたいですね
 
2023年製作、日本映画、「白石晃士の決して送ってこないで下さい」プロジェクト作品
白石晃士脚本・編集・録音・合成・出演・監督作品
出演:有川舞衣子、かいばしら、清瀬やえこ、沖田遊戯、小倉綾野、瑶楽瑠香、村上紅太、栗林忍
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