セレンディピティ ダイアリー

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北沢書店 &神田古本まつり2018

2018年10月30日 | おでかけ

奈良旅行記は1回お休みします。

神保町に用事があったので、少し早めに家を出て「神田古本まつり2018」(11月4日まで開催)をのぞいてきました。まずは先日リニューアルオープンした、洋古書専門の北沢書店さんを訪れました。

1階が児童書、2階が洋古書売場となっています。優美な螺旋階段をのぼると...

かび臭い(失礼!)古書店のイメージと一線を画したシックな空間は、まるで偉大な法律家の書斎といった雰囲気です。ダークウッドの書棚が並び、(写真には写っていませんが)奥に重厚な仕事机が置かれています。

書架をひと通りぐるりと見て、すてきな本を見つけました。

りんごを使ったレシピ本ですが、スイーツだけでなくお料理もあって、りんご農園や田舎のキッチンなど、どの写真もため息が出るほど美しい。りんご好きには魅力的な本です。

全ページお見せできないのが残念。うっとりしながらページをめくっています。そのうちいくつかお料理も作ってみようと思います。

お店の前のワゴンには、セールの本がたくさんありました。レイチェル・カーソンの「沈黙の春」があったので、こちらも買い。教材用に編集されたものらしく、7章を抜粋した小冊子です。

フリーパーパーもたくさんいただきました。表紙のイラストが楽しいですね。

靖国通り沿いに各古書店が出す屋台がずらりと並んでいて壮観でした。分厚い専門書や文学全集、サブカルチャーや雑誌など、珍しい本、懐かしい本... 眺めたり手に取ったり、冷やかしながら歩きました。

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法隆寺 :世界最古の木造建築

2018年10月28日 | +奈良

この日は朝から、法隆寺を訪れました。法隆寺は、奈良から少し離れた斑鳩(いかるが)という場所にあります。JR奈良駅から法隆寺駅まで電車で11分。駅のまわりに古都の趣はなく、ほんとうにここに法隆寺があるのかしら?と不安になるほど。幹線道路をてくてく20分ほど歩くとようやく参道が見えてきました。

法隆寺は飛鳥時代の姿を今に伝える世界最古の木造建築で、推古15年(607年)、聖徳太子と推古天皇によって創建されたと伝えられています。広大な境内は、金堂・五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍、大きく2つから構成されます。

まずは西院伽藍から入りました。写真は、法隆寺のご本尊が安置されている金堂です。釈迦如来像、薬師如来像、阿弥陀如来像が安置されています。その後ろの修理中の建物は中門。中には金剛力士像が安置されているそうです。

金堂の隣りにそびえる五重塔。世界最古のものです。

金堂と五重塔の奥に大講堂。屋根の先がきゅっと上がっているところが中国っぽい。

西院伽藍の東西にそれぞれ奥に細長い建物があります。これらは僧侶たちの住居だったところで、僧房とよばれています。写真は東の聖霊院。中には聖徳太子の尊像が安置されているそうです。

西院伽藍を見学したあとは、宝物が保存されている大宝蔵院を見学しました。歴史の教科書でもおなじみの、百済観音像や玉虫厨子を見て感激しました。

西院伽藍と東院伽藍をつなぐ参道に、趣のある風景を見つけてパチリ。参道に沿って桜の木が植えられていました。

法隆寺といえば、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」が知られていますね。境内の鏡池の傍らにこの句の句碑があるとあとから知り、見逃してしまって残念でした。ところでWikipediaによると、子規が柿を食べながら聞いたのは実際には東大寺の鐘だったとか。翌日に訪れた法隆寺とあわせて作ったフィクションの句と考えられているそうです。

東院伽藍の中央にある夢殿。係の人がここから撮るといいよと場所を教えてくれました。八角円堂の美しい建物で、中央に聖徳太子等身の救世観音像が安置されています。

最後に、拝観コースからはずれたところにある西円堂を訪れました。小高い丘にあってこじんまりと趣がありました。

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登大路ホテルの野菜たっぷり朝食

2018年10月26日 | +奈良

2日目と3日目は、近鉄奈良駅に近い登大路ホテルに宿泊しました。

こじんまりとしたホテルゆえに、万事にわたって細やかな心遣いが行き届いていて恐縮するほど。でも心地よく、思い出深い滞在となりました。お部屋はシンプルにてシック、広さも十分あり、窓から見える奈良公園の緑が美しかったです。

朝は野菜たっぷりのおいしい朝食をいただきました。

フレッシュジュースを飲んでいると、まもなく生野菜と根菜をふんだんに使った目覚ましサラダが運ばれてきました。写真は3人分です。

1人分ずつお皿に取り分け、3種のドレッシングから好きなものをかけていただきました。彩りも美しく生き返るようです。文字通り目が覚めました。

ヨーグルトと、ハーブティで煮たプルーン。

パンの盛合せ。このほかにトーストがありました。

メインのお料理は、和洋の3種類から選びます。私は”8種野菜と奈良の卵のブレゼ”にしました。細かく刻んだ野菜をスチームして上にポーチドエッグをのせたお料理です。黄身をくずして野菜にからませながらいただきました。

奈良名物の”大和の茶粥”。こちらではほうじ茶仕立てとなっていました。焼魚、お味噌汁、香の物がつきます。

卵料理を好きなスタイルで。これは中がとろとろのふわふわオムレツです。肉類はハム・ソーセージ・ベーコンをお好みで。

私は2日目は軽くしたかったので、「君の名前で僕を呼んで」に出てきた半熟卵にしてもらいました。ゆで時間は4分。アーミー・ハマーがやっていたように、スプーンの背でコツコツたたいて殻を割り、スプーンですくっていただきました。

最後はコーヒーとフルーツ。奥の小さいキューブは一口サイズのタルトタタンです。2日目はこれが一口サイズのアップルパイになっていました。朝からたっぷりいただいて、エネルギーをチャージしました。

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奈良町 雷門 & 四季彩菜 一条

2018年10月25日 | +奈良

奈良旅行記の続きです。

金曜日の夜に、仕事を終えた息子と合流することになっていたので、ホテルでくつろぎながら連絡を待ちました。7時過ぎには来れそうとのこと。奈良は夜が早く、7時頃に閉まるお店も少なくありませんが、近鉄奈良駅周辺は比較的遅くまで開いているので、この辺りの居酒屋さんで軽く飲みながら夕食を楽しむことにしました。

焼鳥とお鍋 奈良町 雷門さん。下調べもなく勘で入りましたが、鶏肉料理がおいしく、くつろげました。

秋にしか飲めない”ひやおろし”があったので、いただいてみることに。冬の生酒に火入れをして、夏の間寝かせたお酒で、この時期ならではのまろやかな味わいが楽しめるそうです。今回いただいたのは、喜楽長(きらくちょう)という滋賀のひやおろしです。

大根と水菜のさっぱりサラダ 特製南高梅ドレッシング。

焼鳥、串焼きなど、いろいろといただきました。

お店の看板料理、吟醸鶏ガラ鍋。おだしがしみじみとおいしい。

お鍋に入れる鶏肉いろいろ。〆までおいしくいただきました。

***

この手軽さが気に入って、翌日もこのエリアの別の居酒屋さんに入りました。四季彩菜(しきさいさい) 一条さんという、魚介のおいしいお店です。

奈良のお酒を飲んでみたかったので、お店の人にお勧めをうかがって、五神というお酒をいただきました。フルーティで飲みやすかったです。

お刺身の盛り合わせ。お魚料理のお店ですが、お刺身以降は結局息子の志向でお肉になってしまいました。^^;

軟骨の唐揚げ。息子の注文ですが、こういうのが好きなんだ~とちょっとびっくりしました。

関西の出汁巻き卵は、繊細なおいしさ。

手羽先。奈良の夜を満喫しました。

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Buvette :ニューヨークの街の食堂

2018年10月24日 | グルメ

映画を見る前に、東京ミッドタウン日比谷1階にあるフレンチビストロBuvette (ブヴェット)でお昼をいただきました。オープン当初はいつも列ができていましたが、今はすっかり落ち着いていて、早めの時間に行ったら待たずにすんなり入れました。

2011年ニューヨークにオープンして以来、カジュアルで温かみのある ”街の食堂” として人気を集めているそうで、こちらは日本初出店です。お料理はフレンチビストロ風で、インテリアはヨーロッパのカフェや、アメリカのタバーンを思わせる雰囲気でした。オールデイダイニングで、お酒のメニューも充実しています。

私たちが座った奥の席には、まだ人がいなかったので思わずパチリ。外にはテラス席もあります。

懐かしかったのが、壁に飾ってあったリンカーンとワシントンの肖像画と星条旗。アメリカの公立の学校には必ずこの2人の肖像画が掲げてあり、毎朝、そして行事の前には、星条旗に向かって国家に忠誠を誓います。アメリカは歴史が浅く多民族、移民の国なので、国民の絆を強めるのにこうした儀式が必要なのでしょうね。

奥にはワインセラーがあり、フランスの田舎町のビストロを思わせるデコレーション。

お料理は2つ選んでシェアしていただきました。こちらはローストチキンのサラダ。ローストチキンはあらかじめほぐしてあって食べやすかったです。グリーンベジタブルにポテト、いんげん、ラディッシュ。マスタード入りのドレッシングであえてありました。深いボウルに入っていてボリュームたっぷり。

アッシェ・パルマンティエ。コテージパイや、シェパードパイとよばれているものと同じだと思います。ラム肉のミートソースの上にマッシュドポテトをのせチーズをかけて焼いた、グラタン風のお料理です。

熱々をはふはふしていただきました。小さくともボリュームたっぷりで、2人で分けてちょうどいい量でした。

食後はコーヒーで締めくくりました。

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クワイエット・プレイス

2018年10月22日 | 映画

奈良旅行記はしばしお休みします。

俳優のジョン・クラシンスキーが監督・脚本を手掛けた、新発想のサスペンスホラー。実生活で妻であるエミリー・ブラントとともに、夫婦役で共演しています。

クワイエット・プレイス (A Quiet Place)

音に反応して人間を襲う怪物によって、人類は滅亡の危機に瀕していました。アボット家の5人は音を立てずに生活することで、なんとか生き延びていましたが、ある時、次男が手にしたおもちゃが音を立て、あっという間に怪物に襲われてしまいます。次男におもちゃを与えた長女リーガン(ミリセント・シモンズ)は、後悔に苛まれますが...。

音を立てたら即死!と聞いて、2年前に公開された「ドント・ブリーズ」を思い出しました。ドント・ブリーズは閉ざされた空間で繰り広げられるお化け屋敷的なおもしろさがありましたが、本作の魅力は、例えるならば広大な森を舞台にした "大掛かりなかくれんぼ" といったところでしょうか。

私たちはアボット家の家族とともに、息を止め、身動きをせず、全身を緊張感でびりびりさせて、目がスクリーンに釘付けになります。それはまるで、映画を見ながら新しいアトラクションに参加しているような新鮮な体験でした。そういう意味では、映画館で体感してこそ楽しめる作品といえるかもしれません。

アボット家の家族に課せられているのは ”音を立ててはいけない” というシンプルなルール。冷静に考えれば突っ込みどころはたくさんあるし、ルールが論理的に統一されているわけではありません。^^ 絶対に音を立ててはいけないのかと思いきや、ひそひそ声だったらOK?な時もあるし...

滝の近くだったら大きな声を出しても大丈夫!とか、人間の声はダメだけど自然の音はOK?とか、そのあたりは結構アバウトですが^^ 「あ、今のは”たんま”ね」という感覚でゆるく受け止めました。怪物=エイリアンの造形は決して目新しくはないですが、ひと目で悪者とわかるところがよかったです。

次男がおもちゃといっしょに乾電池を手に取った時にその後の悲劇を覚悟したり、釘がアップで映った時に誰か踏むぞ~とはらはらしたり、赤ちゃんが生まれるという大事業をどうやって乗り越えるのかどきどきしながら見守ったり... うまく誘導されながら、いつの間にか彼らといっしょに困難に立ち向かっていたように思います。

長女を演じたミリセント・シモンズは実際に聾唖の俳優さんだそうで、家族の会話が手話でなされるところもよかったですね。弟役のノア・ジュープくんもかわいかった♪ 最後は家族愛の物語になっていましたが、こういう映画を作れるジョン・クラシンスキー&エミリー・ブラントの夫婦はすてきだなーと思いました。

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正倉院と、東大寺

2018年10月20日 | +奈良

奈良旅行記の続きです。

この日はこの後、正倉院へ。正倉院は東大寺大仏殿の裏にあり、もとは東大寺の正倉(倉庫)でしたが、現在はその重要性から宮内庁の管轄になっています。見学するのに予約はいりませんが、公開時間は月~金曜日の10~15時に限られています。のんびりしているうちに気がつくと午後2時半過ぎ! 慌てて走って、閉門5分前に滑り込みました。=3

正倉院は、校倉造の高床式倉庫。日本製品から唐やペルシャからの輸入品など、天平時代の貴重な美術工芸品が多数収蔵されました。優美な琵琶や螺鈿細工の鏡など、教科書で見たことを思い出します。現在これらの宝物は、新しく建てられたコンクリート造りの宝庫で保管されています。

宝物は通常非公開ですが、毎年秋に「正倉院展」として奈良国立博物館で一部が公開されています。今年の正倉院展は11月12日まで、ちょうど今開催中です。詳細はコチラ

5分で正倉院の外観を見学した後は、歩いてすぐの東大寺大仏殿に向かいました。

翌々日に、東大寺世界遺産登録20周年を記念して中村勘九郎さん、中村七之助による東大寺歌舞伎が予定されていたので、舞台の設営の真っ最中でした。重厚な大仏殿を前にして演じられる歌舞伎、すばらしかったでしょうね。

奈良の大仏さん。いろんな角度から何度もシャッターを切った中の渾身の一枚です。^^ 聖武天皇によって奈良時代(745年)に制作開始、752年に完成しました。その後、大仏殿が2度にわたって焼失し、大仏も焼損したため大部分が補作されています。

大仏さんの左後方にあった広目天像。なんとなく気に入ったのでパチリ。唐の武将風の衣装がかっこいい。江戸時代の作です。

大仏殿は大仏鋳造後の758年に完成し、その後、鎌倉時代、江戸時代と2回焼失しました。今の建物は3代目です。写真は鎌倉時代に建てられた大仏殿の模型です。今の大仏殿と比べるとわかりますが、再建する場合、まったく同じにするわけではないのですね。形も違いますし、大きさも今の1.5倍もあったようです。

***

東大寺の境内はとにかく広い。大仏殿からさらにゆるやかな丘を上って、二月堂まで歩いてみました。

旧暦2月に”お水取り”があることから、この名がついたそうです。現在の建物は1667年に焼失した後に、再建されたもので、国宝となっています。急な階段を上ると、舞台のような張り出しがあって、ここからの眺めがすばらしかったです。

左寄り奥のちらりと見える三角屋根が、大仏殿です。その向こうに奈良盆地の街並みが広がっています。

二月堂の隣りに建つ法華堂(三月堂)。東大寺の建物では最も古く、奈良時代の建築が残っています。

鐘楼。中の梵鐘は、大仏と同じく752年に作られたもので、”奈良次郎”という名前がついているそうです。^^

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クレイジー・リッチ!

2018年10月18日 | 映画

シンガポールを舞台に、大富豪の御曹司と中国系アメリカ人女性の恋の騒動を描いたロマンティックコメディ。オール・アジア系キャスト&スタッフで送るハリウッドムービーです。

クレイジー・リッチ! (Crazy Rich Asians)

ニューヨーク大学で経済学を教えるレイチェル(コンスタント・ウー)は、恋人のニック(ヘンリー・ゴールディング)から、親友の結婚式に参列し、家族にも紹介したいとの誘いを受け、いっしょにシンガポールに向かいます。航空会社の下にも置かないサービスに戸惑うレイチェルは、やがてニックがシンガポールの大富豪ヤン一族の御曹司であることを知ります...。

アメリカでは公開前から話題になってはいたものの、ふたを開けてみれば3週連続興行成績1位という大ヒット。その後もしばらく安定の順位をキープしていたので、正直びっくりしました。アメリカにいてその評判を肌で感じてみたかったです。

いつもは脇役で演じられることの多いアジア人がかっこよく描かれていて、うれしいけれど、ちょっとこそばゆいような複雑な心境。でも日本人だったらこうはいかなかったかな? 世界にとどろく中国パワーを見せつけられた作品でもありました。

バズ・ラーマン監督の「華麗なるギャツビー」を思い出すような、どっかんどっかんのお祭りムービーですが^^ 非日常的な気分が味わえて、私はとっても楽しめました。とにかくニックの実家のヤン一族があり得ないほどの大金持ちで、その描写だけでもおもしろい。

王道のラブストーリーながら、伝統的なシンガポール華僑であるニックの家族と、中国系とはいえアメリカで生まれ育ったレイチェルとのカルチャーギャップがコミカルに描かれます。初対面で、レイチェルのアメリカ式ハグに戸惑う、ニックの母エレノア(ミシェル・ヨー)の表情が最高でした。^^

物語のはじまりは1995年のロンドン。私がアメリカに最初に赴任したのも同じ年なので、当時はまだそんな時代だったんだな...と感慨深く思いました。エレノアはケンブリッジを出た才媛ながら、家族のために自分のキャリアを捨てた女性。一方のレイチェルは異国で女手一つで育てられるも、自分の努力でキャリアを築き上げた現代的な女性。

レイチェルはニックを愛しているけれど、自分を苦労して育ててくれた母親や自分の生き方を誇りに思っていて、エレノアが敬意を払わないのであれば、迎合するつもりはない。麻雀のルールはわからなかったけれど、レイチェルはエレノアに花を持たせることで、負けるが勝ちという道を選ぼうとしたのかな?

エレノアとレイチェル、まったくタイプは違うけれど、どちらも魅力的な2人の戦い?がすてきした。これはもう続編が見たくなりますね。^^ 主役を演じたコンスタント・ウーとヘンリー・ゴールディングのコンビもさわやかでよかったです。これからいろいろな作品で、2人を見る機会が増えるかな?

レイチェルの親友役に「オーシャンズ8」にも出ていた、ラッパーのオークワフィナ。オーシャンズではあまり見せ場がなかったけれど、本作ではギラギラ濃いキャラで笑わせてくれます。^^ 花嫁役で「エキスマキナ」「ラ・ラ・ランド」のソノヤ・ミズノさんが出ていたのもうれしかった。

エキゾチックでちょっぴりレトロな音楽も気に入って、最近よく聴いています。マドンナのMaterial Girlや、テレサテンの”つぐない”の中国語カバーもありましたよ。^^

Waiting for Your Return (Jasmine Chen)

Yellow (Katherine Ho)

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フェルメール展

2018年10月15日 | アート

奈良旅行記はしばしお休みします。

上野の森美術館で開催中の「フェルメール展」を見に行きました。東京は2019年2月3日まで、その後2月16日から大阪に巡回します。

バロック期を代表するオランダの画家フェルメール。17世紀に活躍し、その後忘れ去られた不遇な画家ですが、19世紀になってから作品が再び脚光を浴びるようになりました。寡作で知られ、現存すると考えられているのは35作品です。その希少性もあって日本でもかなり人気の高い画家のひとりです。

今回は35作品中9作品が東京で公開(大阪公開も含めると10作品が来日)という、過去最大規模のフェルメール展です。(途中で作品の入れ替えがありますので、詳細はご確認ください) また本展では、フェルメールと同時代に活躍したオランダ人画家たちの作品約40点も合わせて展示されています。

***

チケットは混雑緩和のため日時指定制となっていたので、前日にチケットぴあのサイトで購入しておきました。9時半からの回で10時頃に訪れ、待つことなく入場できましたが、会場内はそれなりに混んでいました。時間帯やタイミングでは日時指定でもかなり待つことがあるようです。各回の後半の時間が比較的すいているということです。

またチケットには音声ガイドと小冊子がついていました。音声ガイドはふだんはめったに利用しませんが、石原さとみさんの声は落ち着いていて聞きやすかったです。いつもは作品リストにメモをとりながら鑑賞していますが、小冊子がついているのでその必要もなく、作品を鑑賞することに集中できました。

 

ハブリエル・メツ―「手紙を読む女」 1664-1666年頃

まずは17世紀オランダ人画家の作品から。この作品はフェルメールから影響を受けたと考えられていて、構図や柔らかい色調、女性が着ている黄色い上着までそっくりです。同じメツ―の「手紙を書く男」と対になっていて、物語が感じられる作品でした。メイドが緑の布をめくって見ている航海の絵は、前途多難な愛を暗示しているそうです。

エマニュエル・デ・ウィッテ「ゴシック様式のプロテスタントの教会」 1790-1685年頃

実在する教会ではなく、異なる建造物の要素を組み合わせて描かれた、想像上の教会だそうです。音の反響が聞こえてくるような大きく荘厳な空間に引き込まれました。当時のオランダでは死者を教会に埋葬する風習があったそうで、手前にそれを示す墓穴が描かれています。

ヤン・ウェーニクス「野ウサギと狩りの獲物」 1697年

17世紀のオランダでは狩猟が貴族の特権で、獲物を描いた静物画は富を誇るものとして人気があったそうです。中央の野ウサギは頭から血を流していますが、毛並みがふわっふわでつややかで、まるで生きているようでした。

ヨハネス・フェルメール「マルタとマリアの家のキリスト」 1654-1655年

そしていよいよフェルメールの展示室へ...。本作はフェルメール唯一の聖書を題材にした作品で、かつ最も大きな作品だそうです。”ルカによる福音書”からの有名な一場面ですが、私は平野啓一郎さんの小説「マチネの終わりに」にあるやりとりを思い出しました。3人、特にキリストのお顔立ちが今どきの若者風?に見えて驚きました。

ヨハネス・フェルメール「手紙を書く婦人と召使い」 1670-1671年

この時代、恋人同士で手紙をやりとりするのが流行っていたそうで、手紙を読んだり書いたりしている作品が数多くありました。^^ 窓から入る柔らかい光、幸せな時間が満ちてくる美しい情景でした。

ヨハネス・フェルメール「ワイングラス」 1661-1662年

女性が口にあてているワイングラスはほとんど空で、男性が継ぎ足そうと待ち構えています。窓ガラスには馬の手綱を握る女性の姿が絵が描かれていて、女性に節制を促すメッセージがこめられているとか...。フェルメールといえばブルーの美しさで知られますが、私は今回、赤の美しさに魅せられました。

ヨハネス・フェルメール「手紙を書く女」 1665年頃

黄色い上着は本展で展示されている「真珠の首飾りの女」「リュートを調弦する女」にも描かれています。同じモデルさんでしょうか。前述のハブリエル・メツ―の「手書きを読む女」にも同じような黄色い上着が描かれています。

ヨハネス・フェルメール「牛乳を注ぐ女」 1658-1660年頃

フィナーレを飾るのは、ポスターにも描かれているこの作品です。ナビゲーターの石原さとみさんが、現代のSNSのような...とおっしゃていて、一瞬、え?と思いましたが、今まさに牛乳を注いでいる瞬間を切り取っているところや、小物の配置、光の捉え方など、なるほどインスタっぽい?うまいことを言うなーと、妙に納得しました。^^

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シェフェスタ 奈良フードフェスティバル2018 @奈良公園

2018年10月13日 | +奈良

ゆっくりペースで恐縮ですが、奈良旅行記の続きです。

滞在中、奈良公園で C'festa(シェフェスタ) 奈良フードフェスティバル2018 というイベントが開催されていたので、のぞいてみました。

奈良の食材とシェフの交流を目的として開催されるグルメイベントで、今年10回目となるそうです。人気シェフたちが日替わりで提供するお料理や、地域の人気店のお料理、地元のパンや食材、野菜が並ぶマルシェなどがあり、テーブルが用意されていてその場で楽しめます。私たちもここでお昼をいただくことにしました。

スパークリングワインとともに、ピッツァ・マルガリータをいただきました。テントにピッツァの窯が据え付けてあり、本格的なピッツァがいただけます。焼きたてもちもち香ばしくて、とてもおいしかったです。

この日の夜に合流した息子も行きたいというので、翌日もまたイベントに足を運びました。やはり平日より週末の方がお客さんが多く、盛り上がっていました。

私はモヒートと、牛肉のタコスをいただきました。赤味噌を使ったソースで、ナッツが散らしてあるのが新鮮。おいしかったです♪

手打ちパスタのボロネーゼ。

ラーメン焼きそば??

人気のお店のテントが並んでいます。地元の人から観光客まで大賑わいでした。

こちらはフードトラックのコーナー。メキシカンやエスニックフードなどがありました。

マルシェでは地元のグロッサリーショップや、ベーカリー、スイーツのお店などが出店していました。野菜のコーナーもありました。

鹿も遊びに来ていました。^^

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