これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

愛しのブルワーカー

2021年08月29日 21時19分26秒 | エッセイ
 自転車通勤のせいか、歳のせいかわからないが、スーパーで購入した食料品をエコバッグに詰め込んで歩いたら、肩甲骨のあたりが痛くなり、数日間ツラい思いをした。
(関連記事「筋トレはすべてを救う」はこちらから)
 チューブを使ったトレーニングで筋力アップと考えていたけれど、うちにはもっと便利なものがあった気がする。屋根裏の収納庫をゴソゴソと探してみた。
「あった、あった。まだ使えそう」
 夫が若い頃に使っていたという「ブルワーカー」。これを試してみたい。



 使い方は簡単。



 両端またはグリップを握り、中心に向かって押したり



 紐の部分を引っ張ったりして、可動部が大きくなっていけばよいのだ。
 本体のイラスト以外にも、説明書のようなものがあった。



「うー、むむむむ」
 女性用も販売されているようだが、まずは、あるもので何とかするのがよかろう。最初はびくともしない……いや、びくぐらいはしたかもしれないけれど、ほとんど動かなくて困った。3回、4回と繰り返すうちにコツをつかみ、少しずつイラストに近づいていった。
「ほっほっほっほ~」
 ひと月たった今では、10秒静止を3セットぐらいはできるようになっている。可動部も日に日に拡大し、「ここまで動くようになった」と実感すると、さらにやる気が出る。筋トレは、小さな成功体験を積み重ねていくものなのだ。
 トレーニング前に肩甲骨周辺を傷めて以来、スーパーにはリュックで出かけていた。左右のバランスが悪いと、また痛い思いをするのではと心配だった。
 先日、久しぶりにエコバッグに戻してみた。筋力に少々自信が持てたからだ。
「えーと、牛乳に海老に、小麦粉とグレープフルーツ……」
 それなりの重さになったバッグを左の肩に掛け、家まで10分歩いた。
「おおっ、何ともないぞ~」
 帰宅後、どこにも痛いところはなく、食料を冷蔵庫にしまったあとに、すぐ昼食の準備を始めることができた。これは大きな進歩であろう。
 コロナ禍で出かけられない今がチャンス、という気がした。


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おみやげ選びの基準

2021年08月22日 21時07分12秒 | エッセイ
 家族旅行では、JTBのパックを使うことが多かった。
 JTBの「旅CARD」で支払いをすると、トラベルポイントがつくからお得と知り、4年前から使っている。生協の支払いも、ちょっとした買い物もこれを使い、ポイントが順調に増えてきたのだが、コロナ禍で旅行自体ができなくなるとは。
「うーん、このポイントどうしよう」
 調べてみたら、JTBショッピングで使えるようだ。シャンパーニュやスプマンテなど、スパークリングワインばかりを買った。でも、飲んでしまうと筋トレができなくなるから、お酒はもういらない。
「そうだ、お菓子を買おう」
 いつも、2学期の始めに職場でお菓子を配っている。去年は六花亭の「ひとつ鍋」を注文し、行ってないのに北海道気分を味わった。今年も夏休みはとったけれど、ずっと家にいたから、観光地のみやげを注文するとよさそうな気がする。
「どこがいいかしら」
 まずは海外が浮かんできた。イタリアやスイスなどを探してみたが、チョコレートばかりでいけない。美味しい反面、夏場は溶けてしまうので、避けるに越したことはない。クール便で送ってもらっても、机上に置くと、食べる頃にはドロドロになっている。
 次に浮かんだのが、秋田のいぶりがっこ。数年前に義兄からいただき、一度で気に入った品だ。また食べたいと思ったが、JTBでは取り扱っていなかった。
 北陸はどうだろう。しかし、富山、石川あたりのみやげは品数が少なくて選べなかった。
 四国だったら、愛媛の母恵夢(ぽえむ)、広島だったらもみじまんじゅうと候補が出てきて、少しずつ着地点が見えてきた。
 やめておきたいのは沖縄。10月に2年生が沖縄修学旅行を計画しているが、この感染状況ではおそらく中止になるだろう。関係者はやや過敏になっているので、紅いもタルトなんぞが無神経に視界に入ってきたら、刺されるかもしれない……。
「九州はどうよ」
 博多出身の職員がいることを考え福岡はパス。長崎もいいけど、カステラは個別包装ではなく危険。ひとまず全商品を検索していたら、佐賀にたどり着いた。
「おっ、佐賀かぁ。よさそう」
 有田焼、美に効く嬉野温泉、吉野ケ里遺跡などがあり佐賀は魅力的だ。まだ、ここには一度しか行っていない。GWの陶器市に合わせて再訪したいと願っている。
「これはいいかも」
 見た目からして惹きつけられるおみやげがあった。
 備前ケシアド。



 由緒正しきチーズケーキらしい。



 冷蔵庫に入れる必要もない。



 ひと箱の大きさは7cm四方らしく、食べごたえがあって、おやつに最適であろう。
「いいねえ、自宅用も買っちゃおう」
 結局、12個入りを6箱頼んだ。たくさん注文して、たくさんポイントを使う。
 支払いをするのに、得した気分になるのが不思議だ。
 佐賀は先日の豪雨でかなりの被害が出たと聞く。少しでも支援になるとよいのだけれど。


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夏はどこへ行った

2021年08月15日 21時20分03秒 | エッセイ
 まだ暗いうちから、寒さで目が覚めた。
「うー、ブルブル。タオルケットじゃダメかぁ」
 この頃、クーラーを消して寝ている。5時頃になると暑くて起きてしまうのが常だったが、今日は違った。お盆とは思えぬ涼しさではないか。
 冷房なしで過ごせる一日は快適だ。でも、窓を開けたら、一枚羽織らないと肌寒いので、26度ぐらいでいいのにと恨めしく思った。
 洗濯をしていたら、呼び鈴が鳴った。
「お届け物でーす」
 荷物の中身は、通販で注文した暑さ対策グッズであった。



 たしか、ボディクールSuper冷感敷パッドという商品名だったはずだ。猛暑が続いたときは品切れで、寒いくらいの日に届くとは皮肉な。ちゃんと出番はあるのだろうか。
「洗濯物も乾かないな」
 太陽が出ない上、外は雨が降っている。しばらく室内に吊るしておいたが、15時になっても何となく湿っているので、乾燥機を使うことにした。
「使ったことないんだよね。えーと、ほとんど乾いているから、15分でいっか~」



 タオルやTシャツはふっくらと仕上がった方がいいに決まっている。めぼしい衣類だけを洗濯機に入れ、乾燥ボタンを押した。
 だが、15分経っても、洗濯物はパリッと乾かない。
「あれ、おかしいな。もう15分やってみよう」
 結果は同じ。扉を開けると、熱気が煙のように飛び出してきた。内側には水滴がついている。そもそも、密閉性の高い構造になっているのだから、短時間で乾くはずがないのかもしれない。
「はー、面倒くさくなってきた。もういいや、元に戻そう」
 ホカホカなのに、湿ったままのタオルやシャツを、もう一度室内で干す。洗濯ばさみを動かしながら、私は何をやっているのだろうと苦笑いがこみ上げてきた。
 暑いのは苦手だけれど、今はちょっと恋しいな~。
 予報を見ると、18日あたりからまた30度以上になるらしい。
 冷感パッドを洗って、夏の帰りを待っていよう。


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見送る花は

2021年08月08日 22時10分59秒 | エッセイ
 職員のお母さんが亡くなった。
「香典はいらないので花を贈ってもらえませんか。母は華やかなものが好きだったので」
 職員は力なく話した。職場には親睦会という組織があり、毎月少しずつ積み立てた資金から、弔事には香典2万円を、慶事には祝い金1万円を支払っている。この職員は、香典ではなく花にして欲しいとのことだった。
「わかりました。担当の方には私から話しておきますね」
 安請け合いしたが、思ったよりも簡単ではなかった。なにしろ、親睦会の担当者と母を亡くした職員は、2週間前に口論をし、不仲なのだから。
「えっ、お花ですか。どこで頼めばいいのかしら」
「私もわからないんだけど、去年、〇〇さんが頼んでいたから聞いてみたら?」
「じゃあ、そうします」
 しかし、彼女が聞いた相手は親身になってくれなかったようだ。
「〇〇さんは、2万じゃ大した花が買えないから、香典を渡して、自分で買ってもらったらと言っていました」
「うわ~、ありえない」
 葬儀前の喪主に、金はやるから自分で買えと言えるはずがない。しょうがないから、私が注文するしかないかと思っていたら、その職員からメールが来た。
「葬儀日程が決まりました。地元の××寺で6日の17時から通夜、7日の11時から告別式ですが、内輪ですませます」
 ほおお。コロナ禍では、ほぼ身内だけの葬儀が主流なのだろう。だが、この連絡よりも、追加情報の方がありがたかった。
「花ですが、△△葬儀社で頼んでもらえますか」
 なるほど、これなら誰でも簡単に注文できて助かるぞ。
 葬儀社のホームページを見ると、花といってもひと種類ではないことがわかる。
 私のイメージはこの花輪。



 洋花もオシャレでよいが、小さくないだろうか。



「果物」というものもある。



 私だったら、趣味と実益を兼ねて、これにするな!
「缶詰」はさらに合理的だ。



 保存性が高いし、それなりに見栄えもするから、喜ばれるかも……。
 なんだか楽しくなってきた。
 サイトの商品をプリントアウトし、担当者に持っていく。
「見て見て~! 2万以内で果物とか缶詰なんかもあったよ」
「わ~、ホントだ。知らなかった!」
「でもさ、あの人は昭和のオトコだから、花輪をイメージしてるんじゃない」
「そうですか?」
「申込書も印刷して、だいたいのところは記入したから、支払方法とかを書いてもらっていい?」
「はい、わかりました」
 担当者は商品一覧をじっと見て、しばし考えていた。
「身内だけの葬儀なのに、花輪でいいんでしょうか」
「うーん、どうなんだろ」
「ワタシ、葬儀社に相談してみます」
 担当者のやる気スイッチも入ったらしい。他の親族が、ほぼ洋花ばかりを注文している事実を確認し、「揃えた方が無難ですね」との結論を出した。
 もし、私がやっていたら悪目立ち?
 いや、考えるのはやめておこう。
「注文しておきました。無事に終わるといいですね」
「はいっ、ありがとうございました」
 人は誰でもいつかは死ぬ。
 旅立ちのときに、少しでも役に立てればと願うばかりだ。
 これを機に、不仲の二人が元通りになってくれるといいのだけれど。


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見てます オリンピック

2021年08月01日 22時27分39秒 | エッセイ
 知り合いが、連日、オリンピック会場でドーピング検査を行っている。
「毎日PCR検査を受けています。陰性じゃないと検査員になれないので」
 パラリンピックが終わるまで、午前は仕事、午後はドーピングのルーティンが続くというから、強靭な体力にひたすら感心する。彼女も、バスケットボールで全国大会に出場したアスリートである。無観客の寂しい競技場でも、選手たちのサポートができることを誇りに思っているに違いない。
「閑散としていますけど、雰囲気だけでも味わってください」
 写真が送られてきて、ちょっとウレシイ。





 学校連携観戦という制度があり、勤務校では、1・2年生全員がパラリンピックを観に行くことになっていた。でも、こんな感染状況なので、残念ながら中止になった。家でテレビ観戦するのが妥当であろう。
「すごい。観戦グッズが届いた」
 生で見ることはかなわないけれど、都から生徒分のタオルやうちわが送られてきた。いい記念になるはずだ。
 開会式まで気分が盛り上がらなかったけれど、始まってしまえば、連日テレビにくぎ付けとなる。特に女子の競泳はよかった。
「大橋選手って、10月18日生まれなんだ、へー」
 誕生日が同じということに親近感を持ち、にわかに応援を始める。2つも金メダルを取れるとは素晴らしい。占星術から考えれば、私もいつかは……?
 大橋選手のツイッターは、オリンピック前とメダル獲得後とでは、「いいね」の数に歴然とした違いがあるらしい。



 6月では、743だった「いいね」が、メダル獲得後では3.7万。
 日本中から祝福されているようで、微笑ましく思った。
 日程的には折り返し地点あたりだろうか。
 何のお手伝いもできないけれど、テレビの前から選手たちを応援していきたい。


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