これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

エゴサーチをしてみたら

2021年04月25日 22時51分09秒 | エッセイ
 学校ホームページに、自分の名前の入った文書をアップすることがある。
 ネットでエゴサーチをすると、このうちのいくつかがヒットするのだが、いまだに前々任校時代のものが上位に登場するのは恥ずかしい。
「まだ残っているのか……。誰か削除してくれないかな」
 ヒットするのはホームページだけではない。ある冊子に寄稿したときは、よりによって顔写真入りの文がアップされてしまった。アプリを使って肌の色や目の大きさを修正し、別人になるくらい盛っておいて正解だった。
 もし、何の対策もせずに撮った写真が、何年もの間ネットにさらされるとしたら……。考えただけでも恐ろしい。
「そうだ、笹木砂希でも調べてみよう」
 ペンネーム、ハンドルネームで使っている名前は、もちろん本名ではない。まずはブログ、続いて15年前に出版した本がヒットした。
「なになに、中古だって」
 ブックオフオンラインを見ると、私の本に「350円」の値付けがされていた。



「ははは、970円おトクか!」
 しかし在庫なしでは売りようがない。何で載せるのだろう?
 よくわからなかったのがアマゾンだ。ここでも私の本が扱われていたが、価格を見て仰天した。



「えっ、29980円!?」
 誰が買うというのだろう。一体、どういう価格設定になっているのか謎だ。
 さらに、楽天はこの上をいっていた。



「3万超えですか!」
 気が狂っている。
 私の手元には、売れなかった在庫が山ほどあるのに、こんな不思議な現象が起きるとは。
 小心者なので、350円でいいです……。
 まったく、心臓に悪いエゴサーチであった。


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ニョキニョキ アマリリス(2)

2021年04月18日 21時43分39秒 | エッセイ
 栄養失調? らしき、わが家のアマリリスに関する話の続編です。
(関連記事「ニョキニョキ アマリリス(1)」はこちらから)

 蕾が見えてからも、茎はニョキニョキ伸びる。



 咲く高さが決まっていて、そこに達するまで咲けないのかもしれない。
 外側からは、2輪か3輪、はたまた4輪なのかはわからないが、肥料の効果があると信じよう。



 ちなみに、この蕾は白いアマリリスのものだが、開花はなぜかピンクの方が早い。毎年、毎年、ピンクから先に蕾が開き、話題性をさらっていくのだ。
「お姉さま、お先にどうぞ」
 と、白いアマリリスが年長のピンクを立てていたりして。
 今年もやっぱり、ピンクが来た。



「おおっ!」
 残念ながら、去年と同様に3輪しかなかったけれど、蕾は2倍になった。もうひとつの蕾は、ちいさいながらも4輪あるから、元気を取り戻したと考えてよさそうな気がする。



「やったぁ!」
 この姿を見るために、一年間頑張った甲斐があったと安堵した。
 まあ、見当違いの努力だったかもしれませんが。
 妹の白いアマリリスは、これから華麗な姿を見せてくれる。



 こちらも4輪確認できた。さらに、別の蕾も4つに分かれているので、花の競演が楽しめそうだ。



「ああ、よかった。今年はすごく賑やか~」
 姉妹並べて写真を撮った。



 背が伸び、大きくなったことがうれしい。これって親バカ?
 一週間後には、満開になりました。









 そうそう、花が終わったら葉を切り取り、球根の保護をするところも、証拠写真に残さなくっちゃ!


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ニョキニョキ アマリリス(1)

2021年04月11日 21時36分17秒 | エッセイ
 妹からアマリリスをもらったのは、2012年だったと記憶している。
 以来、毎年4月には大輪の花を楽しませてもらっているが、昨年は様子が違っていた。
「あれ? 前は花が4つ並んでいたのに、今年は3つだ」



 ピンクのアマリリスは花の数が減ってしまった。



 続いて、白のアマリリスが咲いたのだが、こちらの方が深刻だった。
「うっそ、2つしかない」



「栄養が足りないのかな」
 安易に植え替えを思いつく。8号サイズの植木鉢があったので、腐葉土と肥料を買い、大きな部屋に引っ越しをした。このとき、コバエが大量に発生し、家族からは苦情が寄せられた。
(関連記事「コバエホイホイは」こちらから)
 おかげでアマリリスはすこぶる元気だ。これなら、次の春は4輪に戻るだろうと思っていたのだが、そう単純な話ではないらしい。
 部屋の片づけをしているときに、「アマリリスの育て方」と書かれた説明書を見つけた。妹から鉢をもらったときに、添付されていたもののようだが、ろくに見もせずしまいこんであったのだ。
「今さらだけど読んでみよう。ふむふむ」
 そこには衝撃の説明が書かれていた。
「えっ、花が終わったら、葉を切らなきゃいけなかったの?」
 


 肥料がどうこうという話ではなく、単に球根に栄養がたまるようにすればよかったようだ。
 このとき、すでに3月上旬になっていた。やらないよりはマシかと思い、伸び放題に茂った葉をキッチンバサミで切り取ってみる。
 チョッキーン。
 ここで注意がある。一度、葉を切り取ったあと、また新しいものが生えてくる。説明書では、1カ月経ったら再び根元から葉を切り、水やりをやめるよう書いてあるが、妹のアマリリスは春になっても葉が出てこなかった。枯れてしまったのではないか。水をやらないという選択肢は危険だ。
「お、出た出た」
 葉を切り取って一週間後、早くも新しい葉が顔を出してきた。
 4月になると、つぼみも伸びてくる。
 肥料の効果か、今年のつぼみはどちらの鉢も2つだ。





 球根がどうなっているのか気になるところ……。
 このつぼみが膨らみ、花開くときには、4輪に戻っているのだろうか。
 続きはまた来週。


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コロナ禍での結婚記念日

2021年04月04日 21時22分49秒 | エッセイ
 わが家の結婚記念日は3月末である。
「去年はコロナ騒ぎで何もできなかったから、今年は美味しいものを頼もうっと」
 喘息持ちで高齢の夫は、感染リスクの高い場所に出かけない。となると、デリバリーを探すのが手っ取り早い。お気に入り登録している、都内のホテルのホームページを何気なく見ていたら、目当てのものがあった。
「ええっ、京王プラザホテルでデリバリーやってるの?」
 和食膳と書かれたメニューが目に入る。食材が豪華で、記念日にはもってこいの内容だった。
 早速電話をすると、予約可能との返事をいただき、うれしくなった。ちなみに、椿山荘でもデリバリーをしているが、わが家は配達対象外だ。条件に合うホテルがいくつもあるわけでなく、期待通りの準備ができたことに感謝した。
 ごちそうをいただくのは昼に限る。夜はお腹が重くなっていけない。
 その日は、約束の正午ぴったりに、黒いスーツを着用したホテルマンが、わが家の玄関にやってきた。
「ご注文ありがとうございます」
「はい、お待ちしておりました」
 紫の風呂敷が特別感を醸し出す。



 これを開くと、二段重ねの重箱が登場する。



 縦に並べて、自分では決して作れない、美しい料理にしばし見とれた。



 まず、目が釘付けになったのは、ロブスターの黄身揚げだ。



 隣は四万十うなぎ御飯と銀鱈みそ柚庵焼きだが、酢蓮根もいい味を出していた。



 蝦夷あわび磯煮も貫禄のある姿で鎮座する。


 
 見た目は地味だが、味は逸品の黒毛和牛焼きしゃぶで締めくくる。



 おっと、忘れちゃいけない。
 お吸い物もついているのが心憎い演出だ。



「いただきまーす!」
 もちろん、見た目以上に味も素晴らしい。基本的には薄味で、食材の本来の味が楽しめる。アルコールは控え目にして、料理を味わうことに集中した。
 日記を見ると、一年前の結婚記念日は「東京都の感染者 68人」と書いてあった。朝から雪が降っていたらしく、「3月下旬の積雪は32年ぶり、桜が満開になってからの積雪は51年ぶり」のコメントも残っていた。どうやら、妙な一日だったようだ。
このときは「感染者が68人もいた」と思っていたけれど、一年後のこの日は「234人」となり、更新中の今日はさらに増えている。コロナとの戦いは終わりが見えない。
 ロブスターにすだちをかけながら、「今年が29回目だから、来年は30回目の記念日だわ」と計算した。
 30回目は真珠婚式。
 願わくば、旅先で温泉と料理を楽しめる日であってほしい。


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