これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

自分を虫にたとえたら

2020年05月31日 21時28分23秒 | エッセイ
 読書メーターの友人が「自分を虫に例えたら、ウスバカゲロウ」と発信していた。
 ウスバカゲロウか。なんか、頼りないイメージだ。


 (Wikipediaより)

「アタシは何だろう。オオカマキリがいいな」
 カマキリは小学生のとき、毎年のように飼っていたから可愛く感じる。


 (Wikipediaより)

 ただし、私は丸顔なので、オカメ顔のカマキリだけど……。そんなのいるかい。
 他の人にも聞いてみたくなった。早速娘にLINEをする。
「うーん、ミキはね、オオスズメバチ」
「なんで?」
「強いし毒がある」
「でも、オニヤンマに食べられちゃうんだってよ」
「集団だったら勝てると思う」
「それもそうね」
 オオスズメバチ48とか、グループができたら最強かもしれない。
 ゴマすりの、いけ好かないヤツには、それなりの虫がピッタリだろう。
「そうですね、あなたを虫に例えたら、ダニかしら。それともゲジゲジ? カマドウマ?」
 なーんてことは、心で思うだけにして、決して言葉にしてはいけない。気をつけよう。
 動きが遅くて、やる気もエネルギーもない人は、ナメクジを連想してしまう。だが、ナメクジやカタツムリは巻貝の仲間で虫ではない。カメムシあたりにしておこうかな。そろそろ、洗濯物についてくる?
 イケメンだけど、失敗の多い人はカブトムシ。ひっくり返ると、なかなか自力で起き上がれない鈍くささが微笑ましい。仕事が速くて服のセンスもいい人はクワガタかな。ファッショナブルでいい感じ~。
 と好き勝手書いてきたところで、蚊を思い出した。最近、雨が多いので、水たまりを撲滅してボウフラを育てないようにしなくては。
 一番嫌われているであろう、あの黒い虫は忘れることにしました!


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コロナのせいで買えません

2020年05月24日 16時13分13秒 | エッセイ
 新型コロナのせいで、買えなくなったものがいくつかある。
 何といっても、まずはマスク。
 店先に出回ってきてはいるが、安易に購入せぬようにと、職場の産業医から注意を受けた。中には、防水スプレーを吹き付けただけの粗悪品もあるそうだ。ためしに、スーパーに並んでいる商品を手に取ってみたら、「ウイルス検査は実施しておりません」と書いてあり、買うのをやめた。手間はかかるけれど、手作りでしのげばよい。
 次に小麦粉。
 フライの衣やホワイトソース作りに必要なのに、このところずっとお見かけしない。冷蔵庫には400gほど残っているから、大事に使っていくしかない。から揚げやムニエルであれば片栗粉でもオーケーだ。カリッと軽快な歯触りが、鬱になりそうな自粛生活を明るくしてくれる。
 意外なところで、ゼラチンも手に入らない。
 私は美容と健康のためにゼラチンを飲んでいる。小さじ1/2を、モーニング紅茶に溶かして飲むのが日課だ。肌はキレイに、血管も丈夫になり、年々多忙になっていく仕事にも対応できる。私にとっては「元気の源」なのだ。
 買うのはもっぱら、マルハニチロの「ゼライス」。



 ところが、これが先月あたりから消えてしまった。店頭がダメならネットでと通販にアクセスしても、同様に品切れとなっている。家にあるのはあと4袋。ほとほと弱っていた。
「森永のクックゼラチンでもいいから、売っていないかなぁ」
 スーパーを3軒回った。どの店も棚はからっぽ。空気しかない。空きスペースの手前にある「ゼライス」「クックゼラチン」の文字が、商品の定位置であることを示しているというのに。
 ネットで口コミを見ると「品薄」となっているから、製造はされているのだろう。陳列されるタイミングと、私が買いにいくタイミングが一致しないと、いつまでたっても買えなさそうだ。
「よし、仕事帰りに、毎日スーパーに通うぞ」
 ちょっと面倒だけど、それしか選択肢がない。何度も何度も足を運べば、いつかは出会えるはず。決めたはいいが、先週は雨ばかりで、自転車通いの身には行くだけでも難儀した。3日たっても4日たっても成果はない。しかし、ここであきらめるわけにはいかないから、しつこく通い続ける。
 ついに、思いが通じる日がやってきた。
「あ、あった~!」
 ゼライスではないが、クックゼラチンが恥ずかしそうに、定位置で待っているではないか。これでひと安心。しばらく探さなくてすむ。



 そういえば、この日は母方の祖母の命日だった。優しかった祖母が、私を助けてくれたのかもしれない。
 嬉しくなって、同じくゼラチン愛好家の姉にメールをした。だが、文京区に住む姉は、ゼラチン入手に困っていなかった。
「へー、品薄なのか。こっちは、クックゼラチンならだいたい置いてあるし、ゼライスも待てば買えるよ。でも念のため、もう一箱買っておこうかな」
 なんと!
 長引く品切れには地域差があるらしい。我が練馬区は、東京23区で2番目に人口が多い。対する文京区の人口は19番目。そりゃあ、争奪戦も激しくなるわな……。
 近々、首都圏の緊急事態宣言も解除される見込みだ。
 マスクも小麦粉もゼラチンも、ストレスなく手に入る世の中に戻ってほしい。


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おうちシネマ

2020年05月17日 22時46分37秒 | エッセイ
 自粛生活のルーティンの一つに映画がある。
「えーと、今日は『蜜蜂と遠雷』ね。明日は『ヴェノム』」



「お母さんも一緒に観ようよ」
「えー、めんどくさいよ」
 最初は娘のDVDを、つきあいで一緒に観ていた。
 だが、動画サイトにアクセスするようになると、形勢逆転する。
「わあ、すごい。昔の映画が観られるのね」
 利用するのはもっぱら、U-NEXT。見逃した映画や、もう一度観たい映画がたくさんあって、私の方がはまってしまった。
「今日はジャッキー・チェンにしよう」
 自信を持って『プロジェクトA』を再生したが、娘に反応はよろしくない。
「ジャッキーはいいけどさ、共演の人はナニ? 汚いのばっかじゃん」
 ジャッキー、ユン・ピョウあたりはともかく、イケメン率が非常に低いので娘に放棄され、途中から私一人で観る破目になった。
「じゃあ、007。ダニエル・クレイグね」
「えっ、この人、カッコいいじゃん」
 冒頭からのドンパチと、ひっきりなしのアクションで飽きないが、シャワーシーンで突っ込まれる。
「ねえ、この場面、必要?」
 どうやら、ダニエルの脱ぎっぷりが気になったようだ。成人したとはいえ、子どもの前でベッドシーンを観るのも抵抗がある。続けて観た「トゥームレイダー」にも出演していたが、ここでもヌードがあったから笑えた。
「『ジョーズ』は?」
「サメが刺されてるよ。可哀想」
 登場人物よりも追われる殺人鮫に感情移入したらしい。なんでやねん。
「やっぱ、メル・ギブソンかなぁ」
「メルはいいよね、一番の美男って感じで」
 母娘で気に入っているメルなら間違いなかろうと、「サイン」を選ぶ。不気味な宇宙人は衝撃だったが、静かな場面では眠くなったようで、ウトウトしていた。私のおススメは、なかなか受け入れてもらえない。
「よし、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ!」
 これはウケた。マイケル・J・フォックス若い! 2作目、3作目は観なくてもいいけど。
「グレムリン」、「鉄道員」も好評だったが、「E.T.」、「ゴースト」には涙ぐみ、非常に感動したらしい。
 ウーピーつながりで観た「天使にラブソングを」も、メッセージ性が強くて響くものがあり、「観て得したな~」と感じる。映画はそうであってほしい。
「ねえ、ミキ。たくさん観たけど、どの映画がよかった?」
「そうだね、『グラディエーター』かな」



 これは意外。もっと軽くてコメディタッチのものがいいのかと思ったら、重厚で肩に力が入るような作品が好きだったらしい。
「世界史で習った内容もあって面白かったよ」
「ふーん」
 そうか、世界史ね。
 この先は、メル・ギブソンの「ブレイブ・ハート」やジョン・ローンの「ラスト・エンペラー」で攻めたいと目論んでいる。
 どっちも2時間半越えの超大作だ。
 長いけど頑張ろう!


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ナゲットソースの悩み

2020年05月10日 20時49分57秒 | エッセイ
 出かけられないときは、家族3人分の料理を作る。2月中旬から週末ごとのルーチンだ。
「はい、お待たせ~」



 見てほしいのは、ウイング入りのスープに玉子サンドではなく、右上のゴボウサラダ。
「初めて作ったんだから」
「うん、シャキシャキして美味しい」
 新しい料理に、次々とチャレンジしているのだ。えっへん。
 先日は、オムレツグラタンに挑戦してみた。



 これも好評だったのだが、食事で大事なのは総合力。一品だけ力作でも、副菜や汁物とのバランスが悪いと美味しく感じられない。
「もう一品欲しいなぁ。そうだ、チキンナゲットがあった」
 冷凍庫を開けると、サイドメニューは任せろとばかりに、生協のチキンナゲットが登場した。



 チョッパーで肉をミンチにして揚げれば、自家製のグルメなナゲットができるのだが、時間のないときはこれに限る。妙な油はないし、肉感たっぷりでイケるのだ。
「でも、ナゲットソースがないのよね……」
 これはちょっとした悩みだった。私の基準では、マクドナルドのバーベキューソースが一番なのだけれど、あの味を再現することはできない。かといって、ケチャップでは味気ないし、醤油は違う気がする。
 思いつくままに、調味料を混ぜることにした。
 まずは中濃ソース。
 同量のケチャップ。
 スパイシー感を出すための豆板醤。
 まぜまぜ、まぜまぜ。



 おそるおそる、謎のソースにナゲットをつけて、パクリと口に放り込んでみると……。
「あ、いい感じ」
 家族の支持もあった。
「うん、普通に美味しい」
 よく見ると、豆板醤の賞味期限は2020/1/21となっていたが、これは黙っておこう。
 残りのナゲットを食べるときは、マスタード入りの別のソースを作ってみようかな。


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2020 度忘れバースデー

2020年05月03日 21時04分48秒 | エッセイ
 娘の誕生日が近づいているのはわかっていたが、料理を作るのに疲れてしまった。こういうときは、家族の気配りがうれしい。
「何かとろうよ、宅配で」
「そうしよう、そうしよう」
 お祝い膳や仕出し弁当の宅配はいろいろな店でやっている。中でも、季膳味和(ときぜんみわ)という店がよさそうだったので、初の注文にチャレンジしてみた。
 馴染みのない店だと夫が心配する。
「今日だよね」
「うん」
「ちゃんと来てくれるかな」
「11:30~12:30で指定したから、そのころじゃないの」
「ふーん」
 予定通り、お料理が到着すると安心する。レストランと違い、配膳や片づけは自分たちでしなければならないけれど、給食当番のように分担するのもまた一興。お膳のひもを引き、加熱している間に、潮汁を温めたり茶碗蒸しを並べたりと準備をした。
「いただきまーす!」
 


 好きなものばかりで、どれを最初に食べるか悩む。ここは、やはり肉か。
 私の箸は、すき焼きに突進した。



「うめー」
 フォアグラやあん肝も好物だ。すき焼きの次はこれを狙う。



 こってり系ばかりではいけない。お次は……。



「何だっけ、これ。タコじゃなくて、えーと」
「フグでしょ。ボケた?」
 娘の冷たい反応にたじろいだが、15分後にはまた「馬刺しじゃなくて、えーと何だっけ」と度忘れを繰り返し、夫からも呆れられた。ぴえん。
 一番美味しく感じられたのがカニだ。



 暑かったせいもあるのだろうか。カニ酢やレモンでいただくと、体中から「イケるぅ~」と親指を突き立てられた感の反応が返ってきた。しかも、量が多く満足度が高い。これはおススメだ。
「ウニがいっぱい載ってるよ」
 一方、娘の目当ては寿司らしい。



「蛤のにぎりは初めてかも。いいね、これ」
 私よりも速いペースで7貫平らげ、お腹いっぱいになっていた。
「くるし~」
 食後は横になり、ダラダラと過ごす。夕食の時間が近づいてきたが、全然空腹感がない。
「ねえ、夕飯はちょっとでいいよね」
「うん」
「じゃあ、消化のいいものにしよう」
 冷蔵庫を見ると大根がある。みそ汁はこれで決まり、と考えたのが間違いだった。
 昼に作った煮物を温め直し、鍋のフタを取って凍り付く。
「し、しまった……。切り干し大根の煮物を作っておいたんだっけ」
 おかげで、見事にかぶってしまった。



「……やっぱり、ボケたんじゃない?」
 夫と娘の唖然とした顔は、カンペキに無視をした。もう手遅れじゃ。
 来月は夫の誕生日があるから、すっかり気に入った、この宅配を頼もうかな。
 今度は「フグ」って言えるからね。


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