これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

2018 ありがとうございました

2018年12月30日 06時22分03秒 | エッセイ
 こんにちは。
 いよいよ、2018年も終わりますね。
 今年もご愛読いただき、ありがとうございました。
 思ったよりも仕事が忙しくなかったので、年末に旅行をしています。
 場所はロシア。
 なんでわざわざ、冬の寒いときに行くのかしらと不思議に思われるかもしれません。
 本当は夏に行きたかったんです。
 でも、すでに予約がいっぱいでとれませんでした。
 クリスマスあたりでは、最高気温0度、最低気温マイナス13度だったようです、ブルブル。
 年明けに戻ってきますので、取り急ぎ、御礼まで。
 2019年も、どうぞよろしくお願いいたします。


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平成最後のクリスマス会

2018年12月24日 19時49分43秒 | エッセイ
 昨日は平成最後の天皇誕生日とあって、一般参賀に訪れた方が8万2850人という記録的な数だったらしい。
 昭和天皇崩御の際、私は大学3年生だった。平成2年には就職し、4年に結婚、8年に出産、という具合にライフイベントが密集している。平成は、私の黄金期といっても過言ではないくらいだ。
 クリスマス会も、天皇誕生日の12月23日にやるとちょうどいい。来年からは平日となり、クリスマス会ができなくなるようだから、最後の祝日をありがたく活用させてもらった。
「チキンはうちで焼くよ」
 クリスマス会の会場となる妹の家では、毎年、見た目も味も花丸の料理が並ぶ。私も家で作って持ち寄るけれど、でき立てを食べさせられないのが残念だ。今年は海老とホタテのグラタン、ベーコンとほうれん草のキッシュなどを持っていった。
 さらに、今回お初のこのサラダ。リースサラダというものだ。



 オクラを茹で、スーパーで買った千切りキャベツとプチトマトと一緒に並べて、ドレッシングをかけるだけのお助けメニューである。これにスモークサーモンをバラの花のように丸めたり、色とりどりの葉物を混ぜたりすると、さらに豪華になる。だが、認知度は低かった。
「あら、真ん中には何が入るの?」
 来年喜寿を迎える母が、首を傾げて聞いてくる。「おばあちゃんだから仕方ない」と思っていたら、まだ40代の義弟まで「真ん中のスペースは何?」と尋ねてくるから、社会的な認知度が低いようだ。ひょっとすると、リースに見えなかったのかもしれない。
 落胆しつつも、平成最後のクリスマス会が始まった。いつになく、話も盛り上がる。気づいたら、東京タワーで8月まで開催されていた「東京タワーの赤い鎖」というお化け屋敷の話題になっていた。
「ミキはね、お母さんと行ったけど、相手を間違えたと思った」
 娘が身振りを交えて、私とお化け屋敷に入ったときの裏話を披露していた。
「お母さんが、最後に出てくる亡霊をにらみ合ったまま動かなくて、早く行こうとって言ったんだよ」
 そうそう思い出した。私は感受性も反応も鈍いので、怖がりではない。「キャー」だの「うわぁ」だのと悲鳴が交錯する入口で、順番待ちをしていたが、仕事の帰りだったこともあり、一向にテンションが上がらなかった。
 やっと順番が来て、娘と中に入った。しかし、仕掛けがあまりにもお粗末だった。センサーに反応して、何かが飛び出してくるということはゼロ。普通に歩いて、死体に見せかけた人形を見せられ、「工夫が足りないな」とガッカリしていたところに、鎧兜をまとった亡霊が突進してきた。「ほう」と立ち止まり、亡霊をじっくり観察する。人形ではなく、生身の青年が演じているところが新鮮だった。花やしきだったら、全部機械だし~と比べたからだ。
 どうやら、ここは観客が悲鳴を上げて逃げ惑うスポットだったらしい。「せっかくだから、もうちょっと見ていこう」と考えて、亡霊をジロジロと見ていたら、亡霊役の青年も「殺すぞ~」というポーズのまま動かず待っていてくれる。機械と違って、時間が経てば元の場所に戻るわけではないのだ。逃げない客がいたら、そのまま怖い顔で威嚇するというマニュアルがあるのではと察した。
「ねえ、もう行こうよ」
 娘が呆れて私に移動を促す。飽きたらしい。いや、小腹が空いて、おやつが欲しくなったのかもしれない。私も喉が渇いたから、ケーキセットを頭に思い浮かべ、亡霊から目をそらして進行方向に向かった。5mも歩かないうちに出口となり、「は? もう終わり?」と驚く。こんなチャチな構成では、富士急ハイランドの戦慄迷宮に申し訳ないと思わないのか。大して怖くないのに、大げさな悲鳴をあげる観客ばかりだと、お化け屋敷のクオリティが上がらない。ひょっとして、鈍い私がいけないのかもしれないとは気づかなかった。
「もっと、キャーキャー叫ぶ人と行く方が盛り上がるよね」
 娘のつぶやきに、妹が答える。
「怖がりはそこにいるよ」
 自分の息子を指さし、妹は笑っていた。たしかに、甥は幼いときから「ヘタレ」の代名詞である。シャンパーニュのコルクを抜くとき、「ボンッ」という音が聞こえないように、目をギュッとつぶって全力で耳をふさぐ姿を思い出す。象に触るチャンスがあっても、怖くて手を伸ばせなかった。お化け屋敷には、そういう相手と入った方が楽しめそうだ。
「でもまあ、お化け役も大変よね」
 他人事のようにつぶやくと、姉が茶々を入れてきた。
「いや、アンタみたいな客が大変にしているだけよ」
「アハハハハハ」
 両親や妹にも笑われた。やはり、私は絶叫マシンオンリーにすべきなのだろう。
 来年のカレンダーを見ると、イブが火曜日、クリスマスが水曜日となっている。となると、クリスマス会は21日の土曜日か22日の日曜日にするしかなさそうだ。早ッ!

 クリスマスイブの今日は、近所のカラオケに行った。
「ビッグエコーでチキン食べ放題、パンケーキサービスのクーポンが当たったよ」
「わーい」
 アプリを入れている娘のスマホに、当選通知が来たという。せっかくだから、3時間歌って第2回目のクリスマス会をする。これで食事は不要となりそうだ。
「チキンはいつかな」
「準備ができたら持ってくると思う」
 では歌って待てばよい。私のレパートリーは知れていて、『世界に一つだけの花』や森山直太朗の『さくら(独唱)』などを歌った後は、アニソンに移り『翔べ! ガンダム』となる。
「もえあが~れ~、もえあが~れ~、もえあが~れ~、ガンダム」



 気持ちよく歌っているところに、ノック音がした。
「お待たせいたしました。チキンをお持ちしました」
 なんというタイミング。



「まだ怒りにも~える~、闘志がある~なら~」
 歌は途中で止まらない。



「失礼いたしました」
 チキンを置いたスタッフが静かに退室していった。
「うえーん、ミキまでガンダムオタクだと思われちゃったよ」
 娘の落ち込みぶりは相当だったが、まあよいではないか。
 パンケーキはこちら。



 平成最後のクリスマス会は、聖夜と対極だったかも……。
 みなさま、メリークリスマス♪


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600円でマッサージ

2018年12月20日 21時53分26秒 | エッセイ
 肩こりのひどい時期に買った本がある。



 しかし、読んでガッカリした。よほどの運動不足の方を対象にした本だったからだ。
 たとえば、「肩甲骨セルフチェック」というページがある。ここには、「肩の上げ下げを10回行う」だの「背中で両手をタッチ」「耳の真横に腕をつけてバンザイ」などという「人を馬鹿にしてんのか!」といったレベルのチェックが載っていた。どれもこれも簡単すぎて、「金返せ」と言いたい気分になった。
 しかし、読み進めていくうちに、私の嗅覚が反応する。硬式テニスボール2個を靴下に入れて、マッサージするというページであった。
「これは使える!」



 わざわざ、アマゾンでテニスボールを注文する。1個75円の安いボールだが、テニスをするわけではないから支障ないだろう。2個で150円、靴下代に消費税を入れても600円ほどだから安いものだ。我ながら、ケチなヤツだと笑う。浮いた金は、どうせソフトクリームに変わってしまうのだが。
「さて、やってみるか」
 本の中では「ダブルボール」と呼ばれていた。これを床に置き、上から背中に当てて、体を動かせばマッサージができる。予想通り、かなり効き目があった。硬いボールが、グリグリと背中のツボにはまりこみ、相当な刺激である。ボールがマッサージチェアのローラーと同じ役割を果たし、確実に背中の血流をアップさせていく。
「うううう」
 意外だった場所が腰。特に腰痛を感じたことはないのに、背中より刺激が強い。
「凝っているんだな」
 自覚はなかったが、3往復ほどでグリグリしたら軽くなった。隠れた凝りが見つかり、5分後にはすっかり背中がほぐれた気がする。
 しかも、その夜は熟睡できた。スリープマイスターのグラフを見ると、深い眠りが記録されている。



 ダブルボールをした夜は、ほれ、この通り。





 熟睡できま~す。
 ところで、この靴下の形、何かに似ていると思いませんか?
「笹だんご!」
 そうそう、それです。



 父の出身は新潟だし、住んでいた市の保養所が六日市にあったから、私はこの菓子が好きだった。
 最近は、とんとご無沙汰だったけれど、食べられない笹だんごもいい味出している。
 またお世話になります。
 さあ、今日もぐっすり寝ようっと。


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2018 今年の漢字

2018年12月16日 20時31分13秒 | エッセイ

 2018年の漢字は「災」……。
 たしかにそうだ。宅配便大手の某企業に勤める義弟が、災害の多い今年の状況を「異常」と分析していた。荷物を予定通りに届けることができず、あれこれ難儀したらしい。この先も同じペースで地震や集中豪雨が発生したら、いったい日本は、いや地球はどうなってしまうのか不安になる。
 金沢から札幌に引っ越した高校時代の友人が、北海道の地震で停電に見舞われた。心配してメールを送ったら、「星がキレイに見えるよ」と返ってきたので、ちょっとは心が軽くなったけれど、災害が起きないに越したことはない。来年は平穏な年であってほしいものだ。
 さて、私の今年の漢字は何だろう。去年の今頃は、ブログもできないほど忙しくなるかもしれないと警戒していたが、ありがたいことにそうならなかった。旅行にも行き、美味しいものも食べブログを続けて、相変わらず呑気に過ごしている。
 だが、ガラっと変わったところもある。早起きをして、猛暑にめげず、秩父札所巡りを終えたことだ。同僚に倣って、観音堂で仏前勤行次第、般若心経、回向文をあげたときの爽快感といったらない。何より、線香の香りが好きだ。煙の漂う場所で経を読むと、体から余計なものが剥がれ落ち、脱皮して新たな肉体が生まれてくるような清々しさを感じた。
「こんな世界があったのか」とわかると癖になる。毎朝、起きたらうがいをして身を清め、弁当を作り始める前に勤行に励む。輪袈裟を下げて数珠を持ち、般若心経を唱えると、明るい一日を過ごせる気持ちになれる。



 だから、私にとって、今年の漢字は「経」なのだ。
 6月からの習慣が身についた結果、般若心経は暗記することができた。出勤するとき、買い物に行くとき、無意識に頭の中で読み上げている。さすがに、声に出したら怪しい人になるので気をつけよう。
 でも、ときどき忘れることもある。寝坊した朝は、支度をして間に合わせることしか考えていないので、勤行まで手が回らない。昨日は朝からカーテンを洗ったり、窓ふきをしたり、大掃除のことしか頭になくて失念した。
「ダメじゃん!」
 失敗もあるけれど、一日のスタートを爽やかにするため、この先もずっと続けるだろう。
 てことは、来年の漢字も「経」、再来年も「経」、ずっと「経」かなぁ。
 いやいや、別の漢字にしようよ。


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小銭を探せ

2018年12月13日 22時36分09秒 | エッセイ
 職場の近くに美味しい和菓子の店・喜田家がある。
 特に気に入っているのが、どら焼きの「六人衆」だ。フワフワで舌触りもよく、しっとりとしている。
 賞味期限が2日後となっているのは、添加物等の使用を控え、ヘルシーだからであろう。餡は甘すぎず、かといって味気ないこともなく、口当たりのよい仕上がりとなっている。思い出すと、無性に食べたくなる味だ。
 大概、昼前には売り切れてしまい、なかなか手に入らないが、土曜出勤でたまたま11時頃に足を運んだら、まだ商品が残っていた。



「えーと、娘と夫と私で3個でしょ、それからいつも頑張ってる副校長にも買わなきゃ」
 合計4個。レジに持っていくと、「648円です」と言われた。だが、財布の中には支払いに適した紙幣がない。
「あらっ、千円札がない。一万円札でいいですか」
 レジの女性は困った顔で苦笑いをしている。
「細かいお金はありませんか」
 財布のファスナーを開けて硬貨を探してみた。500円玉はあったが、あとは5円玉や1円玉ばかりだ。
「うーん、うーん、648円……」
 50円玉を2つ発見した。これで600円か。10円玉は1枚しかないが、5円玉が7枚あった。神社のお賽銭ようにキープしていたものだが、この際、わがままは言っていられない。1円玉も5枚ほどあるから、どうにか足りそうだ。
「えーと、648円ですよね」
「はい、そうです」
「何とか足りそうです」
 ジャラジャラジャラッと硬貨をトレイに置くと、女性は安堵したような表情を浮かべた。
「ちょうどですね」
 この日は土曜日だった。釣銭として用意していた小銭がなくなると、営業できない可能性もあるだろうから、やたらと喜んでもらえた気がする。
「じゃあ、これも、よかったら召し上がってください」
 捻出感のお礼として、彼女は紙袋に白いパッケージのお菓子を放り込んだ。



 モチモチしていて、こちらもかなり美味しいという事実を私は知っていた。
 最初から千円札や小銭があったら、いただきものをすることもなかっただろう。
「ラッキー!」
 もちろん、美味しくいただいた。
 わざとじゃないけど、最初から手の内を見せないというのも作戦かしら。


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やっと会えたよ シャンシャンに

2018年12月09日 21時17分33秒 | エッセイ
 その日は朝からドキドキワクワク、ウキウキパホパホしていた。
 なにしろ、シャンシャンに会うため上野動物園に行くのだから。公開当初はWebで申し込み、当選しなければ見られなかったが、やがて整理券制度になり、いつの間にやら受付時間終了までに並ぶ方式に変わっていた。混雑状況にもよるが、おおむね15時頃まで受付をしているようだ。
「午前中は用事があるけど、午後はフリーだから並べるぞ」
 というわけで、寒空の下、長い長~い行列の最後尾につく。待ち時間は50分。午前中はもっと混雑するらしいので、トイレをすませてお並びください。
 40分も経つと、パンダ舎の入口にたどり着く。



 もうすぐだ、と思うと心臓の鼓動が速くなってきた。誰もが同じ気持ちでいることだろう。
 室内が見えてくる。



 からっぽ……。隣には、外で元気よく遊んでいるライブ映像が流れていた。
 ガラスの向こうには、映像通りに屋外を歩く2頭の母子が見えている。



 いた~!
 お母さんのシンシンはお尻が汚れている。土の上にペタリと座っていたからであろう。



 後ろをついていくシャンシャンも、薄汚れた毛皮をまとっているが、見るからに楽しそうだ。



 こっち向いて~!



 活動的で、あっちへウロウロ、こっちへトコトコ移動するものだから、なかなかシャッターチャンスが訪れない。しかも、下を向くことが多く、思うような写真は撮れなかった。
 でも、会えただけで幸せ。お尻をふりふり、ちょこまかと歩く姿が何とも愛くるしい。パンダはいつの時代でも人気者だ。見ているだけで両頬が緩んでくるのは、生まれながらのアイドルだから。時間の許す限り、ずっと眺めていたいと思う。今度は朝イチで並び、午後イチでも並び、終了間際にも並んでみようかしら。
 すっかり影が薄くなってしまったけれど、お父さんのリーリーも隣でフラフラ歩いていた。



 さて、時計を見ると、まだ3時半だ。どこか暖かい場所はないだろうか。
「爬虫類館がいいかも」
 西園までの途中で、見事に色づいたイチョウを見つけた。



 やっと到着。



 寒い場所から湿度も温度も高いところに入ったので、カメラもメガネも曇った。



 あったけ~!
 3連になっているイエアメガエルに笑った。



 こちらは陶器のようなベルツノガエル。



 何て蛇だったかな。



 ガラスにへばりつき、お腹を見せるカエルもいる。



 帰り際には、にぎやかなケープペンギンにも手を振った。



 遊んだあとは休憩だ。公園改札内のシーズカフェに立ち寄った。
 ワッフルとソフトクリームのセットが美味しい。



 飲み物をカフェラテにしたら、ここにもパンダが登場した。



 ふと、入場券の写真を思い出した。やっぱりシャンシャンだ。



 生まれたときは、こんなに小さかったのに、今日のシャンシャンはかなり育っていた。来年にはシンシンと区別がつかなくなるかもしれない。
 また会いにくるからね!


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2018 六義園紅葉ライトアップ

2018年12月06日 20時47分15秒 | エッセイ
 職場から六義園までの所要時間は、バスと電車を乗り継げば20分以内だ。桜の時期は超多忙で行く気力がなかったが、紅葉の見頃を迎えた今なら頑張れそうな気がする。
「よし、行くか!」
 日記を見ると、去年は12月5日に姉を誘って出かけていた。
 今年も、12月5日の夜なら時間が取れる。2年連続、同じ日に行くのもまた一興であろう。
「あれ、今年は暖かいな」
 去年は夕方から日没まで粘る予定だったのに、寒さに負けて、早々に引き揚げた。でも、今年はマフラーも手袋もいらないくらいポカポカしている。紅葉見物には都合がいい反面、温暖化が駆け足で進行しているのではと不安になった。
 今なら開いている染井門から入り、順路に沿って歩くと、さっそく青白い光が見えてきた。



 かぐや姫は、ここで生まれたのではないか。
 カップルで、友達と、気の置けない同僚と、ライトアップを見に来た人が多いらしい。景色への感嘆の声、まったく関係ない噂話、もっと関係ない自分の話などが聞こえてきた。



 こちらは一人だから話し相手がいない。



 夕食を準備して家で待つ夫を思い浮かべ、なるべく早く帰らねばと速足になった。



 赤一色、黄一色の色づきよりも、緑や茶色などのバリエーションが豊富な紅葉が好きだ。



 新鮮だったのは、青のライトで照らされたエリアである。



 品よく引き締まる雰囲気となり、日中では見られない顔を見せてくれた。



「あ、素敵! いいわね、これ」
 カップルたちも立ち止まり、うっとりと眺めていた。私もじっくり見ていたかったが、「早く帰りたい」気持ちに負けた。



 残りの紅葉をサクサク撮って駒込駅に向かった。





 短時間だったけれど、異世界に迷い込み、探検してきたような高揚感がある。気分転換にはもってこいだ。
 来年も、12月5日に来ようかな……。
 3年連続を狙います!


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考えるポンコツ

2018年12月02日 21時47分40秒 | エッセイ
 私の職場に、電気ポットなどという文明の利器はない。
「お湯、沸かしてあるよ」
「わーい、ありがとうございます」
 毎朝、数学科の再任用の先生が、やかんで沸かしたお湯を魔法瓶に入れてくれる。彼が休みのときは、私がやっている。
 だが、私の席はガスコンロから離れているので、お湯のことをすっかり忘れてしまうときもある。30分ほど経ってから思い出し、シュンシュンと怒り続けているやかんに肝を冷やした日も少なくない。
 気の利く先生が「あとは私がやってあげよう」と魔法瓶に入れてくれたこともあるが、火事になったら大変だ。何とか、忘れない工夫をせねばならない。
「電気ポットだったら楽勝なのにねぇ」
 前の職場では電気ポットを使っていた。水を入れれば自動的に沸騰させ、98度にキープしたまま待っていてくれる。便利な反面、水を補充し忘れてカラカラになったり、最後の職員が電源を切らずに帰ってしまったりで、ヒヤリとしたときもあった。
 何を使うにせよ、火の用心を怠ってはならない。
「どうして忘れちゃうんだろう。パソコンに夢中になるからかな?」
 そこで、ノートパソコンの画面の上に、「お湯」と書いた付箋紙を貼ってみた。



「うん、これなら忘れないかも」
 たしかに、ある程度の効果はあったが、神経が文字に集中するとダメだ。
「あ、そういえば、さっき……」
 あわててコンロに飛んでいき、激しく湯気を立てているやかんに怒られる。何で、こんなポンコツに成り下がってしまったのかと落ち込んだ。
 やっと、最近になっていい方法を思いついた。お湯が沸くまで、ちょうど9分とわかったからだ。
「えーと、今、7時50分でしょ。59分になったらまた来よう」
 不思議なことに、「○時に××」というおぼえ方なら、私は忘れないらしい。腕時計をちらりと確認し、ナイスなタイミングでガスコンロに向かう。やかんもゴゴゴゴとテンションを上げており、「よし、来たな」と褒めてくれる。
 ピロリ菌退治の抗生剤もこの手で乗り切った。夕食後は、なんやかんやで飲み忘れの危険がある。だから、食べ終わったときに時間を確認し、「今8時だから、薬は8時半に飲もう」と自分に理解させる。何とか7日間、忘れずに飲み切ったことがうれしい。
 何で数字ならおぼえていられるのだろう。
 計算が苦手だから、適度な緊張感が保てるのかな……?


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