これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

こんな賞品あったらいいな♪

2016年11月27日 21時36分51秒 | エッセイ
 地元の駅ビルでワインを買った。



 クリスマス用にピッタリ。
 ついでに狭山茶とコーヒーも購入し、ポイントをためる。10ポイントで1回福引きができるから、これで6回分だ。
「参加賞のポケットティッシュが5つと5等が1つで~す」
 いつも参加賞ばかりだったのに、今年は珍しく5等が当たった。おお!
 賞品はスーパーマーケットの商品券であった。



 これはうれしい。過去には、100均で売っていそうなサラダカップだの、強烈な香料でむせそうな柔軟剤だの、ガラクタばかりだったから、初めて使えるものをいただいた気がした。福引きのいいところは、金額以上に得した気分になれることだ。
 うっふっふ~♪
 不特定多数の客が喜ぶ品物を用意することは簡単ではない。
 もし、私が福引きを企画したら、何を賞品にするかを考えてみた。
 まず、参加賞。
 ポケットティッシュはいらない。駅前でも配っていて、ありがたみゼロだからだ。
 チロルチョコがいいな~。
 5等は、今年と同じく500円の商品券でよい。
 4等はバウムクーヘンの詰め合わせ。
 3等は富士急ハイランドのフリーパスをぺアで。
 2等は柿右衛門の一輪挿し。



 そして、1等は、ホテル マンダリンオリエンタル東京のプレジデンシャルスイートにペアでご一泊。
 すべての人を満足させることはできないから、全部、自分がもらってうれしいものばかりを集めてみた。
 柿右衛門は皿でもいいのだが、誕生日にガーベラをもらった際、うちには一輪挿しがなくて不便だった。また、弁護士の妻である友人が、数あるラグジュアリーホテルの中ではマンダリンオリエンタルが一番だと言っていたので、一度は泊まってみたい。
 何でこんな記事を書いているのかというと……。
 運よく、福引きの担当者がこれを見て、来年の賞品に反映されることを期待しているからだ。
 もはや妄想に近いけれど、必死に念力を送っています!


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12/2まで 「ガンダムオリジンⅣ 運命の前夜」

2016年11月24日 21時06分57秒 | エッセイ
 11月21日月曜日夜7時、私は池袋の映画館にいた。



 まぎれもないガンダムファンではあるが、70分の短い映画のために、わざわざ土日祝日に出かける私ではない。休みの日はジムでスカッシュをしたいから、平日の夜を有効活用することに決めている。
 相変わらず、劇場内は中高年の男性ばかり。女子トイレの空いていること、空いていること。
 夕食は他店ですませたものの、量が足りなかった。胃が大きくなったのだろうか。売店でプログラムとワッフル、カフェラテを買って席に着く。メープルではなくチョコレートのワッフルを買ったら、これがやたらと美味しかった。ムシャムシャ。
 ちなみに、寝る前に体重をはかったら3kgも増えていたから、これが原因かもしれない。
 食べながら、プログラムをめくってみる。いきなり大きな衝撃が襲ってきた。
 表紙の裏のシャアが、まるでネアンデルタール人だからだ。



 なにこれ、キイッ! 安彦センセイ、描き直してよ!!

 予想外のひどい出来。マスクを外したシャアは貴重なのだから、もっと美しく描いてもらいたい。
 映画が始まった。待ってました~!
 1作目から4作目までのおさらいが長い。5作目、6作目になったら、さらに長引くのだろうか。おそらく、劇場内にいる全員が前作までを見ているから必要ないと思うのだが。
 早々にキシリアが登場した。ザビ家の人間では彼女が一番好きかもしれない。
 今回はいまだかつて見たことのない、女子力全開のセクシードレスをまとっているのだが……。



 女装に見えてしまった。
 ごめん、キシリア。貴女は、もともと女性だったね。
 ララァも出てきた。いつもの粗末なワンピース姿で、場違いなカジノに連れてこられている。彼女はルーレットに投げ込まれたボールを見て、いけ好かない顔の金持ちギャンブラーに当たりの数字を教える役目を与えられているらしい。脂ぎったギャンブラーの背中に、細い指で数字を描いていた。
 ピタリ、ピタリと当たりが続き、ギャンブラーの前にはチップの山が築かれる。なるほど、この能力は使える。ニュータイプは、宇宙よりもカジノで戦った方がいいのかもしれない。



 戦闘もあった。ブグ、ザクが自在に空を飛び回り、大地を蹴って走る。なんと精密な映像なのだろう。実写版のようなリアルさに見入り、ここまで再現できる技術に驚いた。
 シャアが戦闘で活躍したことは言うまでもない。工事現場でブルドーザーを動かすシャアも悪くはなかったが、やはりモビルスーツが一番だ。5作目、6作目を楽しみにしている。



 アムロとフラウ・ボゥも出てきた。



 フラウは、発達障害っぽいアムロを放っておけないようだ。一緒に帰ったり、自宅にラザニアを差し入れたりと、母親のように世話を焼いている。ウザい。私は次女で独立心が旺盛だからか、他人にあれこれ口出しされるのが大嫌い。見ていてイライラした。
 でも、中華と鍋を取り分けてもらうのは好き……。
 寄せ鍋パーティーには呼ぶからね、フラウ。
 な~んて、身勝手な言い草だろうか。
 さて、いつものように、いいところで映画が終了する。早く続きが見たい。スタッフロールの後に、次作の公開予定が流れるはずだ。でも、思ったよりも遅い時期だった。
「THE ORIGINⅤ 激突 ルウム会戦 2017年 秋」
 ええーっ、あと1年待たなきゃいけないの?
 しかも、6作目の「誕生 赤い彗星」は2018年らしい。
 まだまだ、まだまだ。
 ああ、3倍のスピードで製作してくれないかなぁ……。


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『走れメロス』に思う

2016年11月20日 22時21分30秒 | エッセイ
『走れメロス』を読んだ。
 あらすじはご存じの方が多いのではないか。まあ一応、おさらいをしておきたい。
 正義感の強いメロスが、旧友に会うためシラクスという市に行くが、どうも人々の様子がおかしい。聞けば、人を信じられぬ王が、毎日のように人を殺しているのだいう。激怒したメロスは、王を殺すために短剣を携えて王城へ乗り込む。しかし、警吏に捕えられ、あっけなく囚われの身になってしまう。このままでは当然、処刑される。
 死を恐れぬメロスではあるが、婚礼を控えた妹が気がかりだった。両親はとうに亡く、妹の婚礼を無事にすませるまでは生きていたい。王に「3日待って欲しい。もし、3日後の日没までに戻ってこなければ、旧友を絞め殺すがいい」と持ち掛けると、受け入れられた。
 しかし、3日間はあまりにも短かった。メロスは夜通し道を急いで妹の元へ戻り、婚礼の準備を整え、花婿を説得して強引に式を挙げてお祝いするが、必死で走っても、旧友の処刑までに間に合うかどうか……。

 明らかに、期限の設定ミスである。王が「3日で戻ってこい」と言ったわけでもないのに、なぜ3日にしたのだろう。4日にしておけば、もっとゆとりがあったのに。もっとも、「死にたくない」という気持ちが、たとえわずかでもあれば、戻ってくるのがギリギリになることに変わりはないだろうが。
 そもそも、なんの勝算もなく王城に乗り込むこと自体が間違っている。妹の婚礼がすむまで死ねないのに、計画性も作戦も仲間もゼロで突撃するとは狂人か。だったら、婚礼を終えてからにしろよと言いたくなった。
 細かいところは気になるが、ラストは期待通りのハッピーエンド。私はこの話が好きになった。太宰という作家の暗いイメージばかりが先行し、ろくに読みもしなかったことを悔やむ。遅ればせながら、他の話も読んでみようと文庫を注文した。ついでに、ずっと欲しかったPCメガネも追加する。
 今日は墓参りに行くため、9時半に家を出た。途中でコンビニに寄り、PCメガネと文庫の代金を払う。これで、商品の出荷手続きが行われるはずだ。
「いい天気だね。俺も行くよ」
 23日は義父の命日だ。娘と2人で墓参りに行こうとしていたら、息子である夫も珍しくついてきた。外出が嫌いなので、父親の墓には一度しか行ったことのない親不孝息子である。血のつながっていない妻が行くのに、実の息子の自分が行かなくてどうする、と奮起したのかもしれない。
 戻ってきたらジムが待っている。荷物を置いて支度をしていたら、夫が「何時になるの?」と尋ねてきたので「6時」と答えておいた。
 今日に限って、スカッシュのコートが予約で埋まっていた。私が取れたのは40分後のコマで予定が狂う。結局、帰宅が6時半になってしまった。でもいいのだ。私はメロスではないから、帰りが遅くなったからといって、何かの罰が待っているわけではない。存分に体を動かし、すっきりして帰ってきた。
「おかえり。荷物が来ているよ」
 おお、朝、代金を振り込んだから、日没には商品が届くのか! さすがはヨドバシ。いつも早い。3日後どころか即日到着である。
 段ボールを開けると、PCメガネと



 太宰の文庫本が2冊入っていた。



 しかし、本は後回し。まずはPCメガネを試してみる。
「うわあ~、目が疲れない! すごいねぇ、これ」
 PC操作の多い私には、ありがたい一品と感動した。太宰なんぞいつでも読める。私は目を労わりたいのだ。文庫本は出窓の積読に移動する。
『走れメロス』は、「人を信じることの大切さ」と説いた小説なのであろう。
 同時に「人のために全力を尽くすことは幸せ」と、「全力を尽くせる相手がいることは幸せ」という作家からのメッセージが込められている気がした。
 ベストセラーばかりを追わず、たまには明治にタイムスリップすると新鮮でよい。


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予約とりましょ

2016年11月17日 21時08分30秒 | エッセイ
 赤坂迎賓館は美しい。



 2月に前庭のみ見学したが、まだ内部を見たことがない。一体、どうなっているのだろう。
「ママ、迎賓館が映っているよ」
 一日テレビ漬け、ほぼ引きこもりの夫が私を呼んでいる。リビングに行ってみると、迎賓館の本館や別館、主庭、歴史などを特集した番組が放映されていた。金色をふんだんに使ったインテリアが、小型のヴェルサイユ宮殿を連想させる。
「ああ、きれいだな……」
 夫がジリジリとテレビに近づき、至近距離からじっと画面を見ている。どうやら気に入ったようだ。しばらく海外旅行もしていないから、刺激を求めて迎賓館に行きたいのだろうと察した。
 HPを見ると、今はwebでも予約ができるらしい。ただし先着順。たまには家族3人で出かけるのも悪くない。整理券をもらって入場することもできるが、並んで待つのはイヤなので、予約開始の10時に合わせて、大学生の娘に予約をとってもらった。
「10時ジャストに申し込んだよ。多分大丈夫でしょ」
「ありがとう!」
 ほとんど役に立たない娘だが、スマホを使う場面では活躍することもある。クリスマス後なら仕事を休めるから、帰りはニューオータニでランチを予約して……。
 そこまで考えてから現実に戻った。あれ、私、娘に3人分って言ったっけ?
 確認すると、案の定、2人分しか申し込んでいない。いつも、出不精の夫は抜きで行動するから当たり前か。
「3人だったら3人って言わないとわからないでしょっ」
 娘にきつく叱られた。くすん。メールでだけど……。
 時間はすでに11時。間に合うかどうかわからないが、追加で1名分を申し込んでもらった。
 2週間後に申し込みの結果がわかった。
「ねえ、ジャストに申し込んだ2人分しか参観証がもらえなかったよ、どうする?」
「ひええ、どうしよう」
 そもそも、夫を連れて行こうと申し込んだのだが。
 これは内緒で行くしかない……。


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モードとインテリアの20世紀展

2016年11月13日 23時04分28秒 | エッセイ
 たまには、都心のほうに行きたいという気持ちがあった。
 美しいドレスを見たいという願望もあった。
 パナソニック汐留ミュージアムで「モードとインテリアの20世紀展」が開催されていると知り、灯りに吸い寄せられる蛾のように、フラフラと出かけていったのは自然の成り行きである。



 その日は天候に恵まれた。パナソニック汐留ビルがタケノコのようにニョキッと、青い空に向かって背伸びをしている。



 4階建てで築28年のおんぼろ校舎で働く私にとって、このビルの存在はまぶしい。きっと、豪雨のあとでも天井から雨漏りすることはないだろうし、温調機能が損なわれた古いエアコンを手動でつけたり消したりするために、何度も席を立つ人はいないだろう。そもそも、私の職場と比べること自体が間違いである。
 ミュージアムはこのビルの4階で、入口に「一部撮影のできる箇所があります」などと書かれた掲示物があった。荷物はロッカーに預けたが、大事なカメラは手に持って入館した。
 第1章は1900年から1919年である。壁には説明の文字がズラリと並んでいたが、練馬から汐留まで来るだけで疲れてしまったのでスルーする。張り合いのない客だ。
 第2章は1920年から1939年で、写真撮影可能エリアである。待ってました!
 ポール・ポワレのデイ・ドレス。普段着ってことか?



 ガブリエル・シャネルのイブニングドレス。



 マドレーヌ・ヴィオネのデイ・ドレス2種。同じ普段着でもこちらのほうが好みだ。





 これは、テニス・ウエアらしい。走りにくいだろうなぁ。



 何度も凝視したのが、海水浴用シューズである。



 どうやらこれは1920年頃の作品らしいが、もう98年も経っているではないか。いい状態で保存されていたことに驚いた。
 こちらはイブニング・パンプス。



 すっかり色褪せてしまったが、品のよさが伝わってきた。
 スザンヌ・タルボットのイブニング・コート。暖かそう。



 エルザ・スキャパレリのイブニング・ドレス。ショッピングピンクは彼女のトレードカラーだったようだ。



 マドレーヌ・ヴィオネのイブニング・ドレス、ケープ。



 エリア内では、このドレスが一番素敵だった。ブドウのモティーフは刺繍らしいが、これを見たら「ああ、ワイン飲みたい」などと思うかもしれない。
 ジャンヌ・ランヴァンのドレスは、袖の唐草模様のようなアップリケが洒落ていた。



 電気スタンドも負けていない。



 第3章は撮影不可のエリアだが、エルメスの水着とエルザ・スキャパレリのビキニは撮影したかった。
 特に、スキャパレリのビキニの柄が面白い。漫画などの怒っている場面で、こめかみあたりに描かれる「怒りマーク」らしきものが使われているのだ。どんなセンスだよ、と笑ってしまった。
 第4章にも驚くべき作品が待っていた。パコ・ラバンヌのイブニング・ドレスはアルミ製で、すき間から体が見えてしまいそう。どうやって着るのか謎だ。
 べス・レヴィンのサンダル「ネイキッド・シューズ」に至っては超絶斬新。甲にかかる部分がなく、靴底を両面テープで足の裏に貼って歩いたとしか思えない。
「汗かいたらどうするんだろう……」
 今となってはどうでもいいことだが。
 衣装の展示は楽しい。
 他にも何かないかしらと手ぐすねを引いて待っている。


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太宰治とデトロイト美術館展

2016年11月10日 21時50分32秒 | エッセイ
 ルノワールの絵も見られる、「デトロイト美術館展 クリアファイル付き前売券」を買ったのは8月のことだ。
 先週になってようやく、仕事帰りに上野の森美術館に立ち寄った。



 11月に入り日が短くなった。まだ6時半なのに、深夜のような暗さである。
 入口の掲示を見て、早々にショックを受けた。
「本日は撮影できません」
 なに? 撮影できる日があったのか!!
 どうやら、月曜と火曜は撮影可能のようだ。もっと早くにわかっていれば、休みを取ってでも来たのに、後の祭りである。ロッカーに荷物を入れ、まあいいやと気持ちを切り替えて入場する。予定を変更するのは嫌いだ。
 印象派とポスト印象派のところはまずまず。
 ルノワールは相変わらず透き通る肌の女性を描いていたし、苦手なセザンヌも「三つの髑髏」はコミカルでよい。これって本物を並べて描いたのかしらなどと想像し、ワクワクしながら鑑賞できた。
 ところが、そのあとの、20世紀のドイツ絵画がいけない。
 日本初公開が多いとはいえ、「これは失敗作か」と疑うような魅力のない絵のオンパレードであった。陰鬱でロマンのかけらもなく、夢も希望も感じさせない絶望的なゾーンとなっている。作品は全部で52点しかないのに、12点がこれでは元がとれない。脳裏に浮かんだ言葉は「金返せ」……。
 しかし、ラストの20世紀のフランス絵画で救われる。ピカソの絵が光り輝いていたからだ。気に入った作品はポストカードを購入した。「読書する女性」と「座る女性」という絵である。日本初公開のため、SNS等への投稿を禁止されており、写真をアップできず残念無念。
 他にも心を惹かれる絵があった。アメデオ・モディリアーニの「男の肖像」である。この男が太宰治に似ていて、思わずプッと噴出した。太宰の生まれは1909年だが、1916年の作品なので、彼がモデルになっているはずはないのだが。
 お時間があれば、ぜひこの絵を検索していただきたい。ファンの方からは「全然似ていないわよ!」とお𠮟りを受けるかもしれないが、観る者を笑顔にさせる魅力を感じる。
 ふと、太宰の作品はほとんど読んだことがないことに思い当たった。彼の筆力には定評がある。ちょうど、朝活の「他人の文章書き写し」がマンネリ化してきたところだ。「明日からは太宰で行くぞ」と即決した。
 図書館で借りてきた本は『走れメロス』。



 中には『富獄百景』も入っている。実のところ、『斜陽』を読みたかったので、これをクリアできたら購入するとしよう。
 いただいたクリアファイルは、ゴッホの「自画像」であった。



 裏にはマティスの「窓」が隠れている。
 消化不良感は否めないけれど、思いがけない出会いもあったから、これでよしとしよう。


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割引券利用の客

2016年11月06日 20時30分56秒 | エッセイ
 運よくゲットした、帝国ホテルインペリアルラウンジでの、アフタヌーンティー割引券を使うときがきた。
 エレベーターで17階へ。ラウンジの向かい側はバイキング会場だからか、乗り合わせたオバさん客は大声でくっちゃべり、実に大衆的だ。
 電話で言われた通り、窓際席に案内される。



 景色もまずまず。



 しかし、フォークは曇っていてナイフは傷だらけ。
 サンシャインシティプリンスホテルでウエイトレス経験のある娘が「こんなシルバーを出すなんて信じられない」と驚いていた。「割引券利用の客だからいっか」とでも思われたのだろうか。
 まあよい。細かいことはさておき、せっかく来たのだから楽しまねば。
 おススメのブレンドティーからアフタヌーンティーが始まった。



 柿とリンゴとセロリのマリネ ヨーグルトソース
 本日のスープはカボチャであった。



 これを片づけると、3段になったお料理が運ばれてきて、「イエーイ」と両手を上げたくなる。



 下の段は
 ミックスサンドイッチ
 ポテトとアーティチョークとベーコンのキッシュ
 やはり、ここからいただくのが普通だろう。
 中段は
 蓮根とスモークチキンのフォカッチャサンドイッチ
 薩摩芋のプティパイ
 蟹とポルチーニ茸のクレープ包み
 上段は
 プリンの洋梨ソース添え
 マロンのショートケーキ
 チョコレートのタルト
 チョコレートのマカロンとなっている。
 紅茶のおかわりをした。
 いろいろあって迷うが、ここは大好きなアールグレイを選ぶ。2杯目からはポットで来るので、誰かとシェアするほうがよかったかもしれない。
 3つの皿をからっぽにすると、スコーンがやってくる。
 カボチャのスコーンとプレーンスコーンが、焼きたてアツアツで運ばれてくるので、とてもうれしい。
 クロテッドクリーム、蜂蜜、ブルーベリージャムを添えていただいた。外はカリッ、中はフワッで口当たりもよく、あっという間に平らげた。
「あ、写真……」
 バスケットの中には、娘の分がかろうじて残っていた。



 メルボルンでいただいたスコーンは重かったなぁと懐かしく思い出す。ここのスコーンは軽くて、何個でも食べられそうだ。もちろん、私ではなく夫が。この時点で、かなりお腹が満たされていた。
 スコーンのあとはチョコレート。ミルク、クルミ、アーモンドがトレイに載ってやってきた。



 ちょうど、アールグレイがなくなった。メニューを見ると、日本茶やコーヒーなどもあるらしい。その中に、「とうもろこしのひげ茶」なるものがあり、目が釘付けになる。
「えっ、何これ、おもしろいじゃない。誰か頼んでみたら」
「いらないよ」
「やめとくわ~」
 ……夫も娘も保守的なので、ここは私がいくしかないだろう。



 とうもろこしのひげは捨てるしかないと思っていたので、お茶になるとは知らなかった。ほうじ茶のような香りとまろやかな味わいは、渋みの強い紅茶よりも飲みやすい。
「そう? 何か、ほうじ茶に煎餅を入れたみたいな味がして、ミキは好きじゃないなぁ」
 娘は気に入らなかったようだ。何とノリの悪いヤツなのだろう。
 3時間いられると言われたのだが、そんなに暇人じゃないし、ほどほどのところで切り上げようと時計を見た。
「来週からイタリアンのアフタヌーンティーが始まりますので、よろしければどうぞ」
 お冷のおかわりを注ぎに来たウエイターが、すかさず小さなパンフレットを差し出した。受け取ったはいいが、なぜシワとシミがついているのだろう。これも割引券利用の客だから?
 お料理やお茶は申し分なかったが、サービスの面では興ざめが続く。
「アフタヌーンティーはいろいろ食べられていいね」
 夫は無邪気に喜んでいた。
「じゃあ、今度はパレスホテルに行こうよ。あそこは重箱に入って出てくるんだよ」
「へえ~」
 ここは一度で十分だ。
 都内に素敵なホテルはたくさんある。
 よそに客をとられる店ではなく、特別な気分を最大限に膨らませてくれるところを探そうっと。


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不法侵入

2016年11月03日 21時18分00秒 | エッセイ
 最近、よくカメムシを見かける。
 リビングの壁にへばりついていたり、何日も網戸から動かなかったりして不気味だ。


  (Wikipediaより)

「ねえ、家の中にいるってことは、カメムシの巣があるのかな」
 カメムシが大嫌いな娘が不安そうに尋ねた。
「まさか。そんなことはないでしょ」
「家で卵を産んじゃったとか」
「だったら、もっといるんじゃない」
「うえ~、考えたくない……」
 東京23区といえども、我が家の庭には桜の木が1本、柿の木が2本生えているから虫が多い。おそらく、洗濯物などにとまるのだろう。老眼で大雑把な夫は、カメムシに気づかぬまま洗濯物を取り込み、家に入れているようだ。
「見た目も気持ち悪いけど、臭いから余計にイヤなんだよ」
 先日は、玄関のすぐそばにカメムシがとまっていた。礼儀正しくドアから入ろうとしているのかもしれないが、許可したおぼえはない。
 そして、今日はもっと恐ろしいことが起きてしまった。
 掃除機をかけていたら洗濯機の近くに来た。洗濯物はすでに干したあとだが、シンクにボタンのようなものが残っている。服から取れたのだろうと、右手を伸ばしてヒョイとつかんだ。
 だが、それはボタンではなく、6本の足をすべて失ったカメムシの死骸だった。
「ひええええええ」
 反射的に死骸を投げ出し、逃走する。あとは夫が片づけることを期待して。
 果たして、カメムシの足はどこに行ったのか。洗濯機でシェイクされ、バラバラになったとすれば、服やタオルについているのかもしれない。
「ねえ、お母さん。今日はベランダでカメムシを見たんだよ。ほーんと、イヤになっちゃう」
 ……娘の服についていたら大変だ。
 これ以上、キイキイ騒がれるのは面倒なので、死骸のことは黙っておこう。
 なーいしょ、ないしょ。


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