これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

雨女の法則

2014年09月28日 20時05分13秒 | エッセイ
 小中学校では運動会シーズンとなっているようだ。昨日も、花笠音頭で使ったらしい紙製の笠を、持ち帰っている男の子を見た。
 そういえば、今日は清子さんのお子さんも運動会だったはずである。
「すごい校長なのよ。私は小学生のときから、運動会では一度も雨に降られたことがありません、だから、今年の運動会も順延はありませんよ、ワハハなんて言っちゃう人なんだから」
「へー、そんな人いるんですね」
「たしかに、日曜の予報は晴れですけどね。よほど自信があるみたい」
 そして、予言通り、今日は暑くて大変なくらい晴れてしまった。
 母親たちは、日焼け対策に大わらわだったことだろう。神がかり的で、ちょっと怖い。
 もし、私が校長になったら、こう言っておいたほうがいいかもしれない。
「私は雨女ですから、順延の可能性大です。予備日は2日間設定してください」
 保護者は時間のやりくりをして、何とか子供の活躍を見ようとするものだ。順延は予定を大きく狂わせ、まず歓迎されない。場合によっては、校長室に石が投げ込まれそうで怖い。
 雨女でも、いいことはある。
 15年ほど前、勤務校の文化祭と、娘が通う保育園の運動会が同じ日になっていた。さあどうしようと思ったら、その日は雨が降り、運動会は翌日に延期。結果として、どちらにも穴を開けずにすんだ。
 晴れ男の、かの校長だったら、こうはいくまい。

 9月もあと3日で終わる。
 一年間で、一番降水量の多い月といわれるが、今年もよく降った。
 デパートで、目を引いた傘を、衝動買いするくらい降った。



 どうです? この傘。
 アフリカの朝焼けという雰囲気で、メチャクチャ気に入ったのだ。
 ちょっと高かったけれど、私の知っているかぎり、雨女は傘に投資する。
 ビニール傘じゃ開運しないよ。


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キアゲハと蚕

2014年09月25日 20時43分25秒 | エッセイ
 職場の生物教師が、大事そうにトマトの段ボールを抱えていた。
「何? トマト?」
「いえいえ、蚕なんです」
 彼女はニコニコ笑ってそう言うと、箱の中を見せてくれた。



「すご~い、たくさんいるんだね」
「朝、新聞紙を交換したのに、もうフンがこんなに」
「桑の葉は?」
「人工飼料があるんですよ」
「へー」
 娘が小学生のとき、クラスで蚕を飼っていたので、毎日必死に桑の葉を集めていた。私も一緒に手伝ったものだ。あれから10年、時代の移り変わりを感じる。
 毛虫は嫌いだが、芋虫系は可愛い。
 小学生のときは、庭に植えていたパセリにキアゲハの幼虫がいて、飼ったこともある。


(画像は岡山のKusatomoさんからいただきました♪)
 幼虫のために、わざわざスーパーでパセリを買ってきた。農家にとってキアゲハは害虫というから、「何やっとんじゃい」と笑われそうだ。
 虫かごの代わりに、イチゴのパックを2つ合わせて家を作った。一度、脱走されたことがあり、「ひええ~」と青ざめて探したおぼえがある。畳の上を徘徊しているところだった。
「見いつけた~」と無造作につまみ上げたら、背中から黄色のツノがニョキッと生えてきてビビッた。直後に、咳き込むほどの悪臭が漂い、気安く触ってはいけないとわかった。
 何日後かにパックを見たら、サナギになっていた。買い置きのパセリは必要なくなり、その夜の食卓に上った。私たちは、キアゲハの残り物を食べたのだ。
 サナギから出てくると、蝶の姿に変わっているのが不思議である。誰に教わったわけでもないのに、シワシワの羽を広げて乾かしていた。パックを開けると、辺りの様子をうかがいながら、静かに去って行った。
 子どもが家を出て行くときは、こんな心境なのかもしれない。
 しかし、この蚕ちゃんたちは、羽ばたくことがなさそうだ。
「もうすぐ繭になるので、動きが鈍くなっています」
 生物の先生が、熱のこもった話し方になった。
「繭になったら、茹でて糸を取る実習をします。来月くらいですかね」
「…………」
 羽化させてやれよ~と思うのは私だけだろうか。
 生物の先生は、ときどき怖いことを言う。


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高齢化お誕生会

2014年09月21日 20時15分47秒 | エッセイ
 妹の娘と息子は、どちらも9月生まれである。
「今年は20日に誕生日会をやるから来てね」
 メールをもらい、昨日がその日だった。
 甥は中2、姪は小6になり、背も伸びて顔つきも大人びてきた。人の子どもの成長は早いという通り、急に大きくなった感じだ。
 対する大人は、年々高齢化が進んでいる。76歳の父は乾杯の前に、グラスに口をつけようとしていた。



「コラ、まだでしょ」
「あっ、まだだったか」
 姉に注意され、父は照れ笑いをしていた。乾杯というセレモニーを忘れ、目の前の飲み物を反射的に飲もうとしていたらしい。年々、状況判断ができなくなっている。
 夫も負けていない。出かける前に、おかしなことを聞いてきた。
「えーと、今日は誰の誕生日会だっけ」
 親族には子どもが少ないので、甥・姪以外に誕生日を祝う対象はいないのだが、こちらも記憶になかったようだ。
 まあ、私だって人のことは言えない。
 宴会が始まる前に、コンビニから帰った甥を見て、買い忘れた食パンを思い出した。
「私もコンビニ行ってこようかな」
「バス停の近くにあるよ」
 店まで2分ほど歩き、入口のドアを開けた。しかし、次の瞬間、頭の中が雪見大福の色になった。

 あれっ、私、何を買いに来たんだっけ?

 食パンにたどり着くまで、10秒くらい考えたと思う。記憶がよみがえったときは、「そうだ、そうだ」と安どした。しかし、記憶力の衰えは相当なショックである。
「かんぱーい」
 宴会が始まり、飲んで食べておしゃべりしたが、お料理はなかなか減らない。歳をとり、大人は食べる量が少なくなったのだ。全員が肉食のため、肉だけはほとんどなくなったが、カニや唐揚げ、サラダなどはいつまでも売れなかった。
「じゃあ、ケーキにしよう」
「ケーキ、ケーキ」



 2種類のデコレーションケーキを切り分けていると、また父が、目の前に置かれたケーキにフォークを伸ばしている。
「コラ、まだでしょ」
 ふたたび、姉に叱られていた。
「もう、お父さんの分は、最後にあげるようにしないとダメだよ」
 そうすれば、怒らなくてすむのだ。
 このあと、クリスマス、新年会と続くわけだが、そろそろメニューや分量を見直す時期なのかもしれない。
 こちらが歳をとる一方で、子どもは徐々に一人前に近づいていく。
 楽しくお祝いするためには、年相応の内容に変えていかねば。
 おっと、記憶力がアップする食べ物は何かしら……。


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寄り道心理学

2014年09月18日 18時48分58秒 | エッセイ
 去年からカフェラテにはまっている。
 家では作れないので、ドトール、スタバ、神戸屋、ジョナサンなどなど、仕事帰りに寄り道しては飲んでいる。
 きめ細かい泡が唇に触れ、ふわりとした感触を楽しんだあとは、濃厚なコーヒーが追いかけてくる。熱すぎずぬるすぎず、舌の上で側転、バック転の連続技を繰り出しながら胃に着地する。苦みが広がる瞬間が何とも幸せで、「今日も一日頑張ったぞ~」と満足するのだ。
 だが、週に何度も立ち寄るとなると出費もバカにならない。他に贅沢していないし、ストレス解消にはなくてはならない気がして、必要経費だからと目をつぶっていた。
「笹木さんはコーヒー派なのね。私はビールを飲んでから帰るのが楽しみ」
 同じ職場の美智子さんも寄り道が好きだ。彼女はアルコール専門で、もっぱらエキナカのイートインコーナーに通い詰めている。
「ビール1杯に刺身がついて980円。美味しいけど、毎日ってわけにはいかないのよ」
 こちらも懐と相談しているようだ。
 寄り道する心理を分析する同僚もいた。
「俺もおふくろが生きていたときは、真っ直ぐ帰りませんでしたよ。一人の場所が欲しかったんです。今はしませんけどね」
 なるほど、一種の現実逃避なのだろうか。
 先日、いきなり現実に引き戻された。いつものように、カフェラテの演技を楽しんでいたら、カップにうっすらついている赤いものが見えた。丸い輪郭から口紅とわかった。一瞬、自分のかと思ったが、その日はリップクリームしかつけていない。先客の汚れと気づいたときは愕然とした。
 一気に熱が引いていく。こんなものが出てくる店なら、もう来ない。
 実際、その店には行かなくなったのだが……。
 寄り道自体はやめられない。「スタバなら紙コップだからいいんじゃね?」とか「他の店なら大丈夫かも」などと安全策を練っている。
 今日はソフトクリームをいただいた。



 カフェラテがなかったので、カフェオレを注文する。



 みなさん、コーヒーを飲む前には、カップのチェックをお忘れなく。


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お肌の休日

2014年09月14日 21時17分47秒 | エッセイ
 今日は気持ちのいい秋晴れだった。
 特に出かけるところもないので、朝から布団を干す。ベランダは、結構日差しが強い。日焼け対策には、サンバイザー、腕カバー、そしてこのフェイスガードをする。(写真左)



 見た目が実に怪しくなるが、残り少ない若さをキープするため、ぜいたくは言っていられない。
 顔だけでなく、首まで紫外線から守るデザインとなっており、こんな形をしている。



 親切なことに、耳に引っかける穴まで開いている。



 おかげで、長時間かぶっていても落ちてこない。色違いで黒のものもあったが、まさに忍者なので、肌に近いベージュのほうがマシだと思いこちらにした。
 実はこのフェイスガード、宇津木式美容法のために買ったものである。宇津木式とは、ファンデーションはもちろん、化粧水や乳液などの基礎化粧品も一切使わず、水で洗顔するだけのシンプルなスキンケアをいう。余分なものをシャットアウトすることで、肌本来の回復力が取り戻せるそうだ。敏感肌のブロ友さんが試したところ、皮脂が減り、シミやシワも改善されたと言っていた。
 化粧品会社にとっては、迷惑極まりない方法だろうが、消費者にとっては朗報である。洗顔や化粧にかける時間が減るうえ、化粧品代もかからない。しかも、肌が若返るのであれば、一石三鳥ではないか。
 問題は日焼け対策だ。何も塗らなければ紫外線の餌食となる。日焼け止めの代わりにフェイスガードを買ったのだが、さすがに、これをつけて街中を歩く勇気は出なかった。
 結局、宇津木式に踏み切れず、化粧品に頼る日々が続いている。ますます肌に張りがなくなった気がして、「このままでいいのか」と心配になってきた。

 
 そうだ、サングラスをすれば、恥ずかしくないかも~!

 9月は祝日が多い。せめて仕事のない日だけでも、肌を休ませてやれないだろうか。
 フェイスガードにサングラス。怪しさMAXである。
 職務質問されちゃったりして……。


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秋の空

2014年09月11日 22時03分24秒 | エッセイ
 今週も、よく雨が降った。
 8日月曜日は十五夜だったのに、見事なまでに雲のカーテンが下りていて、影も形もなし。富山の友人がアップした月の写真を見て、関東地方の不運を嘆く。
 でも、9日火曜日は、カーテン全開で満月&スーパームーンを見せてくれた。



 ……写真は下手クソだが、とてもキレイだったのだ。
 今日は職場で健康診断があり、朝から禁飲食でひもじい思いをしていた。
「まずは、身体計測からです」
「終わりましたか、次は血圧に行ってください」
「お疲れ様でした。このあとは聴力と心電図となります」
「じゃあ、採血の列にお並びください」
 という具合で、健康診断には体力がいる。喉は渇き、お腹も空いているから、途中で力尽き倒れてもおかしくない。
「次は診察です」
「視力の前でお待ちください」
 ここまでで30分ほどかかった。残るはレントゲンのみ。
 だが、このレントゲンが一番厄介なのである。
「ただいま男性が入室中ですので、少々お待ちください」
 レントゲン車は屋外に停まっていた。2台来てくれればいいのだが、予算の都合か、いつも1台だけなので、男女男女と交互に撮影していく。蚊に刺されぬように注意しながら、順番待ちをしていた。
「あ、雨」
 ほどなく、パラパラと雨が降ってきた。レントゲン車までは、20メートルほど離れている。屋根がないので、車の前で待っていたら濡れると思い、玄関先で待機していた。
「ザーザーザー」
 小雨だった雨が、急に激しくなってきた。雨粒の軌跡がハッキリ見えて、地面に叩きつけられては跳ね上がる。まさか、こんな雨の中を突っ切らなくてはいけないのではと不安になったら、まさにその通りだった。
「次の方、どうぞ」
「ひいい~」
 傘もなく、髪を振り乱して、レントゲン車に向かって走る。何の根拠もないけれど、楽天的な私は、きっと一時的なにわか雨で、レントゲンの終わる頃には小雨になっていると信じていた。
「これですべての項目が終了しました。お疲れ様でした」
 白衣の女性から下剤を渡され、着替えていたときだ。やむはずの雨が、大きな音を立てて、レントゲン車の天井にぶつかっている。まだやんでいなかったのか、と私は顔をしかめた。
「うっ!」
 レントゲン車から顔を出したとき、目の前にはさきほどまでと違った景色が広がっていた。雨はさらに激しくなって白く霞み、地面にはいたるところに水たまりができている。わずか数分で、相当な雨量に見舞われたようだ。私は口をポカンと開けて、アホ面をするしかなかった。
 こんな展開になるとは思わず、サンダル履きで来てしまったことを悔やむ。しかし、それでも行くしかない。
「ええいっ」
 水たまりに勢いよく足を突っ込み、バシャバシャと雨水を蹴散らしながら、ひたすら玄関を目指して走った。たったの20メートルなのに、50メートル走をしているような距離感だ。まだ着かない、まだ着かない……。
 ようやく玄関に到着したときは、頭からつま先まで、しっとり濡れそぼっていた。
「雨がひどいです」
 ふくれっ面をして職員室に入ったら、同僚がパソコンをのぞきながら答えた。
「さっき、大雨洪水警報が発令されました」
「げっ!」
 どうやら、まとまった雨雲の通り道となったようだ。それで、こんな目にあったのかと納得した。
 ちなみに、午後は生徒を連れて外部の施設に出かけるはずだったが、雨はいっこうにやまず、取りやめとなった。
 もう笑うしかない。
 明日くらいは、晴れてくれないかな……。


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万能スプレー?

2014年09月07日 16時40分23秒 | エッセイ
 生徒が下校したあと、教室で机の列を整えていたら、落書きを発見した。黒のマジックで、好きなアーティストの名前を書いたようだ。
 教卓に入っている落書き消しのスプレーを探したが、なぜか見当たらない。誰かが使って、元に戻していないのだろう。
「しょうがないな~」
 落書きされた机を見ると、中には「ケープ」が入っていた。ギャル系の女子の席だから、髪の乱れを気にして、授業の合間にシュッシュしているに違いない。
 ふと、ひらめくものがあった。
「もしや、これで落ちたりして……」
 ためしに落書きにかけてみると、予想通り文字が滲んできて、雑巾でキレイにふき取れた。漫画のような展開に、クスッと笑いが込み上げてくる。
 スプレーといえば、デング熱の感染拡大とともに、都内では虫よけスプレーが売れに売れて、品切れ状態となっているようだ。
 自宅も職場も、代々木や新宿からは離れているが、決して他人事ではない。自分の身を守るためには、蚊に刺されない努力をしなければ。
 まずは、バスに乗らないようにした。
 通勤にはバスが便利だが、バス停の近くに植え込みがあるので、やぶ蚊が多い。すぐに乗れれば問題ないが、何分か待たされると軽く数か所は刺される。待たずに乗れた時でも、バスの中にも潜んでいた蚊にやられたことがあった。デング熱が収まるまで、なるべくバスは使わないつもりだ。
 あとは、長袖長ズボンを着用し、肌の露出を抑えるべきだろう。
 高校生の娘は、半袖のワイシャツにスカートが制服だから、そういうわけにもいかない。たしか、うちにも虫よけスプレーがあるはずだと探してみた。



 あった、あった。
 右のスプレーは今年7月に買ったものだから新しい。だが、左のものは、購入してから10年以上経っている。ホコリが積もりに積もっており、効き目があるか怪しい。新しいものを使い切ったとき、果たして商品が手に入るかどうか。
「他になかったかなぁ」
 洗濯機の脇を探してみたら、意外なものが見つかった。



「ケープ!」
 うちにもあったのだ。しかも2種類も。娘が髪を整えるために使っているのだろう。
 またまた、ひらめいた。
 手足にかけたら、蚊が近寄らなくなったりして……。
 よい子のみなさんは真似しないでください!


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お風呂の温度

2014年09月04日 21時45分14秒 | エッセイ
 私は熱いお風呂が苦手だ。
 温泉は注意して選ばないと、せっかく行ったのに楽しめなかったという惨事が起きる。つま先をチョンとお湯につけただけで、ジュッと聞こえてきそうな温度は犯罪だ。一応、我慢大会と覚悟して肩まで沈んでみるが、お湯が揺れるたびにちょっとずつ熱くなる気がする。2分つかれば努力賞ものである。
 逆に、水着着用のバーデプールはぬるいので、1時間以上入ることができる。むくみは取れ血行がよくなり、お肌もツルツル。翌日の化粧のりが素晴らしく、金と暇さえあれば毎日でも行きたい。
 自宅でも、湯船は37度が一番くつろげる。



 熱いお湯につかるだけで、50mを全力で走る程度の体力を消耗すると聞いたことがある。体温より少々高い温度なら疲れないし、リラックスできる。肩までつかって半身浴や足のマッサージをしても、のぼせる心配がない。
「極楽、極楽」
 たっぷり温まったあとは、湯冷めしないように、足に水をかけて出てくる。
 そのあとのことは、何も考えていなかった。
 だいたい、私のあとには夫が入るのだが、水をかけたあと、何度か温度の目盛を戻し忘れたことがある。彼は目盛を確認せずに、体に向けて、勢いよくシャワーをひねったようだ。
「わああ~っ、冷たい!」
 風呂場から男の悲鳴が聞こえてくると、悪いと思いつつ、笑いをこらえきれない。流行りのアイスバケツチャレンジよりは冷たくないが、いきなりだから心臓に悪いらしい。もちろん、風呂上がりにはチクチク嫌味を言われるけれど、しばらくたつと、またやってしまう。気をつけねば。
「今日はやることあるから、パパが先に入っていいよ」
「うん」
 その日は私が夫のあとに、お風呂に入ることになった。数年前は、夫が一番に入っていたけれど、今は最後になることが多い。心なしか、ウキウキしているように見えた。
「出たよ」
 夫の入浴は15分ほどだ。私も続いて風呂場に行く。
 ところが、湯船に入ろうとして驚いた。
「あっちっち」
 37度だと思っていたら、40度に上げられていた。そういえば、夫は熱いお湯が好きだった。いつも私が出たあと、密かに湯温を上げていたのだろう。
 たしか、冬場は「43度がちょうどいい」と言っていたから、また我慢大会になりそうだ。
 バケツチャレンジに我慢大会。
 うちの風呂はおかしい……。


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